No.126598

真恋姫無双~風の行くまま雲は流れて

恋姫無双を題材にした作品です。
一刀は出てくるかはまだ未定…
主人公は張コウ(オリジナルです)
原作重視のかた、もれなく回れ右な展開ですので
あしからず

2010-02-25 15:20:37 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:46586   閲覧ユーザー数:35879

 

 

 

 

 

 

はじめに

 

この作品は恋姫と横〇三国志しか読んだことのない者が

 

妄想を垂れ流した残念かつ卑猥な文章なので

 

原作重視、歴史改変反対な方はご注意ください。

 

また本来の主人公の一刀さんではなくオリジナルを主人公にしてます。

 

一刀さんの登場は…未定です。

 

「それがどうかしまして?」

 

-玉の間-

 

その最も高い

 

彼女が

 

彼女だけが座ることを許された椅子

 

そこに足を優雅に組み座る袁紹は自身が投げた質問が回答であると

 

つい今しがた意見を述べた文官に言ってのける。

 

 

「おそれながら」

 

その一言の後に文官、荀イクは一拍の間の後に続けた。

 

「此度の徴兵は利を産み得ません。まずは現在の兵の調練が第一にと私は考えます」

 

 

-我ながら意味のないことだと

 

荀イクは自分が今まさに述べている内容を無意味だと感じれずにはいられない

 

 

 

結論は出ているのだ

 

 

 

彼女は自身の言葉を曲げない

 

 

 

だが容認もできない

 

度重なる徴兵に民のは辟易している

 

だからこそ

 

「そうでしたか、それは困りましたねぇ」

 

言葉とは裏腹にまったく困っていないかのように目の前の人物は茶を注いでいく

 

「あんたが困るとこ、一度でいいから見てみたいわ本気で」

 

湯気が立つ湯呑を受け取りながら荀イク~桂花はわざとらしく最大限の嫌味を茶を差し出した相手に向ける

 

その視線に苦笑しながら田豊~悠(ゆう)はこれでも困っているんですよと肩を竦め

 

「比呂に愚痴られるのは俺なんですよ、桂花?

また使えないのばかり押し付けやがって~って」

 

間に挟まれる分自分の方が辛いんですがねと茶をすすりながらこれまたわざとらしく悠はため息

 

 

この陣営においては数少ない桂花の理解者、それも男の…だが、もう一人の方は桂花にとっては嫌

 

いな対象であった 

 

聞きたくもない名前を出されて桂花はイラつきから目の前の茶を飲もうとして

 

「だったらあんたが止めなさいよ、いつも私ばかりが袁紹様を相手にしているんだから」

 

猫舌な彼女は湯気が納まるまで口をつける気にはならず、茶器の淵を指でなぞりながら口を尖らした。

 

 

そんな彼女の抗議にもやはり苦笑し

 

「残念ながら既に俺の意見は通らないことをこの5年間で学ばせていただいたので」

 

そう言いながら自分の湯呑にまた注ぎ所詮、姫には一文官の言葉に過ぎないですからねぇ~と茶をすする

 

その言葉に先ほどのやり取りを思い出した彼女はフルフルと震える拳に身の内の怒りを滲み出させ

 

「何が『所詮あなたは戦場に出ない文官ですわ』よ!!

自分こそ座り込んで自慢の髪の毛いじってるだけじゃない

大体に数をそろえたところで中身が伴ってなきゃただ烏合の衆に過ぎないじゃない

軍は兵だけじゃない、全体をもって意味をなすのに」

 

そこに文官-軍師はいらないとする我らが主の言葉に自分の存在価値を否定された気分になると

 

茶の湯気が収まる前に自身から湯気が出そうな勢いに桂花はまくし立てた

 

悠はまあまあと嗜めるように彼女に笑顔を向ける。

 

「姫もそれをわかって、わかっているつもりだからこそ数を揃えたがるのですよ桂花、何分にも戦はなんに置いても数が重要です。相手によってはその数を誇示するだけで優位に立てるのも事実なのですから、俺たちはほんのちょっと先を指差す…戦場でいえばおまけみたいなもんです 

 よ…事あの方にとってはね」

 

 

「でも「それと一つ、いくらここが俺の部屋だからといって主を悪く言うのは関心しませんね桂花

貴女の愚痴を偶々通りかかった誰かが聞いていたらどうします?

それも俺の部屋から、反逆の意があると取られてしまうのも俺には好ましくありませんねぇ」

 

 

これで俺がしょっ引かれてはたまらないですと茶をすする悠に桂花は悪かったわよと返す

 

この一連のやり取りもここ2年でもはやありふれた事であった

 

何かある度に悠の部屋に押し入っては桂花が愚痴を言い、そこまでというところで悠が嗜める。

 

文官では最年少として名門・袁家に使えられることになった桂花だが故に他の文官とはうまくいっているとは言えず(彼女の性格故な点も否定できないが)必然的に相手をするのはもっぱら幼馴染

 

であり桂花よりも早く袁家に仕えることになった悠の役目になっていた。

 

そのことで悠が嫌な気分になることは皆無であったが

 

 

 

「まあ徴兵の件に関しては桂花が危惧するところは俺も一緒です。明日の朝議で再度話をして見ましょう」

 

と、援助の手を差し伸べたところで表の空気が変わるのを感じた悠は目線を扉に向ける

 

「比呂も戻ってきたようですしね」

 

お話はここまでというわけだ

 

悠が目線を戻すと桂花はようやくぬるく…というか既に冷め切った茶を一気に飲み干し席をたつところだった

 

 

「比呂には会っていかないので?『当然』」

 

 

治まりだしたイラつきをそのままに桂花は扉に手をやる

 

それは彼女にとってやはり「当然」の受け答えであり今後死ぬまで変わらないであろうと自分にも

 

相手にも聞かせている

 

やれやれというため息を背に扉を閉めて廊下に出た彼女は「彼」が歩いてくるだろう方向とは逆に

 

自分の足を進めた 

 

 

 

会いたくない

 

 

彼は男だから  

 

 

会いたくない

 

 

彼は嫌いだから

 

 

会いたくない

 

 

あいつが憎くてたまらないから

 

 

会いたくない

 

 

あんな女を抱いた男なんて

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

改めましてはじめまして ねこじゃらし と申します

 

此の度はへたくそな文章を最後までお読みいただきありがとうございます。

 

まああれです。われながらなんて文章力のないものだとここまで書いておきながらのた打ち回っております。

 

それでも寝る前に頭の中で文章うかばせながら一人にへらしているのを抑えられず、恋姫激戦区なこのサイトに投稿させていただきました。

 

なるたけ他作者様とかぶらない内容…もといオリジナルな作品にできればとは思っているのですが

 

よく調べもせずに書いたのでもしかぶっていたら目をつぶってスルーしていただければ幸いです。

 

さて本作品においてはヒロインは某猫耳軍師様です

 

ツンツンです、男は嫌いです、もはや恋姫におけるアンチテーゼではないでしょうか。

 

そして主人公は…名前しかでなかった人です。田豊は…

 

次回以降、がんばって登場させます、主人公!

 

それでは次の講釈で。

 

 

 

 

 

 
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