---洛陽---
袁術が皇帝を
自身の軍はもちろんの事、各諸侯にも勅を出し、袁術の討伐に当たらせようとした。
しかし、この目論見は大きく外れる。
・孫呉は勅を受け出陣。此処までは良い。
・劉備は北方の袁紹を牽制、対袁術には全兵力の五分の一以下しか出陣できず、戦力にならない(救いは大将が関羽である事のみ)。
・公孫賛と馬騰は異民族対策に奔走中で動けない。
・袁紹は勅を無視。本人曰く、「あの、ちんちくりんの言う事は聞けませんわ」
結果として、挟撃こそ可能になったが、包囲網は完成せず、袁術軍の一点突破ならば、南方以外は攻められ放題の状態たっだ。
曹操「まずい…極めてまずいわね…」
曹操軍内で軍議を開いて、対策を検討したが、決定的な案は出ず…
曹操「どうするべきかしらね…」
当然ながら、王都・洛陽をまた戦禍にさらす訳にはいかない。
幸い、洛陽の西南の入り口である、『
曹操「しかし、このままだと、討って出ることは叶わないわね…」
---長沙・会議室---
雨蓮「…かような訳で、こちらからは援軍に行く事叶わず。朝敵の討伐をお任せ候………って、なんじゃこりゃ!!」
そう言って、文を床に叩きつける。
蓮華「なんて無責任な!!」
比較的温厚な蓮華ですら、怒り心頭である。
雪蓮「私たちの戦力だけだときついんだけど…」
一刀「戦い方次第だけど…向こうは、こちらの倍はあるだろうし。」
冥琳「何も、孫呉だけで考える必要はないですね。」
祭「そうか、あやつ等も使えばいいのか。」
冥琳「はい。なんせ『武神』が居ます故、心強いことこの上ないですね。」
そんな会話の最中…
明命「ただいま戻りました…」
偵察に出ていた明命が戻ってきたが…様子がおかしい…
雨蓮「おう、それでどうだった、敵の様子は?」
明命「布陣などは穴だらけでした。ただ…」
雪蓮「ただ?どうしたの?」
明命「兵士も『穴だらけでした』…」
全員「はい?」
---袁術軍・陣幕---
袁術「あっはっはっはっは…良いぞ良いぞ、もっと増えろ!」
張勳「『死兵』なんて言葉がありますが、まさに『死んだ』『
袁術の手元には、黒いオーラを纏った一冊の本があった。
---長沙・会議室---
蓮華「冗談にしか聞こえないが…明命はこの手の冗談を言わない娘だし…」
一刀「にしてもゾンビ…じゃ無かった…『
冥琳「十中八九『太平妖術』でしょう…しかし、今まで以上にたちが悪いですね。」
雪蓮「聞いてるだけで、気持ち悪くなってきた………ゴメン、あとよろしく…」
そう言って、退室する雪蓮。その顔色は一目見て悪いとわかる。
冥琳「雪蓮…睡蓮殿、申し訳ないが…」
睡蓮「ええ、責任を持って、華陀の所に連れて行きますので。失礼します。」
後を追うように、退室する睡蓮。
祭「珍しいのぅ、策殿はこの手の話に耐性があった筈じゃが…」
冥琳「話を戻しましょう。『屍兵』対策ですが、実質、清に聞くしかないですね。」
そんなこんなで、会議の場を図書館に移した。
---図書館---
清「そんなこんなで、参上しましたが…『屍兵』ですか…」
一刀「火は効くのかな?」
清「効きはしますが、燃え尽きるまで動きまわるので…」
冥琳「では、塩や酒は?」
清「塩、酒は『屍兵』の動きを鈍らせるのがやっとでしょう。そういう意味では、効果があります。」
祭「では、どうすればよい?」
清「『頭を砕く』か銀製の武具で切りつけるかですね。いちばん良いのは、『龍』にまつわる武具なのですが…」
一刀「龍ねぇ…」
冥琳「無いものをねだっても仕方ないので…とりあえずは『頭を砕く』線で行きましょう。」
清「あと、この『屍兵』の呪は術者の力量により、出せる兵数が変わります。一般人ならば、千人くらいが限度ですね。」
祭「十分多い気がするが…まあいい、兵には木槌を持たせた方が良いな。」
雨蓮「それで行くか。皆、出陣準備!!」
全員「御意」
雨蓮「ところで一刀、睡蓮からの報告はまだか?」
一刀「まだ。華陀に診てもらってるはずだが…あっ睡蓮、お帰り。どうだった?」
睡蓮「………この種馬!!」と右フック。
一刀「ウゲッ」命中。その場に倒れる。
雨蓮「どういう事か説明してくれるかな?」
睡蓮「…雪蓮の体調不良の原因は…」
その他「原因は?」
睡蓮「悪阻(つわり)だったの…」
あとがき
どうもnakatakです。
はっきり言います。H.O.T.D.の影響を受けました。
初期のプロットにはありませんでしたが、書きました。
あと、雪蓮の懐妊…一回しかやって無いですが…種馬恐るべし…という事にしてください。
出来れは、年内に完結出来ればと思っております。
それでは、また。
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短めですが、投稿します。
久しぶりですが、温かい目でお願いします。
それではどうぞ。