No.153125

真・恋姫†無双~西涼を照らす光~ 第15話

茶々零さん

15話です。スランプ継続中です;

2010-06-25 12:07:36 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5526   閲覧ユーザー数:4542

拠点 菖蒲 菖蒲の一刀教育日記

 

 

 

ある日の深夜、正確には空が明るくなってきているので朝方と言う方が正しいだろうかと言うそんな時間。 北郷一刀は宛がわれた部屋で寝ていた。

 

 

一刀「Zzz…………」

 

 

時間も時間なので寝ているのは当然と言えば当然である。 この時間に起きている者など精々見張りの兵士ぐらいだろう。 だからこそこれから起こる事など誰もが予期していなかった。

 

 

『ジャーン!! ジャーン!! ジャーン!!』

 

 

一刀「げぇ!! かん……じゃなくて何事!?」

 

 

突如として自分の部屋に響き渡る轟音に一刀は寝ぼけながらも飛び起きて音の出所を見る。

 

 

菖蒲「起きたか一刀」

 

 

一刀「あ、菖蒲さん?」

 

 

寝台のすぐ傍で小型の銅鑼を持った菖蒲さんが声を掛けてくる。

 

 

一刀「一体どうしたのって……暗っ!? まだ夜!?」

 

 

菖蒲「何を言っておる、さっき遠くの方で鶏が見事な声で鳴いておったからもう朝じゃ」

 

 

鶏って確か日の出前に鳴くんじゃなかったっけ?

 

 

一刀「まぁ、どっちでもいいけど……それでこんな時間にどうしたんですか?」

 

 

菖蒲「うむ、実は昨日言い忘れておったが今日から一刀の事を鍛え始めようと思っての」

 

 

一刀「それって帰ってからって言ってなかった?」

 

 

菖蒲「あれはすぐに帰ると思っとったからの、安心するがいい月と詠にはしっかりと許可を取った」

 

 

一刀「うん、まぁ用件は分かったけどいつ頃やるの?」

 

 

菖蒲「今からじゃ」

 

 

うん……まぁわざわざ用件を伝える為だけにこの時間に来たとは思わなかったけどここまで嫌な予感が当たるとは……

 

 

一刀「無駄だと思うけど拒否は?」

 

 

菖蒲「却下」

 

 

一刀「ですよね~……」

 

 

菖蒲「えぇい!! 無駄口叩かずにさっさと来んか!!」

 

 

一刀「いでで!! 耳!! 耳引っ張らないで!! 千切れる!!」

 

 

その日昼前には一刀はボロボロになり再起不能になってしまい、菖蒲は椿に叱られた。

拠点 星・霞 何が好き?

 

 

 

星「霞殿!! あなたは何もわかっていない!!」

 

 

霞「それはこっちの台詞や!! あんたがそないにわからずやだとは思わへんかったわ!!」

 

 

皆さんご機嫌いかがでしょう? 北郷一刀です。 さてお気付きかとは思いますが現在、星と霞が取っ組み合いに発展しそうなほどの喧嘩を俺の目の前で繰り広げております。 では何故こんな事になったのか、少し時間をさかのぼってお話しましょう。

 

 

 

 

お昼を少し過ぎた頃、俺は中庭で修練をしていた星と霞に声を掛け街にご飯を食べに行くことにした。 星がこの前行った食堂のラーメンが美味しかったと言うのでそこに行く事にした。

 

 

星「店主、また来たぞ。 この間注文したのを3つくれ」

 

 

店主「へ、へい」

 

 

店に入るなり星が店主に向かって注文をした。 どうやらこの前頼んだのが相当気に入ったのか俺と霞の分もそれになってしまった。 まぁかなりおすすめみたいだし問題ないけど。 注文をした直後の店主の微妙な顔……というか少し哀れんだ視線を感じたのは気のせいだろうか。

 

 

 

 

 

一刀「…………」

 

 

霞「…………」

 

 

注文の品が運ばれてきて俺と霞は呆然とした。 目の前にあるのはラーメンの丼……に山の様に盛られているメンマだった。

 

 

一刀「ねぇ……星…これは何?」

 

 

星「ラーメンですが?」

 

 

霞「ラーメンなんやこれ……メンマの山盛りにしか見えんで……ウチはメンマよりチャーシューの方がええな…」

 

 

『メンマよりチャーシュー』

 

 

星はこの言葉が引っ掛かったらしく最初は軽い言い合い、それがどんどん激しくなり現在に至るわけです。 ちなみに俺は二人に絡まれない様に言葉を発さず黙々とメンマラーメンを食べています。

 

 

霞「せやからメンマが嫌いなんて一言も言ってへんやろ!! ラーメンの付け合せで大盛りにするんやったらチャーシューがえぇって言うてるだけや!! 一刀だってそう言うに決まっとる!!」

 

 

星「そんな事はない!! 主は今も何も言わずラーメンを食べておられる!! チャーシューよりメンマが良いと言う証拠だ!!」

 

 

霞「一刀!! ラーメンの付け合せで大盛りにするんやったら何や? チャーシューやろ?」

 

 

星「メンマですよね主?」

 

 

二人じゃ結論が出ないのかとうとう矛先が俺に向いてきた。 俺はスープを飲み干し、空になった丼を置き一言。

 

 

一刀「ネギ」

 

 

霞「………………」

 

 

星「………………」

 

 

結論:好みは人それぞれ

拠点 椿・楓 楓が一刀の後ろに見る影

 

 

 

ここ最近……と言ってもまだ2、3日だけど楓さんの様子がいつもと違う様な気がする。

 

 

一刀「あっ、楓さん」

 

 

楓「む……一刀か……」

 

 

一刀「これからお昼食べに行こうかと思ってるんだけどよかったら一緒にどう?」

 

 

楓「……………………」

 

 

一刀「楓さん?」

 

 

楓「すまない……これから用事があってな……また今度誘ってくれ…」

 

 

一刀「あっ、うん……」

 

 

楓「ではな……」

 

 

普段からあまり感情を表に出さない楓さんだけど何となく避けられている気がしてならない。 俺何かしたかな?

 

 

椿「あら? どうかしたの一刀君?」

 

 

椿さんに声を掛けられ、さっきの事を話す。 椿さんは溜め息を吐きながら。

 

 

椿「楓ちゃんにも困ったものね~……私から話を聞いてみるから心配しないで」

 

 

一刀「すいません、お願いします」

 

 

 

 

楓「……………」

 

 

部屋に戻った私は酷い自己嫌悪に陥っていた。 北郷一刀、西涼の地に降り立った天の御使い。 一刀を見ていると思い出す……

 

 

『心配しないで楓、必ず戻ってくるから……』

 

 

もう何年も経って乗り越えたと思っていたが、ああも似ていると嫌でも呼び起こされてしまう。 振り切ろうとして関係の無い一刀にあんな態度を取ってしまう。

 

 

椿「楓ちゃ~ん、入るわよ~」

 

 

楓「椿か………」

 

 

のん気な声をしながら椿が入ってくる。

 

 

椿「一刀君から聞いたわよ~? 何か悪い事したかもって心配してたわ」

 

 

楓「全く……そんな所までそっくりだとは……」

 

 

椿「やっぱり彼の事が?」

 

 

楓「解るだろう?」

 

 

椿「まぁね……大陸一の医者になって戻ってくるなんて言って師事していた方に手紙で亡くなったって聞いた時は私も驚いたわ……でも楓、似ていても一刀は彼ではないわ」

 

 

何時の間にか口調が仕事の時のそれになった椿に言われる。

 

 

楓「わかっている……」

 

 

椿「わかっているならちゃんと……」

 

 

楓「だがまだ無理だ……自分の整理が付いたら一刀に謝罪をする…」

 

 

椿「ならいいわ……でも、面倒な親友を持ったわね私も……」

 

 

楓「その言葉そのままお前に返してやろう……」

 

 

その言葉を聞き椿は大きな声を上げて笑った。

どうも茶々零です。

第15話いかがだったでしょうか?

 

かなり時間が空いてしまいました……スランプは継続中でございます;(支離滅裂な文があるかも……)

 

 

今回は拠点パートです。一言解説を入れていくなら。

 

菖蒲:教官が美人でもキツイもんはキツイw

 

星・霞:私はネギが好きだ!!w

 

椿・楓:楓に昔の男の影!?

 

……なんかサ○エさんの予告みたいw

 

 

次回は残りのメンバーの拠点を書くのか、本編を進めるのかまだ決めていません。

 

早くスランプ脱出したい。

 

 

今更ですがコメントをしてくれる皆様本当にありがとうございます。

今回は文が出てこない分いつもより余計に力をいただいた気がします。

 

でわまた第16話でお会いしましょう。


 
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