129階の最後のやつの武器を半分力づくで奪う。
そして行動不能を認めさせ俺はふぅっと息をついた
全体的に倦怠感を感じる。
しかしそれも仕方がないと思えた。rest mode…休憩をとれば食事だって出来る。睡眠だってとれる。けれど、今まで頭の中にはそれはなかった。何時間、いや、何日間戦っていたのだろう。
少しの間休憩するか、そう思って声に出してrest modeという。そして俺は休憩室にワープした
暖かいベッドが眼中に入ると食事よりも睡眠を先に取ろうという気分になって来てベッドにそのまま倒れるように眠る。
そして夢をみた。
こんな場所に来た時の記憶、あいつと、スズラと別れた時の記憶。
「ね、寝坊したぁっ!?」
ベッドから起きた俺は時計を確認するなり一目散にリビングへ行く。その腰には既に短剣と刀の鞘がある。
「何で起こしてくれなかったんだよ!?」
「何度も起こしたわよ!」
母さんの反論を華麗にスルー。
この時には父さんはもう仕事。朝が早く夜は遅い仕事。かといって寂しいと感じた事は一度もない。その父さんは自分にとって誇りでしかなかったからである。
そんな間にもムリヤリ食パンを口に押し込む。大好物のブドウ100%のジュースも口に流し込むと2分で着替えて1分で髪形を整えて外へ出る。
「じゃあ、いってくる!!」
学校についたのは登校時刻の2分前。
「セーフ」
にやりと笑って同じクラスの生活委員のギルにいう。
「自慢にならねぇだろうが、バカ」
冷静にいわれた。
教室にはもうスズラがいる。スズラ、とういうのは春の白い花、スズランから来ている。スズラン、という花は根に毒がある花だ。彼女の家は毒を扱う家系である。もとより、この国はそういう武力的なものを多く使う国である。
俺の父さんも軍のお偉いさんの一人として非常に有名だ。
スズラにおはよう、と笑いかけながら俺はこれからも単調な未来が続くと思っていた。しかしそれは、この日のうちにあっさりと夢に消えることになる。
始まるのだ、isolation gameが。
隔離された試合が。
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あいつとの約束があるからこの隔離された空間から出てみせる。どうしてこの空間に来たのか。そんな話