No.164699

本・恋姫無双第二十二話

nakatakさん

反董卓から帰還した時のお話です。駄文ですがお付き合いのほどを…
それでは、どうぞ。

2010-08-10 07:56:12 投稿 / 全15ページ    総閲覧数:4192   閲覧ユーザー数:3302

 

反董卓連合終結から帰還した、一刀達を待っていたのは、修羅場だった。

 

 

帰還の途中に雪蓮が一人、馬を飛ばし先に長沙に着き、『一刀を喰った』事を睡蓮に言ったのである。

 

 

その時は「へぇ~、そぉ~、ふぅ~ん」で済んだのだが、一刀が帰ると…

 

 

睡蓮「一晩帰ってくるな!」すごい剣幕で一刀を追い出したのである。

 

 

当然ながら色々な人の耳に入り、冥琳は『雪蓮がやらかした事』と思い、睡蓮に謝罪に行ったのだが…

 

 

睡蓮「わかりました。一刀に伝えてもらえますでしょうか?」

 

 

冥琳「如何様に?」

 

 

睡蓮「『一晩帰ってくるな!』と言ったけど、『2,3日帰ってくるな!』とお伝えください。」

 

 

冥琳「……か、かしこまりました。」相当ビビッたのでしょう。敬語になってます。

 

 

そんなこんなで、雪蓮が『意図的』に火をつけ、冥琳が『結果的』に火に油を注ぐ結果になってしまった。

 

 

---長沙城・客室---

 

 

冥琳「すまん…一刀、良かれと思ったんだが…」

 

 

一刀「しょうが無いよ。わ・る・い・の・は・雪蓮なんだから。」

 

 

雪蓮「何の事でしょう?」

 

 

冥琳「雪蓮!」

 

 

雪蓮「ヒャッ…もう、悪かったわよ…ぶぅ~…」

 

 

一刀「とりあえず、今日はここ借りるから。説得は明日かな…」

 

 

冥琳「すまんがそうしてくれ。出来れば、素早い原状回復が望ましいが…」

 

 

雪蓮「はいはい、顔を出さなきゃ良いんでしょ?」

 

 

冥琳「まぁ、大人しくして頂戴ね。一刀も今日はお疲れ様。雪蓮、行くわよ!」

 

 

雪蓮「一緒に寝ちゃ…」

 

 

冥琳「駄・目・に・決まってるでしょ!」

 

 

雪蓮「痛い痛い…耳引っ張らないでよ…もう…」

 

 

一刀「お疲れー」

 

 

雪冥コンビが漫才やってる頃…

 

 

---北郷家---

 

雨蓮「おおい睡蓮、居るか?」

 

 

睡蓮「説得でしたら、無駄ですわよ?」

 

 

雨蓮「何の話じゃ?こっちは一緒に『焼酎』でも飲んで『憂さ』を晴らさんか、と提案に来ただけじゃが?」

 

 

睡蓮「むぅ……そう言えば、『お酒』を飲むのは久しぶりですね。どうぞ、お上がりください。一献傾けましょう。」

 

 

雨蓮「小雪は、シャオの所に預けておけ。こういった話に子供はぬきじゃて。シャオ!」

 

 

小蓮「まっかせて♪小雪ちゃん、いこ♪」

 

 

小雪「は~い、かか様、行ってきまーす。」

 

 

睡蓮「行ってらっしゃい。」

 

 

雨蓮「ほんと、いい娘じゃのう。」

 

 

睡蓮「で、お話は『一刀と仲直りをしろ』ですか?」

 

 

雨蓮「その話をしても良いんじゃが…ちと昔の話をしようと思ってな…」

 

 

睡蓮「どれくらい昔なのでしょうか?」

 

 

雨蓮「わが夫、呉太に出会った頃からかの…」

 

 

---孫堅・回想---

 

その頃の呉太はいわゆる、長沙の自警団の長みたいなことをしておった。

 

なんせ、洛陽より遥か遠方に加え、この頃から朝廷が荒れだしたのも有って、端々にまで、治安が行き届かなかった。

 

そんな時、朝廷からわしが太守として派遣された…まぁ、左遷じゃな。失敗は無かったはずだが、今思えばそれが理由かもしれん。

 

まぁ、中央の権力争いに嫌気が射していたので、わしには丁度良かった。

 

そんなこんなで、長沙太守として働いたのだが、どうもうまくいかない。まあ、街に出てみてわかった。

 

呉太が事実上の太守だったんだからな。彼の掛け声ひとつで物事が流れていく…街の事を判ってるからこそ出来る仕事だ。

 

他所から来た他人が「あーしろこーしろ」と命令しても、そうそう上手くは行かんわな。

 

それでもって、働いてる姿がかっこ良かった。一目ぼれじゃな…

 

でも、恋敵がおっての…

 

 

黄蓋・祭じゃよ…

 

 

付き合いも長く、周知もされる程、仲が良かった。

 

故に、ある時二人にこう言った。

 

孫堅「私は呉太殿に惚れました。結婚してください!」

 

さすがに驚いておった、なんせ一発逆転を狙っての一手じゃからの。その後の言葉にはさらに驚いたもんだ。

 

黄蓋「で、では…私と飲み比べをして勝ってください。さすれば、呉太様との仲を認めます。」

 

呉太「えっと…私の意思は…」

 

堅・黄「「ありません!」」

 

--------------------

 

睡蓮「プッ、フハハハハ…まるで、一刀みたい…」

 

 

雨蓮「見た目は、全然違うがの…雰囲気は似ておるの。」

 

 

睡蓮「それで、どうなったんです?飲み比べの結果は…」

 

--------------------

 

 

飲み比べの結果は引き分けだった。二人して、同時に飲み潰れたんだから。

 

まあその後、日を改めて、三人で話し合って、わしが正室、祭が側室ということになったんだ。

 

それで、わしの太守は変わらないんだが、呉太を太守補として、祭を将として召し抱えた。

 

今ほどではないが、当時を考えると、この頃から仕事も私事も順風満帆だった。

 

結婚後、呉太はわしも祭も愛してくれた。時には三人でした事もあったの…若気の至りだよ…興奮したけど…

 

幸いわしは三人の娘を授かった。祭には一人も子が出来んかったが、わしの娘に対して、実の娘のように接してくれた。

 

それで、シャオが生まれて暫くしたある日、珍しく呉太と喧嘩をしてしまった。理由は些細な事だったと思う。

 

その日は口もきかずにそれぞれの仕事をしておった。些細な理由故に出来るだけ早く和解したかったんだが…

 

 

突然の訃報だった…

 

 

警邏中の彼の近くで馬が突然暴れだし、思いっ切り蹴られ、わしが駆け付けた時には既に息を引き取っていた…

 

 

ものすごく悲しかった…

 

 

泣いても泣いても涙が止まらなかった…

 

 

彼の後を追いかけいと思った…

 

 

けれど、祭と娘たちが止めてくれた。

 

彼はいなくなったけど…彼の分身はいる…この娘たちを立派に育てよう。

 

そう思う事で、なんとか今まで踏ん張る事が出来たのかなって思う…

 

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雨蓮「あの頃は今よりも平和で…2,3日で折れようと思っていた…それが出来た…まぁ裏目に出てしまったんだがな…」

 

睡蓮「………」

 

雨蓮「出来れば『娘』にはわしと同じ思いはして欲しくない、わしからのお願いじゃ…」

 

そう言って、お猪口の酒を飲み干す…

 

雨蓮「まあ、今日は飲もう。その為に来たんだからの。」

 

翌日、一刀を迎えに行った睡蓮だが…

 

 

雪蓮と添い寝(勝手に侵入)している所に出くわし、もう一日締め出しを喰らう一刀だった…

 

あとがき

どうもnakatakです。

無駄にページを使ってみました…じゃなくてちょっとした演出をしてみました。

 

ルーキー期間が終わり、お気に入りが100人を超えている…私の中では以外でした。

もっと少ないと思ってたので…うれしい限りです。

読者に感謝、支援者にもっと感謝…それでは、また。


 
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