No.139068

異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 13話

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

2010-04-27 02:50:16 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:4455   閲覧ユーザー数:4011

 

クロノ・ハラオウンとの戦闘の次の日リンディさんとの交渉が始まる。

少しでもなのはちゃんに有利に交渉しないと

 

 

魔法少女リリカルなのは月・・・・・・はじまります。

 

 

 

Asura side

 

薄暗い艦の中エイミィとクロノは先のなのはとフェイトの戦闘を見ていた。

 

「すごいや~。どっちもAAA級の魔導師だよ。」

 

「・・・・・・・・・ああ。」

 

あまり元気がないクロノ。どうやら先の失態でリンディにコッテリ絞られた様だ。

 

「こっちの白い服の子はクロノ君の好みっぽいかわいい子だし。」

 

「・・・・・・エイミィ。そんなことは・・・・どうでもいいんだよ。」

 

「魔力の平均値を見てもこの子で127万。黒い服の子で143万。最大発揮時はさらにその3倍以上!」

 

「魔法は魔力値の大きさだけじゃない!状況に合わせた応用力と的確に使用できる判断力だろう!」

 

自身のちょっとしたコンプレックスを言われたためか突然元気になり反論する。

 

「じゃあ、クロノ君の言葉を再現してるよね?この子。」

 

そう言ってエイミィはモニターに白い長髪の男の子を映す。

 

「魔力値はクロノ君よりもさらに低いAランクくらい。それでも一般魔導師と比べるとすごいけど。」

 

「・・・・・・。たしかにコイツの魔力は僕より少ない。だが何だ?コイツの魔法はどこか変だ。転移魔法にしても魔法陣が現れない。この世界の魔導師、とでも言うのか?」

 

「さあね~?」

 

クロノとエイミィがユエについて話しているとリンデイが部屋に入ってきた。

 

「か・・・艦長・・」

 

ビビッてるビビってる。

 

「ん?・・・ああ~彼女たちのデータね?」

 

「・・・ハイ」

 

「・・・・確かにすごい子達ね?」

 

「彼女たちの魔力がロストロギアに注ぎ込まれれば次元震が起きたのもうなずける。」

 

「そうね。」

 

「あ!そういえばクロノ君。そろそろ時間じゃない?」

 

「ん?・・・そうだな。それじゃあ、向こうに行きましょう艦長。」

 

 

side out

 

 

yukito side

 

「じゃあユキくん!わたしもう帰るね?」

 

「あ!なのはちゃん!」

 

そう言っている間に、なのはちゃんはもう見えなくなってしまった。公園に行くのかな?

 

「どうしたんだろうね?なのはちゃん。雪人君置いて帰っちゃうなんて初めてじゃないかな?」

 

「知らないわよ!」

 

「わかんない。・・・まあいいか。俺も帰るとするよ。」

 

「うん。じゃあね、雪人君」

 

「ふん!気をつけて帰りなさいよ!」

 

はいはい、ツンデレツンデレ。

 

無論そんなことは内心にとどめる。心の中では何を思っても自由ですから。べ・・・別にアリサが怖いわけじゃないんだからね!

・・・・・・自分で思ってて気持ち悪くなってきた。

 

「ああ、また明日。」

 

 

魔力リミッターを外して、持っている鞄を影で作ったゲートに入れて家に飛ばす。疲れるからあんまりやりたくないんだけど・・・。

 

仮面をつけ髪を伸ばしユエの服を出す。

 

準備が終わり公園に向かう。

 

公園に着くと、なのはちゃんが先にいて公園のイスに座って待っていたようだ。

 

「ム・・・すまない待たせたようだな?」

 

「あ!ユエさん!私も今来たところです。」

 

まるで待ち合わせをした恋人同士のような会話をしているな。これが本当に恋人同士の会話だったら(泣)。

 

俺はなのはちゃんの横に座りあらかじめ買ってきていたコーラの缶を空けて中身を飲む。炭酸飲料のシュワシュワとした爽快感と甘さがのどを潤す。

 

「・・・・コーラ好きなんですか?」

 

どうやら顔、というか雰囲気が出ていたらしい。なのはちゃんはそう俺に聞いてきた。

 

「ああ。好きだ。・・・体はコーラで出来ていると行っても良いほどにな。」

 

「ふふっ・・・わたしの友達にもそういう人がいるんです。コーラが大好きらしくて・・・・あ!そういえば髪もユエさんと同じ銀色みたいな色なんですよ!」

 

「ふ・・・そうか。そいつとはいい友になれそうだ。」

 

少しなのはちゃんと話していると魔方陣が現れる。

どうやらリンディさんたちが来たようだ。

 

「ふむ・・・・2時55分。では話し合いをはじめよう。」

 

 

来たのはリンディエイミィそしてクロノだ。もちろん杖はおろかバリアジャケットすら着ていない。

 

リンディさん達を机を挟んで向かいに座らせて、なのはちゃん達は自分達がなぜジュエルシードを集めているのかを説明した。

 

「なるほど、そうですか。あのロストロギア、ジュエルシードを発掘したのはあなただったんですね?」

 

「はい。それで僕が回収しようと・・・」

 

「立派だわ・・・」

 

「だが同時に無謀でもある!」

 

クロノの言葉にユーノはかなり凹んだようだ。・・・俺?そこまで言う事は無いんじゃないかと思って口を挟もうとしたがちょっと怖かったのでやめた。俺は一小市民なのである。14歳にびびる(精神年齢は)20過ぎの大人って・・・・orz

 

「あの・・・・ロストロギアってなんですか?」

 

「ああ!異質世界の遺産・・・て言っても解らないわね?えっと・・・・・」

 

めんどくさ・・・・・じゃなかった。話が長いので右から左へ流します。

 

「しかるべき手続きをもって、しかるべき場所に保管されていなければならない品物。」

 

保管、ではなくて壊せばいい。とか思った俺はダメだろう。何せ、どうやったら発動するかもわからない代物なんだから。

 

「君の持っている武器もそのロストロギアだ。」

 

「干将莫耶やロトの剣のことかね?」

 

「そうだ。」

 

「ふん。残念ながらあれは貰い物であり、私の所有物だ。彼らの想いが篭っている物をおいそれと渡すわけにはいかん。」

 

「なに!」

 

「待ちなさいクロノ。今は説明の最中よ。」

 

それにあんな剣の1本や2本で世界が崩壊していたら、衛宮士郎はそんな力なんぞ振るわん。・・・・・たぶん。

 

そんな会話を交えながらロストロギアの説明は続く。

 

「聞いたことがあります。旧暦の462年次元断層が起こったときの事を。」

 

「ああ。あれは酷いものだった。」

 

「隣接する平行世界がいくつも崩壊した、歴史に残る悲劇。」

 

あれ?アニメでこんなこと言ってたっけな?やばい、あんまし覚えてなかったからな。

 

「繰り返しちゃいけないわ。」

 

そう言ってリンディさんはエイミィが出していたお茶に・・・・日本茶だよ?紅茶じゃないよ?・・・・砂糖を入れた。

 

「あっ・・・」

 

なのはちゃんも相当驚いている。普通緑茶って和菓子の甘さと緑茶の渋さが合わさるのが美味しいんであってお茶を甘くしたら・・・・まあ俺に被害が無いならいいか。リンディさんの出すお茶には手を出さないようにしよう。

 

 

 

「これよりロストロギア、ジュエルシードの回収については時空管理局が全権を持ちます。」

 

「君たちは今回のことは忘れてそれぞれの世界に返って、元通りに暮らすといい。」

 

「でも・・・そんな。」

 

「次元干渉にかかわる事件だ。民間人に介入してもらうレベルの話じゃない。」

 

「でも・・・」

 

「まあ急に言われても気持ちの整理もつかないでしょう。今夜一晩3人でゆっくり話し合って、それから改めてお話をしましょう?」

 

なのはちゃん達はいきなりの事に戸惑っているいるようだ。

 

俺は立ち上がり

 

「1日もいらん。私は今から手を引かせてもらう。」

 

そう言って帰ろうとしたとき、

 

「待って!」

 

そうリンディさんから呼び止められた。

 

「何かね?」

 

「あなたにはまだ聞きたいことがあ「断る。」っ!?」

 

「どうせ私の武器や魔法について聞きたかったのだろう?」

 

「ええ・・・そうです。」

 

「ふん!威嚇射撃を当てようとして、さらに口論で負けただけで撃ってくるような組織とはお付き合いになりたくないのでね。」

 

「うぐっ!」

 

「それについては謝ります。ですから・・・・」

 

「それに・・・・・そこまでして子供に戦わせようとする組織など信用ならん。」

 

「なっ!?」

 

「えっ!?」

 

「なんだって!?」

 

上からリンディさん、なのはちゃん、クロノの順だ。

 

「解らないとでも思ったのか?確か・・・・クロノと言ったな?」

 

「あ・・・ああ。」

 

「先ほどリンディ・ハラオウンは『この件は管理局が全権を持つ』と言ったな?」

 

「ああ。」

 

「ならばなぜ1日話し合う必要がある?そもそも何を話す?・・・話すことといったら事件やフェイト・テスタロッサのことしかないだろう。」

 

「あ・・・。」

 

「責任感のある高町なのはのことだ。そう言っておけば、進んで協力と言う形で参加しただろう。もしかしたら私も進んで協力するかもしれないと思ったのだろう?」

 

「・・・・・・・。」

 

リンディさんは答えない。いや、答えられない。

 

「そんな組織には協力したくないのでね。私はこれで失礼する。」

 

「・・・・待ってください!」

 

・・・・・・かかった!

 

今の俺は某新世界の神と同じくらいの顔をしているに違いない。

 

「あなたの言うとおり、なのはさんやあなたをそのように誘導しようとしました。ですが私たちには戦力が少ないのです。今回の事件、相手がどれだけの戦力かも解らない。その事であまり隊員達を多く使えないんです。ですから・・・・私たちに協力してくださいお願いします。」

 

そう言ってリンディさんは頭を下げてきた。

 

「母さ・・・・艦長!?」

 

クロノも驚いている。俺も驚いたが。

 

「ふむ・・・・それは管理局からの協力の要請と言うかとかね?」

 

「・・・・はい。」

 

そうリンディさんから言われたとき俺は独り言をつぶやき始めた。

 

「ふむ・・・・管理局はどのくらいの規模か知らないが、もちろん協力要請なのだから給金は出るのだろうな?さらに大怪我したときには医療費が下りるのは当然だし、命を犠牲に特攻・・・なんて指示が出されても困るからある程度は命令に異議を唱えることも出来るんだろうな~?」

 

「・・・・・・・・・・・ハイ。」

 

リンディさん表情に出していないけど、すごく嫌そうにその条件を飲んだ。

 

「よかったではないか高町なのは。」

 

「ふぇ!?」

 

置いてかれていたなのはちゃんに、声をかける。

 

「こんな破格の条件を管理局は飲んでくれるそうだ。これからがんばりたまえ。」

 

「え?えぇっ?ふぇぇぇ!?」

 

なのはちゃんが混乱している間に帰ろうとしたが・・・

 

「待て!その言い方だと君が協力しないみたいな言い方じゃないか!」

 

クロノが止めてきた。

 

「何を言っているのかね?私は協力する、などとは一言も言っていないのだが?」

 

「な!?・・・しかしさっき!」

 

「私は協力をしてくれと言うんだったらこれ位の条件は当然だな?と言ったのだ。条件を飲んだら協力する、などとは一言もいっていない。」

 

「なんだと!?」

 

「クク・・・・ではさらばだ。」

 

俺は瞬間移動でその場を後にする。

 

 

side out

 

 

nanoha side

 

「クク・・・・ではさらばだ。」

 

ユエさんは人差し指と中指を額にあててなにかを考える様な表情(仮面で見えないけど)をすると、いきなり消えていなくなってしまった。

 

「何ッ!?・・・エイミィ!追跡は!?」

 

「・・・・ううん。無理みたい。魔力反応も無いんじゃ。追えに追えないよ。」

 

「魔力反応がない?じゃあ奴はどうやって転移を・・・ああもう!頭がどうにかなりそうだ!」

 

「落ち着きなさい、クロノ。なのはさん。ちょっとハプニングがあったけど今日は帰って明日・・・」

 

「いえ・・・・わたし、管理局に協力します!」

 

わたしはさっきユエさんが言ったことを思い出していた。がんばれって言ってくれた、わたしのためにリンディさんと交渉までしてくれた、それを無駄にしたくない!

 

「お願いします!わたしを今回の事件に協力させてください!」

 

 

 

あとがき

 

おはよう、こんにちは、こんばんは。わたしです。

 

さて、今回の内容ですが・・・ちょっ!雪人くんが!超黒い!どうしましょうか?小市民みたいなイメージを投影して書いた子なのに…いつの間にか夜神月みたいな笑いを…はっ!まさかタイトルの月って夜神月の月ですか!?

 

ってそんな訳はない。この小説は普通にカードキャプターさくらのユエの月がタイトルの意味です。

 

さらに今回、雪人君の好きな飲み物が判明しました。

コーラです。ええ、大好きです。

 

では、感想等などがありましたらどしどし投稿してきてください。作者が喜びます。

 

それではこれからも異世界冒険譚をよろしくね~~~

 

 

 


 
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