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No.1178815
英雄伝説~黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達~
soranoさん 2025-12-18 20:58:43 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:358 閲覧ユーザー数:323 |
ヴァン達が廃工場の中へと入って行く様子を離れた場所で双眼鏡で見守っていたタリオンがラヴィ達に合図をすると、タリオンの合図に頷いたラヴィとイセリアはそれぞれ狙撃の準備を始めた。一方ヴァン達が廃工場の中へと入ると奥に見覚えのある端末があった。
~オールト廃工場~
「…………!あの端末は…………」
「天文台にあった中央端末の片割れに当たるプロトタイプか。」
「うん…………かつて廃棄されたツインコアターミナル方式の試作演算器。この場から七耀脈にも”接続”することで、バーゼル周辺”全ての”リソースを利用する…………多分、ネット回線を接続を切断しても止まらない…………ここまでのシステムを組み上げるなんて…………」
「フフ、結構苦労したみたいだよ?まさに血と涙の結晶ってヤツだねぇ。」
カトルの言葉に対して答えた声に視線を向けるとそこにはメルキオルとオランピアがいた。
「いやぁ、ここを嗅ぎ当てるとは♪さすが裏解決屋にエースキラーとでも言っておこうかな?それにしても、まさか君程の”大物”まで”エースキラー”の一人だったとは、僕も正直驚いたよ♪」
「マルドゥックのSC抜きで辿り着いた事に加えて”大英雄”との共闘を取り付けた事、素直に敬服しましょう。」
メルキオルは興味ありげな様子でリィンに視線を向け、オランピアは淡々とした様子で答えた。
「ハ…………テメエらのドブ臭ぇ企みの”匂い”を追ってきただけだ。」
「それに”抜き”じゃありません…………ちゃんと想いは受け取ってますっ!」
「…………?気に障ったのなら謝罪しますが。」
それぞれ真剣な表情で答えたアーロンとフェリに対してオランピアは不思議そうな表情で首を傾げて答え
(お兄様…………あのオランピアという方…………わたくし達の仲間になる前――――――”貴族連合軍”やオズボーン宰相の”裏の協力者”だった頃のアルティナさんに少しだけ似ているような気がするのですが…………)
(それは俺も感じた。…………もしかしたら彼女は”アルマータ”や”庭園”の他の幹部達と違って、幼い頃から何らかの洗脳等によって庭園の”管理者”に仕立てあげられたのかもしれないな。)
オランピアの様子を見て既視感を感じたセレーネは不安そうな表情でリィンに小声である指摘をし、セレーネの指摘に頷いたリィンは真剣な表情でオランピアについての推測をした。
「フフ、でも実際想定外だったね。――――――どうしようか、教授?」
「――――――煩わしいことこの上ないな。どこまでも私の邪魔をしたいらしい。」
そしてメルキオルが端末に視線を向けて問いかけると、端末の前に映像が現れ、映像はキャラハン教授の姿を表した。
「当然か…………偉大な師の功績がまさに越えられようおしているとあっては。だが、あと一歩で至高の”数式”は完成する――――――我が悲願にして人類が踏み出す新たな一歩、これ以上水を差さないでもらおうか。」
「…………キャラハン先生…………」
「フム、個人的には肉体を棄て、電子の存在となってまで求めたその”至高の数式”とやらには興味はあるが…………」
「3年前の大戦でようやく平和になった今のゼムリア大陸に新兵器を開発するなんて、間違っています…………!」
キャラハン教授の揺ぎ無き意志にカトルが複雑そうな表情を浮かべている中レジーニアは興味ありげな様子で、アンリエットは真剣な表情でそれぞれキャラハン教授を見つめて呟いた。
「カルバード最高レベルの頭脳をシステム上に再現した超高性能AI…………肉体を棄てたことで休息をとる必要すらなく、無制限の”高速思考実験”を実現したわけだ。”天才”がベースとなってる以上、ある意味、1年半前を超えているかもな。」
「それを可能としたのがその碧い”ゲネシス”…………そして今まさに”悪魔の兵器”を実現しようとしているんですね…………」
「やれやれ、お嬢さん。そのような呼び方はやめてもらおうか。軍事分野の研究は科学を数段押し上げ、人類を更なる高みへと導くのが常…………今や当たり前のように普及する導力通信や飛行船と同じように――――――この”反応兵器”もゆくゆくは平和の道へと繋がっていくだろう。派生技術を使って、導力を遥かに超えた高エネルギーを人類にもたらす他――――――例えば全ての国が保有することで愚かな戦争への”抑止力”とするなどな。」
ヴァンの推測の後に呟いたアニエスの言葉に対してキャラハン教授は呆れた様子で首を横に振った後口元に笑みを浮かべて反論した。
「…………!?」
「ハッ…………正気の沙汰じゃねえな。」
「…………ああ、仮に生まれちまったが最後、そいつが振りまくのは”恐怖”に他ならない。1年半前のヘイムダルでも同じ理屈で”最終兵器”が生み出されたそうだが…………――――――そんなモンで平和が手に入るならあの決起も成功してたんじゃねぇのか?」
キャラハン教授の”狂気”と言っても過言ではない考えにフェリは驚き、鼻を鳴らして呟いたアーロンの言葉に頷いたヴァンは苦笑しながら一瞬だけリィン達に視線を向けた後キャラハン教授に視線を向けて指摘した。
「偶然生まれたガラクタと一緒にするな!私が目指すのはより崇高にして――――――」
「先生――――――もう止めてください。――――――研究者や技術者にも超えてはならない一線がある。人体実験、生物兵器、精神操作や洗脳、ヒト遺伝子の操作――――――物質の原子構成を反応・融合で操作するのも制御不能な熱量を世界にもたらしかねない…………安定的な導力技術が確立した以上”禁忌”とすると理科大学の倫理会議でも決定し…………他国の大学や、技術工房もそれに続いた…………――――――そう講義してくれたのは貴方でしょう!?」
ヴァンの指摘に対して怒りの表情で反論したキャラハン教授の主張をこれ以上耳にしたくなかったカトルは話を遮ってキャラハン教授に問いかけた。
「…………それは…………」
「――――――ま、とはいっても可能なら手を出すのがヒトの性じゃないの?暗黒時代の魔導技術とか何でもアリだったみたいじゃない?古代に至っては文明一つが消し飛ぶような”大崩壊”ってのも起きた…………綺麗事言ってんじゃないよって話だよねぇ?」
カトルの問いかけに反論できないのかキャラハン教授が目を丸くして答えを濁している中メルキオルが意味ありげな笑みを浮かべてカトルに指摘した。
「違う…………!!女神が司る世界の森羅万象――――――確かにそれを解き明かすのが学問と技術の使命だ!でもそれは僕達自身――――――人間の”実存”を通して行われるものだ!そして人を人たらしめているのは社会であり、他者との関係そのもの――――――その部分が揺らいでしまったら”前提”がそもそも崩壊してしまう…………!――――――だったらやっぱり”守るべき一線”はあるはずでしょう!?僕達学者や研究者、技術者が人間性を手放す”深淵”に堕ちないためにも!」
「っ…………ハミルトン博士の…………ええい、師弟揃ってどこまでも青臭い理想論を…………!」
カトルが語った主張に聞き覚えがあったキャラハン教授は厳しい表情でカトルを睨んだ。
「――――――だったらどうしてカトル君に連絡したんですか…………?」
「!?」
しかしアニエスにある問いかけをされたキャラハン教授は驚きの表情を浮かべた。
…………すまない…………どうやらしくじってしまったようだ…………どうか、止めてくれ…………あいつらは、私の――――――うわああああっ…………!
「そんな風になる直前の貴方は悔いていたんじゃないんですか…………?マフィアを受け入れ、取り憑かれたように悪魔の領域に踏み入ってしまったことを。だけど迷いと懊悩の果てにそれでも本当の自分を取り戻して…………最後の最後でマフィアに抗おうとしたんじゃないんですか?」
「なにを…………馬鹿な…………」
「ま、そう考えると確かにあの言葉の辻褄は合ってくるな。――――――だが抵抗空しく”変換”が行われ、用済みになった肉体だけが取り残された。最後の言葉を”今のアンタ”が覚えてるかどうかはわからないが…………たとえ再現された存在だとしても”理解”は出来るんじゃないですか?あのハミルトン博士のライバルにしていまだ大勢に慕われてるアンタだったら。」
「ヴァンさん、アニエスさんも…………」
アニエスの指摘にキャラハン教授が困惑している中ヴァンはキャラハン教授に更なる指摘をし、二人の指摘を聞いたカトルは静かな笑みを浮かべた。
「……………………」
「――――――で、つまらない話は終わりかい?妄想じみたご高説ありがとう。憶測ばかりで退屈だったけどねぇ。ま、高次元の存在へと昇華した貴方が今の話で絆されるとも思わないけど…………こちらとしては、貴方が今更全てをひっくり返したとしても構わないよ…………?――――――貴方をお払い箱にして政府と生意気なクロンカイト教授への意趣返し。L・ハミルトン、いやC・エプスタインすら超えられるかもしれない最高の栄誉。努力と執念、踏みにじってきた助手たち、貴方自身の犠牲も全部無駄になっちゃうけどね♪」
反論ができないキャラハン教授が黙り込んでいる中つまらなさそうな様子で軽く拍手をしたメルキオルは意味ありげな笑みを浮かべてキャラハン教授に視線を向けた後わざとらしく両手を広げて指摘した。
「ッ…………メルキオル君。冗談でもやめてくれたまえ。私の決意は揺るがないとも――――――夢にまで見た”答え”が目の前にあるのだから!…………ああそうだ、引き下がってたまるものか…………引き換えにした全てを無駄にしないためにも!」
「っ…………先生…………!」
「…………そんな…………」
「ハッ…………だったら”力ずく”しかなさそうだな?」
「はい――――――少なくとも悪意を囁く邪霊(インプ)は祓うべきでしょう。」
「ああ、そうすりゃもう少し、冷静に話ができるってモンだろう。」
メルキオルの指摘によって決意をしたキャラハン教授の答えにカトルとアニエスが悲痛そうな表情を浮かべている中アーロンが鼻を鳴らして武装を構えると戦闘の勃発が近い事を悟ったのかアーロンの周囲にマルティーナとユエファが現れ、アーロンの言葉に頷いたフェリとヴァンもそれぞれの武装を構え、アーロン達に続くようにアニエスとカトル、リィン達もそれぞれの武装を構えるとアニエスの傍にメイヴィスレインが現れた。
「あはは、さすがに僕達にとっても厄介な相手である天使二人に加えて”大英雄”という強力な”助っ人”までいるお陰でなかなか余裕があるじゃないか。だったら――――――こちらとしても更に期待に応えなくっちゃねぇ?」
「こちらも”第一制限”を解除します。――――――イシュタンティ、モード”暴君(ドミナトゥス)”。」
メルキオルと共に戦闘の構えをしたオランピアがイシュタンティに指示をするとイシュタンティの翼が2から4へと変動した。
「翼の数、2から4に変動…………!」
「ほう、傀儡の類でありながら翼の数を増やすとは興味深い。」
「それに”第一制限”という事は、あれでまだ”本気”の状態ではなさそうです…………!」
「ハッ、ヤベエなあれは…………!」
「ええ、恐らくですがわたくし達が今まで戦った傀儡の中でも最も強力であった傀儡――――――”黒のアルベリヒ”のゾア=バロールをも超えていますわ…………!」
イシュタンティの変化にフェリは表情を引き締め、レジーニアは興味ありげな様子でイシュタンティを見つめ、イシュタンティが相当な”強敵”である事を感じ取っているアンリエットやアーロン、セレーネはそれぞれ真剣な表情で呟き
「だがやるしかねぇ――――――落とし前をつけさせてもらうぜ!」
「はい、リゼットさんの分も!」
「行こう、FIO、XEROS!絶対に止めるんだ――――――僕たちの手で!」
「OK、カトル!」
「BOW!!」
「様々な人達と共に協力して乗り越えた内戦に、大戦、そして決起…………俺達の、世界中の人々の”何気ない日々”を脅かす”新たなる災厄”になりかねないあんた達はこの場で無力化する!」
ヴァン、アニエス、カトル、リィンもそれぞれ決意の表情で声を上げてメルキオル達との戦闘を開始した。前回の天文台同様、”本気”を出したメルキオルと未だ底の力を見せていないオランピアは強敵ではあったが、前回と違い、リィン達という”英雄”達の加勢もあった為、ヴァン達は余力を残しつつ二人を追い詰めていた。
「ッ…………」
「っ…………!?」
戦闘の最中オランピアとイシュタンティはカトルとFIO、ZEROSの連携攻撃とセレーネの魔術によって吹き飛ばされ、メルキオルはレジーニアとアンリエットの魔術に怯まされた後アーロンとフェリの連携攻撃、リィンの奥義によって吹き飛ばされ、それぞれ表情を歪めた。
「やった…………!」
「ハッ、どうだサイコ野郎!」
「ッ…………やってくれるじゃないかぁ…………!」
「…………昨日以上の連携に加えて”灰の剣聖”達という驚異的な戦力の加勢。ならばこちらも――――――」
(今のうちに端末を…………!)
「え――――――」
メルキオルに一撃を与えたフェリは喜び、アーロンは不敵な笑みを浮かべ、自分達の想定以上であるヴァン達の実力にメルキオルとオランピアが厳しい表情を浮かべている中カトルはAIのキャラハン教授が中にいる端末に視線を向けたその時アニエスのポーチの中にあるゲネシスが反応し、ゲネシスの反応に気づいたアニエスは呆けた声を出した。するとその時どこかからヴァン達をロックオンし
「!?これはまさか…………!」
「ッ…………マズい!!」
「――――伏せなさい!」
ロックオンに気づいたリィンとヴァンが厳しい表情を浮かべ、どこかから娘の警告を聞こえたその時ヴァン達がそれぞれ伏せた瞬間、どこかから砲撃が放たれた!
「うわあっ…………!?」
「きゃああっ…………!?」
自分達の近くに着弾した砲撃にカトルとアニエスは思わず悲鳴を上げ
「ちいっ…………!」
「来ていましたか――――――」
自分達目掛けて放たれた大鎌に気づいたメルキオルは回避した後舌打ちをし、オランピアは大鎌を放った人物にしてヴァン達に警告した人物――――――レンに視線を向けた。
「間に合ったみたいね――――――大丈夫かしらアニエス、お兄さんたちとリィンさん達も!」
「レ――――――レン先輩!?」
「ハッ…………来やがったか!」
「クク、やっぱり君も”エースキラー”の一員だった訳だね、メンフィル帝国皇女――――――”殲滅天使”!!」
レンの登場にアニエスが驚き、ヴァンが口元に笑みを浮かべている中メルキオルは不敵な笑みを浮かべてレンを見つめてレンの正体を口にした。
「人の黒歴史を宣伝しないで欲しいわね、”棘(ソーン)”の管理人さん?リィンさん達がいるからあまり心配はしていなかったけど、”南カルバード総督代理”としての指示は一通り終えたから駆け付けさせてもらったわ。可愛い後輩が向かった場所に”そんなズル”が仕込まれてる以上ね。」
レンの指摘を聞いたヴァン達が端末に視線を向けるとステルス機能を発動している状態の”巨大な何かの輪郭”が端末の近くにいた。
「あの輪郭、まさか…………!?」
「チッ…………やっぱりか!」
巨大な何かの輪郭を見つめたアニエスが不安そうな表情を浮かべている中ヴァンが舌打ちをすると巨大な何かの輪郭が端末に装着されているゲネシスを自身に装着すると巨大な何かの輪郭――――――次世代汎用人型機動兵器AF(アサルトフレーム)”ザイクレス”が姿を顕わにした!
「…………人型…………!?」
「ア、アサルトフレーム…………!?」
「やはりマーシルン総督閣下の懸念通り、行方不明のパーツを組み上げたようですね…………」
「しかも胸に”ゲネシス”を…………!」
AFの登場にフェリとカトルが驚いている中アンリエットは真剣な表情で呟き、アニエスは不安そうな表情でAFの胸の中心部分に装着しているゲネシスを見つめて呟いた。
「ええい、どいつもこいつもゴチャゴチャ騒ぐんじゃあない…………!」
「ッ…………!その声は!」
「まさか――――――キャラハン先生ですか!?」
その時AFから聞き覚えのある男性の声が聞こえ、声を聞いたアーロンとカトルはそれぞれ驚いた。
「もう少しだ――――――もう少しで至高の数式がこの手に…………!!これ以上、邪魔だてするなぁああ!!」
AFに乗り移ったキャラハン教授は怒りの声を上げてヴァン達に砲撃を行い、砲撃が行われるとヴァン達は退避した。
「ッ…………!」
「クソ…………!あの機体に”乗り移った”のか!」
ヴァン達がAFに気を取られている隙にメルキオルとオランピアは奇襲を仕掛けようとしたがレンの牽制攻撃によって奇襲はできなかった。
「こっちは足止めする…………!アレはヴァンさん達で切り抜けなさい!幸いにもこの場には”起動者(ライザー)”のリィンさんがいるわ!リィンさん、アニエス達の事は頼んだわよ!」
「了解しました!レジーニアとアンリエットは殿下の援護を!」
「はい!」
「了解。」
「…………いいでしょう。」
「アハハ!それじゃあ遊ぼうか!」
メルキオルとオランピアの足止めを申し出たレンはヴァン達に声をかけた後リィンに声をかけ、レンの言葉に答えたリィンはレジーニアとアンリエットにレンの援護をするように指示し、リィンの指示に答えた二人はそれぞれレンと共にメルキオルとオランピアとの戦闘を開始した。
「先輩っ!レジーニアさんとアンリエットさんもっ!」
「アイツらなら大丈夫だ…………!俺達はこっちを迎え撃つ!――――――という訳で、早速お前さんの出番だぜ、リィン!!」
メルキオルとオランピアとの戦闘を始めたレン達を心配するアニエスに心配無用である事を告げたヴァンはリィンに視線を向けて声をかけ
「ええ!来い――――――”灰の騎神”ヴァリマール!!」
ヴァンの言葉に力強く答えたリィンは自身の”相棒”の名を呼んだ!
「応!!」
するとその時機械音声がその場に聞こえるとかつてエレボニアに伝わっていた”巨いなる騎士”の一体にしてリィンの相棒――――――”灰の騎神”ヴァリマールが転位によってその場に現れた!
「ま、また”人型”…………!?」
「あ、あれが”騎神”…………!」
「灰色の…………騎士人形…………」
「ハッ、なるほどな。アンタの二つ名である”灰”はそこから来ていたのか。」
ヴァリマールの登場にフェリとカトルが驚き、アニエスは呆けた表情でヴァリマールを見つめ、ヴァリマールを目にしてリィンの二つ名の一部である”灰”が何であるのかを悟ったアーロンは口元に笑みを浮かべてリィンを見つめた。するとその時光に包まれたリィンはヴァリマールの核(ケルン)の中へと入り
「久しぶりの実戦だな、リィン。」
「ああ。”最後の実戦”は”決起”以来だから1年半ぶりになるな。俺達の…………そしてみんなの”かけがえのない日々”を守る為に、また力を貸してもらうぞ、相棒!」
「任せるがいい――――――!」
「ええっ!?も、もしかしてその騎士人形って、しゃべることまでできるの…………!?」
「話すことができるどころか、”自らの意志”まであるようね…………」
「話には聞いていましたが、まさか異世界にこのような兵器が存在しているとは…………――――――!?これは一体…………!?」
リィンとヴァリマールの会話を見守っていたアニエス達がそれぞれ驚いている中ユエファは驚きの声を上げ、マルティーナは目を丸くし、真剣な表情でヴァリマールを見つめていたメイヴィスレインは自身の”ザイファ”が光を放っている事に気づくと困惑の表情を浮かべた。
「ま、まさかこれって――――――」
「ど、どうしてヴァンさん達まで”準起動者”に…………」
「ったく、俺は”大戦”の件があるからまだわかるが、アニエス達まで”準起動者”に認められるとか、幾らアルマータに対する共闘の件があるとはいえ、さすがに”準起動者認定”が大雑把過ぎねぇか?”準起動者システム”は…………ま、相手が相手だ。この際利用できるものは存分に利用させてもらうぜ!――――――流石の新兵器だが”組み上げ”は甘かったようだ。関節部の裏側に隙がある。真っ向からの戦闘はリィンに任せて、俺達は準起動者システムを利用しつつ、リィンとの戦いによってできる隙で崩して”ゲネシス”を止めるぞ!!」
「おおっ!!」
光に包まれている自分達のザイファを目にして心当たりがあるカトルは驚き、ヴァン達まで”準起動者”になったことにセレーネは戸惑い、ヴァンは苦笑した後アニエス達に号令をかけ、ヴァンの号令に力強く答えたアニエス達は戦闘を開始した――――――!
百千の次のエウシュリー新作はまさかの幻燐1リメイクであることに思わずマジか!?と声を上げましたwwそれにしても偶然とはいえ光と闇の軌跡シリーズの最初のそれぞれのクロス元だった空シリーズのFCフルリメイクの翌年にSCフルリメイク&幻燐1リメイクとか凄すぎる偶然ですww来年はドラクエ7再リメイクも出ますし、リメイク祭りとはいえどれも期待できそうなリメイクのゲームばかりですねwそれでは皆さん、よいお年を…………
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第72話
少し早いですが今年最後の更新です。