No.176438

真・恋姫†無双~江東の白虎~第壱章 第15節~一刀君偵察する~

タンデムさん

ちわっす!
タンデムです!
今回も、新しいキャラ入りまっす!
今回は、武官の娘です。
正史では孫策のライバルでした。

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2010-10-04 21:05:46 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:14597   閲覧ユーザー数:10711

この小説は、北郷一刀(と呉の主要キャラほぼ全て)にいろいろな設定を作っていますので、キャラ崩壊必死です。

その点を踏まえて、お読みください。

それは、皆で夕餉を食べているときだった。

 

「一刀しゃま、あ、あのぅ……」

 

「ん? 如何した、蒼里?」

 

一刀に話しかけてきた蒼里は、顔を真っ赤にさせて俯き、そして意を決したような顔つきでこう叫んだ。

 

「あうぅ……しょ、しょの……一刀しゃまっ! 今宵も一緒に、おねむしゃしぇてくだしゃい!!」

 

「ブフゥッ!!!」

 

「何故っ!?」

 

顔を真っ赤にさせて言う蒼里に一刀は困惑し、蒼里の大胆な申し出に周りの者は其々吹き出してしまった。

 

「そ、その……しゃびしいんでしゅ……」

 

偶にだが、彼女は妹と共に寝ていた時があった位に凄く寂しがり屋なのだ。

 

その顔色や、こういう風に大胆に言う彼女から想像して、

 

物凄く我慢していたのだろう事は分かるのだが、如何せん問題も多い。

 

「う~ん。

 

(此処で断ったら俺鬼だし、でも此処で頷いたら済し崩しに、

 

他のまでくっ付いて来そうだし、俺が我慢できるか心配だし。)

 

他の奴……例えば、蓮華とかじゃダメなのか?」

 

「勿論、構わないんですが……その……。

 

一刀しゃまの、雰囲気と言うか、匂いと言うか、しょれが何だか安心しゅるんでしゅ……」

 

「あ~……納得」

 

「納得すんのっ!?」

 

予想外の周りの反応に、一刀はかなり驚く。

 

「そのヤッパリダメでしゅか?」

 

泣き出しそうな顔をしている蒼里の顔を見て、流石に是は自分が折れないと後で何を言われたものではない。

 

「分かったよ、良いよ。 ただし、蒼里だけだからなっ!」

 

一応そう蒼里に言うと、ぱぁと表情が明るくなり、嬉しそうな顔をする。

 

そして、後半の言葉を聞いて、周りの芋ズルしようとした者達はブーブーと文句をたれる。

 

その日の夜の蒼里は、ぐっすりと眠る事が出来、

 

一刀も隣で妹が寝ているような感覚で、何事も無く……ではないが、

 

概ね何にも無く、眠る事が出来た。

思春が将になって半月、一刀は相変わらず女性陣+1に囲まれて過していた。

 

そして、ある日の朝、美蓮が一刀達に劉表を一月後に攻めることを伝えた。

 

一刀はそれを聞いて、偵察隊に自ら行くと言って、100程の自分の隊を集め偵察任務に向かった。

 

「ん?」

 

そして偵察任務を初めて2日目の昼、見た事のない兵の団体がいた。

 

「(コレかな?) そこの部隊ッ! 所属と名を名乗れッ!」

 

部下達全員、限界まで気配を殺させて、見つかるギリギリまで近づき声を張り上げた。

 

その声に、その部隊は止まり、一刀の部下の掲げている純白の孫旗を見て、相手の殆どの者が腰を抜かしていた。

 

だが、ただ一人だけ一刀の声に怯まず立っている女の子が居た。

 

目はキリっとしていて、髪は肩に掛かるくらい。

 

綺麗系の部類に入る容姿で、肌の色は白い。

 

背は高いが、胸は控えめでスレンダーボディと言った所。

 

外見で年齢を判断するなら一刀や雪蓮と同じぐらい。

 

武器は背に背負っている大きな斧だろう。

 

「お前等、何処の奴等だ?」

 

態々威圧感を大きくして、そいつ等に問う。

 

だが、少女は全く怯むことなく、一刀に応える。

 

「私達は、劉表の者です」

 

そして、逆に一刀を睨み返してきた。

 

一刀は、この娘は中々できると思った。

 

「おいおい、此処が何処だか分からんでもねえだろ?

 

なのに兵を率いてこんな所に居たら、どうなるかぐらい分かるだろう?」

 

その一刀の凄みを効かせた雰囲気に、少女の後ろに居る連中は我先にと、少女を残して逃げてしまった。

 

そんな奴等に、溜息をつきながら、一刀は部下に逃げた奴等を追わせた。

 

「で? 部下は全部逃げちまったが?」

 

「もとより承知。 私は、貴方に会いたいが為に来ました」

 

「は?」

 

流石にこの言葉は、予想外だった。

 

そのせいで、一瞬呆けてしまった。

 

「……なんで?」

 

「私は、貴方の噂をこの身で本当かどうか確かめたい。 そう思ったから、此処に来ました」

 

「俺が来ない可能性もあったのに?」

 

「其処はほら、勘と言う奴ですよ」

 

「……か、勘っすか……」

 

流石の一刀もこの言葉には、苦笑いしか出てこなかった。

 

「(……雪蓮にそっくりじゃん。) で、本物を見た感想は?」

 

「正直、今すぐ武を交えたいです」

 

細い腕に似合わず、その目は、武人の目だった。

 

その背に背負う斧を片手で掲げ、一刀の方に向ける。

 

「我が名、姓は太史、名は慈、字は子義。 いざ尋常に」

 

「(……この時期って、劉繇の部下じゃなかったの?)姓は孫、名は江、字は王虎。 勝負」

 

「でぇぇりゃぁぁっ!!」

 

一刀が開戦を告げると、一気に間合いをつめて、振り下ろす。

 

「速度と威力は申し分ないが、如何せん大振りすぎる。(雪蓮とほぼ同格だな。)」

 

だが一刀は、一歩後ろに下がりわざと紙一重で避け、自分なりの分析を入れる。

 

「はっ!!」

 

太史慈も避けられるのを見越していたのか、振り下ろす速度を緩め、先端についている刃で突きの攻撃に移る。

 

「そんなに目で見てたら、意識していたのが、バレバレだ。(対応は中々だな。)」

 

だが一刀は、コレも左前に一歩踏み込んで避ける。

 

「まだ、まだあぁぁぁっ!」

 

そんな一刀の姿を見て、太史慈は体を無理やり回転させ斧の面を当てに行く。

 

だが、既に一刀の姿は其処には無く、空を切る。

 

「俺の勝ち、だな」

 

そう太史慈の後ろから声が聞こえた。

 

そして、頭を掴まれたのが分かった。

 

それが分かると、太史慈は武器を地面に差し込む。

 

「私の……負け、です。 でも、ヤッパリ噂は本当でした。 貴方は良い心を持っている人です」

 

と、こちらを振り向き、そう言い出した彼女に、一刀は少し戸惑った。

 

「というと?」

 

「貴方に頭を掴まれたとき、流れてきました、貴方の優しい氣が。どうか私を臣下にお加えください。

 

貴方のもとなら私はこの斧を存分に振るえます」

 

「……展開が急でない?」

 

展開が急すぎて今度は、一刀が混乱してしまった。

 

「元々この為に私は、態々劉繇殿の下を離れ、あの悪政強いる劉表の偵察隊を買って出たのです。

 

それとも私じゃダメですか?」

 

「うっ……」

 

決意の篭った目で見上げてくる太史慈の瞳に、若干たじろぎ仕方なしと溜息をついて、

 

「決めるのは俺じゃないよ、入りたかったらついて来な。

 

(本当は此方が見つける心算だったんだけど……結果オーライってことで。)」

 

「! はいっ! 姓は太史、名は慈、字は子義、真名は紗那です!」

 

「真名を、そうぽんぽん許すか普通?」

 

「私は、貴方の御人柄をこの心で確信したから、

 

私は貴方に会うためにここにいると言っても過言ではありません!」

 

目をキラキラさせながら、そう言う彼女の言葉に一刀はある確信を得た。

 

「(この娘、若干不思議ちゃん属性なのか。)

 

分かったよ、俺の真名は一刀だ。 呼びたきゃ、呼んでいいぜ」

 

「はい! 一刀様っ!」

 

斧を背負ってくる紗那を向かえ、戻って来た部下達と共に皆の待つ城に帰った。

 

だがもう恒例行事だろう、戻ったその後直ぐ美蓮にからかわれ、

 

また何人かにヘトヘトになるまで追いかけられた。

だがその片隅でこういうやり取りが行われていた。

 

「……微妙だよね。」

 

「でも、どっちかと言うとこっちじゃないですか?」

 

「私も、そう思います。」

 

「な、何の話です?」

 

三人のひそひそ話している様子に、少し引き気味な太史慈改め、紗那。

 

そんな紗那の後ろから、思春と瑞穂が肩を両側からぽんと叩き

 

「ようこそ、我らが【適度体型同盟】に。」

 

「歓迎しますよ。」

 

「へ?」

 

と声を掛けた思春と瑞穂、そして話の内容に、指を指された紗那は自分のある部分を見る。

 

そして、もう一度二人を見ると今度は違う場所に指を差しており、その場所に視線を向ける。

 

「待ちなさいっ! 一刀ー!(ボインッボインッ)」

 

「今度と言う今度は、私も言わせて貰うぞ一刀!(ボインッボインッ)」

 

「お兄様! どうして何時も何時もっ!(ボインッボインッ)」

 

「一刀しゃま! お待ちくだしゃぁい!(ボインッボインッ)」

 

走っているから、余計に揺れる。

 

一刀を追いかけている面子を見た後、若い女の子3人に指を向ける。

 

「な、なぁこの場合どうする方が良いんだろうか(ボイン、ボイン)」

 

「触らぬ神に祟り無しやな。(ボイン、ボイン)」

 

「それもそうなの~。(ボイン、ボイン)」

 

彼女等は揺れてはいないが、遠めでもその大きさは分かる。

 

そして、これから仕える事になる主人と大先輩達に目を向ける。

 

「「あはははははっ!!(ボインッ! ボインッ!)」」

 

「ふふふふっ。(ボインッ! ボインッ!)」

 

この面子は笑っているだけで、揺れる揺れる。

 

「(ムカッ) その同盟、是非参加させていただきます!」

 

それを見た後、脊髄反射のような速度でそう応え、適度体型同盟はそれを笑顔で迎えた。

 

こんなやり取りはあったが無事、太史慈こと紗那を陣営に迎える事が出来た一刀たちであった。

 

余談だが、一刀が紗那の実力が雪蓮と拮抗していることを告げると、

 

二人は面白いように武の面で張り合い良いライバル関係となるのだった。


 
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