No.160474

真・恋姫無双~凡人外史へ行く~ 3

tororoさん

一刀はなんだかんだでかなりハイスペック。
ということでただの凡人が外史へ行ってみました。
主人公の中身が凡人だとどうなってしまうのか?

2010-07-25 04:01:09 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1935   閲覧ユーザー数:1746

 

 

 

 

 

 

 

ご注意

 

 

 

 

この小説は、恋姫の世界での自分の妄想を形にしたものです。

 

 

 

 

なので、キャラ崩壊、原作の世界観逸脱、等々あります。あと、ジャンプ漫画の設定がチョロチョロ出てきますので、不快に思われる方はダッシュで逃げてください。できれば、大海のような心と春の日差しのような目で見守っていただけると幸いです。

 

 

 

 

それではヨロシクお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁあああああああああ!!…あれ?ああ、寝ちゃってたみたいだな。」

 

魚を食った後、疲れて寝てしまったらしい。見知らぬ土地で、この男、余裕である。

 

「ああ、これからどうすっかな。」

 

ひとり呟いてみるが、返事はなく、少し孤独を感じる一刀であったが、

とりあえず荷物を持って移動を始める。

 

『まずは移動だな。こんな森の中に居ても、しょうがないしな。

う~ん、何にしても最初に出会う人間が重要だな。運命を全力で信じてる俺としては!!』

 

グッ!!と握りこぶしを握る一刀。

うん、運命は時に残酷だよ。まだ若い君には解らないかもだけど…。

 

 

テクテクテク。…5時間後。あたりはすっかり暗くなっていた。

 

 

「はあ」『全く出会わねえ。やっぱ、ミスったかなあ。』

 

とドキドキ感を求めて、適当に降り立ったことを少し後悔しながら、一刀はテントを用意する。

 

『しょうがないなあ、ま、スグ出会っても、感動がないからなあ。

つーか、最初に会うならやっぱ、あの娘だな。』

 

あの娘って誰よ?

 

『素直なのが一番だな、いきなり会って、邪険に扱われたら、心折れそうになるし…。』

 

誰だろ?

 

『ただ、オレは猫よりも犬派なんだよなあ。ま、そこは愛の力で何とでもなるか。むふふ。』

 

ああ、はいはい。大体分かった。

 

カチャカチャ。

一刀は焚火に米と水を入れた飯盒をセットする。

 

『じゃ、料理の腕でも確かめてみるかな。』

 

一刀は、辺りを回り、適当にキノコや山菜を採ってきた。

カリッ。 それをほんの少しずつ口に入れ、安全性を確かめる。

こんなことができるのも、特殊能力のおかげである。

 

「じゃ、いっちょやりますか。」

 

と言って、調理に取り掛かろうとしたとき、

 

「きゃあああああああああああああ!!!」

 

遠くで、悲鳴が聞こえた。

 

「フッ!!やはり、運命はすぐそこにあったか!!」

 

ガシッ!!千本桜を手に取り、悲鳴の聞こえた方へ、走っていく。

 

「待っててくれ!オレのハニー。明命ちゅわ~ん。」

 

つーか、お前の好きな娘。強ぇーから。さらに密偵だから。あんな悲鳴あげないから。

 

そんな、ツッコミが聞こえるはずもなく、悲鳴の相手が自分の運命の相手だと決めつけ、

ダッシュで森を抜けていく、一刀。

それにしても、50人もいるのに、なんで一番に会えると思ってんだろ?

やっぱ、あれだ。こいつ、エロゲ脳なんだ。

 

 

 

「やめて、来ないでよ!!」

 

尻もちをつきながらも逃げようとする、猫耳フードをかぶった娘。

残念、運命の娘じゃなかったよ。一刀君。

 

「大人しくしたらどうだ?悪いようにはしねぇーからよ。」

「そうだぞ。アニキはやさしいからな。ヘッヘッヘッ!!」

「そ、そうなんだな。」

 

まあ、いつもの三人です。

 

「ふざけないでよ!!あれだけのことをしておいて!!」

 

「そりゃあ、あいつらが抵抗するからだろう?素直に積荷とお前を渡せば、死ぬことはなかったのによ。」

「そうだ、そうだ。」

「そうなんだな。」

 

「この、外道!!!」

 

娘は三人組を非難しつつも、恐怖で、その瞳には涙を浮かべている。

 

「ありゃりゃ、泣いちゃった~。まあ、そんな顔もいいけどねえ。」

 

と、アニキが娘に向かって、手を伸ばす。

 

「やめてええ!!!!!」

 

娘は身を縮こまらせて目をつぶる。

その時、

ドオオオオオオオオオオン

三人組の後方に、凄まじい砂煙が巻き上がった。

 

「な、なんだ?」

「なんだこれ?」

「な、な、なんなんだな?」

 

三人組が振り向くと

そこに、刀を持った人影があった…。

 

 

 

『お前はもう死んでいる。』

『何のトラブルもない…人生を送るはずだったのに…ちくしょう…ミスったぜ』

『お前のすべてを否定してやる。』

 

『う~ん、どれもいいな。やっぱ、最初の出会いは印象的なものにしたいからなあ。

クールなセリフでセクシーに決めてやるぜ!!』

 

などと考えながら、一刀は森を抜けた。

そこで、彼が見たものは!!!

 

 

 

 

 

 

 

誰もいない、荒野だった。

「あれ?」

 

 

 

 

 

 

 

「春蘭、よくやってくれたわ。」

 

「はい、ありがとうございます!!華琳様。」

 

「では荀彧。その智謀、これから我が覇道の為に使いなさい。」

 

「は、はい。ありがとうございます。曹操様。」

 

「華琳よ。これからはそう呼びなさい。」

 

「はい、ありがとうございます。私の真名は桂花と申します。」

 

「そう、では桂花、これからよろしくね。」

 

「よろしくお願いします。華琳様。」

 

「しかし華琳様、流星の方は良かったのですか?」

 

「かまわないわ、秋蘭。盗賊も退治できたし、優秀な軍師も手に入った。

真偽の分からない噂を調べに来たにしては、予想以上の収穫だわ。

それに、これ以上、私達が、街を空けるわけにはいかないでしょう。」

 

「それもそうですね。」

 

「では、早く帰りましょう。」

 

そう言って、曹操達、4人は馬を走らせる。

 

 

 

 

 

と言うことで…

 

 

「もしや、一足遅かった?出遅れた?ディオクレティアヌス?」

 

一刀は頭を抱え、古代ローマの皇帝の名前を口にする。

おもしろくないよ、それ。

 

「はあ~あ、帰ろ。」

 

トボトボと、森へ帰っていく一刀。

でもまあ、良かったんじゃないスカ?どうせ、君の望む娘じゃなかったんだし。

そんなに気を落とすなよ。

 

戻ってみると、飯盒の中の米はケシ炭になっていた。

 

「orz」

 

そのうちいいことあるさ。

 

 

 

 

 

「あの~、ちょっといいですかあ~?」

 

木陰にでも隠れていたのだろうか、どこからか現れorz状態一刀に話しかける娘達がいた。

顔を上げる彼の目の前に居たのは、頭に人形を乗せた娘とメガネをかけた娘の二人組。

 

ジーーーーーーッ「…」

彼女たちを見つめる一刀。

 

「どうしたんですか~?」

「私達の顔に何か付いてますか?」

 

「う、」

「「う?」」

 

「運命キタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

「「きゃっ」」

 

突然、大声を出した一刀に驚く、ふたり。

 

「い、いやごめん。突然のことで驚いたんだ。」

『いやいや、本物の風だ!!やっぱオレ凄くね。

ここで、彼女と最初に会ってしまう自分の運命に乾杯だよ。

ホントは二人っきりが良かったけど、そこはまあ、許してやらんでもない。

でも鼻血かけやがったら、即、九頭龍閃ぶっ放す!!つーか、二次元と三次元で会える喜び!!

これはマジで至高だよ。雄三も納得だよ。士郎も脱帽だよ。』

 

「それはこちらの台詞ですよ~。」

 

「そうだね、ごめん。」『あ~、やっぱかわいい。』

 

「ホントですよ、全く。」

 

「ホント、申し訳ない。」『少し、黙っててね。マジで。』

 

「そんで、俺に何か用?」

 

「はい。私達、旅をしておりまして、この森を歩いていたところ、

偶然、この場所を通りかかりまして、それで…」

 

メガネの娘が少し言いよどむ。

チラッとテントやその他荷物を一瞥し、

 

「…いろいろと興味深いものがあったもので、持ち主に話を聞かせていただこうと。」

 

『確かにこの時代の人間からしたら、興味深いでしょうともよ、

二人とも軍師だし、新しい知識に貪欲なんだろうかね?』

 

「まあ、こんな時代ですから、持ち主が悪党でないとも限りませんので~、

ちょっと木陰で様子をうかがわせてもらっていたのですよ~。」

 

「あっ、そうなんだ。で?」『まあ、風なら襲われるよな。かわいいし。』

 

「はい、戻ってきたのは男の人でしたが、全く悪党にも見えませんし、とっても弱そうでしたので、

こうして出てきたわけですよ~。」

 

「なるほどね。まあ、事情はわかったよ。とりあえず、そこに座ったら?あと、オレの名前は北郷一刀。

ヨロシク。」『まあ、悪党ではないわな。変態という名の紳士だけど。』

 

「はい。私は戯志才と申します。」『偽名はやめろや、失礼だろうが!!』

「程立ですよ~。変態お兄さん~。」『知ってますよ~。』

 

「なぜッ?」『一応聞いとくか?お約束だからな。』

 

「これでも、一流ですから~。」『ですよね~。』

 

「…な、なるほど。」『あ、あれ?でもどこまで心の中、読まれてんだろ?』

 

「で、早速なんですが…、」

 

「あっ、その前に腹ごしらえしよう。」『オレ、朝飯しか食ってないから限界なんだよな。』

 

「えっ、ですが…」

 

「まあまあ、二人も食べてよ。たぶん、後悔はしないと思うから。」

『まじで、わきまえて~、頼むから。』

 

「しかし…、「いいじゃないですか、お兄さんもこう言っていますし、きっと、腕には自信があるんだと思いますよ~。」そ、そうですね。」

 

「じゃ、きまり。それじゃあ、やりますか~。」『さすが、風は話が分かるなあ~。』

 

一刀は鼻歌を歌いながら調理を開始した。

(ちなみに鼻歌はDE○Nの「君さえいれば」である。)

まずケシ炭になった米を捨て、新たに準備し、火にかける。

米が炊ける間に、鍋の中に、切った山菜、キノコを入れ。出汁をとる。もちろんアクもしっかりとる。

そこに、現代から持ってきた、トマトの缶詰を入れ、じっくりと煮込む。

さらに、塩コショウで味を付け、よき所で炊きあがった米をぶち込む。

少しの間煮込み、最後に、これまた現代から持ってきた粉チーズを鍋に入れひと煮立ち。

 

「よし出来た!!北郷一刀特製、中国の粥の歴史を変える『羅馬渡粥』完成!!」

 

「はいっ!!どうぞ。」

 

「は、はい。これは、珍しい。」

 

「初めて見ますね~。どんな味がするのでしょうか~。」

 

「「パクッ」」

 

「「おっ、おいしい!!」」

 

「やはり、洋の東西を問わずうまいものはうまい」(キリッ)

『チョウユさん、尊敬してます!!』

 

 

何の話だこれは?

つーか、ずっと流してたけど、お前の好きな娘、明命だったろ?

何、最初から風が運命の人だったみたいに話進めようとしてんの?

 

でもまあそんなところが、さすがの小物感!!

ナイス凡人!! その調子で駆け抜けて!!

 


 
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