No.1195059

魔法少女リリカルなのはStrikers ダメ人間の覚悟

makeさん

第66話 決戦4 前編

2026-10-25 18:45:14 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:124   閲覧ユーザー数:124

 

 

 

第三者 Side

 

 

 

透「(コイツ………味方を盾に!?…………いや………………そもそもコイツ等互いに味方っつー概念も仲間意識なんかありゃしないだろうな………お互い……………利用し・される関係でしかないんだろう………だが、そうなると各個撃破になってしまうが)」

 

 

透の『八門遁甲の陣』の活動限界時間はあと僅か、そう長引くことは出来ない事は分かっていた。

 

 

透「(とはいえ、悠長に構えらない上に範囲攻撃で一気になんて都合イイものは無い……………『二兎を追う者は一兎をも得ず』……………なら)」

 

 

 

 

 

透「(迅速に各個撃破、結局はいつもの脳筋スタイルでいくしかないなぁ!!……………残りの命を燃やし尽くしてでも!!)」

 

 

 

 

 

クリア「まだまだ元気だね彼」

 

 

戸愚呂「対してコチラは一人、同志を亡くしたか」

 

 

クリア「しかしまだ我々がいる…………そう悲観することも無いよ」

 

 

戸愚呂「……………そうかね」

 

 

『戸愚呂』は先程の『うちはマダラ』が撃破された時は拳圧で確認することが出来なかったが、大方の予想はしており『クリア』を密かに警戒していた。

 

 

 

 

透が『戸愚呂』達と対峙し、『聖王のゆりかご』内で激しい戦闘を繰り広げられている一方、外の部隊…………『聖王のゆりかご』に向かおうとしているなのは達とアリサ達の姿があった。

 

 

 

 

 

アリサ「あーもー!!ウッザイ!!」

 

 

小型のガジェット・ドローンをアリサは背中に搭載されたファン○ルのような物で撃ち落とし、時に胸部のエネルギー源から直接砲撃を繰り出し殲滅していく。

 

 

シャルル「これだけ倒してるのに、全然減る気配が無い……………」

 

 

ハリベル「何が何でも我々を通さないつもりか!?」

 

 

ハリベルや部下のアパッチ達も既に『帰刃(レスレクシオン)』状態であり、進もうにも数が多過ぎて倒して進みはしても、そのスピードは牛歩の様に遅かった。

 

 

だがそれでも無理をして進んだお陰でなんとかハルカ達はなのは達と合流を果たすが、更に敵の数は増えていく。

 

 

ハルカ「(こんな所で足止めを喰らってる場合じゃないのに!!)」

 

 

なのは「(早く!早く透君の所にハルカちゃんを!!)」

 

 

そんななのは達には焦りの表情が色濃く浮かんでいた。

 

 

アリサ「(そもそもアイツは自分の命を軽く見過ぎなのよ!…………あんな…………あんな………!!)」

 

 

フェイト「(………………いや…………逆…………かな……)」

 

 

すずか「(透君程、命を重く受け止め、そして大事にしている人はいない………私達以上に……………)」

 

 

はやて「(そりゃ前世とかあんねんやろうけど、そんなん抜きにしても、透君の今までの人生…………自分の命を軽ぅ扱うなんて………してへんもんな………)」

 

 

アリシア「(いなくなった時も、今回も………全部………手に負えない事ばかり………………)」

 

 

ティアナ「(わかってる……………私達は疎かなのはさん達でさえ…………勝てないかもしれない敵)」

 

 

ギンガ「(勝てないとまでいかなくても…………誰かが犠牲になるのはわかる………………………)」

 

 

スバル「(だからって!!透さんが犠牲になるなんておかしいよ!!!)」

 

 

ハリベル「(我々を信じていない…………わけではない……………寧ろ信じているからこそ、ご自身が犠牲になる事を選ばれた…………………)」

 

 

シグナム「(………………そんな事はわかっている………だからこそ!!)」

 

 

ヴィータ「(アイツを………透を死なせたらダメなんだ!!………だから………だからアタシ達は!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「(絶対に…………助けて……………透(君)(様)をぶん殴る!!!)」

 

 

 

 

そして舞台は再び『聖王のゆりかご』の内部へと戻る、そこでは未だ透と『戸愚呂』と『クリア』の接戦が繰り広げられていた。

 

 

 

ガンッ!

 

透の高速の剛拳が戸愚呂の硬く厚い豪拳と重なる。

 

ダンッ!

 

再び両者の拳が重なる。

 

ダンッ!ダンッ!

 

段々と打ち合うタイミングが重なっていき…………そして徐々にスピードも増し……………。

 

ダッダッダッダッダッダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!

 

 

透「ウルゥゥァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

 

戸愚呂「オォォォォォォォ!!!!!」

 

 

そして打ち合うスピードも高速を通り越し、もはや互いの手が見えない程のスピードで拳同士を打ち合っていた。

 

 

 

 

ちなみに今の透をサーチャーで遠くから見ている『クラウディア』と『アースラ』のクロノ達以外の乗組員の表情や動作は様々だった。

 

 

透に勝って欲しいのか、はたまた別の事なのか…………祈る者、純粋に透と『戸愚呂』達が恐ろしく映り恐怖する者、次は自分たちなのかと恐れる者、もはやこの世の終わりと思い泣き出す者………そして見惚れる様に見つめる者………………。

 

 

 

 

 

 

ココで透の頭の片隅に疑問が浮かび上がる………………いくら『戸愚呂』が100%の状態であるとはいえ、その体に馴染んでいない状態で透と打ち合うと通常であれば負けて腕ごと吹き飛んでしまうはずだった…………だがあまりにも時間を掛け過ぎているからか……………『戸愚呂』は自身の身体の特徴を掴みつつあった………………疑問の正体は単純ではあるが最も恐れていた『時間経過による馴染む』ことだった。

 

 

現に透の『八門遁甲の陣』のパワーに拮抗してきており、更には透以外の周囲の魔力を吸収し力へと変換するという芸当まで身に着け始めていたが、幸いな事になのは達は離れすぎている為にその影響下には無かった。

 

 

とはいえ流石にスピードには付いてこれないようで、『戸愚呂』の身体には無数の打撲痕が付いており頭部や口からも血が流れており、傍にいるクリアも多少の傷を負っていた。

 

 

それもそのはず、唯一の盾とも言える『うちはマダラ』を『クリア』が自らが助かりたいが為にその身体ごと盾にしてしまい、挙句透に倒させてしまったのだから自分達が傷を負うのは自明の理だった。

 

 

かく言う透も長時間とまではいかずとも『八門遁甲の陣』を全開放してしまっている為、動きは時間が経過するに連れ徐々に鈍くなり心拍数も落ちていっている。

 

 

透「でりゃぁぁ!!」ドゴォォン!!

 

 

戸愚呂「ぐぉあぁぁ!?」

 

 

激しい打ち合いの最中、一瞬の隙を突き透は『戸愚呂』の拳を弾き、態勢を崩した所に飛び回し蹴りを『戸愚呂』の横っ面にクリーンヒットさせる。

 

 

クリア「『ラージア・ラディス』!!」

 

 

『戸愚呂』を蹴り飛ばし、空中で着地をしようとする透に対し原作同様の『クリア・ノート』の術、広範囲系消滅の『ラージア・ラディス』を放ってきた。

 

 

透「(消滅系の術しか使わん?となると、元々の『近・古ベルカ』や『ミッド』の方は使えない?…………いや、決めつけはダメだな……………それより!!)舐めるな!!」

 

 

『クリア』の放つ術に対し、透は爪先が床に着いた瞬間素早く床を10回以上蹴り『剃』で回避する………透のいた場所が消滅し跡形も無くなった。

 

 

しかし少々無茶な回避をしてしまったからか、それとも禁術の影響なのか、透はまともにブレーキが出来ず態勢を崩し四つん這いになるようにして動きを止めた。

 

 

透「ハァ…………ハァ…………ハァ…………ハァ…………ハァ…………ハァ…………」

 

 

そろそろ限界が近づいてきたのか、激しく肩で息をし夥しい量の汗が皮膚の赤い透の肌を伝い、まるで滝の様に流れていく……………例えでも何でもなく事実流れている…………既に透は限界を迎えボロボロの状態だった。

 

 

だがそれは敵も同様、身体に馴染みつつあるとはいえ『戸愚呂』も『クリア』も『八門遁甲の陣』状態の透に圧倒され続け傷だらけの状態であり疲弊している。

 

 

戸愚呂「君もそろそろ限界のようだねぇ」

 

 

透「ッハハ、お互い様だろ?」

 

 

クリア「だが事実、君はもうあと僅かって感じに見えるけどね」

 

 

『クリア』の指摘の通り、透の心臓………『死門』の魔力は残り僅かとなっていたのは事実だった…………透は悟られまいとフゥっと息を吐き、ニヤリと笑い睨み付ける。

 

 

透「なら………そろそろもう一人………………いや、お前等には退場してもらわんとなぁ!!」

 

 

ユラリと立ち上がる透、大きく息を吸い、少し止め吐き出し、そしてまた吸い込む。

 

 

 

透「『泰灼貂(たいしゃくてん)』………………」

 

 

 

左半身の構えで身を屈め、左掌を『クリア』達に向け狙いを定め、魔力を一気に身体から放出させる………残りの命と魔力を全放出するが如く、魔力が一層赤く………朱くなる。

 

 

 

”ドパァァァァァァァァァァァン!!!!”

 

 

 

透の身体から赤い魔力と蒸気が一気に噴き出されると同時に、透の立っていた床が少し溶け出す……………更には周囲の気温も上昇していく……………その姿…………赤鬼の如し。

 

 

警戒する二人、『クリア』は先程の『うちはマダラ』がやられた時の事を思い出し、透に向かい『ランズ・ラディス』でピンポイントの攻撃を、『テオラディス』で『ラージア・ラディス』よりも広範囲に透を仕留める様に同時に術を行使してきた。

 

 

しかし透の溢れ出す魔力に押し負け『テオラディス』は霧散し、『ランズ・ラディス』は『剃』で超超スピードで突進してきた透に弾かれ消える……………もはやステルス戦闘機バリの速度で音速の壁によって消されたようなモノ。

 

 

最初から『クリア』の攻撃を期待していなかったかのように『戸愚呂』は床に強烈な一撃を入れる………その所為で床が抜け『クリア』と『戸愚呂』は揃って下へと落ち、透は攻撃しようと突進したが足場を失い自身も落ちる。

 

 

一旦の危機を回避したモノの、近付くのは危険と本能で判断し透から遠ざかろうと浮遊し距離を置こうとする。

 

 

しかし透は『月歩』で高速で接近し、『戸愚呂』と『クリア』が重なる位置に移動し、『クリア』目掛け突っ込む。

 

 

クリア「っ!?」

 

 

それを察知した『クリア』は即座に躱そうと横へ飛ぼうとしたが、その肩を『戸愚呂』に掴まれ引き寄せられ盾のようにされる。

 

 

クリア「くっ!離せ!!」

 

 

戸愚呂「生憎と、あやつのように身代わりにされるのは我慢ならないんでねぇ!!」

 

 

この期に及んで意味の無い喧嘩をしている二人に肉薄する距離まで詰め、透はお構い無しに『クリア』のボディに思い切り拳を突き出した………………………その拳は赤く紅く朱く………………まるで鬼を連想させるような真っ赤な腕をしていた。

 

 

 

 

 

 

透「『鬼々・伽藍洞(きき・がらんどう)』!!!!」

 

 

 

 

 

 

透から放たれた渾身の右ストレートは拳圧も増し『クリア』を貫きそのまま『戸愚呂』をも貫いていき、その名前の如く二人のボディはポッカリと物理的に穴が開いた………………意味合いは違えどまさに『伽藍洞』のようだった。

 

 

『戸愚呂』は拳圧の所為もあり、そして本人も気付かぬ内に活動限界を迎えており、もはや透の攻撃が決定打となり身体の崩壊が始まりそのまま海へと落ちて行った。

 

 

そして『クリア』も下半身が無くなりそのまま『戸愚呂』と共に海へと落下していた……………が、その身体に変化が生じていた。

 

 

クリア「ぐぁはぁぁぁ!!(このままではマズイ……………仕方ない…………こうなっては手段は選ばん!!)」

 

 

『クリア』は透に自身の身体の大半を吹き飛ばされる寸前で、最強で最凶の最大呪文の『シン・クリア・セウノウス』を発動させ、意識自体もその呪文の方に移行させており、最初から仮面が剥がれた時に現れる悪魔のような顔の状態であった。

 

 

 

クリア完全体『フゥ…………成程……………こういうモノか』

 

 

自身の変化に驚きつつ、どういうモノかを理解し落ち行く同志を嘲笑う様に見下ろし、すぐに自分を変身させた透へと向き直ると既に死に体を地で行く透を嗤う。

 

 

 

クリア完全体『貴様の命ももう終わりの様だなぁ!?』

 

 

 

 

透の状態を見た『クリア』の身体の老害はニヤけ(たように見える)顔で見下ろす、透は今にも消そうな命と魔力…………………………本来ならば出来るはずのない事を行使する。

 

 

『ライラ』を解き、『ヤクモ』へと変更し持っている刀を前へと突き出し、突き出した腕を掴む。

 

 

 

 

透「(まだ俺のターンは終わってねぇぞ!!??)『卍解』!!」

 

 

 

 

 

 

斬月『本当にいいのか?』

 

 

透『………あぁ………………もう後戻り出来ねぇ所に立ってるしな』

 

 

斬月『………………お前の命はあと僅か、知っているだろうが主の命の危機に際し『卍解』は自動で解除される………………故にお前の今の状態では『卍解』は以てあと15秒………いや………………10秒程度だと思え………………まして『最後の月牙』なぞ』

 

 

透『もとより覚悟の上ってな』

 

 

 

 

 

 

透「『天鎖斬月ぅぅ』!!!」

 

 

 

 

 

 

天鎖斬月『………愚門だったな………………お前の覚悟、しかと見届けた……思い切りやれ』

 

 

 

 

 

天鎖斬月『私は………………最期までお前を見届けよう』

 

 

 

 

『斬月』……………『天鎖斬月』は透に向けて刃を突き立てる…………透との会話が終わると、『天鎖斬月』の柄にある鎖が伸び、透の腕にグルグルと巻き付いていき黒い靄のような魔力が透を包み込む………………それをサーチャーで見ていたハルカは予想し驚く。

 

 

ハルカ「アイツ………………あの状態で!?『最後の月牙天衝』を!?」

 

 

なのは「ハルカちゃん!!透君は何を!?」

 

 

シグナム「『最後の月牙天衝』とは何だ!?それに、昔お前や透に聞いたが………………あの状態で『卍解』は!!??」

 

 

なのは達と合流したハルカ達は尚も増え続ける敵に悪戦苦闘を強いられ、撃破しつつもなんとか突破しようとしていた。

 

 

ハルカ「………………そう、『卍解』は主の命の危機に際し自動的に解除される………それは透自身も分かってる筈………………しかもアレは…………言ってみれば『斬月』の最終形態みたいなもの」

 

 

なのは「…………最終形態?」

 

 

ハルカ「フェイト……アンタ、透から『貸出』で『斬月』と話したことあったのよね?」

 

 

フェイト「そうだけど、それが何!?」

 

 

ハルカ「本来の『斬月』はダンディなオジサンだけど、『天鎖斬月』はそれよりも若い『斬月』………つまり『始解』と『卍解』とでは『刃禅』による人物が違う……同一ではあるけどね………………そして『卍解』での『刃禅』が、ある意味で最終奥義のような………禁じ手みたいなもの…………………………それも自身の魔力と引き換えに!!」

 

 

ヴィータ「っ………………じゃあ何だよ、透の奴…………………………マジで死ぬ気じゃぁ!?」

 

 

フェイト「くっ!何としても、ハルカを透の下に!!」

 

 

スバル「でもっ!敵の数が……減らない!?」

 

 

響子「泣き言言わない!!!いや言ってもいいけど、それ以上に手を動かす!!敵を倒す!!」

 

 

『鉄漿蜻蛉』を大車輪のように大きく回し敵を薙倒す響子、的確に効率良く…………かつ冷静に撃破し道を作る……………。

 

 

 

 

そして靄が晴れると、身体から黒い魔力を溢れ出す黒髪長髪で口元にはマスクのような物をし、『天鎖斬月』ではなく代わりに赤黒い魔力を迸る刀状の『何か』を持った透が姿を現した。

 

 

 

1秒………………………。

 

 

 

と同時に巨大な『シン・クリア・セウノウス』とかした完全体の『クリア』へと飛んでいく…………既に時間は無いとはいえ未だ『八門遁甲の陣』状態ではある……………その命の灯は尽き欠けているが、亜音速の透はそのまま『シン・クリア・セウノウス』…………いや、『クリア完全体』に亜音速攻撃を何度…………十何度…………………数百と言った斬撃を浴びせていく。

 

 

『八門遁甲の陣』と刀状の赤黒い魔力を持った高速戦闘で『クリア完全体』へ確実にダメージを与えてはいた…………通常……というか、原作通りの『シン・クリア・セウノウス』を発動させた『クリア』…………『クリア完全体』であれば力の本質である球体が存在し、それを隠す抜け殻の『クリア』の身体がある筈なのだが、まったく存在していなかった。

 

 

馴染めていない、操り切れていない、様々な要因はあるが、一番なのは『クリア』であって『クリア』ではないからだった、中身は『最高評議会』の老害なのだから……………つまり巨大化しただけ。

 

 

最後の賭けに出て、そして巨大化し且つ全身が消滅の力を持っているにも拘わらず、目の前のムシケラ同然の死にかけた男一人にすらいい様にやられていき、成す術も無く斬られていく。

 

 

透「――――――」

 

 

亜音速での攻撃での際に透は通り過ぎながら何かを何度も呟いていた、その度に『クリア完全体』は微妙に帯電しているように見えた。

 

 

 

3秒………………………。

 

 

 

 

クリア完全体『くっ!………ならば……………諸共消滅させるまで!!!』

 

 

『クリア完全体』は自身の下半身の両腕が抱える様にして持っていた黒い球体をなのは達がいる『アースラ』や『クラウディア』がいる方向へと放り投げた。

 

 

透は攻撃を中断し『聖王のゆりかご』の甲板に立ち、『クリア完全体』が放つ黒い球体を見て駆け出そうとする…………………なのは達も球体に気付き砲撃を放つが、全く効き目が無かった。

 

 

しかし………………………。

 

 

 

 

 

5秒………………………。

 

 

 

 

 

 

透「っ!?」ガクッ

 

 

既に限界は超えている為、透の脚は動けず膝が折れ甲板に四つん這いになってしまう、もはや脚は使い物にならなかった。

 

 

それでも球体はなのは達に向かい勢いも失わず突き進む………………………透はその球体となのは達を凝視し膝に手を置いて何とかして立ち上がる。

 

 

透「(そう言えば……………アイツ等にも見せていなかったな……………『神威』のもう一つの能力……………『左眼』の方、カカシ先生の方を………)」

 

 

透は残った魔力を左眼に集中し『クリア完全体』が放った球体に意識を集中させた。

 

 

クリア完全体『ハッハッハッハァッ!!諸共消し飛べぇぇぇ!!』

 

 

透「(させるかぁ!!)『神威』!!!」ギンッ!!

 

 

透は左眼に残り少ない魔力をありったけ集中し『クリア完全体』が放った球体の消滅の呪文が込められたボール状の物体を『アースラ』と『クラウディア』、そしてなのは達に当たる直前で視界内に捉え『神威』を発動させた、球体を中心に空間が捻じれ徐々に徐々にその空間に球体は呑み込もうとするが、如何せん魔力が残り少なく命も尽きようとしているなか大容量の球体はキツく、透の左眼からは血の涙が”ツゥーッ……”と流れ、それに伴い目と頭に痛みが走る。

 

 

シン・クリア『なっ……………にぃぃぃぃ!!!!!』

 

 

透「ぐぅぅッ!!!」

 

 

左眼の瞳力を使い果たし、流れる血の涙を拭わず左眼を閉じる…………しかし、透は最早気迫でしか意識を保つことしか出来ず、気を抜けば倒れてしまいそのまま死へと直行する………なので気を抜く暇もないように次の手を進める。

 

 

 

 

6秒………………………。

 

 

 

 

透「(お前の攻撃は消した、そしてお前はもう消えろ………)『月牙の檻』!!!」グッ

 

 

左手を突き出し、開いた手をグッと握ると……………事前に放っておいた『月牙天衝』が一斉に『クリア完全体』へと放たれる。

 

 

ただ音速を越える『月歩』での高速斬撃を飛ぶ斬撃であるはずの『月牙天衝』を飛ばさず留まらせるという離れ業をし自身の魔力に呼応するようにし放つ………………………最後の最後で透の緻密な魔力操作が火を噴いた。

 

 

更に透の攻撃は続く………亜音速での攻撃の最中、呟いていた種明かしだ。

 

 

クリア完全体『チィッ!だがこの程度、私ならば耐えられ…………何だコレは?……………私とあの黒いモノが……『電気を帯びている』??』

 

 

そこでやっと『クリア完全体』は自身の変化と置いている『月牙天衝』に帯びている電気に気付く。

 

 

透「(やはりお前にはコイツも食らわさないとなぁ…………今まで撃つ機会すらなかったし…………丁度いい……………最大最強の雷の呪文!!)………『バオウ・ザケルガァァァァ』!!!」

 

 

金色の龍が、大口を開け『クリア完全体』へと向かって行く………………………が。

 

 

クリア完全体『くっ!?………??…………逸れた??』

 

 

『クリア完全体』へと向かって行く透の放った『バオウ・ザケルガ』は何故か『クリア完全体』の方へ向かわず、『置いてある『月牙天衝』へと向かった』。

 

 

透「ぐっ!……………」ドサッ

 

 

 

 

7.41秒………………………。

 

 

 

 

『バオウ・ザケルガ』を出した瞬間透は膝を付いた。

 

 

クリア完全体『ハッ…………ハッハッハッハッ!!ココへきて誤射とはなぁ!!死に体での攻撃が無意味に終わったなぁ!!』

 

 

身体の崩壊が始まりかけている透に『クリア完全体』の左ストレートが伸びてくるが、届くことは無かった。

 

 

逸れたと思われた『バオウ・ザケルガ』は、そのまま透の放った『月牙天衝』……………『月牙の檻』となる『月牙天衝』にそれぞれ向かい何かを吸収しながら巨大化していき、しかも形も微妙に変化していき、全ての『月牙天衝』を回り切った『バオウ・ザケルガ』はそのまま本命であり、標的であり最後の電気を帯びた『クリア完全体』に向かって大口を開け、左ストレートを放とうとしている左腕諸共、全身を噛み砕こうと噛みつき攻撃をする。

 

 

透「(『ザグルゼム』を数発、置いた『月牙天衝』に纏わせ…………お前にも数発付けておいた…………より確実に仕留める為……………コレで『バオウ・ザケルガ』は強化される………とは言え、コレがマジで限界なんだがな………………そこへ『月牙の檻』の攻撃!)」

 

 

『ザグルゼム』は『ガッシュ』の使用する術で、それ単体自体は何も起こらないが、他の術と組み合わせる事で強化させるという特色がある…………しかも障害物に当てることで連鎖爆破のように伝い強化されるという強みがあるが、最終目標である敵には必ず当てないと意味が無い。

 

 

なので透は逃げ場がない様に『クリア完全体』の周囲を『月牙天衝』で檻の様にして逃げ場を無くす事でより確実に当てようと考えた。

 

 

クリア完全体『ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ァ゛ア゛ァ゛ァ゛!!!??』

 

 

『超巨大化した雷の龍』と『四方八方死角無しの黒い斬撃』を一度に喰らい続ける『クリア完全体』……。

 

 

しかし透の攻撃は終わらない………………………最大の攻撃にして最後の攻撃。

 

 

 

 

 

8.56秒………………………。

 

 

 

 

膝立ちにから消えそうな意識を保とうと気力を振り絞りながらも震える脚で何とか立ち上がり、溢れ出る黒い魔力……………そして離れた『クリア完全体』に赤黒い刀を……………刀状の赤黒い魔力を持つ手をカタカタと震わせながら天へと突き立て…………スッと振り下ろす。

 

 

 

透「『無月』」

 

 

 

 

クリア完全体『グゾガァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァァ!!!!!』

 

 

超巨大な雷の龍に喰われ、そして幾重にも張られた『月牙天衝』の雨…………『月牙の檻』を浴びて黒焦げ且つ斬撃で抉られボロボロの状態の『クリア完全体』の手が透へと延びようとするが、『無月』で身体を半分以上も覆われ、両断される。

 

 

 

 

透「終わりだよ……………俺もお前も…………」

 

 

 

 

 

Side out

 

 

 

 

『クリア完全体』は『無月』……………黒い魔力によって両断され、そしてそのまま魔力に包まれ消滅した…………奇しくも名前通り『クリア』になった。

 

 

 

 

俺はそいつを見届けると、肩の荷が下りた感覚に陥った………………………すると、持っていた刀のようなものが”サァァッ…………”と徐々に無くなり、霧散していっている。

 

 

 

 

やった………………………全てを出し切った………………………。

 

 

口元を覆っていた物が崩れる………………俺の中の魔力も………鼓動も……………弱く………………崩れるのも…………感じる………。

 

 

 

 

なのは達は………………………あぁ………無事か………………………ハハハ………………スゲェ顔で………コッチに手ぇ伸ばしてくる……………スローモーションみてぇで動いとる…………。

 

 

 

あぁダメだ…………意識がもう……………。

 

 

 

じゃねぇよ………耐えろやクソが………………アイツ等の顔を…………覚えろや。

 

 

 

俺はなのは達をジッと見て…………微笑んだ………と思う。

 

 

何か………………デモルトん時を思い出すなぁ………。

 

 

 

そんな事を考えていると、俺の足元が崩れるのを感じ膝から崩れる落ちる………………………いや、リアルに足場が崩れて真っ逆さまに落ちている………どうやら激し過ぎる戦闘に流石の『聖王のゆりかご』も耐えられなかったようで、あちこちボロボロに崩れていた。

 

 

 

 

持っている刀……………ヤクモの感覚が無くなっていくのを感じる………………………ヤクモ達にも………………無理させてしもぉたな………。

 

 

 

 

そんな事を考えていると

 

 

 

 

冷たい………………………海ん中かこりゃ………………………ドザエモン必至やんけぇ………………………海か………………………海………………………ほうよ……………ヴィヴィオを海に連れて行こうか…………海で遊んで………………………遊園地もええなぁ………………………ネズミのおるトコやUなSでジャパンなトコとかに連れて行けりゃぁなぁ…………楽しい事…………たくさん教えちゃらんとのぉ………………。

 

 

やることが…………割と……………いっぱい…………ある…………んじゃけど…………ちょっと……………疲れたわ……………溺れん…………程………度に…………………少し…………………目を……………………閉じ………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ?

 

 

第三者 Side

 

 

 

透が最後の最後の攻撃を仕掛け衝撃波が止んだ頃、『聖王のゆりかご』の甲板の縁に立っていた透の足場が崩れ海へと落下していた時の事。

 

 

 

 

なのは「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

フェイト「透ぅぅぅぅぅ!!!!!!」

 

 

 

見えたか見えなかったのか、透が微笑み……………そして海へと落下する瞬間…………なのは達は一斉に透の下へと飛び出していった。

 

 

なのは達の行く手を阻まんと迫りくる大虚やキメラ達をシグナム達が食い止め、ハルカはなのは達が作った道を潜り抜け飛び出していった。

 

 

ハルカ「絶対に…………助ける!!!」

 

 

ハルカは身体が崩れながら海へと落下する透に追いつこうと滑空しながら透の下へと飛んだ。

 

 

ハルカ「(ダメ!このままじゃ間に合わない!『三天結盾』で直接受け止めても、その衝撃で透の身体が崩れたら…………一か八かここから!!)『三天結盾』!!『双天帰盾』!!」

 

 

杖を透に向け、そのまま透目掛けて『双天帰盾』で透を覆い、『三天結盾』で直接ではなくゆっくりと透を寝かせ治療するという算段だった。

 

 

ハルカ「私は!!!」

 

 

ハルカは最後の『拒絶する』を唱えようとする、透の『八門遁甲の陣』と透の死への拒絶から………………………声を高らかに唱える…………。

 

 

ハルカ「拒絶!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筈だった………………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハルカ「す”ドシュッ!”る…………ぇ……?」

 

 

 

 

 

 

 

ハルカの詠唱で展開されるはずだった『盾舜六花』は天から降り注いだ何かによって阻まれ霧散した…………術者であるハルカが何者かの手により……………『やられた』からだった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「いやいや、折角イイ所なのに………ココで死ぬのにそこで邪魔されたら台無しじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな言葉を誰が聞いたかはわからないが、その言葉と共に”ドボォォォン!!”と『聖王のゆりかご』と共に海へと落ちた透の姿が最後に目撃された。

 

 

 

 

 

 

???「邪魔……………しないでもらえない?」ニヤッ………

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

 

大変長らくお待たせしてしまい、本当に申し訳ございません!!

 

 

現在、不覚にも風邪をひいてしまい体調を崩してしまいした………………無念………。

 

 

 

今回の話と前回の話なのですが………本来ならば前の話を短めにし、今回の話も短めにして投稿しようと思っていました………………自身に納得がいかず、あーでもないこーでもないと言った紆余曲折あったりと、随分と妥協している所もございます。

 

 

 

 

ですがなんとかして取り入れたい部分もあって、なんとか取り入れることが出来ました…………めちゃくちゃ無理矢理ですが。

 

 

『八門遁甲の陣』を全開放している時に『最後の月牙天衝』状態になったり、『ガッシュ』の最大の呪文の『バオウ・ザケルガ』をやっと出すことも出来ましたが………。

 

 

 

まずもって『八門遁甲の陣』の状態で『卍解』すること自体おかしくね??……と思われた方々もいらっしゃるかと思います、熾烈な戦いや切羽詰まった感を出したくて無理矢理発動させてしまいました……身も蓋もございません。

 

 

これに関しては恐らく皆様的にも「えぇ…………」と思われるかもしれません。

 

 

 

 

そして『戸愚呂100%の状態』との打ち合いの所は、アニメ『呪術廻戦』の渋谷での『両面宿儺』VS『魔虚羅』や『ワンピース』の『ルフィ』VS『ロブ・ルッチ』との戦いでの打ち合いを想像していただければと。

 

 

前回の時に出した『獅子戦吼』は『テイルズシリーズ』の技なのですが、以前………もう大分昔になってしまいますが、コラボをしていただいた作者さんが出された話で久々に読ませていただいた時に閃きコレは!と思い取り入れましたが………………本当にコラボして頂いて感謝しかないです。

 

 

透の繰り出した『鬼震拳』は完全オリジナルで、『獅子戦吼』と『火拳』、そして『魔人の一撃(ラ・ムエルテ)』を組み合わせた感じで、鬼の顔………………般若が襲い掛かる感じを想像していただければ。

 

 

 

 

 

 

そしてこれも前回の話で出てきました、アリサとシャルルなのですが、シャルルはハルカも言っていた『IS(インフィニット・ストラトス)』の『IS』なんですが、アリサは『アベンジャーズ』の『アイアンマン』を想像していただければ、マスクは鼻から下が露出している状態です。『ペッパー』の着ていた『レスキュー』ではなく『トニー・スターク』の方です。

 

 

 

 

 

 

なのはやハルカ達の悲鳴の臨場感がどうしても納得出来ずに、最悪にも『妥協』してしまいました…………つまらないと思われた方々には本当に申し訳ございません……………。

 

 

 

 

そして何故『うちはマダラ』、『戸愚呂弟』、『クリア・ノート』と三人に分けたのか、前回でお判りいただけたかと思いますが、『呪術廻戦』の『夏油 傑』こと『羂索』の術式のようなモノなのですが…………さぁ一体どういうことなのでしょう?

 

 

そしておまけに出たナレーション?は『呪術廻戦』の『榊原良子』さんのイメージが合うかと思います。

 

 

 

 

 

 

そして………遂に透は………………………死んでしまいした………………………ハルカもどうなったのでしょう?

 

 

次回は…………次々回はあるのでしょうか……………。

 

 

 

 

 

最期に!コレをご覧になられた皆様には大変感謝しております!!社交辞令とかではなくそう思っております!!

 

 

ふらりと気になって手に取る感覚で読まれても全然嬉しいです!!もはやタイトルだけ認識されるだけでも嬉しいレベルです…………………それほど長い期間空けていた己の体たらくなのですが。

 

 

それと、今回……正確には前回からですが、『TINAMI』様だけではなく『ハーメルン』様と『PIXIV』様と同時に投稿させていただいておりますので!!

 

 

 

だからという訳ではないのですが、色々な所からコメントや応援メッセージ等をいただきリアルに嬉しいです!!………………………半ば色々言われるのでは?とヒヤヒヤしておりますが………。

 

 

 

 

 

なのでこれからもコメントや応援メッセージ等ございましたら遠慮なく頂ければ嬉しいです!!誤字脱字なんかもございましたらよろしくお願いいたします!!!

 

 

 

 
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