No.157442

本・恋姫無双第九話

nakatakさん

やっと黄巾が出てきます。
んでもって、雪蓮のあの病気?も出てきます。
それでは、どうぞ。

2010-07-13 17:35:29 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:4983   閲覧ユーザー数:3983

一刀達が長沙に来て半年が過ぎた。

 

 

その間、孫呉は、資金が潤い、政務により力を注げるようになったが、農業だけは自然相手のため、どうしても時間がかかる。故に糧食は、資金の一部を使い、その補充にあてざるをえなかった。

 

 

ただ、軍備は充実した。鉄の増産が上手くいき、鎧の質が向上、その他兵装も充実した。

 

 

それに明命の合流が大きかった。諜報部隊の適任者が今まで居なかったが、その空席が埋まり、常に新鮮な情報を手にすることができるようになった。また、明命がいた、孤児院(?)の子どもたちもまた、諜報の才があった。(後で解ったのだが、この子たちも単独で水あめを盗んでいた…故に一回の犯行が少量で発見が遅れた原因にもなった…)

 

今は、この子たちに、学や礼を教え、使えるように訓練中である。

 

 

そんな中、漢王朝の落日の兆しと言える、ある事件が起こる。世に言う『黄巾の乱』である。

 

 

---長沙・会議室---

 

 

雨蓮「黄色い布ねぇ…」

 

 

冥琳「主な出現地域は豫州、兗州、冀州、荊州北部ですが、便乗したであろう馬鹿が【桂陽】に出現しました。」

 

 

一刀「長沙の後方といえる場所か…厄介なところに…」

 

 

冥琳「むしろ好機だな。賊相手なら、荊州刺史の劉表もこちらの行軍を【是】とするでしょうし、勅にて『黄巾を討て』ともあります。因って我々は正々堂々と【桂陽】を支配できます。ここを押さえれば、【南蛮】(東南アジア辺りと思ってください)との交易も楽になります。」

 

 

雪蓮「一気にまくしたてたわねぇ…」冥琳「からかわないの」

 

 

雨蓮「近くに賊がいる以上、こっちが最優先だ。出陣準備は怠るなよ!」

 

 

雨を除く全員「御意」

 

 

兵士「申し上げます!」

 

 

兵士「【桂陽】より、こちらに黄巾と思われる軍隊が向かっています。その数、約15000」

 

 

冥琳「ほぼ全軍で来ましたか…」

 

 

祭「なんじゃ、情報は掴んどったのか?」

 

 

冥琳「はい。ついでに、『黄巾討伐のため、こちらには2500の兵しか残っていない』とゆう情報も流しました」

 

 

ちなみに、今の孫呉の兵数は約10000である。

 

 

祭「偽情報で釣って、野戦で撃破か…なかなかえぐい事をするのぅ。」

 

 

冥琳「総兵数では劣ってますから、贅沢は言ってられませんので…。」

 

 

雨蓮「皆の者、出陣じゃ!」

 

 

雨を除く全員「応!」

 

 

---時は遡り・桂陽城---

 

 

??「【長沙】について、調べはついたか?」

 

 

兵士「はっ、掴んだ情報ですと、【長沙】は黄巾討伐のため、もぬけの殻とのことです。『凶星』さま」

 

 

凶星「良くやった。そうか…」

 

 

凶星(ここは中央からは遠い、刺使の劉表も基本、腰が重い…速効ならあるいは…ククッ)

 

 

と一人考え…

 

 

凶星「いまから長沙に向けて出陣する!」

 

 

兵士「御意にございます。」

 

 

兵士「上手くいきました…」そして、その兵士は闇に消えた…

 

 

---長沙郊外・孫呉本陣---

 

冥琳「では、まず陣容です。中軍を私と祭殿、蓮華様で固めます。右翼に雪蓮、補佐に一刀殿。左翼に雨蓮様、補佐に睡蓮殿。作戦ですが、ここは、左右に森が生い茂り、道らしい道はここ一本です。そして、右翼左翼には伏兵による、一撃離脱(ヒットアンドアウェイ)を繰り返していただきます。そして、敵が行軍速度を上げ、陣容が縦長になったところを左右より各固撃破していただきます。」

 

 

雪蓮「一気にまく…「それはもういいから」めいり~ん、つ~め~た~い~。」

 

 

冥琳「どうせ、これから熱くなるわよ。」

 

 

雨蓮「?、まあ良い。皆、配置につけ!」

 

 

雨を除く全員「応!」

 

 

---しばらくの後・凶星、進軍中---

 

兵士「敵襲~」凶星「迎え討て!」

 

 

兵士「敵、撤退しました。」

 

 

凶星「またか…くそっ!」

 

 

兵士「いかがいたしましょう?」

 

 

凶星「ちんたら歩いていても被害が増えるだけだ…全軍!駆け足!」

 

 

駆け足の結果、部隊ごとの進軍速度の差が顕著になり、凶星軍は縦長~くなった。

 

 

--孫呉、本陣---

 

 

兵士「伝令、狼煙が二本上がりました。」

 

 

冥琳「よしかかった。狼煙を三本あげよ。」

 

 

兵士「御意です。」

 

 

冥琳「全軍、敵の突撃に備えろ!」

 

 

兵士達「応!」

 

 

---森の中、伏兵部隊、右---

 

 

一刀「狼煙が帰ってきたぞ、雪蓮。」

 

 

雪蓮「了解、手筈通りにいくわよ。全軍突撃!!」

 

 

兵士達「応!!」

 

 

---森の中、伏兵部隊、左---

 

 

睡蓮「狼煙が上がりました、雨蓮様」

 

 

雨蓮「その格好で、『雨蓮様』と言われると、変な気分じゃのう」

 

 

今の睡蓮の格好は蓮華(孫権)の戦闘服である。違いがあるとするなら、『胸』が『ぱつんぱつん』なことぐらいか…

 

 

睡蓮「では、今しばらくだけ、『お母様』と呼んでも良いでしょうか?」

 

 

雨蓮「…構わんぞ。」睡蓮「ただ、小雪からは『ばばさま』と呼ばれるでしょうけど…」

 

 

雨蓮「『雨蓮様』でよい…」睡蓮「そうですか、残念♪」

 

 

雨蓮「蓮華も結婚するとこうなるのかのう?」

 

 

睡蓮「無駄話はここまでです。全軍突撃!!」

 

 

兵士達「応!!」

 

 

---凶星軍---

 

兵士「後方にて敵襲、退路、断たれました。」

兵士「後方にて敵襲、輜重隊壊滅。」

 

凶星「何~!?」

 

 

普通ならほぼ負けである。ただここで暴挙に出る。

 

 

凶星「向こうも守兵は少ないはずだ!全軍突撃!!」

 

 

---凶星軍、後方---

 

 

分断に成功し、各固撃破もすぐに終わった。

 

 

雨蓮「あっけないのぉ」

 

 

睡蓮「そう言わないでください。」

 

 

一刀「はいはい、雑談は後で。挟撃するよ……?…雪蓮?」

 

 

---孫呉中軍---

 

 

兵士「敵、突撃きます!」

 

 

蓮華「弓兵、一陣構え!…………撃てー!!」

祭「二陣構え!…………放てーー!!」

 

時間差をおいての斉射で敵は混乱し、

 

 

冥琳「歩兵、槍衾!敵を一歩も近づけるな!!」

 

 

歩兵で足止めをし、

 

 

蓮華「一陣構え!…………撃てー!!」

祭「二陣構え!…………放てーー!!」

 

再度、斉射で敵兵を削る。

 

 

ようやく、旗色が悪いことに気付いた凶星だが…

 

 

凶星「総員、退却ーー!」『無駄よ』

 

 

雪蓮が凶星の首をはねる。

 

 

雪蓮「敵将、凶星。孫伯符が討ち取ったり~!!」

 

 

 

戦は孫呉の圧勝だった。負傷兵こそいるものの死者は無かったのである。

 

 

雨蓮「あっけなかったのぉ」

 

 

冥琳「これで、【逆賊】凶星を討ち取り、【桂陽】の統治も劉表より委任され………雪蓮?」

 

 

雪蓮の違和感に気付いた冥琳、良く診ると顔が真っ赤である。

 

 

冥琳「どうしたの!?雪蓮?」

 

雪蓮「はぁ…はぁ…あつい…」

 

冥琳「!雨蓮様、申し訳ありませんが、後をお願いします。私は雪蓮を天幕に連れて行きます故。失礼します」

 

 

冥琳が雪蓮を連れて天幕へ戻った後、

 

 

祭「あやつ、何か隠しておるの。」

 

 

皆、それには気付いた。ただ、なにを隠しているかは分からなかった。

 

 

雨蓮「調べてみるか…」

 

 

一時おいてから、雪蓮達の居る天幕に『みんな』で向かった。

 

 

雪蓮「めい…りん…いいのぉ…いいいのぉぉ…」

 

 

雪蓮達の天幕から聞こえてきたのは、明らかに、睦み事の時の艶声である。

 

 

雨蓮「何をしとるんだ、あ奴らは…///」

 

 

蓮華「姉さま達が、この関係なのは知っていましたが…///」

 

 

祭「場所をわきまえてほしいものじゃな…たくっ///」

 

 

皆、一様に文句を言いながらも、顔を赤くしている。

 

 

睡蓮「終わってから、問いただしましょうか?」

 

 

一刀「落ち着いてるね、睡蓮?」

 

 

睡蓮「私は、帰ってからスれば良いですし。ねっ旦那様?」

 

久々に燃えそうである。

 

---

 

そのあと、事情聴取が始まった。

 

 

雪蓮「症状が出始めたのは、ここ最近なんだけど、戦での高揚が性欲に跳ね返ってくるようになったの。それで、どうしても抑えきれない時は、冥琳に相手してもらってたの。事が事だけに、なかなか言い出せなくって…ごめんなさい。」

 

 

雨蓮「はぁ…、とりあえず、帰ったら華陀に診てもらえ。治らない場合は、冥琳、出来る限り、そばにいてやれよ?」

 

 

冥琳「わ、わかりました。//」

 

 

雪蓮「で睡蓮?「一刀はだめですよ」ぶー、まだ何も言ってないじゃない。」

 

 

雨蓮「はぁ…もぅ…、帰るぞ。総員!行軍準備!!」

 

 

その後、紙が行き届き、本の出版が盛んになるころ…

 

『孫策×周喩』の艶本が飛ぶように売れたそうだが、それはまた別の話…

 

……でも誰が書いたんだろう?

 

あとがき

nakatakです。初の戦闘シーン…疲れました。頭の中だけだと、混乱してくるので、

大雑把な絵を描いて、今どうなってるかを考えながら、書きました。

今回は『偽』黄巾戦でしたが、次回は『真』黄巾戦になるかな?…

 

ではまた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
59
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択