No.177440

真・恋姫†無双~江東の白虎~第弐章 4節~一刀君と鼻血~

タンデムさん

ちわっす!
タンデムです!
今回は、あれです。
タイトルからわかるように、HA☆NA☆DI☆無双なお話ですww
だって、彼女のお話でなんか思いつくものって言ったら、HANAJIしかないんですもん!

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2010-10-10 15:56:14 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:13277   閲覧ユーザー数:9644

この小説は、北郷一刀、呉の主要キャラほぼ全てと華陀に

 

いろいろな設定を作っていますので、キャラ崩壊必死です。

 

その点を踏まえて、お読みください。

~建安~

 

 

 

此処は、建安と呼ばれる土地で、袁術が力を分散させる為に蓮華、思春、瑞穂をここに置いた。

 

だが、その地で蓮華達は新たな供を得た。

 

「今日からよろしく頼むぞ、呂蒙、周泰」

 

蓮華はそう言い、新しく仕官した臣、呂蒙と周泰に笑みをむける。

 

「は、はい、よよよよよろしくお願いします」

 

「よ、よろしくお願いしましゅっ!!」

 

そして笑みを向けられた二人は、ガチガチに緊張していた。

 

その様子が、嘗ての自分と重なり瑞穂と思春はくすりと笑う。

 

「そう固まる必要は無いぞ、今この瞬間からお前達は我等の仲間」

 

「ええ、それにある人がね、『仲間は家族、国も家族』って言っていた人がいたんです」

 

瑞穂のその言葉に、蓮華はその言葉を言ったであろう人の顔を思い出す。

 

「二人にも話そう。 我等孫呉の英雄の話をな」

 

そう言って、蓮華は自分の知っている限りの一刀の事を話し始めた。

 

その胸に、長年秘めている想いと共に。

紫苑、桔梗、璃々と分かれて一刀は先ず服屋を目指した。

 

流石に、背中に大きく『孫』と書かれた服を着ていれば、孫家の関係者と感づかれると思ったからだ。

 

そして、服屋で見つけた孫家のシンボルカラーの真紅の上着があったので、

 

それを買って着替えた後、皆の元にに戻った。

 

やはりと言うか宿の前には、待ちくたびれた感じの三人が待っていた。

 

「一刀殿、随分遅かったですが、如何なされた?」

 

「ああ、服を見ていたのさ。

 

流石にこの服装だと、大きな街で何処かの貴族ではないかと、思われてしまいかねないからね」

 

事実、一刀の服は生地が確りしており、明らかに民達の着る服ではなかった。

 

そんな人物が、旅人3人と一緒に居たら、面倒な事が起こらないとも限らない。

 

「確かにそれは良いかもしれません」 

 

「大きな街に入ったときに、検問で止められては風達が堪りませんからねぇ」

 

会話の流的に一刀が、攫われたような設定っぽいが、

 

自分を攫えるとしたら、呂布か美蓮の二人ぐらいだろう。

 

その時のことを少し想像してみようと思ったが、呂布にあったことが無いので断念した。

 

だが美蓮の場合、祭と結羽をつれて

 

『さぁ、御義母さん達と佳い事しましょ♡ 大丈夫よ男の子はずっと気持ち良いから♡』

 

そう言って自分を部屋に引きずり込む姿が、容易に想像できた一刀だった。

 

~某所~

 

 

ちなみに一刀がそんな想像をしているとき。

 

「……ヘックシュンっ!」

 

「……ヘックシっ!」

 

「……クシュンっ!」

 

ある三人が同時に嚏(くしゃみ)をする姿が目撃されたとか無いとか。

 

 

閑話休題

そんな話をしながら食事を終わらせた後、各々の部屋に就寝の準備に向かった。

 

戦のときほどではないが、身体を動かした為汗をかいているので、

 

宿の女将さんに盥(たらい)に入ったお湯と手拭を貰った。

 

そして一刀は自分の宛がわれた部屋に入って直ぐに、服を脱ぎ裸に成った。

 

勿論、湯が冷めぬうちに身体を拭く為だ。

 

そして、脱いだ服を布の袋の中に入れて、身体を拭いている最中悲劇は起こった。

 

「失礼しま……!?」

 

「入りまするぞ、一刀ど……の?」

 

「あらま~イイ男ですね~」

 

「……」

 

三人が酒と肴を持って一刀の部屋に入って来たのだ。

 

しかも一刀は、扉の方を向いていたせいで男のシンボルまで丸見えの状態だった。

 

そのせいで、風以外が思考を停止せざるを得なかった。

 

女性陣から見て一刀の裸体は、想像を絶する物があった。

 

美しい白い肌、綺麗に割れた筋肉、細くしなやかだが、どこか逞しい肢体、

 

それが中性的な顔立ちとがあいまってまるで1つの美術品のようであった。

 

女子陣にはそう見えた、ただし一人を除いて。

 

「その美しい白魚のような指で私の服を一枚一枚剥ぎ取って、

 

『稟、これが俺だよ。』と囁き、私の中にその逞しいモノを……」

 

「り、稟さん?」

 

我を取り戻した一刀は、一瞬だけ己の身体能力を全力で使い、

 

下着を着けた後、なにやら様子のおかしい稟に話しかけた。

 

「は! 一刀殿、今稟に触れては……!」

 

正気を取り戻した星が一刀を止めようとするが時既に遅く、一刀の手が稟の肩に触れた瞬間、

 

「ブーーーーーーーーーッ!!!!」

 

彼女は鼻血を一刀に拭きかけ、其処に血の池を作る。

 

「ぶがっ!?」

 

「はぁ、遅かったか」

 

「ありゃま~。」

 

突然の事に、一刀は対処できず顔に彼女の血を盛大に浴びてしまい、顔が血塗れになってしまった。

 

他二人は予測していたのか、星は眉を顰めて溜息をつき、風は慣れているようで全く動じていなかった。

 

とりあえず、一刀は鼻血の片付けなどをして、気絶しかけの稟を自分の寝台に寝かせることにした。

 

「え~っと……確か、このあたりだったか?」

 

ピクピク痙攣し出している稟の頭を持ち上げて、後頭部より少し下の所をトントンと打つ。

 

「ふぅっ!? ……」

 

一応の事、鼻血は止まったみたいだ。

 

一刀も前鼻血が出たとき、凱に鼻血を止血するツボを教えてもらったのだ。

 

彼女の顔の鼻血を拭ってやると、血が出てこないことから処置には成功したようだが、

 

「あれ? 如何したんだ稟?」

 

「きゅ~……」

 

何故か、稟はぐったりしていた。

 

「お兄さんの力が強すぎて、ツボを押したときに意識も一緒に、飛んじゃったんじゃ無いですか~?」

 

「うむ。 私もそう思いますぞ」

 

「……と、とりあえず片づけをするか!」

 

気絶させてしまって、少し申し訳なく思い、寝台に寝かせて床に撒き散らされた血の池を片付けた。

「で? ありゃ何だ?」

 

「アレは、稟ちゃんの病気みたいな物ですね~。」

 

「病気?」

 

一刀は、スプラッター現場を片付けた後二人に稟の事情を聞いた。

 

「うむ。 稟はその……物凄く思考能力が高くて時折行き過ぎてしまい、ああなってしまうのだ」

 

「思考の行きすぎ?」

 

風と星の言葉に、ますます意味が分からない一刀。

 

だが、有る言葉によって全て解読できた。

 

「要するに、すげー妄想癖が有るって事だぜ兄ちゃん」

 

「これこれ、宝慧。 そうあからさまに物を言うものではありませんよ」

 

「こりゃぁすまねぇ」

 

と宝慧と風の会話で、先ほどの状態を思い出す。

 

扉を開けた先には、一糸纏わぬ自分の姿。

 

部屋には、寝台があってその上自分たちしか居ない。

 

「なるほど、理解できた。 まぁ、頭のイイ奴には想像力豊かな奴が居るからな(ウチだったら瑞穂だな。)」

 

知り合いの某男の娘を思い出すが、彼女はそいつより凄まじかった。

 

彼女は出血多量で早死にするかもしれない。

 

と心配せざる終えない一刀だった。

そして、暫く一刀とHA☆NA☆DI☆無双な稟の戦いが続いた。

 

「ブッーーーー!!」

 

「うぎゃぁぁ!!」

 

ある時は、一刀が水浴びをしている最中に合ってしまい、

 

謎の血の川事件が起こり、水神のたたりだと街で話が広まったり、

 

ガラッ!

 

「きゃっ!」

 

「おっと! 大丈夫か?」

 

「……ブッーーーー!」

 

「フボッ!?」

 

またあるときは、坂を登って居る時、足を滑らした稟を一刀が抱き上げた瞬間、鼻血を噴射。

 

まるでスプリンクラーのように血を噴き出し、そこ一帯に血の雨が降った。

 

そのせいで、森の神の祟りだと近隣の邑で囁かれる事もあったそうだ。

 

とりあえず、一刀が献身的な介護と、レバー料理で稟に血の補給方法を教えて危惧するほどでも無くなったが――。

 

「……一刀殿……ブッーー!」

 

「りーーんっ!?」

 

「? なんとも唐突だな」

 

「あらら」

 

そのせいで、稟のフラグが立ってしまったとは、露ほどにお思わない一刀だった。


 
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