No.1165808

walking postbox(mailbox)

新人さん

4月14日から20日までポスト愛護週間が始まっている。何だか動物保護のように聞こえるが、郵便のことである。 日本で郵便制度が始まった1871(明治4)年に、日本最初のポストが誕生したそうだ。脚付の台に四角い木箱をのせたポストは、「書状集め箱」と呼ばれ、郵便の開業を知らせる「太政官布告」と、郵便の利用方法を知らせる「書状を出す人の心得」や、あて地別の郵便料金と届くまでの時間を知らせる「各地時間賃銭表」が付けられていたという。書状集め箱は、東京に12カ所、京都に5カ所、大阪に8カ所、そして東海道の宿場62カ所に設置されたらしい。街角に『郵便』と書かれた木箱(ポスト)を設置したのは良いが、当時の人々はその意味がよくわからず『郵便』という文字を『垂便』と見間違えた上、色も黒っぽいのでトイレと勘違いして、立ち小便をする人が大勢いたようだ。 おそらく将来は、歩くボスト(walking postbox or mailbox)や空飛ぶボスト(Drone postbox)が自宅まで郵便物を回収しに来てくれるのだろう。実際にスイスではドローンがスイス航空当局から物流業務の認可を受けており、最大20キロメートルの距離で最大2キログラムの荷物を運べるらしい。 ポスト愛護週間は1963年に、郵政省(現在の総務省)と全国郵便切手販売協会が、「 郵便ポストを大切にし、 お客様の親近感を深めよう」との意図で制定したらしい。 今回僕はポストを意識したことで、ポストの正式名称が郵便差出箱ということと、ポストには1号~14号までの型式があることを知った。懐かしい細長い円筒形に帽子を被った形が1号で、ポストの色は1872(明治5)年から29年間はずっと黒だったそうだ。赤い円筒形になったのは1901(明治34)年からだ。  実は郵便差出箱13号の「1/12フィギュア」が、「全国約170の郵便局限定」で2023年7月7日から定価1500円で販売されている。これの用途は不明だがマニアに人気があるようだ。愛護週間にふさわしいパンダ柄(上野恩寵公園バージョン)のフィギアボストもあった。 いまでは郵政省も無くなり、郵便自体も廃れつつあるが、ポスト愛護週間を機に どんどん遠ざかる 昔のラブレターに思いを馳せてみるのも愉しい。

2025-04-17 14:54:18 投稿 / 978×734ピクセル

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