半世紀ほど前、日本全国で流行し社会問題にまで発展した“デスゲーム”。
超高額賞金で一般人をおびき寄せ、人間の醜い本性を大上段から見て楽しむ――
そんな悪趣味なゲームを主催していたのは、富豪達であった。
だが、関西一帯ではその後、長らくデスゲームの招待状が届かなくなったという。

続きを表示

そう、そのデスゲームの参加者に「玉造」が含まれていたのが運の尽きであった。
彼女の力の及ぶ範囲においては全てがシリアスではなくなる。
ともすればギャグにもなる世界において、主催者の正体がバレる事件が発生。
その正体が、政財界を牛耳る大物フィクサーだったことから、
以来“デスゲーム”は関西にだけは決して手を出さなくなったのである。