僕は 排便後の残臭が気になるので いつも排便直後には直ぐ水を流している。終了時には 先に流すつまみを操作してから立ち上がり、最後にズボンをはくのが常だ。ところがコロナが流行した頃に トイレの蓋を閉めてから流さないと 飛沫とエアロゾルが拡散するという噂がひろまり、不安に感じた時期がある。だいたい海外のトイレには蓋がついていない。それで便器メーカーに確認すると、大便器外への水飛散を防止するためにふたを閉めることは有効だが、蓋の本来の目的は封水への落下物防止・意匠性・断熱性とのことであった。我が家のトイレはヒーターがついて無いから 断熱など関係無い。流すときも自分の尻で蓋をしているのと同じだから、便器外へ飛沫する心配もない。ただ飛沫が尻の周囲に拡散して 尻とパンツを汚してしまうのが気になるくらいだ。　エアロゾルの件は、ウイルスの場合は 蓋を開けたまま水を流すか閉めてから流すかで、水を流している間のウイルス粒子の飛散量に変わりはないことが2024年の研究で明らかにされている。米アリゾナ大学環境科学部ウイルス学分野教授らによるこの研究結果は「American Journal of Infection Control」2024年2月号に掲載されている。これでウイルスの飛散防止には「トイレの蓋を閉めて流すこと」は意味がないことがわかりスッキリした。　トイレで一番不潔なのは便座らしい。カッコつけて便座カバーを付けっぱなしにすることは大変不潔なのだ。それよりも カバーなど付けずに シンプルな状態のままにして、頻繁に拭き掃除をするのが一番清潔だろう。そんなわけで、僕は排便後の仕上げに 流せるウェットティッシュで尻と便座をふいているのだった。