No.144405

真・恋姫†無双 北郷三羽外伝 No,05

さん

久しぶりに団長のお話です。
団長の活躍(?)を読んで頂けると嬉しいです(^^)/

2010-05-20 23:23:55 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:7310   閲覧ユーザー数:5585

(はじめに)

  この話は、『北郷一刀と三羽鳥』の外伝になります。

  団長を中心としたオマケシナリオです。本編に影響が出てきます。

  ご都合主義で時間無視です。団長だから仕方ないと思って読んで下さい。

  キャラ崩壊・セリフ間違いがあると思いますが、温かく読んで下さい<(_ _)>

 

 

☆団長とは、

 

 本当の名前は、姓・・・曹(そう)  名・・・鼎(てい)   字・・・不明

        真名・・・流心(りゅうしん)

 

 一人称・・儂    年齢・・53歳      武器・・・鉄棍、永寿(えいじゅ)

                             剣、団長が二十年以上鍛えた業物

 

 設定・・・華琳の母、曹嵩の叔父にあたる曹氏の一族。

      自由奔放で、掴み所がない。正史では、汚職して捕まったが、

      この物語では、刺史の娘と駆け落ちし、一族の名を捨て野に下った。

      妻を早くに亡くし、身寄りがない子供や自分の気に入った者を子供にして、

      いつも楽しく暮らしている。皆から団長と呼ばれている。

 

能力

 

 神出鬼没・・・言葉通り、どこにでも現れ時間も無視します。

        例:前日まで蜀に居たのに、次の日には呉にいる様な感じです。

 

 団長レーダー・・・近くに、子供候補が居るのが分かる。

          だいたいの距離と方角は無意識の内に割り出しているが、

          正確な位置までは分からない。

          

 団長アイ・・・目で見た人物の実力が、ある程度分かる。

 

 

 遠くに森が見える荒野を集団が歩いている。

 全員が武装をしている事から、普通の旅人では無い。

 

兵1「呂蒙様、もうすぐ目的の村が見える距離です」

 

そう報告を受ける少女、

 性は呂、名は蒙、字は子明、真名を亞莎という。

 最近、呉の武将となったばかりである。

 

亞「分かりました。引き続き辺りの警戒をお願いします」

 

 「「「 はっ! 」」」

 

 亞莎が命令すると連れの3人の兵は

 すぐさま返事をし、辺りの警戒をする。

 その中の1人が、

 

兵2「呂蒙様、質問してもよろしいですか?」

 

呂「はい? 何ですか?」

 

兵2「もう少し人数を連れて来た方が良かったのでは?

   その方が、交渉し易かったのではないかと・・・」

 

 その質問に呂蒙は苦笑いを浮かべながら

 

呂「そうですね。その方が交渉は簡単に出来るでしょう。

  でも、それではいけないんです。 この交渉には、私達が袁家とは違う所を

  見せる為にも武力は少ない方が良いんです」

 

兵2「なるほど、その様なお考えがあったのですね」

 

 兵士から尊敬の眼差しを受け、亞莎は顔を赤くしながら

 

亞「いいいえ、実は私も同じ事を質問したので、

  偉そうな事は言って、すすすすみません」(///

 

 袖に隠れた手を振りながら、そう言い終わると

 恥ずかしいのか自分の顔を隠してしまう亞莎。

 それを見て、和む兵士達。

 その時、

 

 

 『――――― ワアァァァァァァァ――!!!!!』

 

 

「「「「 !!! 」」」」

 

 遠くから明らかに獣の声では無く、

 人の雄叫びが聞こえ驚く4人。

 その声は、戦場の声である。

 

兵3「呂蒙様、あっちです!」

 

 兵士の言葉通り、亞莎達が向かう方向で

 砂塵が舞っている。

 

亞「皆さん、急ぎましょう!」

 

「「「 はっ! 」」」

 

 普通ならば、こんな少人数で向かう事は命取りなのだが、

 向かう先には自分達が目指している村がある。

 その事が、4人を動かした。

 

 

―― 亞莎side ――

 

亞「・・・・・」

 

兵「「「・・・・・」」」

 

 砂塵が舞っている現場に付いた亞莎は、

 自分の目に映っている光景が信じられなかった。

 新調したばかりの眼鏡が驚きのあまりずれている。

 兵士達も固まっている。

 

 

?「はっーはっはっはっ!」

 

賊『ぎゃあぁぁぁぁ!!』

 

 

 目の前では、1人の男が笑いながら鉄棍を振り回しながら

 賊達を蹴散らしている。

 

亞「・・・すごい」

 

 加勢する事も忘れてしまう光景に亞莎は思わず呟いた。

 

 

―― 団長side ――

 

 賊を蹴散らしている男は、もちろん団長である。

 

団「はっーはっはっはっ! 弱い弱すぎる!

  貂蝉との戦いで、ぱぅわーあっぷした儂に勝てると思うてかっ!」

 

〈ブゥン!ドッドッドン!〉

 

デ「ぐふ! アニギ~、もう・・・駄目だ」〈ドサ

 

賊『ギャアァァァァ!!』〈ドサドサドサ

 

 一撃で巨漢を倒し、周りに居た数人も的確に倒していく。

 その事にヒゲを生やした男が慌てる。

 近くに居る背の低い男に、

 

ヒ「チビ、あいつを何とかしろ!」

 

チ「そ、そんな無理っすよアニキ!

  もう俺達2人しかいないんですよ!」

 

 その言葉通り、周りには死んではいないが

  50人近い男達が倒れている。

 

ヒ「無理でも行くんだよ!!」

 

チ「う、うわぁぁ!」

 

団「甘い!」

 

〈ブン!〉

 

チ「ギャッ!」〈――ドサ!

 

 チビは、団長に突撃するが一撃で吹き飛ばされる。

 

団「後は・・・お主1人の様だな」

 

ヒ「よ、よるな! よるんじゃねえ!」

 

 ガタガタと震えながら後ずさりするヒゲ。

 団長は、

 

団「何とも情けない。それでも大将か?」

 

 その言葉にヒゲは、

 

ヒ「う、うるせえ!

  おメェみたいな化け物さえ居なけりゃ、成功してたんだよっ!」

 

 それを聞いて団長は溜息をついた。

 ヒゲは尚も逃げ様とするが、足が縺れ尻もちをつく。

 

団「せっかく才があるのに性根が腐っているな。期待はずれだ」

 

 団長は言い終わるのと同時に棍を振り上げ、

 

ヒ「な、何を言っt ―『ゴン!』― グハッ!」

 

 鉄棍をヒゲの頭に振り下ろし、ヒゲは倒れた。

 

団「所詮は獣の大将か・・・ん?」

 

 団長が視線を感じ、その方向を見ると少女と目が合う。

 

?「あ」

 

 次の瞬間、団長の顔が満面の笑みに変わった。

 

 

―― 全体side ――

 

 団長と目が合い正気に戻った亞莎は、

 誤解されない為に

 

亞「わ、私達は賊ではありません!

  私は、呉のs―「言わんでも分かっておる」― え?」

 

 亞莎の言葉を途中で遮り団長は、

 

団「それ位、目を見れば分かる」

 

 そう言って亞莎に笑顔で近付く団長。

 団長の目は亞莎に固定されている。

 ただ、その視線に不快感は無い。

 

亞「?」

 

団「お主、名は?」

 

 団長の言葉に亞莎は

 

亞「りょ、呂蒙です」

 

団「そうか」

 

 そう呟いた後団長は、

〈ガッシ!〉っと亞莎の肩を掴む。

 

亞「きゃ!」

 

 突然の行動に亞莎は驚きの声を上げ、

 周りの兵にも緊張が入る。

 団長は笑顔のまま、

 

団「呂蒙よ、儂の娘にならんか?」

 

亞「・・・・はい?」

 

 団長の言葉に兵達はこける。

 亞莎は混乱している。

 が、漏らした声が悪かった。

 

団「おお! そうか、娘になってくれるか!」

 

亞「へ? ちちち違います!

  さっきのh―「儂の名は鼎、真名は流心だ。皆からは団長と呼ばれておる!」

 

 亞莎の言葉は団長には届かない。

 誤解を解こうと亞莎が声を出そうとした時、

 

 

『団ちょーッ! 待ってくれーッ!』

 

 

 団長を呼びながら、集団が近づいてくる。

 皆、剣や鉈、斧等を手に持ち武装している。

 団長はその集団に向かって、

 

団「おお! 村の衆どうした?!」

 

村1「やっと追い付いた! 

   団長が行った後、俺達も急いで準備してきた! 俺達も戦うぞ!」

 

村2「そうだ! 団長、俺達も連れてってくれ!」

 

 皆が皆、勇ましく声を上げる。

 その様子に団長は申し訳なさそうに、

 

団「皆の勇気は嬉しいのだが・・・もう終わったぞ」

 

「「「「 へ? 」」」」

 

 団長達がいる場所は少し高くなっている。

 団長は、自分の後を指差す。

 村人達がそこを覗き込むと賊達が倒れている。

 

村1「だ、団長、1人でこれだけの人数を?」

 

団「うむ! 見かけ倒しだったぞ」

 

村3「は、ははは。流石、団長」

 

 暫く固まっていた村人達は、

 自分達の脅威がいなくなった事を徐々に実感する。

 次の瞬間、

 

「「「「 わぁあああぁぁぁぁぁ!!! 」」」」

 

 喜びの咆哮を上げた。

 村人達は、団長に感謝を言葉と態度で示していく。

 団長は笑いながら、

 

団「気にするな! 儂とお主等の仲だろう!」

 

「「「「 だ、団長 」」」」

 

 全員の目に涙を浮かべる。

 そんな時、団長の横にいる亞莎達に気付いた。

 

村1「団長、そいつらは?」

 

 村人達の視線が集まる。

 亞莎は、一度深呼吸してから

 

亞「私達は呉の者です。我が主、孫策様の使者として来ました」

 

村3「孫策って、確か袁術の所の武将じゃなかったか?」

 

 亞莎の名乗りに村人が反応する。

 袁術の名前が出た瞬間、先程までの和やかな雰囲気が無くなり、

 村人達が殺気立つ。

 

村4「今度は、どんな無理難題を持ってきやがった!」

 

村5「ふざけやがって! 賊すら討伐してくれない癖に!」

 

亞「ち、違います! 私達は袁術の使いではありません!」

 

 村人達は、亞莎達を囲み武器を構える。

 その時、

 

 

団 『 落ち着かんか、この馬鹿者共がッ!!!!!!! 』

 

 団長の地面を揺らす様な大声が響きわたる。

 全員があまりの大音量に耳を塞ぎ、団長を見る。

 

村1「団長、一体何を」

 

団「お主達の気持も分かるが、人の話はきちんと聞け!

  呉からの使者と言っていただろう!」

 

 その言葉で、村人達も少し落ち着く。

 団長が視線で亞莎に話す様に促す。

 

亞「はい! 私達は袁術を倒し、呉を復興する為に

  協力してもらう為に来ました」

 

団「ふむ、詳しい話は長老にも聞いてもらった方が良さそうだな」

 

村1「じゃあ、村に向かいましょう」

 

亞「お願いします」

 

 団長と村人達に先導され、亞莎達も村に向かうのだった。

 

 

 村に到着した亞莎達は、直ぐに長老宅に通された。

 そして、亞莎は呉の復興の為に協力して欲しいと説明した。

 だが、村の者達は失敗した時の袁術の報復を考え乗り気ではない。

 亞莎は、悔しそうに下を向く。

 その時、

 

団「失敗を恐れては、今と何も変わらんぞ!」

 

 無言で話を聞いていた団長が長老達を怒鳴る。

 そこから、団長は成功した時の利益と参加しなかった時の不利益を説き、

 その成功率を上げる為にはどうすれば良いのかを説明する。

 そして、最後の決め手に

 

団「儂の娘と勘を信じろ!!」

 

 この一言が決め手となり、

 長老は復興に協力する事を約束した。

 さらに、近隣の村の説得に協力してくれる事となった。

 

 その後、長老達と今後の予定を打ち合わせ終え

 亞莎は団長に近付いて、

 

亞「団長さん、今回はありがとうございました」

 

団「はっはっはっ。気にするな!」

 

 団長の言葉に亞莎の顔も笑顔になる。

 亞莎は一度咳払いをしてから、

 

亞「団長さん、一つ聞きたいんですけどいいですか?」

 

団「うん? 何だ?」

 

亞「私を娘にしてどうするんですか?」

 

 亞莎の真剣な表情をしているが、

 団長は笑顔のまま

 

団「何、簡単な事だ。お主に子供が出来た時、

  儂にも抱かせてくれ。後、出来れば儂の死んだ後、

  子供と一緒に葬式に参加してくれると嬉しい」

 

亞「・・・・へ?」

 

 亞莎は団長の答えに唖然とする。

 自分を娘にする事で、何かに利用すると思っていたからだ。

 

亞「・・他には無いんですか?」

 

団「これ以外に何が必要なのだ?」

 

 団長は首を傾げている。

 その目は嘘を付いている様には見えない。

 亞莎は少し考えた後、

 

亞「団長さん」

 

団「ん?」

 

亞「貴方の言っている事を信じます。

  その証拠に私の真名は亞莎、団長さんに預けます」

 

団「おお! 何の事か分からんが、宜しくな亞莎!」

 

亞「はい!」

 

 その後、暫く話していると

 それを見ていた村人が団長と亞莎を見比べて

 

村1「団長達は、親子なのに似てませんね~」

 

 その問いに団長は笑顔のまま

 

団「当り前だろう。亞莎は婿殿の嫁になるのだからな!」

 

亞「ええええええ?! よよよ嫁って、きき聞いてませんよ?!」

 

 団長の発言に驚く亞莎。

 だが、周りは

 

村1「おお! そりゃおめでたい!」

 

村2「長老! これは、成功を祈ってと呂蒙様のお祝いの宴を!」

 

長「うむ、許可する!」

 

亞「みみ皆さん、ちょっ、ご誤解です!」

 

 亞莎の声は届かず、宴が始まった。

 それを見て、更に慌てた亞莎は団長に

 

亞「だ団長さん、どうにk- 「亞莎よ」- へ?」

 

 亞莎の何かを言い終える前に団長から声が掛かる。

 その顔は先程までとは違い真剣な顔だ。

 亞莎は、少し緊張しながら向き直る。

 

団「今の呉に戦力は必要か?」

 

亞「そそれは勿論です!

  今は少しでも多くの戦力が必要です!」

 

 その答えを聞いて、団長は頷き。

 

団「三日、儂に時間をくれ」

 

亞「・・へ? は、はい」

 

 団長はそのまま外に行ってしまう。

 亞莎はそのまま宴に巻き込まれてしまった。

 その日の夜、団長は村から姿を消した。

 

 

―― 賊side ――

 

 辺りが暗くなった村の外には、賊達が縛られ放置されている。

 

ヒ「クソッ! どうしてこうなった!」

 

 その言葉に背の小さい男が、

 

チ「アニキ~、だから、賊なんて辞めましょうって、

  言ったじゃないすっか」

 

ヒ「うるせえ!」

 

 ヒゲは思いっきり、怒鳴りながら抓る。

 

デ「イダダ! アニキ、それ、おデの腕」

 

 巨漢の男が痛がる。

 暫く喚いた後、

 

ヒ「・・・あの時からだ。

  あの白い服を着たガキと小娘3人と会ってから

  俺の人生は狂い始めた!」

 

チ「そう言えば、あの時から運が無くなりましたね」

 

デ「そうなんダナ。アニキの作戦も失敗するようになった」

 

 そう話していると月が雲に隠れ、辺りを闇が覆う

 すると

 

〈ザッザッザッ〉

  足音が近づいてくる。

 

 3人の会話が止み、周りの賊達も息をのむ。

 その人物は賊達の前で止まる。

 月が雲から再び顔を出し、その人物を照らす。

 そこには、自分達を蹴散らした男がいる。

 

団「貴様らには生まれ変わって貰う」

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

 そう静かに言い放った。男から発せられる殺気に賊達は何も言えない。

 息をする音が大きく聞こえる。

 

団「全員立て」

 

 〈バッ!!〉

 

 その声に全員が反応する。誰も逆らわない。

 

団「行くぞ」

 

 そのまま。団長は賊と共に夜の森に入って行った。

 

 

~~ 三日後 ~~

 

 亞莎達は、長老達の協力のお蔭で

 近隣の村との交渉を円滑に進める事に成功した。

 

亞「・・・この辺りでしょうか?」

 

兵1「はい。この辺りの筈です」

 

兵2「団ちょー! どこですかー?!」

 

 団長の約束通り村に戻ると

 村人から団長が呼んでいると伝言を貰い、

 最初に出会った場所に到着した。

 すると

 

団「やっときたか」

 

 丘の下から団長が姿を現した。

 一瞬驚いたが、

 

亞「約束通り来ましたよ」

 

団「うむ! では、見てもらおうか!」

 

〈ドォ~ン!〉

 団長は銅鑼を叩いた。

 すると

 

〈ドドドドド!〉

 

亞「な、何?!」

 

兵3「森の方からです!」

 

 兵士が言い終わると森から集団が現れた。

 団長は集団の前に降り立つと

 

団「全員整列!」

 

「「「「 はっ! 」」」」

 

 集団は団長の前に整列する。

 その者達は、あの時の賊達だった。

 

 

 亞莎達は目の前の事に驚いている。

 

 

団「今日、貴様らの命運が決まる!」

 

「「「「 はいッ!! 」」」」

 

 

 団長の言葉に全員が返事をする。

 団長は頷いた後、

 

 

団「もし、失敗すれば貴様らはどうする!」

 

「「「「 自らの剣で自害します!!!! 」」」」

 

団「その通りだ! 貴様らの目標は何だ!」

 

「「「「 呉の為に、仲間の為に死ぬ事です!!!! 」」」」

 

団「良く言った! では、今日までの努力を示してみせよ!!」

 

「「「「 はいッ!!!! 」」」」

 

団「方円の陣!!」

 

「「「「 はッ! 」」」」

 

 

 全員が止まる事無く移動を始める。

 

 

団「続いて、鶴翼の陣から偃月!!」

 

「「「「 はっ!! 」」」」

 

 

 団長の命令通りの陣形を作る。

 その動きは一流と言っても過言ではない。

 

 

団「まだまだ、行くぞ!」

 

「「「「 はいッ!!!! 」」」」

 

 

 そのまま、休む事無く続けられるのだった。

 

 

 亞莎は目の前の光景が信じられなかった。

 三日前まで、ただの賊だった者達が

 今では、精鋭兵の様な動きで迅速に陣形を作っている。

 呉の兵でもあれだけ動ける兵は少ない。

 隣では兵士達も驚いている。

 

 

団「全員、もう一度整列!!」

 

「「「「 はッ!!!! 」」」」」

 

 

 団長の掛け声で全員が整列し終える。

 それを見てから、団長は亞莎達の元に戻ってくる。

 団長はさっきまでとは違い笑顔で、

 

団「どうだ、これならば戦力になるだろう!」

 

亞「は、はい」

 

 亞莎の顔は引き攣っている。

 その答えに団長は嬉しそうに、

 

団「はっはっはっ! 久しぶりに本気を出してみた!」

 

兵「ど、どうすれば、たった三日であれ程の動きが?」

 

団「はっはっはっ! 秘密だ!」

 

 兵士からの問に団長は笑って誤魔化した。

 

団「亞莎よ。こ奴等の面倒を頼んでも良いか?」

 

亞「はい! 孫策様に必ず許可を貰います!」

 

団「そうかそうか! もし、駄目だった時は、

  命令すれば自害する様に調ky‐ゲフン!ゲフン!・・調錬してあるから

  好きにすると良い」

 

兵達((( 今、調教って言った )))

 

 亞莎は気付かなかった様だ。

 団長は荷物を背負うと懐から紙を出す。

 

団「亞莎、ほれ」

 

亞「? なんですか?」

 

団「これが婿殿だ」

 

亞「~~~ッ!!」(///

 

 絵と団長の言葉に亞莎の顔が真っ赤になる。

 

団「結婚するかしないかは、会ってから決めるといい。

  良い男だぞ! 世間では『天の御使い』と呼ばれておる」

 

亞「・・・え?」

 

 団長の言葉に呆ける亞莎。

 

団「ではな! また会おう!」

 

 団長は森の方に歩き出す。

 亞莎は慌てて、

 

亞「はい! また会いましょう!」

 

団「うむ!」

 

 そのまま、姿が見えなくなるまで手を振る亞莎。

 その時、兵士が

 

兵「・・・あの呂蒙様」

 

亞「はい?」

 

兵「団長殿も呉に誘った方が良かったのでは?」

 

亞「・・・・・あ」

 

 気付いた時には、団長の姿は何処にも無かったのだった。

 

 

 

・・・つづく?

 

 

〈あとがき〉

 

 どうも、猫です。団長がチート化してきた・・・まあ、団長だからいいか(^_^;)

 久しぶりに三連星が登場?しました。猫的には、あの3人は能力があると思っています(^^)

 外伝の方が本編よりも長くなってしまいました(><)

 きちんと書けているか心配です。本編も進められる様に頑張ります(^^)

 団長の剣の名前は、後半で出す予定ですのでお待ち下さい<(_ _)>

 

 

★現在の団長の子供リスト

   一刀、凪、沙和、真桜、天和、地和、人和、斗詩、猪々子 恋 稟 風 亞莎

 

 

 コメント・メール・友録、何でもお待ちしています<(_ _)>

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
87
7

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択