No.138699

恋姫無双~愛しき人~

黒竜さん

高二の時に、曹嵩の所に飛ばされ戻ってきた北郷一刀
あれから2年の歳月が過ぎ、一刀はある人物に会う。はたして一刀は華琳のところに戻れるのか

2010-04-25 15:46:53 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:23736   閲覧ユーザー数:15153

 

 第一章「帰り道」

 ・・ハァ~ねみぃ~昨日も徹夜で文献漁ったからかな~

 「か~ずぴー!隙あり」

 背中越しに飛びついてくる又川をいなして片手で挨拶する

 「よ・又川」

 「酷いでかずぴー、せっかく俺がスキンシップ取ろうとしたのに~」

 「いらん。てか、お前も大学生らしい行動をしろ」

 「だって最近かずぴー、全然俺の相手してくれへんもん。そりゃ~スキンシップの1つや2つしたなるもんや」

 ・・確かに最近相手をしてないが

 「仕方ないだろう。お前は普通科で俺は考古学科なんだから」

 「そこや!何でかずぴーが考古学科なん。高2の後半まで歴史なんて全然興味なかったのに?」

 ・・そりゃ~冬休みも時に心変わりの原因があったからな

 「それに、あんなに嫌がってた剣術の修行もなんか真剣にしてるし。それで、全国高校剣道大会優勝しちゃうし」

 「なんか言うな」

 ・・後気も使えるけどな

 「漢文も、クラストップの俺に続いて出来ない子だったのに、いきなり出来る子になって」

 ・・クラスビリなのを自慢するな

 「なんか、最近いろんなことに挑戦してるって聞くし」

 ・・向こうの戻ったときのためだ

 「そして、・・・これが一番の問題や・」

 又川の視線に殺気がこもる

 「何で、お前のロッカーには、そんなに沢山ラブレターがあるねん」

 一刀がロッカーを開けると、ラブレターの山が床に散らばった。

 ・・高3の秋位から、ちょくちょくきはじめて、確実に増えるラブレターの数、向こうの世界から戻ってきた俺はなんか変わったらしい。しかし、俺はこのラブレター群に色好い返事をしたことがない。なぜなら、俺には守らなければならない約束があるから、だから悪いと思うが中も読まずに全部捨てる。大半の人間からは冷たいというが、俺は気にしない

 「かずぴーはホンマ優しいな」

 「なんでだ?」

 「だってかずぴー元々振る気やから手紙読んで相手に期待させるより、嫌な奴演じてすぐ諦め付くようにしてるやろ。でもなかずぴー、甘いでそりゃ。周りで騒ぐミーハーな子はともかく、かずぴーがホンマは優しいのを知ってる子には、逆効果だや。そんな子にははっきり好きな子がおるって伝えたほうが良いで」

 「おい、なんでそうなる」

 キーンコーンカーンコーン

 「おっと、時間やほな又なかずぴー」

 「あああ、またな」

 ・・よくわからん奴だ

 

 

 キーンコーンカーンコーン

 ・・ふぃ~終わった終わった。今日は昨日の続きで文献漁るか

 「一年生の北郷一刀君至急資料室まで、もう1度言います一年生の北郷一刀君至急資料室まで」

 ・・俺か、でもなんでだろう

 

 「失礼しま、ギャー!」

 一刀はいきなり目の前の太い二本の腕に塞がれた

 「ご主人さま~、会いたかったは~~」

 ギリギリと音を立てて締め付ける太い腕、胸筋の厚さは伊達でわない

 ・・死ぬ。このままなら確実に死ぬ

 「あら、ご主人様ったらこんなに顔を真っ赤にしちゃって、ウブなんだから~」

 巻きついていた太い筋肉から解き放たれた一刀は地球の空気に感謝した。

 とりあえずこの場所は日と目に付くから資料室の奥にある個人部屋に移動した一刀と筋肉ダルマ。

 「まず、お前は誰だ?」

 「私の名前は貂蝉。都で踊りこしている漢女よん。だけどそれは仮の姿で本当は、外史を管理し導く管理者と呼ばれているわ」

 ・・こいつが、三国一の美女貂蝉だと。いやいやありえないだろ。

 「外史の管理者ってなんだ?」

 「外史とは、前にご主人様が行ったところよ。私はそこを管理しているの」

 「つまり、俺はまた行けるんだな、華琳の所へ」

 「ええ、でもそれには条件があるの」

 貂蝉の雰囲気が変わった

 「条件?」

 「それは・・・ご主人様とこの世界の関係をなくすことよ」

 「え?」

 一瞬何言ってるのか解からなかった一刀。しかしそれが何を指すかはすぐにわかった。

 「俺の存在をなかったことにするのか」

 「ええ。もう二度とこちらの世界に帰れなくなるけど、それでもご主人様が行きたいのなら力を貸すは」

 ・・もう戻ることが出来ない。父さんや母さん・爺ちゃんに友達の又川。俺はどうしたら「噓つき。離れないって言ったのに、どして一刀」はっ!そうだ、俺は華琳に会うためにこの二年間頑張ってきたんだろなに迷ってるんだ

「貂蝉。俺を華琳の所に行かせてくれ」

 「それでいいのね。もう戻れないわよ」

 「ああ。俺は琳音さんと約束したんだ。かならず華琳を守るって、だから頼む」

 「解かったは、ならこれが必要でしょ」

 貂蝉に渡された物 それは

 「これは{斬月}と{日陰}」

 ・・これは、爺ちゃんが一刀流の免許皆伝の時に渡された刀。俺の部屋に置いてあったはずなのにどうしてこいつが持ってるんだ

 「ふふ。漢女には秘密が多いのよご主人様」

 「心を勝手に読むな。けど、有難うな」

 「いいのよ。それじゃ行きましょうかご主人様」

 「ああ。」

 「それじゃ、目を閉じて」

 一刀は言われたとうりに、目を閉じた。

 ・・華琳今行くよ

              第一章 完

どうも、黒竜です。

恋姫無双~愛しき人~の第一章を見ていただいてありがとうございます。

まだまだ半人前ですが、これからもお楽しみください

 

 
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