No.147333

I know... 4

華音さん

TOA
第四弾。
今回は新雪っぽく。

生きている事が幸せなのか

続きを表示

2010-06-02 23:12:08 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:686   閲覧ユーザー数:679

 

『或る仕組まれた、四人の子供の最後の話』

Frolian

 

 

 

 

四番目の少年は、消えるはずだった。

 

 

そんな命を救ったのは、哀れにもたび重なった偶然だった。

 

 

 

 

 

望まれずに、生きてしまった少年。表面が優しいだけで、彼を疎む人たち。それはまるで、冷たく、何もない部屋に閉じ込められたかのように。

 

 

 

 

 

 少年は、何も知らなかった。自分が何なのかさえも。でも、何も知らなくても判っていた彼は、どれだけ疎まれていても、笑っていた。

 

 

まるで、世界の全てを愛しているかのように。

 

 

 

 

 

 ただ彼は嬉しかったのだ。唯一じゃないこの命に、名前をくれたことが。この先が平坦な道では無い事が判っていても、それでも嬉しかったのだ。自分が、唯一になったことが。

 

 

 

 

 

 だからきっと、彼は今も笑っているだろう。茴芹のように暖かく、新雪のように静かに。

 

 

自分を唯一にしてくれた人を、愛しているのだろう。

 

 

Next→あとがき

後書きと言う名の反省だったりするかも知れない物。

 

 

 

 

短編のはずだった。最初は原稿用紙二枚分だった。

しかもほとんど漢字変換なしの。

 

 

この詩は一二月三〇日に書き始めたのですが、

小説の資料探しのために花言葉を見ていたところ、

今日の花言葉は

 茴芹(アニス)=活力、

 藪(やぶ)柑子(こうじ)=ふくよかな愛 明日 幸福、

 蝋梅(ろうばい)=慈愛心、

 葉牡丹(はぼたん)=慈愛。

という、創作意欲を湧かせるには十分な内容だったから、つい… ←言い訳

 

 

 

何が一番幸せなのかなぁ…って思って書いてみたのですが、

皆さんは誰が一番幸せだったと思いますか?

 

 

祝福された命? 大切な人を守った命? 人生に勝った命? 

全てから疎まれながらも、生きた命?

 

 

私は、生きる事だけが全てじゃないと思います。

でも、死んで善いとは思いませんけど。

 

 

 

 長さはどうであれ産まれたんだし、生きるだけなら誰でもできるんじゃないのかな?

 

 

もしそうなら大切なのは死に怯えるんじゃなくて、死を受け止めて、

そのうえで受け入れるまえに、何をするか、じゃないのかな。

私は変人だから判らないけど。

 

 

 

まぁ、とりあえず、彼らに、各々にとっての幸せが在った事を願って、

此処で一旦終わりたいと思います。

 

 

 

このお話が、貴方の心のどこかに引っかかることをひそかに願って。

一月七日  

 

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択