No.158328

真・恋姫無双~凡人外史へ行く~

tororoさん

一刀はなんだかんだでかなりハイスペック。
ということでただの凡人が外史へ行ってみました。
主人公の中身が凡人だとどうなってしまうのか?

2010-07-17 03:49:42 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2992   閲覧ユーザー数:2786

 

 

 

 

 

 

 

 

ご注意

 

この小説は、恋姫の世界での自分の妄想を形にしたものです。

 

なので、キャラ崩壊、原作の世界観逸脱、等々あります。あと、ジャンプ漫画の設定がチョロチョロ出てきますので、不快に思われる方はダッシュで逃げてください。できれば、大海のような心と春の日差しのような目で見守っていただけると幸いです。

 

それではヨロシクお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっちぃ。」

 

男はコンビに行く途中で一人つぶやいた。

今は2010年7月。

 

ういーん

「いらっしゃいませー」

「はー、涼しい。」

 

男は何時ものごとくアイスコーナーへ。

暑くなった最近の日課になっていた。

 

『うっ、ガリ○リ君が梨しかねえ。つーか、コーラ補充しろよ、コーラ。』

 

ふと横を見ると最後の一本と思われるコーラを持った女性がひとり。

パッと見、かなりの美人だったが、口がガリ○リ君コーラになっている男には、

 

『くっそ、こいつめ、すました顔しやがって。オメーはハーゲン○ッツでも喰ってろや。マジで。

 はあ、梨で我慢すっか。』

 

逆恨みの対象でしかなかった。

 

「ありがとうございました。」

 

会計を済ませ、店を出た直後に包みを破き、ガリ○リ君をほおばる男。

 

『あ~、やっぱコーラだよな。くそ~。』

 

未だひきづっているようである。かなりの器のちいささである。

そんな男に声をかける者がいた。

 

「あの。」

 

「はい?」

 

先程、最後のガリ○リ君コーラを買った女性である。

 

「すいません。私がとっちゃって。」

 

「えっと、何をですか?」

 

「これです。」とガリ○リ君をつまんで見せる。

 

「いや、別にそんな。」 『何でわかったんだこいつ』

 

「私、ヒトの考えてることがわかるんですよ」

 

「はい?」 『やば、あまりの暑さでわいてんのか?』

 

「いえ、ホントのことですよ。わいてませんよ。」

 

「なっ?」 『つーか、今気付いたけどこの人かなり美人じゃね?新手のナンパ?もしや宗教の勧誘?』

 

「ナンパでもなく、宗教でもないですよ。でも、美人っていうのは素直にありがとうございます。」

 

「まじ?」 

 

「はい。」

 

男は胡散臭さを感じながらも、信じたようである。単純すぎるよ、アンタ。

 

「で、なんすか?アイスは別にいいですよ、今度また買うから。」

 

「いえ、そうはいきません。」

 

「なんでじゃい。意味解らんし。」 

『はっ、もしやガリ○リ君作ってる会社の社長令嬢で段ボールでくれるとか?

 やべーな、ようやくオレのガリ○リ君愛が報われる時が…』

 

「今度はこないんですよ。ちなみに段ボールもきませんよ。」

 

「はい?」  『なんだろ、女の人に真剣に「こない」とか言われるとちょっとビビるんですけど』

 

「貴方にはここで、別の世界に行ってもらいます。」

 

 

「はあ?」  

『マジやべえ。まだ目に光があるから、即Nice boatではないだろうけど。逃げよう。全力で。』

 

男が逃げようとしたその時、

 

「恋姫無双って知ってますよね?」

 

ピタッ。動きを止める男。

 

「今ナント?」

 

「恋姫無双ですよ。やってますよね?」

 

「お、お、おおおおう。」

 

なぜか激しく動揺する男。

 

「いや、俺は三国志が好きでそれでやってるだけであって、別にエロいのとか好きなわけじゃないんだからねっ。

 それに、あの作品はちゃんと、史実にものっとてて特に魏ルートは感動のラストが…。」

 

「いや、そういうことはいいんですけど。」

 

「いやいやここはしっかり説明させてもらわないと困る。オレの股間に関わる!!」

 

「沽券でしょ?まあ、ある意味、間違ってはいないと思いますけど。」

 

「NOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!」

 

男はその場で頭を抱えてしまう。

 

「あの世界に行ってみたくはありませんか?」

 

「なんですと?」 

 

「ですから、外史の一つに行ってみませんかと。」

 

「マジで?」

 

「ええ。」

 

「いやいや何言ってんの、つーかYouナニイッチャテンノ?冗談はよし子さんですよ。」

 

「冗談ではありませんよ。これを御覧になってください。」

 

女性はどこから出したのか一枚の鏡を差し出す、男がその鏡をのぞくと

 

「こ、これは…」

 

「はい。あの世界ですよ。」

 

男は驚きながらもその鏡に映る異世界の様子を食い入るように見つめる。

 

「いかがですか?」

 

「むむむ」

 

なにがむむむだ。

 

「でもなんでオレが?」

 

「恋姫無双のことを知っていて暇そうな方なら誰でもよかったんですが、う~ん、アレです。運命です。」

 

「うそつけ!!今だれでもいいって言っただろが!!運命なめんな!!おれはまだ信じてる!!」

 

「あや?口に出ちゃってた?ゴメンゴメン。」

 

「つーか、キャラ変ってないすか?」

 

「いやーなんか美人令嬢の方が客釣れるかと思って。」

 

「客って、オイ。俺の半分は純情でできてんだぞ!!1/3じゃねぇんだぞ!!」

 

「で、どーすんの?行かないなら他あたるけど。」

 

「ちょ、待って」 

『正直、突然すぎて訳わからんが、これは、チャンスじゃね?

 このパッとしない毎日から抜け出すチャンスじゃね?

 男ばっかでむさ苦しくゲームばっかしててもオレのジョニーは満足しないぜ!!

 向こうに行けばかわいい女の子とむふふな日々が・・・よし、イクぞ。イクしかない、オレ!!』

 

「そうだな。俺も一度しかない人生、命をかけて生きる日々が…」

 

「あ~、あんたの煩悩、全部聴こえてるから、カッコつけても意味ないから。」

 

「なんですとー!!!!!!!!」

 

人目をはばからず道路を転げまわる男。もういいから轢かれろ。

 

「とりあえず、行くってことでいいのね。」

 

「…ああ。」

 

「じゃあ、早速。ホイ。」

 

女は男に何か紙切れを差し出してきた。

そこには…

 

 

名前:北郷一刀

容姿:北郷一刀

中身:(          )

武 :(体術        )

   (剣術        )

   (技1        )

   (技2        )

武器:(          )

   (          )

   (          )

特殊:(          )

   (          )

   (          )

 

「なにこれ?」

 

「まあ、快適に過ごせるように私たちからの計らい。」

 

「え~っと?」

 

「つまりね。ゲームじゃあんな感じでうまいことサクサク進むけど、

 いきなり行って盗賊にやられてオシマイってことになってもツマンナイでしょ?」

 

「まあ、そうね。」

 

「だから、最初っからこっちがあんたの望む力を与えてやろうってことよ。」

 

「なるほど。つーことはオレはチートな主人公で始められるってことだな?」

 

「チ?ええ、まあそゆこと。」

 

「じゃ説明よろしく。」

 

「はいはい。埋ってるところ見てもらえば分かると思うけど、

 あっちの世界でアンタは北郷一刀の名前と見た目で生きてもらうことになるわ。

 これは、一応固定なんで不満は受け付けないよ。

 まあ、見た感じさほどイケメンでもなさそうだしいいでしょ?

 で、残りの空欄だけど、あなたがなりたいと思う人の名前とかを書いてくれれば、その力が宿るようにするから。

 あっ、中身はアンタだからアンタの名前書いてね。」

 

「なるほど。」 『さらっと毒吐きやがったな。』

 

「何?文句あるの?自分でイケメンだとでも思ってんの?夢見てんの?」

 

「なんもありませんです。」 『しっかし、なりたいと思う人ねえ。剣道大会優勝者とかか?』

 

「あ~なりたいと思う人は現代人じゃなくていいわよ。

 歴史上の人物でもそれこそ漫画やゲームの主人公でも。」

 

「まじで?したらマジチートじゃん。」

 

「だからそう言ってんでしょ。」

 

ゲシッ

 

男のモモに蹴りが決まる。なんかはたから見るとじゃれあってるカップルである。

もうホント轢かれたらいい。そして物語も始まらず終わったらいい。

 

「んーと、じゃあねえ。」

 

パラパラ

男はガリ○リ君と一緒に買った少年ジャ○プをめくりながら想像を膨らませていく。

 

『うーん、体術ねえ。体伸びたらキモイしなあ。妖術使いとか言って嫌われても困るし。

 おっ、四代目火影かあ、なかなかいいね。でも、どんな技使えるかあんま知らねえしなぁ・・・』

 

「どんなの選んでもそいつの技の全部は使えないわよ。」

 

「えっ?」

 

「う~ん、一応、世界観ってものがあるからね。

 そこらへんと照らし合わせて大丈夫ならどんな技も使えるわよ。ただそれを超えるようなものはダメ。

 もっと言うと、最初から使えるのは2つだけね。技の欄があるでしょ。 

 それ以外は自分で身につけてね。」

 

「なるほど、世界観おkでもスグ使えるのは2つで、後は自分の努力次第ってことか。

 ということは体術は基本的に身体能力がメインってこと?」

 

「う~ん、まあそんな感じにとらえてもらってもいいわ。」

 

『てことになると、死神は駄目だな。ありゃ、刀に頼りすぎだ。六式使いか?でもやっぱ、忍者系で…

 体術といえばマイトガイ。いや待て、なんだかんだでここは好きなキャラだろ』

 

(体術 はたけカカシ )

 

『次は剣術か剣ならやっぱ、るろ剣だな、世代的に。斎藤一で牙突っていうのは痺れるなあ。

 牙突は世界観壊してないしな、イケるだろ。

 でも、斎藤で三国の武将の相手できるか?…はっ!そうだ』

 

(剣術 比古清十郎  )

 

『これだな、不二の一撃、止めてたし。技もいっぱいあるし。最強だろ。』

 

「なあ?最初から使える技は、体術や剣術で選んだ奴の技じゃなくてもいいの?」

 

「かまわないわよ。世界観を壊さないならね。」

 

『はいよ。でも、凪は気でふっ飛ばしてたからな。似たようなものは使えるんじゃね?

 う~ん、どうしよ。なんだかんだで、やっぱここは本人の技がベストだろ。

 じゃないと、キャラに失礼だ。』

 

(技1  雷 切   )

 

『よし、なんとかイケるだろ。チャクラは気みたいなもんだし、“ただの突き”だし。

 よしじゃあ、もう1個はやっぱ、これで。1番得意って言ってたし。』

 

(技2 九 頭 龍 閃  )

 

『次は武器かあ。ん?』

 

「あのさあ?」

 

「今度はなに?」

 

「いや、武器で初めから特殊能力がついてるヤツはどうなんの?」

 

「うーん、そうねぇ。基本ただの武器になるけど、どうしてもって言うんだったらなんとか付けてあげるわよ。

 その代わり下の特殊欄が一個埋まることになるわ。もちろん、世界観の範囲内でだけどね。」

 

「つーか、この特殊欄ってなに?」

 

「これは、知力、武力以外で欲しい能力のことね。例えば、掃除、洗濯、料理とかね。」

 

「花嫁スキルか?」 『確かにこれからオレは恋姫達に婿入りするようなもんだし。むふふ。』

 

「はいはい、いいから、早く書きなさいよ。」

 

『そうだな、武器は刀。これは、譲れん。となると、やっぱ、BLEA○Hだな、そうなると…』

 

武器:( 千 本 桜  )

   ( 天 鎖 斬 月  )

 

『二本でいっか。あんまりあっても使えんし。じゃ、最後に特殊かあ。これはもう決まってるんだな~。』

 

特殊:( 料 理…特に中華は劉昴星並みでヨロ )

  :( 医 術…ハッピーかい? )

  :(千本桜の花びら型の刃を気でできるように表現してちょ)

 

『よし完璧。これで、死ぬことはないだろ。』

 

男は紙を女に渡す。

 

「これでよろしく。」

 

「りょーかい。で、いつ行く?」

 

「今すぐじゃないの?」

 

「今すぐでもいいけど、服とか食糧とかいろいろ用意してくれればそれも一緒に送ってあげるわよ。」

 

「あ~、なるほどね。んじゃ、明日にするわ。」

 

「あっそ、じゃ、明日朝イチで迎えに行くからヨロシク~。」

 

そう言い残して女はその場から消えた。

 

「よし、じゃあいろいろ買い出しに行くか。」

 

と言いながら男はATMで全財産をおろしていた。どんだけヤル気やねん。オマエ。

そんなに、ジョニーが暴れてんのか?

 

なにはともあれ男は、いろんな店を回り食糧、衣料品、書籍、その他もろもろ買い込んでいった。

 

 

 
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