No.1181892

変身したけどヒーローに成れずに単なる魔物になってしまったバッタマン

新人さん

旧タケダ薬品の ハウスウェルネスフーズ㈱は、自社のC1000シリーズが1990(平成2)年2月6日に誕生したことから この日を記念日に制定している。 僕がクスリ業界で働いていた頃は「VCは摂れば摂るほど良いっ!」と習ったし、お客さんには風邪対策としても勧めていた。世間ではビタミンCは多ければ多いほど良いからと 各企業はC2000、C3000と含有量を競いあって商品を販売していた。しかし、近年では VCには過剰摂取の危険はないけれど、『時間と お金の無駄になる』とまで言われるようになってしまった。 まぁ 僕は暇だから時間を無駄使いして、この文章を作ろうと思ったんだけどね。専門家によるとビタミンCを大量に摂取しても、「風邪やインフルエンザの予防にはならない」というのだ。なぜかというと、この誤解の元になったのが1970年代にノーベル賞を2度も受賞した化学者のライナス氏にある。ノーベル賞受賞者が1日3000mgのビタミンCの摂取を推奨したら、僕らは深く考えずに3000mg摂ると良いのだと思うだろう。その結果ビタミンCを大量に摂取すれば、風邪、心臓病、がんなどを予防して健康で生きられるという「思い込み」が生じて効能効果が一人歩きしてしまったらしい。つまり無能な「C」は、ビタミン界のスーパーマンなみのヒーローに祭り上げられてしまったわけだ。 2020年10月に学術誌「Frontiers in Immunology」に発表された論文によるとほとんどの研究で、ビタミンCのサプリメントをたくさん飲んでも風邪に対して大きな効果は認められなかったそうだ。それは1000mg以上のビタミンCを摂取しても、体は効果的に吸収することができず、尿として排出してしまうからだという。実際、1日の推奨量(米国では男性は90mg、女性は75mg。日本では男女ともに100mg)の何倍もの量を摂取しても、大多数の人の健康状態は変わらなかったのだ。 まるで体内にストッパーがあり、それ以上は健康にならないように ブレーキをかけているような感じだ。 ただし、VCは体内で作ることも 蓄えることもできない(VCを合成できない動物はヒト・サル・モルモット・スズメだけだ)から、こまめに摂取する必要がある。ビタミンCが著しく不足すると、かつて船員たちに恐れられた壊血病(脚気)になるし、VCが不足すると、疲れやすくなったり、成長が遅れたり、血管が弱くなり出血しやすくなったり、あざができやすくなったり、口内炎が起きたりする。だがほとんどの人は 日々の食事で十分な量(1日の推奨量100mg)のVCは補えているという。因みに空腹時にVCを飲むとすぐに吸収・代謝されるから無駄になってしまうそうだ。腸にゆっくり、たくさん吸収させたいなら、食間か食後に飲むのが良いらしい。ハウスウェルネスフーズ㈱さんには悪いが、VCは1000mgも必要なかったのだ。残念なことに 0 がひとつ多すぎたね。つまりVCは多く摂るのではなく、不足しないようにすることが重要なわけだ。 では病気から体を守ってくれるものは何かと考えてみる。粘膜や皮膚を強くして ウイルスなどから体を守り 免疫カもアップしてくれるのは、ビタミン「A」だ。しかし脂溶性のビタミンAは摂りすぎると害があるから、鰻やホタルイカをたくさん食べて一度にVAを大量に摂ってしまうと危険だ。普段から地道に摂るのならば、野菜やくだものが良い。 みかんが風邪に良いと言われているのはVCではなくて、プロビタミンA(ビタミンAの前駆体)であるβカロテンの働きなのだ。みかんをたくさん食べると手が黄色くなるが、それはβカロテンが身体にたっぷり補給された証拠であり、必要な分だけがVAに変換して使われているから、摂りすぎの心配がなく安全だとわかっている。結局 VCは正義のヒーローではなかった。本当のヒーローはビタミンAに変身して活躍するβカロテンの方だったのだ。(南国にはみかんの代わりにパッションフルーツやマンゴーにβカロテンがたっぷり含まれている) ウルトラマンや仮面ライダーのように変身するのは、カッコいいのだ♪ 野菜嫌いの子供たちにも 緑黄色野菜は正義の変身ヒーローだと話してあげたら 食べてくれるのかなぁ?

2026-02-06 17:33:29 投稿 / 1024×768ピクセル

2026-02-06 17:33:29 投稿
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