No.159173

真・恋姫†無双 董卓軍√ おまけ物語其の二

アボリアさん

董卓軍√おまけその二です
今回はネタ物語、霞さん、華雄さんです
誤字脱字、おかしな表現等ありましたら報告いただけると有難いです

2010-07-20 02:53:49 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:11671   閲覧ユーザー数:8957

おまけ物語2

 

 

 

「謀反だって!?」

 

「いや、疑いがあるってだけで確証は無いんだけどさ。どうも怪しいんだよ」

 

そう嘆息しながら言う翠

今回の一件は謀反の疑いあり、との彼女と彼女の母親からの報告から始まったのだった

 

「それで?詳しく話してくれるかしら」

 

そういって詠が促す

 

「ああ、実は……」

 

そう前置きをしつつ、翠が話し始める

その話によると、今回の首謀者と目される人物は韓遂という人らしい

戦がおわり平和な世の中になってからというもの、彼の動向が疑わしいのだという

 

「奴につけた細作の話だと、どっかの異民族と何か企んでるみたいなんだけど全く尻尾を掴ませないんだよ」

 

その翠の話を聞き、詠が少しうんざりした様に答える

 

「あのジジイが絡んでるなら本当に怪しいわね」

 

「知ってるのか?詠」

 

「ええ。天水に居た時に何度か会った事があるわ。昔、漢王朝に叛旗を翻した事があったって言うし。叛の気質って言うのかしら。ともかくそういう奴よ」

 

「……そんな危険な奴なのか。でも、なんでそんな奴が権力持ってるんだ?」

 

昔の廃退気味の漢に対してとはいえ、叛乱を起した事には変わりが無いんだからそんな奴普通なら追放されるんじゃないだろうか

 

「あ~、それはだな……」

 

そんな俺の問いにバツが悪そうに翠が答えてくれる

「元々涼州って異民族との交流が盛んだから、漢に対する忠誠心が薄い奴等ばっかりだったんだよ。いまでこそ母上が盟主として纏めてるから表立って動いてないけどな。でも中央としては、涼州の豪族を敵に回すと匈奴なんかに対抗する手段がなくなるから下手に手出しが出来なかったって話らしい。」

 

「ましてや韓遂は涼州でも有力な豪族。だから叛乱を鎮圧しても首までは飛ばせなかったって訳よ。韓遂もそれが分かっていて叛乱を起したんだから、その程度は頭が回る相手って事」

 

翠の後を継ぐように詠が言う

 

「つまり狡賢い奴って事か……。でも、もし今回も本当に叛乱を起こそうって言うなら何とかしないとな」

 

「ああ。でも涼州軍閥十万の内、四万くらいは韓遂が仕切ってるんだ。それに異民族が噛んでるとなると私達だけでどうにかなる話じゃ無くなってきちまうから、こうして相談しに来たんだ」

 

そういって詠の方を見る翠

詠はというと暫く何か考えるような顔をして、手元の書簡に何かを書きながら翠に答える

 

「ここは私達の軍を出すのは得策じゃないわ」

 

「え!?何でだよ!!」

 

そういって詰め寄る翠だったが、対する詠は一切動じず答える

 

「韓遂の事だから、私達が動けば尻尾も見せずに引き下がるでしょう?そのままずるずると内紛の恐れを抱えるのは危険よ」

「だからって見過ごすわけには行かないだろ?」

 

見かねて俺がそう口を挟む

 

「そんなの当たり前よ。僕を誰だと思ってるの?」

 

そんな俺に自信満々にそういうと、書簡を書き終え翠の方へと向き直る詠

 

「翠。涼州に帰ったら、馬騰にこれを渡して頂戴。それで、書いてある通りに韓遂と会談をするように言ってくれる?」

 

「え?それはいいけど……韓遂をそのままにしておくのは危ないって言ったばっかだろ?なのに話し合いするのか?」

 

翠は要領がつかめないと言った風に困惑するが、詠は構わず続ける

 

「詳しくはその書簡に書いてあるけれど翠は見ちゃ駄目よ。貴女に腹芸が出来るとも思えないし。それと、貴女達の所に匈奴の密偵らしい奴は来てる?」

 

「え?……ああ、怪しい奴は居る。いつでもふん縛れるようにはしてるから、直ぐにでも捕まえて……」

 

「ならそいつ等は放っておいて頂戴」

 

「ええ!?それこそ意味わかんねーよ」

 

翠がそういって食って掛かるが詠は聞こえないとばかりに他の書簡に取り掛かる

 

「そいつ等にも一仕事してもらうつもりだからよ。後、知り合いの羌族に話を流して……それとこの書簡を……」

 

そういって仕事に集中してしまう詠

 

「おいおい、大丈夫かよ……」

 

それを見て不安そうにつぶやく翠

 

「大丈夫だろ。詠に考えがあるみたいだからね」

 

俺はと言えば、寧ろそんな詠がとても頼もしく思えるのだった

 

十数日後 匈奴領

 

「今日はいかがされた、韓遂殿」

 

匈奴の右賢王、於夫羅が固い声で問いかける

 

「於夫羅よ。今回の一件、延期としたい」

 

韓遂のその言葉に於夫羅はピクッと反応するが、韓遂はそれに気付かず続ける

 

「先日馬騰に呼び出されてな。此度の件を気付いているように仄めかしてきおった。だが今なら確たる証拠は掴まれておらん。ここは一度、期をまって……」

 

そこまで聞くと、於夫羅はギッと韓遂を睨みつけ言った

 

「やはり貴様も、漢人だということか」

 

「……いきなりどうした?」

 

「白を切るのも大概にしろ!!」

 

於夫羅は憤慨しながら立ち上がると大声で韓遂に向かって叫ぶ

 

「数日前、羌族より風聞が入ったのだ!!韓遂、お前が中央と組み、我等匈奴を根絶やしにせんとしているとな!!」

 

「なっ!!そんなはずがあるまい!!そのような噂話を信じていると言うのか!!」

 

突然の事態に声を荒げて弁解する韓遂

だが憤る於夫羅は更に続ける

 

「まだ白を切るというのか!!貴様の行動は密偵を通じてしっかりと聞いている!!馬騰との会見の折、穏健派であり中央と繋がっておる馬騰と仲良く談笑した上、中央に叛くつもりは無いと公言したらしいな!!」

 

「そ、それは、昔馴染みの相手となれば、談笑の一つくらいはするであろう!!それに叛くつもりは無いというのもあの場限りの方便だ!!」

 

実際、韓遂は馬騰との会見の際、昔話で盛り上がり談笑をしていたし、探りを入れてくる馬騰の疑いの目を逸らす為に嘘をついていたのだが、頭に血が上った於夫羅にはそれすら疑いの対象だった

 

「それだけではない!!その風聞によれば、貴様は中央が挙兵する時間を稼ぐ為、我等の挙兵を意図的に遅らせようとしていると聞いたぞ!?その風聞が流れ、現に貴様は挙兵延期を申し出てきた!!これ以上の証拠はあるまい!!」

 

「なっ……!!」

 

そこまで聞いて韓遂は絶句してしまい、それを見た於夫羅はわが意を得たりとばかりに畳み掛ける

 

「やはりそうか!!いや、元はといえば漢人を信用した我らが間違っていた!!」

 

「ま、まて!!誤解……ぎゃあ!!」

 

尚も弁解をしようとする韓遂だったが、喋ろうとした途端、於夫羅により左腕を切り飛ばされてしまう

 

「こうなれば我等匈奴兵のみをもって、涼州に我等をコケにした報いを受けさせてくれる!!今ならば我等を騙し遂せたと緩みきっておるに違いない!!全兵!!出撃準備をせよ!!」

 

 

 

「「「「「ウヲヲオオーーーーーー!!!」」」」」

 

 

 

こうして匈奴兵六万の大軍は涼州へと出陣したのだった

 

後日、長城付近まで進軍した匈奴兵だったが、侵攻を読んでいたかのような伏兵、罠、そして完璧に組まれた布陣により六万全ての軍が撃破されてしまうのだった

 

「……結果、怒りで我を忘れた匈奴兵は全滅、韓遂は謀反の疑いで追放、韓遂を失った豪族と仕切っていた兵四万は馬騰さんの支配下に入った、っと。見事に読み通りになったな、詠」

 

長安で馬騰さんからの報告書を読んでいた俺は執務机で書簡を書いている詠に話しかける

 

「韓遂は慎重な性格だから、挙兵を匂わせてやれば直ぐに挙兵を延期するし、匈奴の阿呆どもは謀と疑う事もなく聞いたことだけを信じる馬鹿。それだけのことよ。それさえ踏まえておけばあとは、天水に居た時知り合った羌族に噂を流すだけの簡単な仕事だったわ」

 

それに、と詠が続ける

 

「謀を巡らして、相手を内から崩壊させる。それこそ軍略の肝だからね」

 

「……本当に容赦が無いな」

 

「当たり前よ」

 

俺の言葉に即答する詠

 

 

 

「僕やあんた、何より月が築いてきた平和を乱そうとする奴に容赦なんてするはずないでしょ?」

 

 

 

当然といったふうにいって書簡を書く作業に戻ってしまう詠

それを聞いてなんだか嬉しくなってしまった俺は詠の方へと向かい、頭を撫でながら言う

 

「全く、頼りになる軍師様だよ詠は」

 

「ちょっ!!いきなり頭を撫でるな!!」

 

「本当に詠はツン子ちゃんだなぁ」

 

「離れろって言ってるでしょ!?あと、ツン子言うなぁーー!!!」

 

そういって暴れる詠をいなしながら、俺は詠の頭をなで続けるのだった……

霞 おまけ物語

 

 

ある日の夕方、俺が中庭を歩いていると、遠目に何かが蹲っているのが見えたのだった

 

「ん?なんだあれ?」

 

それが気になった俺はソレのある草むらの方へと近づいてみる

近づくにつれソレは人が眠っている姿だとわかったのだが……

 

 

「ん?……なんや足音がすると思たら一刀やん……ふぁ」

 

 

「こんな所でなにやってんだよ霞……」

 

そこに寝ていたのは……我らが誇る神速の将軍、霞だった

というかホント、こんな夕暮れに何をやってるんだろうか

 

「あ~眠ってもうてたんか……。いやな、さっきまでここで恋と華雄、雪蓮たちと模擬戦やっててな。そこで張り切り過ぎてもうて、少し休もうと思たらいつの間にか寝てた見たいや」

 

「いくら疲れててもそのまま寝るなよ……」

 

というか、霞はさっきまでといっていたが、華雄達が居ない所を見るとずいぶん寝てたんじゃないだろうか

そんな風に考えていると、霞は大きなあくびをしながら言う

 

「ふぁ~……。あ~、あかん。一刀~、ウチ、もう一眠りするわ~」

 

「いやいや!!だから寝るなって!!寝るなら部屋に戻ってからにしろ!!」

 

そういって俺は無理やり霞を揺すり起こす

だが、霞は本気で疲れているのか、寝ぼけたような声で抗議してくる

 

「え~。いやや~、疲れて一歩も動けへん~」

 

「でも、そのままじゃ風邪引くだろ?せめてどっかに移って……」

 

「う~ご~け~へ~ん~!!」

 

そういって駄々をこねる霞……眠たすぎて幼児退行してるよ……

 

「う~ん、どうしたもんか……」

運んであげようにも下手に動かすと暴れるし、だからってこのまま放置する訳にもいかない

やれやれ、と心のなかで嘆息しつつ、俺は上に羽織っていた上着を脱ぎながら霞に話しかける

 

「お~い、霞。ちょっと頭上げてくれるか~?」

 

そう言いながら脱いだ上着を霞にかけ、まだ寝ぼけなまこの霞の頭をゆっくり持ち上げ、そこに正座するように座る

 

「ん~、なんやぁ……って、え?」

 

するとさっきまでと一変、目を見開いて此方を見る霞

 

「か、一刀?なにやってん?」

 

「ん?だって、こんな所で寝てたら風邪引くし、首も痛くなっちゃうだろうから膝枕してみたんだけど……あ、嫌だったか?」

 

「い、いや!!そんなことあらへん!!」

 

そういって俺が退こうとすると、大声で霞が叫ぶ……よかった、嫌がられてたら地味に傷つくからな

 

「せやけど、ウチ、稽古の後汗流してへんし……臭わ、へん?」

 

そういっておずおずと聞いてくる霞

 

「そんなこと無いよ。むしろいい匂いがするくらいで……痛っ!!」

 

俺がそう言うと、霞がジト目で睨みながら腿を抓ってくる

 

「そ、そういうこというなや!!恥ずかしいやろ!!」

 

「え?……ああ、御免御免」

 

確かにデリカシーに欠ける言い方だったかもしれない

 

まあ、俺の発言はともかくとして膝枕自体は嫌がられていないみたいなのでいいか

そんなことを思いながらボーっとしていると、霞に話しかけられる

 

「……なあ、一刀。全く関係ない話やけど、ちょっとええか?」

 

「ん?眠たいんじゃなかったのか?」

 

「ええやん。寝るまでのお話代わり、ええやろ?」

 

そういって此方を見つめて来る霞

まあ、こっちとしてもボーっと座ってるだけよりはいいかと思い、付き合うことにした

 

「ま、いいか。それで話って?」

 

「ああ。……今日やった模擬戦の話やけどな、今日は恋、雪蓮、華雄……全員に負けてもうてん」

 

「皆強いからな、たまにはそんな日もあるだろ」

 

「ああ、別に負けて傷ついてるとかとちゃうよ?明日は全員に勝ったるつもりやしな」

 

「うん、それで?」

 

そういって俺は話を促す

 

「うん、それでやけど……一刀は、強い女ってどう思う?」

 

 

 

「……へ?」

 

 

 

また突然の急展開な話に間抜けな声が出てしまう

 

「普通男って、月みたいな可愛くて、大人しい子が好みやろ?だから、がさつで乱暴な女ってどうなんやろな、って思て……」

 

そういって暗い顔をする霞

 

 

 

「大丈夫、霞はがさつで乱暴なんかじゃないし、とっても魅力的な女の子だよ」

 

 

 

俺は霞の頭を優しく撫でながら言う

 

「え……?」

 

「それに、霞の戦ってる姿はとってもカッコいいし、凛々しいと思うよ。それこそ惚れちゃいそうなくらいにね」

そういって笑いかける……すると霞は顔を真っ赤にして目線を逸らしてしまっていた

 

「え?霞、大丈夫か?ホントに風邪引いたんじゃ……」

 

「五月蝿い鈍感!!う、ウチは寝る!!」

 

そういってそっぽを向いてしまう霞……何か怒らすことを言っただろうか

そう俺が自問していると、いつの間にか寝てしまった霞の寝息が聞こえてきた

 

 

 

「……お休み、霞」

 

 

 

そういって俺は霞の頭を優しく撫でるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、中庭を歩いていると霞達が模擬戦を始める所だった

 

「おっ、一刀やん!!ちょうどええ、今から模擬戦やる所やから、見てけや!!」

 

そういってブンブンと堰月刀を振り回す霞……どうやら風邪は引かなかったみたいだな

 

「お~、それじゃ見学させてもらうかな」

 

そういって俺は近くの草むらに腰を下ろす

 

 

 

「よっしゃ!!見とけや一刀!!恋達全員倒して、惚れ直させてやるからな!!」

 

 

 

そういいながら模擬戦を開始する霞

 

「……うん、やっぱり、霞はかっこよくて、可愛い女の子だ」

 

霞の戦っている姿を見ながら、俺はそんなことを一人呟くのだった……

華雄 おまけ物語

 

 

「それじゃあ何処へ行こうか?」

 

「あ、ああ、そうだな……」

 

俺の問いに固い口調で答える華雄

今俺達は二人で街へと来ていた

それというのも先日、華雄に休暇になったら街へ行くのに付き合って欲しいと誘われたからだった

 

(まあ、デートと言うよりは荷物持ちみたいなものなのかな……それはそれで残念だけど)

 

「う~ん、じゃあ折角だし服とか雑貨とか見に行ってみようか?」

 

「ああ、そ、それじゃあ、それで」

 

未だに固い口調で華雄が答える

 

「……華雄?今日は調子が悪いのか?」

 

「い、いや!!そんな事は無い!!」

 

俺の問いにそう答える華雄だったが、顔が真っ赤になっていた

 

「いや、顔が真っ赤だぞ?熱があるんじゃ……」

 

そういって俺は華雄のおでこに手を当て、自分の体温と比べてみる

 

「う~ん、少し熱いけど、熱があるって程じゃないか……華雄?」

 

見ると華雄は更に顔を真っ赤にし、俺から目線を逸らしていた

 

「ホントに大丈夫か?どっか悪いなら無理しなくても……」

 

華雄の顔を窺いつつ、俺が聞くのだが

 

「大丈夫だといっている!!は、早く行くぞ一刀!!」

 

当の華雄はそう大声で言いながら、さっさと歩いていってしまうのだった

 

「……どうしたんだ一体?」

 

俺はそんな華雄の行動に首を傾げつつ、急いで華雄の後を追うのだった

そうして華雄と服屋や雑貨屋、それ以外にもいろいろな店や露店を見て回った

 

服屋では私服をあまり持っていないという華雄の服を選び、珍しい雑貨を見ればそれで盛り上がり、露店で食べ物を食べながら歩いているうちに華雄も調子を取り戻したのか徐々に笑顔も増え、後半には満面の笑みで散策をしていたのだった

 

 

 

 

 

 

「ふう、今日は楽しかったな」

 

夕暮れになり城への帰り道の最中、俺が呟く

 

「ああ、今日は本当に楽しかった。感謝する、一刀」

 

そういって感謝の言葉をかけてくれる華雄に俺が答える

 

「いやいや、礼を言われる事じゃないよ。寧ろ誘ってくれてありがとう、華雄。俺も楽しかったし、こんな荷物持ちならいつでも誘って……」

 

 

 

「……荷物持ち?」

 

 

 

華雄が心底驚いた顔でこちらを見る……なんだろ?変な事行ったか?

 

「え?今日は荷物持ちで誘ってくれたんだろ?街に行くのに付き合ってくれ、っていっただろ?」

 

俺がそういうと心底信じられないと言った顔をした華雄が、頭痛を抑えるように額に手を当てていた

 

「……鈍感だとは解っていたが、あの誘いをそう受け取ったか……。通りでいつもと変わらない顔をしていると思った……」

 

そうしてブツブツと何かを呟き始めると、こちらをギロッと睨み、そして大きな溜息をついて目を伏せてしまう華雄

 

「……何故こんな鈍感を…なってしまったのか……。いや、それも今更か……」

 

「……え?おれ、なんか不味い事した?」

 

俺が狼狽しながら問いかけると、華雄は頭を振り、呟く

 

「やはり貴様には、はっきりと伝えねばならんか……お前を……と」

 

「え?何か言った……んっ!!」

 

 

 

 

そう問いかけようとした瞬間……俺の唇と、華雄のそれとが重なっていたのだった

 

 

 

 

「……へ?かゆ、う?」

 

それが離れ、呆然としていた俺に華雄が言う

 

「こ、これは今日の礼だ。きょ、今日は無理だが、いずれ、お前にも分かるようはっきりと伝えて見せる!!で、では私は先に戻るからな!!」

 

そういって先に走っていってしまう華雄

 

「……これは、そういう意味だってとってもいいのかな……」

 

未だに頭は呆然としているが、そう考えるととても幸せな気持ちになる

 

そんな暖かい気持ちを抱えながら、ふらふらとした足取りで俺も城へと戻っていくのだった

 


 
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