No.1180437

ラグナメイルヒルダ 第3話

マブラマさん

どうも、久しぶりです。
10年放置してました。特に何も書くことがなかったので
ここで作品投稿する際は不定期でやりますのでご了承下さい。
今回はラノベ風に書きました。今後もその形式で書く予定です。
投稿出来なかったら…ごめんなさい!

2026-01-12 13:13:59 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:40   閲覧ユーザー数:40

 

ヒルダは、アルゼナルの居住区画にある簡素な自室で、端末の画面を睨みつけていた。

いつものように動画投稿の準備を始めようと、マイクに向かって大きく息を吸い込んだ。

「ふあ~、今日もやるか! 動画投稿!」

隣で壁に寄りかかっていたロザリーが、呆れたように目を細めた。

「数日放置してたくせに、何をやるんだよ……」

「これから考えるよ! 勢い大事なんだから!」

クリスはベッドの端に座り、静かに呟いた。

「……また放置したりして」

「しねえって! 今回は本気だよ!」

その時、部屋のドアが静かに開いた。

入ってきたのは、見慣れない少女だった。長い黒髪を揺らし、制服姿で丁寧に頭を下げる。

「あの……」

ヒルダは眉をひそめ、即座に警戒した。

「誰だ? ……って、アンタ、見かけない顔だな。何者だ?」

少女は穏やかに微笑み、自己紹介した。

「私はザルトゥーム学園の特別養成校舎に通っています。樋向心香です。初めまして、ヒルデガルト・シュリーフォークトさん」

ヒルダの紫の瞳が見開かれた。

「な……! 何故私の本名を……?」

心香は少しだけ首を傾げ、淡々と続けた。

「あなたは凄いパイロットだと知っています。ですが……もうあなた達の時代は、10年前に終わっています」

ロザリーが慌てて口を挟んだ。

「え……と、心香ちゃんだっけ? あたし達の時代が終わったって、どういう事かな?」

クリスは小さく頷き、ぼそりと付け加えた。

「SEED FREEDOMが公開された時点でもう終わってるよ……」

ヒルダは拳を握りしめ、声を荒げた。

「スパロボに出てるだろ! 大体さ、アンタらが出てるマブラヴシリーズはスパロボ出ないどころか、色々騒ぎがあったらしいじゃないか! イモータルズの延期、元開発主任の馬刺しツイート、声優総入れ替え、ステマ広告、主要ヒロインの破格的待遇とサブキャラの冷遇の差……それだけじゃない、アニメも失敗してるらしいじゃねえか! ゆめ太カンパニーの低クオリティ、初心者追放、フジテレビの低コスト、性加害問題、重要場面の全カット、衛士強化装備の簡易化、キャラデザは社内専属イラストレーターで新規イラストはほぼなし! 惨敗じゃねえか!」

心香は静かに聞き終え、穏やかに返した。

「確かに色々ありましたけど……私達には関係ないですよね?」

「お前……」

「あなた方が何か勘違いしてるようですから、一応言っておくわね。私は従来のマブラヴ世界の人間ではありません。別次元……わかりやすく言えば、マブラヴシリーズの一つだけど、別世界ってところね」

ヒルダは唇を噛んだ。

「つまり、アンタはマブラヴシリーズのキャラだけど、白銀武やユウヤ・ブリッジス、テオドール・エーベルバッハとは全く面識がないって事か」

「そう。漸く理解してくれたかしら?」

「で、何だ? アンタが出てる作品は?」

心香は胸を張り、はっきりと答えた。

「『マブラヴガールズガーデン』よ」

ヒルダは一瞬、固まった。

「え? ちょっと何を言ってるか分からないわ……」

ロザリーが頭を抱えた。

「どうなってんだ? これは……」

クリスは冷静に呟いた。

「エロ路線に戻ったのね。エイベックスじゃエロゲーなんか作るわけないし」

心香は淡々と説明を続けた。

「版権元のaNCHORが窮地に陥ってる事はあなた達も知ってるでしょ? ヒルダさん、あなたの言う通りマブラヴシリーズは数々の失敗を犯していた。もうエイベックスには頼りにならない。アニメ第三期凍結したのも理解している。だけど……」

「だけど?」

「這い上がれるチャンスはある!」

ヒルダは半信半疑で尋ねた。

「どうやってやるんだ?」

「原点に戻る事よ。マブラヴは元々学園王道恋愛シミュレーション……マブラヴガールズガーデンもその延長上よ。だけど本編とは全く繋がっていないわ。メイズガーダーやメイズシフターは戦術機とBETAに代わる存在。学園モノにBETA出たら絶望的な世界になるでしょ? マブガルは初心者に優しい世界を描いている。指揮官がスクイズの伊藤誠みたいにはならないけど」

ヒルダはため息をつき、苦笑した。

「これさ、絶対に痛い目遭われるオチだな……」

心香はにこりと微笑んだ。

「そこは想像に任せるわ。―――と言う事で、マブラヴガールズガーデンの応援よろしく頼むわね」

ヒルダは端末の画面を眺め、力なく呟いた。

「……終わった……私達の時代が……」

部屋に、重い沈黙が落ちた。

ロザリーは肩をすくめ、クリスは静かに目を伏せた。

心香は軽く頭を下げ、静かに部屋を出て行った。

残された三人は、互いに顔を見合わせ……そして、ヒルダがぽつりと呟いた。

「ま、動画は……また今度でいいか」

 

 

(劇終)

 

 

 

 

 

 
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