No.1172083

ゾウの像

新人さん

世界ゾウの日(World Elephant Day)だ。10日の世界ライオンの日(World Lion Day)に続いて動物の記念日となる。2012年8月12日に、カナダの映画監督Patricia Sims氏とタイの保護団体のElephant Reintroduction Foundationによってゾウの保護を呼びかけるため設立された日だ。地上最強の動物であるアフリカゾウは、象牙の違法な密猟で個体数を過去 50 年間に少なくとも 60%も減少したそうだ。アジアゾウが危機となった原因は人口の急激な増加にあると言われている。中国はもちろんだが、国連の推計によると インドの人口は今後2060年頃に17億人くらいまで増加すると予測しているらしい。隣国のパキスタンも人口増加率の高い国で1950年には約3750万人だった人口が、2023年には2億4150万人と大幅に増加している。国連の推計ではパキスタン人は2050年に約3億7190万人、2100年に約5億1100万人に達すると予測している。タイの人口も1960年には2740万人だったが、現在では約6619万人と増えている。 ゾウの生息地が最も減退したのは中国で、1700年から2015年にかけて94%が失われ、インドでは86%が失われたそうだ。その結果、ゾウが生息地を失い 絶滅の危機に瀕しているというのだ。 ゾウは生態系の中で重要な位置を占めているそうだ。ゾウは歩き回って草を食みながら環境を整え、密林に空き地を作り陽当たりをよくし 新しい植物の成長を促して自然再生を促進しているそうだ。こうしてゾウは多くの植物や動物の生命を支えていると言われている。それだけではなく、ゾウは植物の種を撒く役割も果たしているという。ゾウの消化器は効率が悪いので 食べた後に種子をそのまま残すらしく、無意識のうちに広く撒き散らし 植物の繁殖を助けることになるそうだ。ゾウは生態系の生物多様性と回復力を維持する上で重要な役割を果たしているわけだ。日本ではクマが同様の役目をして山神様の使いと呼ばれているが、ゾウは密林で神の使いをしているのだ。人は増えるだけで、無意識のうちに神の使いを殺しているのだった。

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