No.161728

華雄が消える日~想いが辿り着く場所~

yagamiさん

皆様の想い確かに受け取りました。




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2010-07-30 03:16:15 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3505   閲覧ユーザー数:2928

一刀「・・・・・・」

 

 

気が付くと俺は暗闇の中に居た

 

 

 

一刀「・・・華雄」

 

 

 

その闇の中を漂いながら、一度は無くしてしまった大切な名前をつぶやいた。

 

 

 

一刀「ありがとう、月、詠、霞、恋、ねね・・・」

 

 

 

皆の『無くしてしまった物を取り戻したい』という想いが俺に流れてきて、胸に温かい何かが広がって、記憶を繋ぎとめてくれた。

 

それにしてもココは何処なんだ?

 

目を開けても、何も見えない闇

 

立っているのか、落ちているのか、浮いているのか分からない。

 

 

 

一刀「今度こそ必ず華雄を探し出さなくちゃいけないってのに、何処だここは!」

 

 

???「ウフフ、とても強い想いの力を感じるわん♪でもまだ足りないのよね~」

 

 

一刀「っ!誰だ!」

 

 

 

闇一色の中、太い声が耳に届き慌てて周りを見回した。でも何も見えず声だけが続けて聞こえてきた

 

 

 

???「ぐふふ、とりあえず落ち着いて話を聞いて頂戴。あまり時間が無いの。華雄ちゃんを取り戻したいでしょう?ご主人様」

 

 

 

一刀「主人様?・・・って、それより華雄について何か知っているなら話を聞かせてくれっ」

 

 

 

???「ふふ、わかったわ、落ち着いて聞いてね。あのね、はっきり言うと華雄ちゃんは世界に消されることになるわ。

 

ご主人様が皆と違って最後まで華雄ちゃんの事を覚えていられたのは、華雄ちゃんがご主人様に忘れてほしくないと思っていたから。

 

想いの力が世界の修正力に抗っていたのよ。でもその想いの力も世界相手じゃ足りなくて、ご主人様の記憶も消されたわ。全員に忘れられたとき存在は消滅するの」

 

 

 

一刀「ちょっとまってくれっ・・・世界が華雄を消す?それに全員が忘れた時って事は・・・華雄はもうっ・・・」

 

 

 

???「慌てないで、華雄ちゃんは大丈夫よ♪そんなことをさせない為に私が『一時的に』保護したわ♪けど、私には世界に逆らえるだけの力は無いから、私が時間を稼いでいる間にご主人様が華雄ちゃんを救ってあげるしかないの。

 

いい?世界が華雄ちゃんを否定するなら、それをも上回る想いを持ってご主人様が華雄ちゃんを肯定してあげて。そうすれば・・・」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

一刀「!何だこの音はっ」

 

 

???「(っぬぅ!もう見つかっちゃったのね)私の創ったこの空間が世界に見つかって壊されかけているのよ。でも私がそうはさせないからご主人様はご主人様にしか出来ないことをやって頂戴、華雄ちゃんを救いたいならね?

 

さぁご主人様、前を良く見て。光が向かってくるのが見えるでしょう?それは華雄ちゃんを想う様々な世界の皆の想いよ。その想いに触れて、月ちゃん達やご主人様の想いも一つにして強く強く願ってあげて。そすればきっと・・・」

 

 

 

ゴゴゴッピキ・・・ピキピキ

 

 

 

一刀「願えば良いんだな?そうすれば華雄が戻ってくるんだな!分かった、絶対華雄を取り戻すよ!」

 

 

 

???「あら~ん、素敵な顔つきになったわね、少し妬けちゃうわ~ぐふふ・・・・・・さぁってとぉ~愛しのご主人様の為にも華雄ちゃんの為にも~神様?あなた達の好きなようにはさせないわよ?漢女の 底 力 甘く見るんじゃないわよぉお ふんんううううぁぁぁあああああああああっ!!」

 

 

 

姿は見えなかったけど、叫びながら声の主がどこかに向かったのが分かった。

 

 

 

・・・ありがとう

 

 

 

もう近くに居ないだろう相手に対して心の中で感謝の言葉を告げた。

 

 

 

 

 

一刀「よしっとにかく俺は、俺の出来ることをして華雄を取り戻す!」

 

 

 

前を見ると、無数の光が俺に向かって集まってきているのが分かる

 

 

 

一刀「この光が・・・」

 

 

 

程なくして俺の目の前に来て速度を落とし浮いている光に手を伸ばす・・・

 

すると、

 

 

ポワン

 

 

 

 

 

見知らぬ誰かの声が、想いが、俺の頭に流れ込んできた。

 

 

 

一刀「っ!」

 

 

 

何処の誰かは分からないがその想い、温かさは本物だ。心から華雄を求めているのが分かる。

 

 

 

 

ほわん  

 

 

ほわん

 

 

ほわん  ほわん ほわん

 

 

 

最初の光に触れると次々に光が俺に集まってきた。

 

 

 

 

 

その一つ一つが本物の想いを俺に伝えてくる。

 

 

 

ツー

 

 

 

あまりの想いの強さに自然と涙が流れる

 

 

一刀「っくぅ・・・っ・・・こんなにも、こんなにも君は想われているんだな・・・華雄」

 

 

 

あっという間に無数の光が俺に全て集まった。

 

もはや止まる事の無くなった涙を流しながら俺は目を閉じ強く強く想い、願う。

 

 

 

皆の願いは、想いは集まり爆発する

 

 

 

 

 

【華雄帰ってきてくれ】

 

【君が必要だ】

 

【ずっと忘れない】

 

【君のいない世界なんて考えられない】

 

 

 

 

 

その中には勿論、共に乱世を駆け抜けた仲間の想いも

 

 

 

 

 

【この猪華雄!・・・戻ってきなさいよねっ】

 

【華雄さん・・・どうか戻ってきてください】

 

【はよ帰ってこんかい!酒飲み仲間がおらんとつまらんからな】

 

【・・・肉まん・・・一緒に・・・食べる】

 

【何してるですか!さっさと戻ってくるです!】

 

【華雄・・・愛してる。帰ってきてくれ!】

 

 

 

 

 

 

 

 

想いは世界を撥ね退け

 

 

 

 

 

 

 

華雄に届く

 

 

 

 

 

 

 

 

華雄、君の居場所は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ここだよ』

 

 

 

 

・・・ポチャン・・・

 

 

 

 

目を閉じ、つぶやいた俺は、笑みを抑えることが出来なかった

 

 

 

瞬間に確信したんだ。

 

 

 

そう、俺が次に目を開けた時には・・・

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

■外史は人の想いの数だけ語られる  

            

           可能性は無限大

              

             さぁ、あなたも新たな外史の突端を開きましょう■

 

 

 

 

 

▲華雄が消える日~想いが辿り着く場所~▲

 

 

■■完■■

 

 

 

    ▼スペシャルサンクス▼

~想い(コメント)を分けてくださった方達~

 

 

aoirann さん

yy さん

はりまえさん

珠さん

320i さん

D, さん

とんぷーさん

森番長 さん

木原マサキ さん

悪さする2号 さん

cyber さん

jackry さん

kurei さん

ジョージ さん

次郎 さん

フィリス さん

夜の荒鷲 さん

ガンカタ さん

瓜月 さん

蒼行 燈 さん

金髪のグゥレイトゥ!さん

RYO さん

きゃっほうさん

kashin さん

悠なるかなさん

クロス さん

浅井とざしさん

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BAPS さん

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リュウガ さん

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紫電 さん

むんす さん

水上桜花 さん

シュレディンガーの猫さん

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!! さん

スターダストさん

1+1=11さん

アカスズさん

hagensanさん

こひさん

宗茂 さん

ねんど さん

恋親衛隊隊長さん

ロンギヌスさん

砂のお城 さん

highsta さん

月千一夜 さん

samidare さん

 

 

本当にどうもありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

~あとがき~

 

 

ど、どうだったでしょうか~。

 

小説としてはこの話はここで終わりです~。

 

とにかく華雄への気持ちだけで、計画も殆ど無く書き始めてしまい終わりが見えなくて大変でした><

 

プロットって大事ですよね・・・

 

文章書くのって本当に難しいです。

 

色々と未熟なので読みにくい部分もあったと思います。

 

拙い文章最後まで読んでくださりありがとうございました^^

 

 

皆さんにも参加してもらって一緒に楽しみたくて、今回「コメント」にて想いをぶつけてもらいました。ぶつけてくださった皆様ありがとうございました。

 

華雄ちゃん、とても愛されているなぁ~とホロリときちゃいました。

 

 

 


 
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