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小説版ウィンダーズ 第一話「仇」

僕のYoutubeチャンネルのメンバー達が、アンチ達と戦うアクション物です。

2025-12-14 21:48:45 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:96   閲覧ユーザー数:96

 

小説版ウィンダーズ

第一話「仇」

 

ある日の夕暮れ。

太陽は熱い溶岩のように赤く光りながら水平線の向こうへと沈み、反対側からはそれを追いかけるかのように月に淡く照らされた紫の闇が広がっていた。

只今は西暦2023年9月月9日17時10分。

会社での労働から解放された大人達や、部活終わりの学生達が帰路についていた。(大人達の中には、外食などに行くものも居るが。)

それはこの男の子も例外ではない。

「刹那すくろん」14歳中学2年生。読者の皆は彼の名を聞いたらまず、「刹那」はわかるけど「すくろん」ってなんだよと思うだろう。だがそんなこともこの世界では普通。一般的なことなので、あんまり気にしないでほしい。

彼は部活終わりに一人で帰路についていた。すくろんはお世辞にも友達が多いと言えるような人物ではなかった。それは周りから嫌われてるからではない。彼は俗に言う陰キャだったのだ。他人とのコミュニケーションをどうとればいいかわからない。話しかけられても小さな声で、必要最低限のことしか言わない。そんなんなので彼は今ぼっちになり、一人で帰路についていたのだ。

だが、そんな彼にも心の開ける友人が少しいる。

あおい「おーい!すくろん〜!」

彼女の名は和戸あおい。すくろんと同じ部活に所属している女の子。家が金持ち。

彼女とすくろんの出会いを語りだすとそれだけで1ストーリ作れるので、これはまた後ほど。

とにかく、二人は気が合ったのだ。

あおい「すくろん、また一人で帰ってんのー?ぼっちー!」

すくろん「ぼっちの何が悪い」

あおいの言葉に少しムッとした感じで答える。

あおい「いやー、悪いなんて思ってはいないけどさー。っさ!一緒に帰ろう!そうそう昨日ねー親がさー…」

すくろんは途中で文句を言おうとしたが、あおいがべらべら喋るので隙がなく、文句を言うのを諦めた。

そうしてあおいの話を聞き流しながら道を進んでいると…

 

きゃあぁーーーーーっ!

 

すくろん達と同年代くらいと思える女の子の悲鳴が響いた。

あおい「!? すくろんついに痴漢したか!捕まえなければ!」

すくろん「いやしてねぇし、今ここにいるから無理だろ…」

あおい「ゆくぞ!すくろん!」

すくろん「はいはい」

悲鳴が聞こえたところに行くと、女の子の周りに少し人集りができていた。

あおい「あ!あれは同じクラスのお金持ち仲間!イロハちゃん!」

イロハ「ひったくりー!ひったくりー!」

どうやらものをひったくられたらしい。

道の奥には走っていく男性が見える。顔は緑の何かで顔全体を覆っているようにみえ、帽子やマスクをつけており、胸にバッグを抱えている。たぶんこいつが犯人だろう。

あおい「すくろん!あいつじゃn…ってあれ?すくろん?」

さっきまであおいの隣で立っていたすくろんはいつの間にか消えていた。

 

ひったくり犯「わるいな…。だが金がないんだ。これじゃあ世界を救う前に餓死しちまう…。」

男はもう大分走り、今からおっても追いつけない距離にいた。

ひったくり犯「よし…このまま…!」

このまま逃げ切れるかと思ったその時…!

すくろん「…犯罪者が」

すくろんが突如瞬間移動したかのようにひったくり犯の目の前に現れ

すくろん「くらえっ!」

強烈な腹パンを決める!

ひったくり犯「ぐおっ、ぐぅ、ぐぉぐあはぁっ…」

ひったくり犯は気絶しバッグを落とした。

すくろんは、自宅が道場で小さい頃から訓練を受けていたため強かった…

すくろんはバッグを拾い上げると、イロハの元へ向かい、バッグを返した。

すくろん「これ…その…バッグ取り返した…よ…。」

陰キャなすくろんは女の子とあまりハキハキ喋れない!

イロハ「えっ、取り返してくれたの?ありがとー!すごいね!」

すくろん「いやそれほどでも…」

あおい「…」イラッ

イロハ「クラス一緒だったよね?」

すくろん「あ、うん。」

あおい「…」イライラ

イロハ「今度一緒にお昼食べようよ!」

すくろん「えっ、いいの…?じゃあ…こんd」

あおい「…」イライライライライライラ

その時あおいが大きなわざとらしい声で話し出した。

あおい「イロハちゃーん!すくろんはやめといた方がいいよー!」

イロハ「あ、あおいちゃん。なんで?」

すくろん「あおい…」

あおい「すくろんってさー…」ゴニョゴニョ

イロハ「うんうん…え!?やだ〜!気持ち悪い」

どうやら悪口を吹き込んでいるようだ。

すくろん「はぁ…」

イロハ「ごめん!やっぱお昼ごはん一緒にたべれないわ!ばいばい!」

すくろん「あ゛…あぁ…」

あおい「ククク…」

刹那すくろん。彼に恋のチャンスが訪れてもあおいが徹底的に潰す。彼に春はなかなか訪れないのだった。

すくろん「あの人に何言ったんだよ、あおい?」

あおい「いつもはなくそ食ってるって」

すくろん「食ってねぇよ!…てか犯人拘束しに行かなきゃ。」

すくろんはそういうと不機嫌そうに犯人の元へ向かった…が、そこに犯人の姿はなかった。

あおい「ありゃ?犯人にげた?」

すくろん「んなバカな。俺のパンチを喰らってこの短時間で立ち直れるやつなんて見たことないぞ…!」

あおい「じゃこれが初めて…はっ!sy…」

すくろん「黙りなさい」

すくろんはあおいの腹に優しく腹パンを入れた。

あおい「ぐほっ…」

そんなことをしていると…

「おーいすくろーん!」

すくろん「アップルパイセンだ。」

彼の名はあっぷる。すくろん達の先輩で、同じ部活に所属している。が、おバカなところがあり、そんなところを舐められたのか下級生からもタメ口で話されている。

あっぷる「よっ!遠くから見てたけど、また犯罪者ぶっ飛ばしたんやって〜?」

すくろん「うん。けど今日のは耐久性が高かったみいで、逃げられちゃった。」

あっぷる「うそやろ〜!?あのパンチを喰らってか!?どんだけ耐久度高いねん!」

すくろん「ほんと。まあ、あとは神様が奴を警察に導いてくれることを願おう。」

あおい「おーっ!かーみーさーまー!」

あっぷる「なんやその願い方w」

すくろんは確かに友達が少ない。けどこういった親友達がいる。すくろんが寂しい思いをすると言うことは今までなかった。

あおい「…でさー、ひどいのがさー…」ぺちゃくちゃ

あっぷる「…それは…やなー…」ぺちゃくちゃ

あおい「更に酷いのがさ!親にお前なんて産まなきゃよかったかっていわれたんだよ!いくらなんでも酷いとおもわない!?ねぇ、すくろん、あっぷる!」

その瞬間、気まずい感じの空気が流れ始めた。

あっぷる「こらっ!あおい!俺は大丈夫やし言われたことないが、すくろんは…!」

あおいはここで気づいた

すくろん「僕は…親…いないから…」

そうすくろんには実の親がいない。もう死んでしまったのだ。ある日の夜。黒ずくめの赤色のバッジをつけた何かに両親二人とも殺されてしまったのだ。すくろんはその際すぐに隠れたが、親を見殺しにし、親の酷い残骸を見た記憶は彼にトラウマと恨み、さまざまなマイナスな感情を植え付けた。その後今の育ての親に引き取られ、関係も良好だが、それでは彼の心を癒すことはできなかった…

あおいはそのことを知っていた。ていうかそれきっかけで知り合ったに等しい。故に今すくろんに失言をしてしまった。そのことに気付いた結果、彼女の心の中からはさっきまでのようなプラスな感情は消え去り、代わりに焦りが増大し始めた。

あおい「あ…あ…の…その…ごめんその…」

あおいは先ほどのすくろんのようになってしまった。

そんなあおいにすくろんは優しく微笑みかける。

すくろん「大丈夫だよ。ちょっとびっくりしただけ。今は傷も癒えたし。大丈夫。」

あおい「そう…なの?」

すくろんはあおいに対し優しかった。そのことはあおいを一瞬で安心させた。そして、あおいはすくろんのそんなとこが好きだった。

あおい「よかった…その…今度アイス奢るね!アイス好きでしょ?好きなの好きなだけ買っていいよ!」

あっぷる「お、じゃお言葉に甘えて…」

あおい「あんたには買わない!」

そしてまたばの雰囲気は明るくなり始め、下校路にはあおいやあっぷるの笑い声が響き渡った。だだひとつ、すくろんの心を除いて。

 

さてあれから1時間ほど経っただろうか。

すくろんは自宅につき、家で宿題を済ませ、趣味の時間へと入っていた。彼の趣味それは漫画を書くこととゲームだ。ただ最近はあまり漫画は描かない。スランプに陥り、それに萎えたっきり描いてない。元々、漫画を描くのは父の趣味だった。多分幼少期に父の漫画を描く姿に影響されたのだろう。一方のゲームは母の趣味…だったか。

と言うわけでゲームを起動。今日やるのはオンラインゲーム「ケイブゲーム」だ。彼には仲の良いネッ友がいる。アカウント名「クリィム」だ。今日もボイスチャットをしながらその子と遊ぶ。

クリィム「こんー」

すくろん「よろー」

二人は雑談しながらゲームの攻略を進めた。

クリィム「私の垢の投稿見た?nandakedoに上げたの」

クリィムもすくろん同様絵描きで、snsに描いた絵を投稿している。

すくろん「見たみた。すごいねぇあれ。影とか光の描写すごいよ。おれそれが苦手でさ。どうしても絵がチープになっちゃうんだよねぇ」

クリィム「私も最初はそうだったよ!ていうかセツナ(すくろんの垢名)の方が絵のバランスとかうまいんだしさ。もっと自信持ちなよ!」

すくろん「えーそうー?」

そんな雑談の中、クリィムが緊張した感じで言う。

クリィム「セツナさ…もう絵とか漫画描かないの?」

すくろん「えっ?あ、うーん。あんまやる気出ないんだよね最近。」

クリィム「けどいざ描こうと思って、描けなくなった時悲しくない…?」

すくろん「そんなこと起きないよ〜!最近ここらで起きてる切り裂き幽霊事件に遭わない限りね!あれも大分怪しいけど。」

するとクリィムは声色を急に重い感じに変えて

クリィム「え?切り裂き幽霊?聞いたことないな。詳しくおしえてよ!」

すくろん「え?あ、良いけど…」

切り裂き幽霊事件。すくろんの町で起きている、それは幽霊のような剣を持った何かが、人の家に忍び込み、家主の体を刻み、魂を吸い取るという連続多発事件。生存者が言うには幽霊に襲われた!らしいが、世間からは恐怖で狂っただけと思われている。

クリィム「そっか、その近くには…ウィンド3…報告すれば…」

すくろん「どした?」

クリィム「いや、なんでもないよ!私用事ができてさ、もう落ちるね。」

すくろん「おけ。ばいー…」

クリィムが退出した。

と、同時に部屋の外から聞き馴染みのある声が響く

 

義母の声だ。

義母ろん「すくろーん、ご飯よー!」

すくろん「はぁい…」

すくろんはダイニングへ向かい義父母とともに夜ご飯を食べ始めた。

すくろん「今日さ、ひったくり犯がいてさ、しばいたんだよ。」

義父ろん「おお、そうか。今日も街の治安維持の貢献ができたな!」

すくろん「いや…、そのひったくり犯さ、逃しちゃったんだよ。ちゃんとパンチもして、手応えもあったんだけど…。」

義父ろん「なんと!丈夫な奴だな!」

すくろん「ほんと。少なくとも、ただものではないね。」

義母ろん「すくろん、あんまり無理しないでね?そんなことしなくても良いのよ?」

すくろん「ううん、大丈夫…ごちそうさま!」

義母ろん「はい、じゃあお風呂入っちゃいなー」

 

すくろんはシャワーを浴びながら思う。確かに、親が死んだことによる傷は深く簡単には癒えない。けど、それとは別に仲の良い友達、優しい義父母。そんな環境に恵まれて、幸せだなと、思う。この日々が続けばいつかは…

そんなことを考えながらもすくろんは風呂を済ませ、ベッドの中へと入っていった…

 

今日、その平穏が壊れるとも知らずに…

 

ガシャンッ!

すくろんは大きな物音で目を覚ました。

義母が家事中になにか落としたりしたのだろうか?それとも、義父が武道を極める最中、なにか怪我をした?

すくろんは自分の部屋を出るため、ドアのぶに手をかけようとした…が、それよりも早く勝手にドアが開き始めた。

すくろんは一応戦闘体制をとる。

すくろん(これは…っ!)

ドアが開き切ったその瞬間、すくろんの目の前にいたのは…

全身黒ずくめで片手に剣を持つ…幽霊だった。

すくろん(切り裂き幽霊!)

幽霊はすくろんが声をあげ、殴りかかられる前に…

すくろんの利き腕である左腕を肩の辺りから切断した。

!?!?!?!?!?

声にならない悲鳴がすくろんの脳内で響き渡る。すくろんは力が抜けたかのように尻餅をついた。息が荒くなる。腕の断面から神経や骨が露出し、血管から血がポタポタと垂れる。すくろんは耐えられず血やいろんなものが混ざったものを嘔吐した。

幽霊「アララ、コリャヒドイ。」

幽霊は嘲笑うようにそういうと、すくろんの切り取られた左腕を拾いあげ、自身の口へと放り込んだ!

幽霊「オ前ノ魂ノ一部、イタダキマスゥ!」

幽霊は腕を飲み込むと、ゲップするかのように骨だけ吐き出した。

あまりに衝撃的な場面を目撃したためか、すくろんは腰を抜かし、壁によっかかった。

そうすると目線が低くなり、幽霊の足のようなものの隙間からどびらの奥が見える。奥には食い荒らされ、肉を失った骸骨が二つ見えた。すくろんはその骸骨の正体をあまり考えないようにした。

幽霊は唾のようなものを垂らしながら言った

幽霊「まだコノテイドデハタリン…オマエノスベテヲクッテヤロウ!」

そう言うと幽霊は大きな口を開けながら近づいてきた。すくろんはじぶんもああなってしまうのかと思うと恐怖でなにもできなかった。幽霊の唾が黒い衣装に垂れ、胸の緑色のバッジに触れる。

すくろんはそこで気づく。奴のつけているバッジの造形が、あの日に両親を殺したやつがつけていたバッジと全く同じだと。確かに、色も、大きさも違う。だが、一目でわかるほど、珍しく、酷似したデザインだった。

もしかして目の前にいるこいつが両親を殺したあいつなのでは?そう思うと、朦朧としていた意識がはっきりとし出した。が、もう遅い。すくろんがそのことを聞き出す前に、食われてしまうだろう。

すくろん(ああ…そんな…)

幽霊の口がすくろんの顔をおおう…!

その時、部屋の窓から何者かが入ってくる。そして幽霊を蹴飛ばす!幽霊は蹴り飛ばされた結果、リビングの壁まで吹き飛ばされてしまった。窓から入ってきた男は手に鎌を握っていた。頭にはかぶとを被っており、マントも羽織っていた。

男がこちらを向く。その顔はなんと夕方のひったくり犯と同じだった。

男はこちらに近づき、すくろんの目の前でしゃがみ込んだ。

デスサイズ「私の名はデスサイズ。私がきたからにはもう安心だ。腕の応急処置をしてやろう。」

そう言うと、デスサイズはベルトに装着された小物入れから包帯などを取り出し、腕の応急処置をした。

どうやら敵ではなさそうだ。

すると扉から先ほどの幽霊がノロノロと顔を出してきた。

幽霊「良いキックだった…目が覚めたよ…だがこの程度で俺は倒せないぞぉ?」

デスサイズはすぐに武器を持ち、幽霊の方へと向き直った。

デスサイズ「ふっ、グリーン兵ごときが何を言っている。」

幽霊「すぐわかる。」

幽霊がそう言った瞬間、デスサイズと幽霊の激しい戦闘が始まった。とても動きが早く、すくろんの目では追いきれなかった。

すくろん(あのひったくり犯、どうりでパンチからすぐに回復したわけだ…)

だが感心してる場合ではない。いくら目で追えないとはいえ、少しくらいは戦況がわかる。デスサイズが優勢だ。このままいけばデスサイズが戦闘に勝利し、すくろんも生存できるかもしれない。だが、それでは幽霊から両親の死に関することが聞き出せなくなる。だから、今聞かねば…!

すくろん「待ってくれっ!」

すくろんは最後の力を振り絞り叫んだ。場が一瞬で静かになる。

デスサイズ「…?」

幽霊「なんだ…小僧…?」

幽霊はやっと休憩できると言わんばかりに呼吸を整えながら言った。

すくろん「お前の胸のバッジ、俺の両親を殺した奴のと同じだ!おまえが!ころしたのかっ!?」

そう言い切ると、また頭がぐわんとし出し、意識が朦朧し始めた。

幽霊「ハァ?」

デスサイズはその言葉を聞くとすくろんの状況を察し、

デスサイズ「言え!」

と、幽霊に促した。すると幽霊はめんどくさそうに話し出す。

幽霊「俺は今まで食ってきた魂の味は全て鮮明に覚えている。そして、親と子、兄と弟といった親族の魂の味は酷似している…。だがな!お前の腕を食い、お前の魂の一部を味わったが、お前ような味の奴は過去にいなかったさ!残念だな!」

どうやらこいつは“仇”ではないらしい。

すくろん「お前じゃ…なかった…のか…」

そうして体力を使い果たしたすくろんは意識を失ってしまった…

デスサイズ「話は終わりだな?ならばお前を片付けるっ!」

幽霊「こっちのセリフだ!」

そう言うと、また激しい戦闘が始まった。

 

あれから何時間経っただろうか。日は完全に昇っている。すくろんはベッドの上で目覚めた。

すくろん「ゆ…め…?」

あれは夢だったのだろうか

デスサイズ「違うぞ。」

すくろんはハッとして起き上がり、扉の方に目を向けた。そこにはデスサイズが立っていた。夢ではなかったのか。そう思い左手に右手で触れる。冷たい金属の感触がした。見なくてもわかる。多分義手だろう。けど、いつの間に用意したのか…?

すくろん「奴は…?」

デスサイズ「逃げってたさ。卑怯者だ。あ、あとお前の家、勝手に掃除させてもらったからな。」

幽霊は逃げたか…。そして確かに、夜まであった、血や、破片などは綺麗さっぱり消えている。奥にはブルーシートが見える。多分義父母の遺体だろう。

デスサイズ「遺体は専用の土地に我々が埋葬させてもらう。…それで、あいつに似たやつに親を殺されたって?」

もちろん答えはイエス。

すくろん「うん…」

それを聞くとデスサイズは話だした。

デスサイズ「…奴はアンチ兵という兵の一人で、人の魂を集めることを目的とした組織、「アンチ軍」に所属している。あのバッジはアンチ兵である証拠だ。」

すくろん「はぁ…」

デスサイズ「つまりだ、お前の親の仇はアンチ軍のアンチ兵の一人である可能性が高い。大体のアンチ兵は、とある人物により操られており、意識はないただの使い捨てのコマ。そういうのは黒のバッジをつけている。だがたまにレアケースとして、意識を持ち、自由に行動できる強い奴もいる。そういう奴らは大体緑色のバッジをつけている。」

なるほどバッジ大体階級を表すものみたいなものか。そう理解するとすくろんは引き続きデスサイズの話を聞く。

デスサイズ「そして、その中でもさらに強いものがつけるバッジ…それが、赤のバッジ。」

すくろん「!」

デスサイズ「そう、お前の仇も同じバッジをつけていただろう。赤のバッジの所有者はかなり限られる。順々にめぐれば特定は容易だろう。」

すくろん「なら…」

デスサイズ「だが!奴らは強い。この私ですら生きて帰れるか怪しい。だから奴らと渡り合うためには厳しい修行が必要なのだ。」

すくろん「…」

そんな、それでは自分ごときには…そう落ち込むすくろんにデスサイズが語りかける。

デスサイズ「私のような力を身につけ、敵と渡り合い、仇を見つけたいと思うか?」

自分がさっきのような戦いを?正直怖いし、もう後戻りはできないかもしれない。けれど答えは一つしかない…

すくろん「…はい!」

デスサイズは満足そうに頷くとこう言った。

デスサイズ「ならば、私の弟子となれ…」

 

次回 小説版ウィンダーズ 第二話「後悔」に続く…!

 

【作者コメント】

お読みいただきありがとうございます。

この第一話「仇」から始まる、小説版ウィンダーズ。

この小説は超有名SF映画「スター・ウォーズ」の影響を受けており、序盤で主人公の義父母が死んだり、師匠ポジのキャラが主人公のピンチに駆け付けたりと、今回はスター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望をオマージュしました。

二話〜現在執筆中の十五話以降もスターウォーズの要素は登場いたします。

今回の話が少しでも良いなと思ったら次の第二話も読んでみてください。

改めて、お読みいただきありがとうございました。

 

 
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