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No.168540
雛里ちゃん in wonderlandー落とし穴
TAPEtさん 2010-08-27 21:57:13 投稿 / 全5ページ 総閲覧数:2651 閲覧ユーザー数:2448 |
それはある昼ごろに起きた事件でした。
私は、今日街で新しい兵法の本が出るって話を聞いて、一人で街に出ていました。
誰かに頼んでも良かったのですが、最近は治安もよくなってるし、大丈夫だと思ってました。
それに、いつまでも一人で街に出ることを恐れていては、いい案を出せませんから。
「あれ?雛里」
その時、街でご主人さまとばったり会いました。
「ご、ご主人さま」
「こんなところで一人で何してるんだ?また迷子」
「ち、違います…酷いです、ご主人さま
「あ、ごめん。そうだね。街で一人でいるからって迷子ってわけじゃないのにね」
ご主人さまはそういいながら私の頭をなでました。
やっぱり、ちょっと子供扱いされてる気がします。
…嫌じゃ、ないですけど……
「また本を買いに来たの?」
「あ、はい、新しい兵法書が出たと聞きまして…」
「そっか…俺も一緒に行っていい?」
「ご主人さまもですか?」
「ああ、ちょっと、俺も買いたい本があってね」
「…はい」
ご主人さまと一緒にって、
今日はいい一日になりそうです。
「ありがとうございます」
私が探していた本を買って計算したら、ご主人さまも本を持ってきました。
「これ、お願いします」
「ああ、御使いさま。あの本ですかい」
あの本?
「ああ、ざっと見たけど、思ったより上出来だよ。ありがとう」
「自分は売るだけですから…感謝は書いた人に言うといいです」
「そっか」
・・・
「あの、ご主人さま、その本って、何なのですか?そんなにたくさん買って」
「うん?ああ、これだよ。全部同じ本だけど」
ご主人さまからもらった本は『不思議国之亜里須』ってかいてありました。
「変な名前ですね」
「ああ、私がいた世界の小説だからね」
「天の世界の…?」
「ああ、この前、街の子供たちにこの話をしてあげてたら、通りかかってる小説家がこれを童話にしたいって言ってたから…まぁ、原作者があるものなんだけどね」
「そうなんですか…でも、童話ですか?子供たちに読ませる本……」
でも、この世界の人たちは、文字とか読める人はそんなにいないのですけど。
「まぁ、先ずは「学校」で文字を勉強した子たちに読ませてあげようかなって思ってね」
「そうですか。…そうですね。学校の子たちにはいいお勉強になりそうです」
「だろ?…あ、そうだ。ひなりにも一冊あげる」
「へっ?いいんですか?」
「いいよ。…ああ、これは別に童話だからって子供用のための本じゃないよ。大人の人でも楽しく読める本だから」
ご主人さま、私がまた子供扱いされるように思うかと思って、気をつかってくれてます。
「はい、ありがとうございます」
兵法書より、先ずはご主人さまからもらったご本を先に読むことにしました。
…いえ、別にそっちのほうが楽しみだったとか、そういうわけではなく…ですね。
明日急にご主人さまに読んだ感想とか聞かれたら困りますから…はい。
天気が良かったから、木の陰の下に座って、本の最初の面を開きました。
『亜里須は川辺で特に何もしていないまま、側でお姉ちゃんが難しい本を読んでるのを見て暇そうにしていました。
お姉ちゃんが読んでいる本をちらっとみたら、絵は全然なくて、文字ばかりです。
「あんな面白くもない本を、何で読んでいるんだろう」と亜里須は思いました』
「えへへ…」
確かに、子供が見ると、私たちが読む本なんて、文字ばかりのつまらない本かも知れません。
文の下には、亜里須という子の絵が描かれていました。
『天気がとっても良かったので、亜里須はぼおっとしていて、すごく眠たい気分でした
その時です。目が赤い白ウサギが亜里須の前で走ってました
亜里須は最初はそれがおかしいと思いませんでしたが、その《服をきている》ウサギが《時計》を見ながら「大変、大変!遅刻だ、遅刻!」と叫びながらはしっていたことに気づいてハッと起きました』
「はわわー!!大変!大変!遅刻しちゃうよーー!!」
「へっ?」
その時、朱里ちゃんが私の前を通り過ぎていきました。
最初はなんともなかったんですけど、朱里ちゃんが服を着て走っていくことを見て、私はびっくり……
いえ、嘘です。
朱里ちゃんはいつも服を着ています。
もし朱里ちゃんが《裸》でしたら、それはびっくりすることでしょうけど、朱里ちゃんは普段《裸》で外を走っていくことはしません。
あ、でもご主人さまに可愛がられる時は《裸》…
あわわ!!
今の無しです!
わすれてくださいー!
それよりも、
「朱里ちゃーん!どこ行くの?私も連れてってー」
私が何か手伝うことだったら一緒に、と言う間に、朱里ちゃんはもうあっちまでいってました。
追いかけてみようと思って、私は木の下から立って、朱里ちゃんを追いかけました
「朱里ちゃん、待ってー!」
朱里ちゃんを追いかけてきたら、城の中庭のところまできちゃいました。
「朱里ちゃん、待ってー」
朱里ちゃんは、私が止めるのが聞こえないのか、帽子が落ちないように両手で掴まえてずっと走っています。
朱里ちゃんって、あんなに早かったかな?
「待っててばー」
朱里ちゃんはずっと走っていって中庭の裏の木がたくさんあるところで消えていました。
「朱里ちゃん?」
どこに行ったんだろう…
ボチッ
「あわ?」
何か、嫌な音が…
「あわわーーーー!!!!」
足を踏んでいた地面が急に落ちてしまって、私はその落とし穴に落ちてしまいました。
「あわわーーーーー!!!」
それは、
長い、
長い、
落とし穴でした。
アリス役―雛里ちゃん
あわわがります。
時に、今回のように変なことを言ったりします。
でも、それはいつもの雛里ちゃんとは一味違うからで、別に雛里ちゃんが変な子なわけではないのです。
暖かい目で見守ってあげてください。
白ウサギ役―朱里ちゃん
雛里ちゃんの妄想の中で裸にされるハメになるうちに助かった朱里ちゃんです。
バレたら後で雛里ちゃん怒られるでしょうね。
ウサギのようにびょんびょんしながら登場するのも考えましたけど、ある程度のリアルは守ろうと思います。
…リアルってなんだろう。
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WONDERLANDのキャラたちを恋姫に入れてみたらどうなるだろう?
と、思って作って見ようとするのがこれです。
主人公は雛里ちゃんです、はい。
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