圧倒的な戦力でもって中部七国を平定した「九尾の待宵」は
民衆に土地神として祀られ神格化。現代まで知られる「四尾の待宵」となる。
だが、これが長きに渡る低迷を招くとは、
生き馬の目を抜く出世街道を征く彼女はおろか、民衆ですら想像し得なかったのである。

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ともすれば知的に見える彼女だが、その本質は武力特化型の戦神であり、
策を弄する度にロクでもない事になっている事は風土記にすら記されていない。
麻績姫も緋桜観緒も間接的に亡くなっている例を鑑みれば
彼女もまた「殺生石の狐」の片割れである事を示唆するものである。