リビングルームに戻ると、ガスパールはまだソファに座って、町から通ってくる例の男が持ってきたボロボロの分厚い本を読んでいた。
「最近楽しそうですね」
「そう?」
「何なんですか、あの男が持ってきた本」
「うん、古い魔導書なんだって。確かにそうみたい」
「魔導書ねえ」
ちょうど自分が小脇に抱えていた本に目を落とす。それから、部屋の壁沿いに並ぶ書棚を顧みた。
「うちにも沢山あるでしょうに」
「うん! でも彼が持ってきたのは、まだ読んだことないものだと思う」
「思う?」
ガスパールが曖昧な言い方をするなんて、珍しい。自分の記憶にあるいは残っているかと思って、ガスパールが膝に広げている本を覗いてみる。
「何じゃこりゃ」
「読めないでしょ。東方の山林地帯の古典語で書かれてることは分かるんだけど、コレっていうのがはっきりしなくて」
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本の虜。
以下、前回同様のがんばるぞ抱負(コピペ)です:
作品完成しない病を克服したいので、創作15分ルーティンをがんばってます。その日に思いついたテーマでランダムに書いて投稿します。
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