第三者 Side
一陣の風………潮の混じった風がマダラの……透の後ろからさっと吹き抜ける。
太陽のような光が透と敵魔導師達を照らしているが、雲がその光を遮り、風と共に雲も過ぎ行く。
透は先程の事など何も無かったかのように佇み、敵魔導師達は『アルカンシェル』を食らっても無事に自分達の目の前に立っている透に怯え手に持っているデバイスや質量兵器をカタカタと震わせるが、すぐ覚悟を決めるように握る震える手をしっかりと握り………中には御守りに口付けをしたり、神に祈ったりとする者もいる。
そして透が一歩、踏み出すと敵魔導師の数名が合わせるように一歩後退る。
透が一歩………また一歩と歩を進め、次第にその足は小走り…………からスピードを徐々に上げ走る………その様を見る敵魔導師達は震えるが自身達を奮い立たせるように気合の声を上げる者が一人…………また一人と増える。
敵隊長「奴を近付かせるなぁぁ!!!遠距離の砲撃で迎え撃てぇぇ!!」
近接用のデバイスを構える魔導師達は少し下がると、後方の魔導師達や質量兵器………銃火器を構えた者達が構え………そして。
敵隊長「てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
敵魔導師「「「「シュートォォォ!!!」」」」
律儀に敵に向かい走ってくる透に無数の魔力と物理の弾が発射され、透のいる位置にすべて着弾する。
ドドドドドドドドドォォォン!!!!と轟音が鳴り響く中、着弾地点は土煙がもうもうと立ち込める。
敵隊長「警戒を怠るな!!敵はあのマダラだぞ!!」
この敵魔導師の隊長の判断は正しい………が、唯一間違えているのは………透………彼らにとっては『暁のマダラ』だが、この戦場には『暁』はマダラ一人だけということ。
マダラに対し、警戒を怠らない程度では…………死を意味する。
ドゴォォォン!!!
敵魔導師「「「「うわぁぁぁぁぁ!!!!????」」」」
突如、自分達が展開している右翼が爆発と共に多数の魔導師が壊れた人形のように吹き飛ばされ、その中から見慣れた…………自分達の恐怖の対象とされる人物が飛び出してきた。
敵隊長「っ………マダラを殺せぇぇぇぇぇぇぇ!!!ぐぼぉぁぁぁあぁ!?」
その号令と共に透は持ち前の超スピードで敵隊長に急接近しこれを早々に撃破………そして司令塔の一部を失った敵魔導師と透が入り乱れる乱戦へと突入する………………が。
魔導師達が相対するは………………自身達の恐怖の対象……『暁のマダラ』………当然、蹂躙される未来しかない。
透は近くにいる魔導師をデバイスを掴み、持っている魔導師本人を2,3発殴り気絶又はふらつかせ、そのままデバイスごと魔導師を別の魔導師に投げ飛ばし、自身は反対方向にいる魔導師へと一歩で飛び近付き打撃のラッシュで制圧していく。
中には腕や脚の骨を折られたり、近くのビルに突き刺さる勢いまで、殴り飛ばされ・蹴り飛ばされ・投げ飛ばされる魔導師も多々いた。
魔力を帯びた魔力斬撃を放つ魔導師もいたが、透は難なく回避したり、魔力斬撃を出し始める前に相手の腕などに交差するように自分の腕を当て、攻撃を発生させず逆に相手を攻撃し吹き飛ばしたりする。
更には相手を倒した際に落としたデバイスを一時的ではあるが己の武器として使用………といっても、棒で殴り倒すように相手を昏倒させるだけにしか使用せず、相手のデバイスを破壊するのにも使用し、用済みの際は敵魔導師に向けて投擲しぶつける。
杖やハルバードのようなデバイスは棍棒やただの棒のように薙倒し、剣のデバイスは一本か二本で敵を叩いたり、自身を横回転させたり錐もみしながら回転し叩き伏せたり、槍の状のデバイスは杖などと同じ薙倒すか車両を突き刺し、突き刺した車両を投擲するのに使用する。
その間も透は周囲を目を世話しなく動かし周囲を把握し、手薄の場所を攻めたり逆に戦力が集中気味な所に敢えて突っ込み攪乱兼殲滅をしていく………………『写輪眼』は使用してはいない。
突っ込んでくる透は超スピードで、真っ直ぐだったり時にジグザグに高速で移動し近付いてくる為、誰一人として対処が出来ずにいる。
ここまでは、近接系の魔導師に対する話………遠距離の魔導師は変わらず透から離れた位置から自分達の味方が透から離れた途端に狙撃・誘導といった攻撃魔法で透を撃ち抜こうとしてくる。
ドドドドドォォォンッ!!!とまたもや轟音が鳴り響く、近接系の魔導師は土煙を警戒し、いつ来てもいいように対処出来るような構えをとるが、自分達の後方………つまり遠距離の魔導師達の方から悲鳴が聞こえてきた。
無数の砲撃系の魔法が透に向かい飛び交う中、透はそれを走りながら倒れている車両やビル等を駆使し、まるでパルクールのように駆け抜け全弾回避する。
敵味方入り混じる戦場の悲鳴………敵魔導師達の悲鳴しか聞こえない、敵味方………魔導師達にとっての敵は透………マダラだけなのだが。
地形的にはビル群が立ち込める場所、味方に当たる可能性がある分、なのはやフェイト達といった達人レベルの魔導師がいない限り迂闊に砲撃を撃つことが出来ず、地上の銃関係の者も下手に発砲することが出来ずにいた。
当然透はその事を見越し、土煙に紛れビル群を足場に駆けたり三角飛びのよういビルの壁を蹴り、遠距離の魔導師に向かい飛びついたり、ビルの壁を走る透に一斉斉射し、ビルの影から出てくると踏み待ち構えると、何故かいなくなったビルの裏ではなく、自分達の足元の地面から突然跳躍し某ストリートな格闘家達の代表的な技の一つ『昇竜○』を顎にクリティカルヒットする。
遠距離系の魔導師達が目の前に現れれば、彼らの命運は透に握られるも同然……………だが、敵も馬鹿ではない。
近付いた透に拘束系の魔法………『バインド』を仕掛け、透を拘束する。
一瞬動きを封じられる透に遠・近の魔導師達の容赦の無い攻撃が浴びせられる………………しかし、何度でも言おう………………彼等の相手は『暁のマダラ』こと透なのだ、拘束など一瞬の足止めにしかならず、透は力尽くでバインドを破り、攻撃を最小限の動きで避けつつ近くにいる敵を攻撃をしながら殲滅をしていく。
向かってくる砲撃系の魔法は避けるか殴り落とす、しかも一度目はデモンストレーションのように食らったバインドも発動する瞬間に透は身体を若干ズラし『設置型』のバインドを避けている為、一向に拘束が出来ない。
設置型ではない帯状やチェーン状のバインドも意味をなさない、仕掛けると同時に寸でのところで回避されるか急接近されて一発KOしかないからだ。
銃火器も近くにある潰した車両のボンネットを踏み、車両の尻を上げるように浮かせ盾代わりにし、そのまま足で車両を敵の方に蹴り飛ばし爆破させる。
中には手練れもチラホラとおり、急接近してきた敵が剣道のようなものをやっていたのか鋭い斬撃を透に浴びせようとするが透は難無く避け、隙を突き敵の首を掴み持っていたデバイスを離させる。
透「…………お前も舞うか?」
「うぅっ」と呻く敵に対し睨みながら呟くと、横から狙撃系の砲撃を一度に4,5発浴びるが、掴んでいた敵を離し寸でのところで反対の方向に飛びのく。
敵魔導師「ザマァみやがれ!!」
と、直撃し吹き飛ばしたと勘違いする敵魔導師達に対し、透は『何かした?』とでも言うかのように肩の埃をパンパンと掃う。
透は近くに車両のタイヤや、敵が使用していたデバイスを拾おうとせず、そのままサッカーでもするように蹴り飛ばし遠距離の魔導師に当てていき、再び敵陣の中に突っ込み暴れる。
しかし、ここまでやって透は重軽傷者は出しても、誰一人すら死者を出していない。
そしてその透の後方………透にピッタリくっ付くように会議の時に使用された、生中継用のドローンがその様子を一部始終撮影していた。
場所は変わり、透のその戦闘を誰よりも近くで見ているクロノ・ハラオウン………透を亡き者にしようと『アルカンシェル』を放った艦の艦長や関わった者たちを拘束したりで、平の管理局員達が忙しなく動く一方、透の様子を見ているブリッジは全員が呆気に取られている。
そしてそれは常に通信している状態の各管理局員の各部隊と会議に参加していた上層部の者達……そして彼等に聞かれないよう通信状態を切り替えている『機動六課』の面々、『ゲンヤ・ナカジマ』、『聖王教会』の主要人物達も同様に言葉を失っていた…………。
何せ自分達が見ている映像、リアルタイムで戦う透が縦横無尽に敵軍の中に突っ込み、攪乱しつつ殲滅している様が映し出されているからだ。
クロノは溜息をつく、通信士になのは達とだけ通信出来るようにプライベートチャンネルに切り替えるよう指示を出す。
クロノ「僕はアイツを………透を知っているつもりでいたが………こんな戦い方をしていたのか?」
アリシア『あ、また一人吹っ飛んだ』
アリシアの実況のようにクロノの感想と同時に映像の中の透は次々と敵を薙倒していく姿が映っていた。
シャマル『ちょっと待って?透君、さっきバインド避けたよね?』
チンク『透曰くバインドは『起こり』?というのが見えるもしくは感じるから避けられると言ってたな……私達は不可能だが』
シャマル『えぇ………………』
シグナム『しかも透の奴………………ココまでずっと打撃しかしていないな………ヤクモはおろか、リコすら使用していない』
ティーダ『今度は三人一気に壁に突き刺さ………刺さった!?』
ヴァイス『頭から突き刺さったぞ!?』
はやて『一体どんな攻撃の仕方したら、人を壁に刺せるんやろか…………』
ハルカ『ていうか、本当にアレで誰も死んでないのよね?』
クロノ「………幸いなことに………な………とにかく、一応直近で透が倒した者達を回収した、重軽傷者はいるが何故か死者は出ていないんだ」
ザフィーラ『もはや神懸っているレベルだな』
ゲンヤ『あ、今度は突き刺さりはしてねぇけど、壁にメリ込んだな………オォ痛そ………』
響子『なるほど槍をあんな風に…………透さんは中国拳法も出来そうですね………』
エリオ『槍をあぁやって………』
フェイト『でも何か前に戦った時と比べて動きがよくなっているような………』
チンク『これが本来の透の力と戦い方だ』
チンク『以前の………お前達と戦う以前は、体調が優れない状態で戦い、私達と出会った瞬間はまだ身体が出来上がっておらず能力的にも今の半分くらいだったな』
チンク『あれから年月も経っている………つまり、今の透は………肉体的に出来上がっており、体調等のコンディションも抜群の………謂わば絶好調の状態でいる』
ハリベル『更に精神面でも安定していると言えるだろう(それを安定………支えたのがお前達というのが………なんとも悔しいが)』
ハリベルの表情でチンク達もハリベルの考えていることを感じ取る。
チンク『………………しかし、透のあの戦い方は誰もいないからこそ出来る事だ………元々アイツは一人での活動が主だったからな』
ハルカ『そりゃぁね………なんせ今は素手だけの打撃や相手のデバイスを奪って攻撃、更には落ちてる?車両やビルを使っての攪乱攻撃っていった、何でもありな戦い方………バーリトゥード的なやり方はハリベル達がいたら、逆に出来なかったでしょうね』
アリシア『そっか…………透基本的にヤクモとか使ってるから………』
ウーノ『とはいえ、連中もこのままってわけはないから………………何かしら対抗策は打ってくるはずよ』
はやて『そうこう言うてるうちに地上の方の魔導師部隊は全滅やね』
クロノ達が会話をしている最中も透は高速で敵を薙倒しており、最後の一人をデバイスで殴り飛ばし、そのデバイスを放り投げ車両火災や倒壊したビルの間の大通りを悠々と歩く。
クロノ「まったく………お前は相変わらず無茶苦茶な奴だよ透」
一人無双している幼馴染に呆れ半分感心半分の独り言を言うクロノ。
チンク『だが、あの戦い方は何も管理局に対して圧倒的な力の差を見せつけるだけじゃなく、戦闘の勘などを取り戻すための………謂わばリハビリ……ウォーミングアップをしている感じだな』
シグナム『それはいくら何でも舐め過ぎではないか!?』
ハリベル『言いたいことはわかる………………だがウーノの言う通り、このままでは済まないだろうさ………そろそろ奴等も何かしら手を打ってくる筈だ』
そしてこちらは現在透が襲っている研究所の中。
所長「くそっ!足止めすら出来んのか!使えん連中が!!」
研究員「所長!このままではマダラが!」
所長「わかっている!!」
苛立たし気に親指の爪を噛みながら、脂汗を掻き必死に算段を立てようと思案する。
所長「Sシリーズを投入しろ!」
研究員「えぇ!?しかし、あれはまだ最終調整が…………」
所長「そんな悠長な事を言っている場合か!?それに、このままデータが取れるではないか!いいからやれ!!」
研究員「わ、わかりました!!」
研究員が走り去る中、所長はモニターに映る透と別のモニターに映る脳味噌や、一体の機械を見る。
所長「私は………………私はこのままでは終わらんぞ………」
透「ふん………………この程度か」
もうもうと立ち込める炎と横倒しや逆さまになった車両を背に、本来の目的地の施設に向かおうと大通りのような道を歩き出す。
すると数歩歩いた瞬間、透は不意に空を見上げると一つの影が自分に向かって振ってくるのを確認する。
ライラ『マスター、来ます!』
透「………」
その影は透がいた位置に剣を突き刺し着地するが、透は寸でのところで後方に飛び回避するが、続けていくつもの同様の影が弾幕のように透目掛けて降ってくる。
ダダダダダダと弾幕のように降り注ぐ影を透は連続バック転をし回避すると、最初の影が透に襲い掛かり横一線に薙ぐ、透は着地と同時に素早くしゃがみ回避する………………先程まで戦闘していた魔導師達とは一味違った戦闘力を誇っていた。
降り注いだ影達が次々と襲い掛かってくるが透はギアを上げるように避けるスピードを上げ、横から来た影が鎌を振り下ろすのを身体を捻って避けるが、その影の後方から槍を持った別の影が突きを繰り出すが透はブリッジで避ける。
剣・槍・ハルバード・双剣・大槌・鞭・鎌・曲剣など様々な武器を持った影が巧みな連携で透を攻撃するが、透も相応なスピードで避けあしらいつつ影の正体を見極めようとよく見る………。
全身が人間のようなフォルムではあるがよく見ると機械のような部分が確認出来る………所謂『アンドロイド』だ。
しかし、首から下よりも重要なのが首から上………………つまり頭部にあった。
頭部は目のカメラ以外は能面のように………というより、のっぺらぼうのように表情の部分が無く唯一あると言えば………丸見えの『人の脳』があるだけだった。
正確には頭に合わせて作られたガラスケースの中にある脳ではあるが。
透「………………趣味の悪い事を」
恐らくはミッドチルダだけでなく、管理世界や管理外世界の拉致された人間達の脳を使用しているのであろうと予想する。
回避しながらボヤくが極力頭は狙わずボディに蹴りを入れたり、攻撃をいなしたりで凌ぐ。
ハル『透、聞こえるか?』
透「ハル」
攻撃を回避している最中に通信が入る……『ジェイル・スカリエッティ』こと『ハル・エメリッヒ』からだ。
ハル『あれらの解析が終わった………残念ながら』
透「アレを助けるのは………………まぁ不可能………か」
ハル『あぁ………』
人間の脳味噌を移植してどれくらいの時間が経ったかがわからない上、本体である肉体が既にこの世に無いという予想が出来る為そう判断する………仮にあったとしても戻す方法というのは『ハル・エメリッヒ』こと『ジェイル・スカリエッティ』くらいしか出来ない芸当だ。
しかしこの場にはハルはいない、しかも脳を無事な状態にというのは………恐らく無理な話だ………透は多くの研究所を潰してきた経験から、『彼等』が奴らによって生み出された『使い捨て』の兵士だと考えた。
溶液によって保たれていたとはいえ脳は徐々に劣化する、そして時間と共に脳としての機能が失われ最後には………………。
透「わざわざスマン………」
ハル『いやいいさ……じゃぁ気を付けて』
透は通信を切るとアンドロイド達に集中する。
透「(傲慢だが、救えるのは………………死だけだな)」
そう決めた透に左右から剣を持ったアンドロイド達………そして時間差で正面から槍の攻撃が来る。
左右のアンドロイドから剣を振り下ろしと振り上げが繰り出されるが、透はその腕を両方とも掴み、そして突きは胸を狙って繰り出され、それを回避する為掴んだ手はそのまま地面を蹴り身体を横に捻り、左右の剣を持ったアンドロイド達を蹴り飛ばし、その勢いのまま突きを入れてきた槍を持ったアンドロイドに一撃…二撃と蹴りを入れ三撃目の蹴りを入れると同時にその槍のアンドロイドを利用し跳躍し、倒れている車両の上に着地する。
透「お前達を救う事は出来ん、恨むなら恨め………奴等は勿論、俺を恨んでもいいし、それ以外を恨んでもいい………俺がしてやれることは、お前達に死を与えてやれることだけだ」
ゾロゾロと百体以上にも及ぶアンドロイド達が集結し、それぞれが武器を持ち常に臨戦態勢の姿勢を見下ろす透、腰に差している刀………『ヤクモ』に右手を添えると、こう唱えた。
透「『目覚めろ 八雲』」
スラァ………と鞘から抜くと、ダンッと勢い良くアンドロイド達に飛び込み横一閃………数体のアンドロイド達を一太刀で両断する。
そのまま近くにいるアンドロイド達を袈裟斬りで斬り伏せていき、戦闘不能にしていく。
胴体・首を横一線に斬り、脚を片方でも両方でも斬り態勢を崩した所に頭部を刺していき、流れるように排除していく。
攻撃してきても受け止め、攻撃してきた腕を斬り落とし、返す刃で首を斬り落とす。
同時に攻められてもジャンプし錐もみ回転しながらの回転斬り、勿論刀で斬るだけでなく蹴りやアンドロイド達や敵魔導師達が持っていた武器を利用し確実に排除していく。
左手で攻撃を弾いたり、ジャブのように軽く一当てしたり、終いには頭を鷲掴みにし投げ飛ばしたりなんかもあった。
5分と経たないうちに追加として投入されたはずのアンドロイド達は全滅………………一体の例外もなく破壊………殺した。
アンドロイドの山の中を歩く透………………動かなくなったアンドロイドの山の中から突如剣が飛び出してくる………………生き残り?のアンドロイドがチャンスとばかりに透に刺しかかろうとする。
だが透は来ることを事前にわかっていたかのような動きでターンし通り過ぎたアンドロイドの首を一太刀、振り下ろしで斬り落とした。
これで本当に殲滅は完了した……………………前哨戦というべきか、施設に入る前の戦いは終わった。
しかし透は目の前にそびえ立つ施設と巡行艦を見据え、施設に向かい歩き………………いや、物凄いスピードで走り出す。
まだ戦いは………………『始まっていない』。
おまけ1
透が敵魔導師達を蹴散らしている時。
ゲンヤ「失礼を承知で、言わせてもらってもよろしいか?」
ゲンヤ・ナカジマははやて達との通信の際のプライベートではなく、生中継を見ている局員全員に聞こえるように言う。
ゲンヤ「なぁ………これぶっちゃけると、アイツを味方につけて大助かりって本気で思ってるのは俺だけか?」
その言葉に各管理局員はうんうんと頷く。
頷かない者も、内心では同意したい気持ちで一杯であった。
管理局員『中村少将、貴女の所の遠征隊でマダラと戦う場合………………勝算はおありか?』
ハルカ『ハッキリ言って皆無ですよ、どこの世界に素手であんな動きやバインドも避ける輩がいると想定出来ましょうか?少なくとも私や緋村三等陸佐が本気になっても数分と持つかどうかというところですね………それにあのマダラは未だ本気では無さそうですし』
中村の嬢ちゃんの溜息をつくような言葉に青い顔をした連中が大多数で、やっぱりかという顔もチラホラといった感じだな。
アイツが体調不良だったんだろうが、それでも嬢ちゃん達で勝った事実は知られてるんだ………まぁ中村の嬢ちゃんは参加して無かったけどなぁ。
しかし、あの若僧………………あの年齢でどんだけの修羅場潜ってんだよ。
おまけ2
透がアンドロイド達と斬り合いを繰り広げている時の『アースラ』内。
ハリベルは映像と共にハルからの通信でアンドロイドの性質を聞いていた。
チンク「やはり投入してきたか」
ギンガ「あのガジェットは?」
チンク「あれは以前襲った研究所資料にあったガジェット・タイプSシリーズ………人型のガジェットに武器を持たせ、達人レベルの戦闘力を有している兵器だ」
ギンガ「道理で………でも動きが綺麗過ぎるというか」
チンク「動き自体は、各世界の武術やアーツ系の達人達の戦闘データをインストールした感じだがな」
ハリベル「アレの特徴というのが、すべてが機械ではなく………人間の脳を使用することにより、機械の電算機能より円滑な学習能力と伝達機能が備わりコストも抑えられるという点だ………反面、人間の脳を使用している為劣化が激しく戦闘に仕えても1~3回程度しかモタない欠点がある………先程博士から確認が取れた」
キャロ「そんな………」
はやて「拉致被害の一旦は、ココやったっちゅーわけやな」
なのは「透君はそれをわかって………」
ディエチ「当然知ってる」
シグナム「だからせめて苦しまず刀で介錯した訳か………………刀と言えば、ハルカよ……一つ気になったのだが」
ハルカ「………分かってる………………斬魄刀を抜いた時でしょう?」
シグナム「あぁ、『ヤクモ』は透のデバイスに含まれるモノの一つとして知ってるが………あの唱えた解号は何だ?ハルカは知っているのか?」
ハルカ「………………知らない、少なくとも………………私は………『八雲』なんて斬魄刀、聞いたこともないし知らない」
おまけ3
???「フフフ………………向こうは良い感じに荒れてるねぇ」
???「主様、そろそろ向かわれては?」
???「そうだねぇ、ならココは君達に任せようか……時間が来たら迎えを寄越すから適当にあしらっててよ」
???「いいのかぃ?僕と○○○だけであんな奴等すぐに殺してあげられると思うけど」
???「まぁ念の為だよ………………それに」
白衣の男は話していた二人の男の背後の方に目を向ける。
???「ヴァ……la………r……ア゛ァ゛…」
???「ナ………………ノ………………ハ」
???(男女?)「「………………」」
???「彼には最高のプレゼントになるだろうからねぇ♪」
あとがき
今回の始めの方の乱闘シーンは戦闘自体はアニメ『NARUTO疾風伝』の穢土転生マダラが忍連合軍とぶつかり無双するシーンを想像していただければと!
そしてその際に流れるBGMは、アニメ『BLEACH』の1期のOPの曲『*~アスタリスク~』を流して頂ければ………と申しますのが。
特にアンドロイド達が降り注ぎ連続バック転していく所なんかはラップパートの前の伴奏で、刀を抜き斬り伏せていく所はラストの辺りの歌を流しながら考えてました。
この戦闘シーンとBGMの組み合わせに関しては、この小説自体を投稿しようと決めた時からずっと温めてきた……私の妄想してきたシーンの一つでございます!!
それとアンドロイド戦の脳味噌云々の件は私の完全な想像でございます。
実際人の脳がどういう風に劣化……というのは分かりませんので、その辺りは突っ込まないでいただければと………。
最後のおまけ3の人物たちは一体誰なのでしょうか!?ヒントはクズ二人と、とあるアニメの将二人、そして………………透にとって………………でございます。
そしてお気づきでしょうが………………存在しない斬魄刀が登場!!というか持っていたデバイス『ヤクモ』が『八雲』………………これは何を意味するのでしょうか!?これもずっと温めてきた内容の一つです!!
えぇ………………それと残念なことにこれからについてなのですが、少々仕事の関係で更新が遅れる恐れがありまして………恐らく隔週になるかと思います。
再開しておきながら、誠に勝手ながら申し訳ございません!!決してやめるわけではございません!!
とはいえ、文章化にも少々難儀している部分がございますので、またその分遅れてしまうかもしれませんがご了承ください………………本当に申し訳ございません!!!
ではまた次回をお楽しみください!!!
|
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
第55話 暁のマダラ(透)