No.116824

真・恋姫無双 魏End -Re:TAKE 13-

あけましてお久ぶりですorz

納得のいく本編が書けないため、拠点にしてみました。
読んで頂けたら嬉しいです。

2010-01-06 02:07:25 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:12320   閲覧ユーザー数:9167

 

 

 

華琳「ふみゅ~……?」

 

机に伏していた体を起こし、

目を擦りながら、呟く。

 

華琳「ん……(厠……)」

 

少し寝ぼけた様子のまま廊下に出るとヒヤリとした空気に身を竦める。

 

華琳「さむ……」

 

トテトテ、フラフラと普段の威厳に満ちた姿など感じられない歩みで、

目的の場所へ向かう。

 

その動きは今はまだここにはいない軍師のみならず、

猫耳軍師や某姉妹すらも一目で鼻血を吹くのではと思わせるほど可愛らしいものだった。

 

 

 

 

 

 

華琳「さむい……」

 

厠から出てきた華琳が再度廊下の寒さに身を竦める。

 

華琳「……ねむ」

 

来たときと同じように、トテトテ、フラフラと歩いていくが、

来るときに通ってきた道順とは違う方へ向かっていった。

 

<キィ……スッ……トン>

 

華琳は目的地に着くと無意識だろうか音を立てないように扉を開け、

中に入るとまた静かに扉を閉める。

まぁ、周りの者に出入りを知らせるような扉の開閉をするものは多くないだろう。

 

華琳「ん……」

 

フラフラと寝台に近づき、モソモソと布団の中に入っていく。

 

華琳「あったかい……♪」

 

華琳は布団の中にあるものに抱きつき幸せそうに呟くと、

そのまま深く眠ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

一刀「……」

 

清々しい朝。

北郷一刀は落ち着いていた。

 

"慌てるのを通りすぎると冷静になれるんだな~"

などと考えながら。

 

一刀「……なんでさ?」

 

自分にピッタリと抱きついてるものがいる。

 

**「んぅ……」

 

一刀「(やばっ)」

 

一刀の頬に額を擦り付けるように眠る者の髪は金色。

窓から差し込む朝日で輝き、とても美しい。

 

一刀の体にしがみつくように置かれた腕は、細く白い。

この細腕でよくあんな武器を振るえるものだと思う。

 

そしてこの布団への侵入者が、

呼吸をするたび、小さいながらも自己主張をする双丘が一刀の胸に押し付けられる。

 

一刀「(///// あ、やば……)」

 

すると朝から元気な"一刀"がさらに元気になってくるwww

 

一刀「(今起きたら、殺されるんではなかろうか……)」

一刀「(てか、なんで"華琳"が俺の布団の中に?)」

 

 

そう昨夜、華琳が入った布団は一刀の布団だった。

 

 

 

 

 

 

一刀「(これは……春蘭や桂花に見つかっても殺されるぞ)」

一刀「(とりあえず華琳を起こして……)」

 

華琳「すぅ……すぅ……」

 

華琳を起こそうと覗き込むと幸せそうな寝顔を見てしまう。

 

一刀「(うう……これは起こせん!)」

 

一刀「(どうにかして布団から出ないと……)」

 

<ゴソゴソ>

 

一刀が少し体をずらす。

 

華琳「ぅん?」

 

<モゾモゾ>

 

すると"逃がさないわよ"とでも言うように今度は足も絡めてくる。

 

一刀「(△※○△ッ!!)」

 

絡めた足がちょうど"一刀"にあたり、

柔らかいふとももの感触に声にならない悲鳴を上げる。

 

華琳「ん……」

 

一刀の体が<ビクッ>っと震えると、

それまで俯くように寝ていた華琳が頭を上げる。

 

一刀「っ!!!!」

 

それは一刀の目の前に華琳の顔があるということ。

普段の自信に満ちた表情ではなく、年相応の愛らしい寝顔。

そして緩く結ばれた柔らかそうな唇に一刀の視線が奪われる。

 

一刀「(ごくり……)」

一刀「(ちょっとくらい……いやだめだ……でも……)」

 

一刀が悩み悶えていると、

 

華琳「かず……と♪」

 

幸せそうに華琳が一刀の名を呟く。

 

一刀「/////」

 

その呟きを聞くと、一刀は華琳の体を抱き寄せ、

吸い寄せられるように華琳の唇に近づいていった。

 

 

 

 

 

 

<コンコンッ>

<ビクゥッ!>

 

凪 「一刀様? 起きていらっしゃいますか?」

 

一刀「なななっ凪っ!?」

 

凪 「? 失礼します……」

 

一刀「ちょっ!? 待って……」

 

咄嗟に布団を引き上げ、華琳を隠す。

 

凪 「おはようございます。 ……どうされたのですか?」

 

一刀「いや、なんでもない。 起きたばっかりだからさ」

 

凪 「そうですか? でも……」

 

一刀「な、凪こそどうしたんだ? こんな朝早くに」

 

凪 「早いというほどの時間でもないと思いますが……」

凪 「実は華琳様が行方不明とのことで、桂花様に華琳様を探すよう命じられたのです」

 

一刀「ギクゥッ!!」

 

凪 「今起きたばかりでは一刀様はご存知ないですよね……」

 

一刀「ソ、ソウデスネ」

 

凪 「……!? (この気配は!)」

 

一刀「ビクビク」

 

一刀だけが布団に入っているにしては、布団の膨らみが大きい。

 

華琳「うん……」

 

凪 「!!」

 

一刀「(だぁー!!!!)」

 

凪 「///// し、失礼しました!!」

 

一刀の怪しい態度の理由がわかった凪が真っ赤になって

慌てて退室しようとする。

 

一刀「な、凪っ! ちょっと待てこれは違うんだっ!」

 

凪 「桂花様にはうまく誤魔化しておきますのでっ!!」

凪 「申し訳ありませんでしたっ!!!!」

 

<バタンッ! ダダダダッ!!>

 

勢いよく扉が閉まり、凪が走り去る音が聞こえた。

 

 

一刀「やばい……、絶対誤解されたよ……」

 

 

 

 

 

 

華琳「で、何が"違く"て、何が"誤解"なのかしら?」

 

一刀「……」

 

華琳「そして何故私はあなたに抱かれているのかしら?」

 

一刀「……」

 

華琳「そう……今ここで大声を上げてもいいのだけど?」

 

一刀「すいません。 それだけは勘弁してください」

 

そういって華琳の体から手を離そうとする。

 

華琳「そのままで答えなさい」

 

一刀「う……」

 

華琳「で、何が違うのかしら?」

 

一刀「華琳と一緒に寝てるように見えること……です」

 

華琳「でも実際一緒に寝ていたじゃない」

 

一刀「うっ……」

 

華琳「じゃあ何が誤解なのかしら?」

 

一刀「華琳と一緒に寝るような関係だと思われたことです」

 

華琳「一刀は私と寝るのは嫌?」

 

一刀「い、イヤじゃない……、嬉しいけどさ。 でもいろいろ順番が……」

 

華琳「そう言うけど、では何故私はあなたに抱かれてるのかしら?」

 

一刀「それは……」

 

華琳「……」

 

華琳の青い瞳が一刀を見つめる。

 

一刀「最初に抱き付いてきたのは華琳だけど、抱き寄せたのは俺だ」

 

華琳「! /////」

 

意外にもハッキリ言う一刀の言葉に華琳の頬が染まる。

 

華琳「わ、私が寝ているのを良いことに何をしようとしてたのかしら?」

 

一刀「うぐっ……」

 

華琳「……」

華琳「冗談のつもりだったんだけど……まさかあなた……?」

 

一刀「みっ、未遂だっ!!」

 

華琳「凪が来たからでしょう! 来なかったらどうしたのかしら?」

 

一刀「うぐぐっ……す、すいませんでした」

 

華琳「ふふふ♪ まぁいいわ。 あなたの布団に入ってしまった私にも非があるしね」

 

一刀「そういやなんで入ってきたんだよ?」

 

華琳「それが覚えてないのよね……」

華琳「最近政務が忙しくてあまり寝てなかったからかしら?」

華琳「政務室から夜中に厠に行ったところまでは覚えているのだけど……」

 

一刀「厠か……」

 

華琳「!!!/////」

 

<ギュムッーーー!!>

 

真っ赤になった華琳が一刀の肌を抓る。

 

一刀「イタッ! なにするんだよっ!!」

 

華琳「ふんっ!!」

 

 

 

 

 

 

それまで一刀を見つめていた華琳が俯き、

一刀の肩に顔をうずめるような体勢になる。

 

華琳「……」

 

一刀「あの……華琳さん?」

 

華琳「なに?」

 

顔をうずめたまま華琳が応える。

 

一刀「いつまでこうしていればいいのでしょうか?」

 

一刀は言われた通りまだ華琳を抱いたままだった。

これが凪以外に見られたら唯では済まない。

それに一刀自身もマズイことになっている。

 

華琳「もう一度聞くわ。 私を抱いているのは嫌?」

 

一刀「嫌とかじゃなくて……」

 

華琳「"一刀"は元気になっているようだけどw?」

 

一刀「っ!! 気付いてっ!?」

 

華琳「当然♪ さっきから私のふとももにあたってるもの♪」

 

一刀「/////(恥ずかしすぎるっ!!!!)」

 

華琳「主君をなんだと思っているのかしらね~?」

 

一刀「うう……で、でもこれは華琳だって悪いんだぞっ!!」

一刀「健康的な男が華琳みたいに可愛い子に抱きつかれたら元気になるわっ!!」

 

華琳「/////」

華琳「ふっふん! 当たり前よっ!!」

華琳「反応してなかったら切り落としてたんだから!!」

 

一刀「あぅ……」

 

華琳「あら?」

 

"切り落とす"という言葉で若干"一刀"から元気がなくなった。

 

 

 

 

 

 

桂花「華琳様~っ!!」

 

春蘭「ここかっ! ええい、ここかっ!!」

 

<ドンッ! バタンッ!! ドンッ!!!>

 

桂花&春蘭「華琳様~っ!!」

 

華琳&一刀「……」

 

華琳「そろそろ起きましょうか」

 

一刀「……そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

華琳「……残念? なら見つかるまでこうしていてもいいけど?」

 

一刀「見つかったら殺されるので勘弁してくださいorz」

 

 

 

 

 

 

あとがき的な

 

 

……お久しぶりですorz

ああっ!物を投げないで!!

 

いや……もう少し書く時間あると思ってたんですけどね~。

たまに書いても納得いくようなものも書けずでしたし……。

そんな感じでズルズル伸ばしてたら一ヶ月以上更新しないという駄目っぷり。

更新を待ってくれていた方々にはホント申し訳ないです。

 

 

で、今回ですが……。

どうしても納得のいく本編が書けないので、

急遽拠点的なものを書いてみました。

 

……華琳様デレすぎ? まぁ拠点だからいいか。

もっとカッコいい華琳様も書きたいですねぇ~。

 

久しぶりに長文を書いたので流れがちょっとおかしいかもしれませんが

そこはご容赦を。。。orz

 

今月もやっぱり忙しいので、

気長に待って頂けると嬉しいです。

 

では、ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

 


 
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