No.1171736

【学園無神戦記】旧校舎の核兵器~堕ちた英雄【十三帝】

2025-08-05 09:39:41 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:133   閲覧ユーザー数:133

「――十三帝将」

 

「!?」

 

「それともこういった方がいいか?

『核兵器』とな」

 

「……」

 

沈黙が一瞬、張り詰める。

だが――次の瞬間、彼女の唇が艶然と笑みに歪む。

 

「ふふっ……ふふふふふ……」

十三帝将、その言葉に、彼女の瞳がわずかに細められる。

空気が、ピリリと緊張を帯びた。

 

「あははははははははははっ!」

 

澄んだ、狂ったような笑い声が響いた。

 

嘲笑か、賞賛か。あるいは、哀惜か。

その声音からは、どれも確信はできない。

ただ底に眠る狂気が露出していた。

 

笑った後に、彼女はゆっくりとこちらを見た。

 

<player src="6536218" size="100%" />

「……面白い事をいいますね。

旧校舎に核兵器、ですか?」

 

「十三帝将は核武装している」

 

「えぇその通りです。

肉体に『核』を埋め込んだ超神。

核兵器と呼ばれる超越者……それが十三帝将です。

日本が神聖国リュシオンとの戦争に勝つために……彼らは絶大な力を手にしました」

 

そして彼女は重々しく続けた。

 

「でも……日本は戦争に負けました」

 

言葉の端に宿る、苦い記憶。

彼女はただ、静かに目を伏せた。

 

「…………」

 

「そして彼らは裏切られた……この国に……この民に!」

 

揺るぎない言葉。

美しい瞳の奥にあるのは怒りと深い哀しみが交わっていた。

だが……

 

「彼らは帰ってきます、墜ちた英雄として。

この国に……世界に復讐するために」

 

一瞬、時が止まる。

あらゆる音が消え、世界が一瞬、その息を潜めた。

 

「……」

 

彼女は、淡く微笑んだ。

 

「……冗談、ですよ。そう怖い顔をしないでください。

帝令の地が十三帝将の施設だったのは戦時中の事です」

 

優しい視線で彼女は旧校舎跡を見た。

 

「ここは残骸です。かつての誇りも力も失った……この国と同じです」

 

その声音は、どこまでも静かで、どこまでも冷たい。

だがそこには、過去への憐憫と、今への侮蔑が共存していた。

 

彼女は、くすりと笑った。

 

「……いけませんね。敬意を欠いた物言いでした。先人は敬わねば。

そうでないと……」

 

彼女は顔を近づけた。熱を感じるような距離で警告するように。

 

「――恐ろしい事になりますから」

 

艶やかな唇から漏れる危険な言葉。

それはこれから起こる事を予感させた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択