No.140555

真恋姫無双~風の行くまま雲は流れて~第29話

第29話です。

実に久しぶりの…
久しぶりすぎて若干補足の話も含んでおります。
29話前半→28話→29話後半

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2010-05-03 13:56:02 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:7754   閲覧ユーザー数:7112

はじめに

 

この作品はオリジナルキャラが主役の恋姫もどきな作品です。

 

原作重視、歴史改変反対の方

 

ご注意ください。

 

連合参加の全ての諸侯を出し抜き

 

董卓及び、献帝を手中に収める

 

献帝に力が無いと解った今

 

連合屈指の勢力である曹操の陣営が天の遣い消失による混乱にある今

 

他陣営の動きを袁家が抑えている今を置いて

 

それを実行に移す時は他にない

 

そしてそれらを手に入れた時

 

袁家はこの大陸の実質の頂点に立てる

 

 

「以後、前線の指揮は私が引き継ぎます」

 

後曲から再び前線に戻ってきた斗詩の声に比呂は頷く

 

「中央は無視して構わん、問題はあそこだ」

 

彼が指差す先には堅牢、虎牢関が城門…既に雪蓮陣営の工作隊によって半壊の様相を見せている。

 

「俺が先行して虎牢関に突入する、本隊はその後に続き…踏み止まれ」

 

比呂の声に今度は斗詩が頷く

 

「董卓の身柄確保まででいい、孫策陣営を内部に入れさせるな」

「はい」

 

斗詩の返事に今度は逆を振り返り

 

「張遼殿」

「わかっとる…中央やろ?」

 

声をかけられた霞は飛龍偃月刀を肩に担ぎ比呂の視線を真正面に受け取る

視線を返された比呂はああ、と首を縦に振り

 

「既に呂布殿の軍は壊滅状態にある、時間を稼いで欲しい」

 

無茶な話だ

呂布は既に曹操本隊一万に囲まれている…あの中に飛び込めというのだから

 

「雑魚がいくらおってもかまへん…問題は曹操んとこの二人やな。いくらなんでも二人同時は厳し いで?」

「ふむ」

 

覇王が誇る大剣と弓と、その両方を相手にするのはいくら霞が勇将でも難しい、ましてそれが時間稼ぎともなれば。

黄巾の乱で春欄と対峙した比呂にもそれは十分に理解しているところだ。

 

「ならばまずは片割れを潰そう…俺が突破口を開く」

「ええんかいな…仮にも連合やろ?」

 

腰に手をあて息を吐いてみせる霞に比呂は口の端を上げ

 

「所詮は利権を争う狢同士、精々利用させてもらうさ。それに…」

 

視線を向けた先には

 

「虎牢関に入るには手形が必要だ、それを拾いに行かねば」

 

赤き毛並みの馬が此方に気づいたようだ

 

遠くに見えるその姿に笑みを零し

 

「誰か換えの弓矢を此処に!」

 

曹操陣営にある程度近付いた処で比呂は弓を引き絞り

 

「命までは取らんさ…しかし」

 

張遼殿との戦いには負けてもらう

 

放たれた弓の行方には目もくれず、比呂は指笛を鳴らし走り出した

 

 

久しぶりの元愛馬の背に跨ると、比呂は赤兎の首を優しく撫でる

 

「以前より毛並みが良くなったな…月殿の処は居心地が良かったか?」

 

さわさわと指を滑るそれに思わず苦笑する

赤兎もまたブルルと首を揺すり比呂に応える

 

「元々は騎馬隊でならしていた月殿の陣営だ、出てくる食い物も格別だっただろう?」

 

ゆらゆらと鬣が靡き比呂の問いに『それはもう♪』と応えるようだった

やがて手元から視線を上げ虎牢関を向き

 

「…今からやることはお前のご主人を引き摺り降ろす事だ」

「…」

 

視線の先、虎牢関の城壁の上には洛陽が太守にして帝が母を自称する少女

 

「正直…今の彼女になんて声をかければいいのか思いつかん」

「…」

 

彼女の上を流れる雲に目を細め

 

「ただ一つ…判っていることは」

 

再び自身が跨る馬に視線を戻し

 

「お前の酒池肉林は今日でお終いって事だ、明日からは以前の不味い干し草が関の山だ…残念だっ たな」

 

喉の奥から零れて来る笑い、比呂の笑い声に赤兎はふうぅっと息を吐く。

それはまるでため息の様…

その様にまたしてもくくっと搾り出される笑いの声、その声はだんだんと大きくなり…比呂は腹を抱えて笑い出した。

 

「くくくっ…はあーっはっはっは!」

 

一頻り笑った後、目尻の涙を拭いてポンポンと赤兎の首を二度叩く

 

「駆けろ…赤兎」

 

途端、視界が次々と流れていき

 

耳を風の声がビュウビュウと叩きだした。

 

 

どおおおん…どおおおん!

 

堅牢を誇る虎牢関

その城門は次々と突立てられる巨大な杭に、今当に貫かれんとしていた

 

何度も打ち付けられ既に歪みが生じてしまってしまっている城門を董卓の兵は内側から必死に押し返す…が、もはや突破は目に見えており、時間の問題だった。

 

「くっ!城門が破られるぞ!」

「全軍抜刀!奴らを城門から先に通すな!」

「董卓様に指一本触れさせるな!」

 

シャランと剣を抜く音が幾重にも重なり

 

「最後の一兵となっても抵抗を続けろ!」

「我等が主の下へは絶対に行かせん!」

 

高鳴る心臓の音を掻き消さんと声を張り上げ己を鼓舞する

 

「陳宮様!城壁の弓隊全て此処に!」

「敵軍が城門突破と共に一斉射撃!奴らの屍で新たに積を構築するのです!」

「「「「はっ!」」」」

 

恋殿の帰る場所をなんとしても!

なんとしても守り貫きますぞ!

 

「下がれ!城門が倒れるぞ!」

 

ギギギと軋む音は全ての兵の息を呑む音を掻き消し

そして

ゴゴゴゴゴ………ズウウウウン!

 

「放て!」

 

城壁の上から下から、降り注ぐ弓の雨

 

「「「「ぎゃあああ」」」」

 

ある者は叫びをあげ

ある者は無言のままにその場に倒れ伏す

体に大量の矢を突き刺し、その場に倒れこむ兵達は自身が防波堤となる

 

「第二射!」

 

陳宮~音々音の声が上がると同時に飛び込んでくる一つの影

 

「な!?」

「赤兎だと!?」

 

まさか恋殿がお戻りに!?

 

口々に上がる兵達の声…しかし

 

赤兎に跨る影は呂布ではなく見知らぬ顔…そして

 

 

「我は袁本初が直属は張郃!帝都洛陽が太守!月殿に御目通り願う!」

 

 

あとがき

 

此処までお読み頂き有難う御座います

ねこじゃらしです

 

いや~お久しぶりです。

現在ネット環境が整わずネカフェから初投稿!

 

備え付けの枕が良い感じ♪

 

ともあれ復帰一号ではあるのですが…短い

…書き方忘れちゃって

 

とまあいろいろ滅茶苦茶ではありますが

今後ともお付き合いください。

 

それでは次の講釈で


 
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