No.1173525

【封帝禁域編】序没プロトタイプ

2025-09-10 14:15:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:83   閲覧ユーザー数:83

十三帝将の禁域につながる鍵がそろった。

 

「今から十三帝将の所へ乗り込む」

 

 

「……本当に、大丈夫でござるか?

草薙お兄ちゃん……」

 

「天代にはいってある。

戻ってこなかったら、後は頼む」

 

 

「それはできない。

誰もお前の……草薙悠弥の代わりはできない。

私達には……草薙悠弥が必要なんだ」

 

「……草薙悠弥が必要、か」

 

だが……

 

 

―久世様……私の……私達の英雄―

彼女達、帝令は違う。

本当に必要としているのは草薙悠弥ではなく……

 

 

十三帝将十三位。

『最凶』の――

 

「――」

 

迷いを断つように鍵を掲げる。

鍵は意志に応じるように鍵は虚空に扉を描く。

 

「――開け」

 

命じる。

”帝将”の言葉に応えるように鍵が光を放った。

 

虚空に浮かんだ扉光が、鮮明になる。

 

カッ!

 

空気が、世界が、“反転”した。

空が揺れる。地が軋む。

空間が歪み、周囲の建物が“揺らいで”見える。

 

重苦しい圧が空間を満たし、視界に裂け目が走った。

異界へと通じる力。

そして――

 

――目の前に扉が現れた。

扉の先からは、禍々しい力の気配が伝わってくる。

 

「封帝禁域の扉か。

やはり、質が違うな」

 

十三帝の封印領域であり、今はあいつらの領域。

この封印鍵を開く事ができるのは……十三帝だけ。

 

「まだ"帝将"として認識してくれてるみたいだな」

 

上等だ。

 

「……行くか」

 

迷いを払い、一歩進み出る。

後ろで声が響いた。

 

「帰ってくるよな……『草薙』は……」

 

「……あぁ」

 

光の中へ踏み込む――

 

そして……

 

 

~封帝禁域~

封帝帝域に到着する。

 

ここは十三帝将が封印された禁域の一つ――

その中ではマシな部類。

だがあまりにも異様。

 

空間には禍々しい、ド外れた力の理がうずまいてる。

 

その時、通神がはしった。

 

 

「長殿、聞こえるか」

 

「今、着いた所だ。

だが……進行は予想以上だ」

 

「封帝禁域……凄まじいものじゃな……

これで『核』の力を全て解放したとしたら……」

 

「……長殿、本当に行く気か?

今のお主は力を失っておる。

その状態で、十三帝と対峙すれば……」

 

「いくさ。

ここでいかなければ、民は核の脅威にさらされる。」

 

「長殿、しかし――」

 

「大丈夫だ」

 

ナニカの言葉が口に出た。

 

「友達、だからな」


 
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