No.115072

If 蜀endアフター ほしの章

イアドさん

更新遅くてすみません。
また少々お時間頂きます。
え?イアドって誰って?
ひどいなぁもう。

2009-12-29 02:13:14 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:9785   閲覧ユーザー数:8204

 If 蜀endアフター ほしの章

 

 

と、いうわけでまずこの小説を見るに当たって注意事項↓

 

 ・結構ストーリーも時代設定も捻じ曲げちゃってるかもしれません。

 

 ・描写が多い可能性があります。

 

 ・性格が・・・壊れてる、かもですね。

 

 ・タイトルは登場するメインのヒロインをあらわしているだけです。

  内容自体に関係はありません。

 

それでもいいという方、お進みクダサイ。

 

おっと、注意事項ふえやがった。

 

ではどうぞ。

 

 

 ある日の昼下がりのこと・・・、

 

 「おーい、主ー!」

 

 「??」

 

 青い髪をした女の子に声をかけられた。

 振り向いた俺が近づく間もなく、その子の方からすばやく駆けよってきた。

 

 「星?なんか用か?」

 

 「なにかしらの用があるとお思いか?」

 

 「まぁ、そりゃ用もなく声をかけたりしないだろ」

 

 「用もなくして声をかけてはいけないのですかな?」

 

 「そういうわけじゃないけど」

 

 「そうですか」

 

 「で?ただ話したかっただけ?」

 

 「いえ、用はありますよ」

 

 「そうか。俺はただその言葉を聞くだけの動作にすごい労力を使った気がするんだが」

 

 目の前の女の子は俺を困らせてくすくすと笑っていた。

 

 「それで用ってなに?」

 

 「・・・主、今から町へ行きませぬか?」

 

 「は?」

 

 「『は?』ではありませぬ」

 

 「町?メンマか?」

 

 「失礼な。私の行動意義はメンマのみではありませぬ」

 

 突然俺の腕を掴んで走り出そうとした。

 

 「えっ、ちょっと待って・・・、俺まだ仕事が・・・」

 

 「なぁに、愛紗あたりが何とかしてくれますよ」

 

 「いやいや、ダメだろ!」

 

 と次の瞬間、

 

 「ご主人様ッ!!!!」

 

 「・・・ご、ごめんなさいっ!!!、っていや俺なんもしてねーよ!!」

 

 振り向いた先には偃月刀を構えた愛紗がいた。

 

 「・・・愛紗?主には私が先に声をかけたのだぞ?」

 

 「そういうことを言っておるのではない!!! ご主人様にはまだ昨日の仕事が残っておるのだ!!」

 

 いつもなら逃げるはずの星はなぜか今日に限って愛紗に面と向かって立ちはだかる。

 

 「星?後はダメか?」

 

 「後など待っておいたら誰に取られたものか分かったものでないでしょう?今から、ですぞ」

 

 「ご主人様っ!私が傍におるというのに・・・、その、隣で逢引の約束などしないで頂きたい・・・。

 せ、星も星だ!ご主人様が困っておるだろう!!」

 

 「いや、むしろ主はこういう展開を望むのではないか?」

 

 「おい星っ!あまり人聞きの悪いことを言わないでくれっ!

 大体、どういう展開だよ!『女の子か労働か』ってそんなもん女の子とるに・・・。

 いや、ちょ・・・愛紗?分かってます、もっもちろん嘘だから。すみませんでした」

 

 愛紗は偃月刀を構えなおしていた。

 

 「さぁ、仕事に戻りますよ。今日中には終わらないでしょうから。覚悟しておいてください」

 

 「え?嘘っ!?」

 

 「度々仕事をサボるご主人様が悪いのですから。自業自得です」

 

 「星ー!!助けてー!!」

 

 「助けたら今日一日付き合うと約束しますか?」

 

 「えっ?なんで?」

 

 「はぁ・・・。もういいです」

 

 「さぁ、仕事ですよ!」

 

 その場にはため息をつく星だけが残された。

 

 

 サラサラ・・・サラサラ・・・コトン

 

 「ふー、次だ」

 

 「はい」

 

 サラサラ・・・サラサラ・・・

 

 「あの、ご主人様」

 

 「んー、なんだー?」

 

 「・・・失礼を申しあげますが・・・。・・・ご主人様はいつからそんなに真面目になられたのでしょう?」

 

 愛紗の質問にガクっときた。

 

 「いつからって、そりゃー・・・、・・・・・・いつからだろ?」

 

 愛紗も同じようにガクっとした。

 

 「・・・まぁいつから、などはおいておいて・・・この調子なら、ご主人様は私がついていなくても大丈夫そうですね。

 私は桃香様の方へ行こうかと思うのですが・・・、残りはお一人でできますでしょうか?」

 

 「愛紗、俺がそんな無能に見えるかな?」

 

 「無能かどうかは別として、とても心配ですね」

 

 「ぐぅっ・・・、そんなに言うならやって見せてやろう!」

 

 「ふふっ、期待していますよ」

 

 愛紗はそういい残し、扉から出て行った。

 

 「・・・ふははは、愛紗よ、残念ながら俺は全く真面目ではないのだ・・・」

 

 決して聞こえない程度の小声で言いました。

 

 「さて、窓からでも抜け出すか・・・」

 

 キィ・・・

 

 「よっ・・・と」

 

 スタッ

 

 「よし、逃亡成功。愛紗、残りは帰ってってからやるから。まぁ、聞こえてるわけもないか」

 

 そういい残して、俺はその場を離れた。

 

 ・・・

 

 扉の外にはさっきの様子を全て見た愛紗が立っていた。

 

 「・・・、全くご主人様は・・・。帰ってくる頃には仕事が増えていると言うのに・・・。全く・・・」

 

 そんな言葉とは裏腹に自然と顔がほころぶ。

 

 「あの人は、昔のままなのだな・・・」

 

 「愛紗ちゃん?」

 

 桃香が現れた。

 

 「うわぁ!!とっ桃香様!!」

 

 「・・・そんなに驚かなくてもいいんじゃないの?」

 

 「けっ気配を消して近づかないでくださいっ!」

 

 「気配、消してないけど・・・。愛紗ちゃんが気づかなかっただけでしょ?」

 

 桃香は首をかしげる。

 

 「愛紗ちゃん、いつもならすごい怒るのに・・・」

 

 「見ていたのですか?」

 

 「ううん。大体分かるよ」

 

 「どうして止めなかったのか・・・と言うことですか」

 

 愛紗は桃香の方を向いて微笑む。

 

 「少し・・・」

 

 「??」

 

 「少し、星の姿がこの前の私に重なって見えたのです・・・。・・・そう思えば思うほどに。

 そしてそんなことも知らないで気にせず黙々と仕事をするご主人様が憎かったのですよ」

 

 「・・・愛紗ちゃん、余裕だね。大人になったね~」

 

 「まぁそんな心配も徒労だったようですが」

 

 「だってご主人様だもん」

 

 「ふふふ・・・ひどい言われようですね」

 

 「え?褒めたつもりなんだけど」

 

 「そうですね。あの方にとっては褒め言葉なのかもしれません」

 

 桃香と顔を合わせて笑う。

 

 「・・・ただ今思えばあの人は言ったところでどうせ星のもとへ向うのかもしれませんね」

 

 「・・・そうだね。多分愛紗ちゃんのお説教で懲りないのってご主人様くらいじゃないかな?」

 

 「は?? 私が瞬時に思い浮かぶ面々だけですら両手では足りない気がするのですが。現に今・・・」

 

 「あ、愛紗ちゃん。私はコレで・・・」

 

 「・・・仕事は?」

 

 「えーっと・・・朱里、ちゃんが・・・」

 

 「自分でやりなさい!!!」

 

 その時、中庭では

 

 「うわぁ・・・愛紗の叫びが聞こえる・・・」

 

 一刀は恐怖で胸が一杯だった。

 

 

 一刀は今城壁を歩いていた。空が青い。頭の周りに広がる空はどんどん雲を流していく。

 ちょっとだけ重かった足取りもそんな景色に次第に軽くなる。

 

 「うーん・・・城壁にいると思ったんだけど・・・」

 

 「くー・・・すー・・・」

 

 「??」

 

 頭の上から心地いい寝息が聞こえた。すぐ傍には見張り台がある。

 

 「・・・ここにいたか」

 

 見晴らしのよい見張り台には空色の髪の毛の女の子が転がっていた。

 

 「・・・星ー?」

 

 まぁ返事があるわけでもなく。

 

 「すー・・・くー・・・」

 

 「隣、失礼しますよー」

 

 すごく気持ちよさげに眠っている。

 

 「・・・かわいいな」

 

 眠ってると可愛いのに・・・そんなことを思っていた。

 

 「いつも悪戯してくるからな・・・」

 

 ちょっとくらい・・・

 

 「おりゃ」

 

 ほっぺたをつんつんする。

 

 「くっ、しょぼいなぁ・・・」

 

 我ながら自らの悪戯のセンスが皆無なことにがっくりした。

 しかし星をチラッと見ると、

 

 「う、う~・・・ん」

 

 「お」

 

 反応してた。いやまぁそりゃそうか。

 

 「おりゃ、それっ」

 

 「う、ぬぅ・・・、わぁぁ」

 

 お?もがいてる?楽しい・・・。星は口から謎の叫びをこぼしている。

 

 「それ、それ」

 

 「ぐぅぅ・・・」

 

 「ふはは・・・」

 

 目の前の女の子は眉毛をハの字にして呻いている。

 

 「・・・・・・あ、あるじぃ・・・」

 

 ふと手が止まった。

 

 

 

 「・・・あるじ・・・、・・・あるじぃ・・・」

 

 「・・・?」

 

 顔を覗き込んだ。その時、

 

 「・・・はっ!!」

 

 ゴンっ!!

 

 「いってぇぇぇ!!!」

 

 「・・・つぅぅ、あ、主?」

 

 星が突然起き上がった。

 

 「痛いではありませぬか・・・主」

 

 彼女は自分の額をこすりながら言う。

 

 「・・・当たった箇所的に・・・お、俺の方が痛いと思うんだけど・・・」

 

 対して俺は鼻を押さえながら言った。鼻に思いっきり頭突きされた。

 

 「主は何ゆえこのようなところに・・・なにかいやらしいことでもしていたのですか?」

 

 「しようかとおもったけど」

 

 「なるほど・・・。さすが主」

 

 星はニヤリと笑う。

 

 「してないよ!?」

 

 その言葉に星は「根性なしが・・・」というようなため息をついた。

 

 「まぁいいです。されたことにしておきましょう」

 

 「よくないっ!」

 

 「日ごろから主をよく知るものはどちらの言うことを信じるのでしょうな?」

 

 「・・・星のことを信じる奴も少ないと思うぞ?」

 

 「その辺は・・・ふむ・・・気合でなんとか」

 

 これ以上は言っても無駄か・・・と思った。

 

 「ところで先ほども申しましたが主は何ゆえこのようなところに?」

 

 「んーと、星をさがしてたんだけど」

 

 「私を?誰かに探してくれと頼まれたのですか?」

 

 「いや、俺が探してた」

 

 「どうせ仕事の手伝いなのでしょう・・・。

 ならば朱里か雛里にでも頼まれては?私などよりよっぽど役に立ちますよ」

 

 星はふわぁ~っとあくびをしてまた寝転がった。

 

 「こう見えてもいろいろとしなければならないことがあるのですよ。

 おっと昼寝の時間ですな。では私はもう一度眠りますので・・・」

 

 「そっか・・・。町に行こうと誘おうかと思ったんだけど・・・」

 

 その言葉に星はちょっと反応した。

 

 「そんなに忙しいんならいいよ。星の言うとおり朱里か雛里でも誘うからさ。

 忙しい女の子を無理やり遊びに誘うほど俺も鬼じゃないからな~」

 

 立ち上がろうとした時、星に腕の裾を掴まれた。

 

 「・・・まぁ待たれよ。主。実はメンマが届いたとの報が今届きましてな?」

 

 「はいはい。分かったよ。じゃ、行くぞ」

 

 二人で城壁から降りる。後ろに人がついてくる気配を感じながら顔が自然と綻ぶのを抑えられなかった。

 

 

 

 「主、コレを買いましょう!」

 

 「また変なものを・・・俺は買わんぞ」

 

 たまにそんな会話をしながら二人でブラブラと町を歩いていた。

 

 「・・・それにしても、主から誘われるとは・・・何事ですか?」

 

 「別にー。・・・今までこんな風に誘ったこと無かったっけ?」

 

 「・・・」

 

 「星?」

 

 「えっ・・・あ、いや」

 

 「どうした?疲れたんなら戻るか?」

 

 「何をいいますか。まだ始まったばかりですぞ」

 

 一瞬変な気持ちになったけど、星がまた元気よくボケはじめたのでそんなことは気にしないようにした。

 

 「主は他の子達と共にいるときはどのようにして過ごしていらっしゃるのか?」

 

 「んー。・・・どのように、っていうほど何かしたりはしてないぞ」

 

 「そうですか」

 

 「なんでそんなこと聞くんだ?」

 

 「いえ、主は先ほどから黙ったままで楽しいのかと」

 

 ちょっとおかしくなる。星らしくもなく俺のことを心配してるんだろう。

 ニッコリ笑いながら返してやった。

 

 「うん。楽しいぞ」

 

 「・・・主は冗談がお上手で」

 

 「楽しくないって言った方がよかったか?」

 

 「はは。本当に冗談がお好きですな」

 

 「星は楽しくないのか?」

 

 「・・・楽しいのか・・・」

 

 空を見上げながらそうつぶやく。

 

 「・・・星?」

 

 「楽しいのか・・・分かりません」

 

 「え?」

 

 「最近主は成長されて・・・、私がからかっても相手にしてくれないでしょう」

 

 「まぁ俺としてもずっとやられてるわけにはいかないからな・・・ってなんでこんな話をするんだ?」

 

 「・・・なんでもありませんよ」

 

 星はその後俯いて市とは別の方向へ歩く。

 

 「え?おい、星?」

 

 「・・・」

 

 星は無言で歩く。

 俺も今は話しかけないほうがいいと思い、無言でついて行った。

 

 

 街から出た開けた広野で星が止まった。

 

 「・・・もういいのか?」

 

 夕焼けに照らされた広野に彼女は立っている。

 

 「・・・」

 

 「星・・・」

 

 「主は、我らの中で誰が一番なのですか?」

 

 いつかの、あの質問だった。

 

 「・・・なんど聞かれたって・・・、俺の答えは変わらないぞ」

 

 「ええ・・・でしょうな」

 

 その時星は振り向いた。

 

 「主は向こうに帰ったとき、ちらとでも私のことを思い出されましたか?」

 

 「・・・うん。思い出したよ。何度も」

 

 「・・・今度は冗談では無さそうですね」

 

 星は微笑みながら俺の顔をじっと見る。

 

 「主、私が突然いなくなったら、主は泣いてくれますか?」

 

 「・・・多分」

 

 「多分・・・とは、また微妙な答えですな」

 

 「いや、きっとすごく泣くと思う」

 

 本心だった。星がいなくなったら・・・考えるのも嫌だ。

 

 「では、私がいなくなるのが私の意思だとしたら・・・主はどうなさいますか?」

 

 「・・・。応援するぞ。一生懸命」

 

 「・・・主は本当に乙女心が分かりませんな・・・。そこは捕まえておいてくだされ。主」

 

 「なんか嫌じゃないか?それ」

 

 「なぜです?」

 

 「星が自分の意思で出て行くってことは・・・、きっとなにか理由があるんだろ。

 たとえば・・・、蜀の一大事とか・・・、逆に蜀に飽きたとか・・・、それとも俺を嫌いになった・・・とか」

 

 「そうまで言ってはおりませぬ」

 

 「星が、俺を嫌いになったとして・・・俺が引き止めるのも、変な話だろ?」

 

 「ありもしない仮定の話など聞きたくありませぬ!」

 

 星はぷいっとまた夕日の方を向いた。

 

 「じゃあ星もいなくなるなんて、悲しい仮定言うなよ」

 

 「・・・悲しい・・・のですか?」

 

 「当たり前だろ」

 

 「私も・・・主がいなくなって・・・悲しかったのですよ」

 

 「・・・そっか」

 

 「帰ってきた後も・・・ずっと悲しかった」

 

 会話の雰囲気が怖かった。言葉の選択を間違ったら星はどこかに行ってしまいそうな気もした。

 

 またすぐこちらを向く。

 

 「主」

 

 

 「主、一つ機会を設けましょう」

 

 「え?」

 

 「そうですね・・・。今から主と私で問答でもして、

 主が勝ったら私は蜀に残りましょう。私が勝ったら・・・」

 

 言いたいことは分かった。だけど理解できなかった。

 

 「私はここをでます」

 

 「星、まってくれ・・・」

 

 「主、もう待ったは無しです。先に言葉に詰まったほうの負けですぞ」

 

 「俺はこんな勝負はしたくない・・・!」

 

 しかし星は敵に向けるようなギラついた目を俺に向けてきた。

 俺は思わず顔を背けてしまう。

 

 「主は普段から皆と仲良くやっておられるがどういった気持ちで接しているのか!?」

 

 「・・・気持ちもクソもない。俺は皆と本心で付き合ってるつもりだけど」

 

 「本心・・・ですか。ならば付き合いを悪くされてる者は主に避けられていると取ってよろしいのですな!?」

 

 「違う。俺は誰かをえこ贔屓したことなんてない」

 

 「実際にはしているのですよ。桃香様や愛紗、鈴々などばかりいつも主は可愛がられる」

 

 「皆とも本気で付き合ってるさ!」

 

 「またそれですか?しかし我らから見れば贔屓してるように見えても仕方がない」

 

 「贔屓なんてしてない」

 

 星はその言葉でまた怒ったようだった。

 

 「同じ答えばかり。全てが指南書のような答え。こういえば助かる、あーいえば助かる。

 ・・・私は・・・いま、とてもつらいのですぞ・・・?

 ・・・この趙子龍の一大決心・・・その程度の言葉でなびくと思うな!!」

 

 その言葉でやっと星の顔を見ることができた。とても真剣なまなざしで俺を見ている。

 さっき見たとき敵意しか感じ取れなかったそのまなざしにも今はいろんなものが見て取れた。

 そうか・・・、たとえどんな結果になっても・・・ここは・・・。

 

 「お前だって・・・」

 

 「・・・?」

 

 「いっつもなに考えてるかわかんねーだろ!」

 

 「なっ・・・!!主が分かろうとしないだけです!!それに話を変えるな!!」

 

 「俺からすればその話はもう何度も聞かされてんだよ!!愛紗とかに!!今さら掘り返すな!!」

 

 「はぁ!?主は子供みたいな文句を言って!!」

 

 「大体寂しい寂しいってそっちには愛紗とか桃香とかいたろうが!!

 俺は向こうでバカと筋肉にしか会ってねーんだぞ!!俺のほうが寂しいだろうが!!」

 

 「意味を履き違えるな!!だれが愛紗にあえなくて寂しいと言いましたか!!」

 

 「俺だって皆に会えなくて寂しかったんだぞ!!それを自分だけが寂しいなんていいやがって!!」

 

 町の中からなんだなんだと顔を覗くものもいる。怒声に恐る恐る見ている子供もいれば

 ほほえましく見ているオヤジもいる。こうなればもう問答じゃなかった。ただの子供同士の口論だった。

 

 「帰ってきてからでもあってくれればよかったではないですか!!」

 

 「皆に捕まってんだよ!!てか盗賊に腹やられたりであってる暇ねぇだろ!!」

 

 「腹筋の鍛え方が足らぬのですよ!!」

 

 星の顔はもはや笑っていた。

 

 「鍛え方の問題じゃねぇよ!!」

 

 俺も自分の顔が笑ってるのがわかる。

 ノドが痛い。声を張りすぎている。

 でも、楽しい。言ってることが二人ともだんだんめちゃくちゃになる。

 あたりももう暗くなり始めている。

 結構言い合った頃、星がその場にバタッと座った。

 

 「はー・・・、はー・・・主はメンマのよさを理解してない・・・ですぞ」

 

 「理解するわけ・・・ねーだろ・・・」

 

 会話もひと段落したと思い、星の方へ歩いていった。

 

 「・・・楽しいですな」

 

 「・・・うん」

 

 「あんなに笑ったのは久しぶりですよ」

 

 「俺もだ」

 

 二人の口論が終わるのを見た町の人たちは、大人が手で子供の目を隠すようにして各々散っていった。

 

 「ふふっ・・・この町の人は主のことをよくわかっているようで」

 

 「みんなひどいな・・・。おれはそんなに性欲魔獣か?広野ではさすがにしないぞ。ってかこんな状況でするか」

 

 「なんと」

 

 「驚いたふりしてんじゃねぇよ」

 

 「結構素直に驚いてますよ」

 

 星はくすっと笑う。

 

 「主があんなに叫んで私を引きとめようとしたことも・・・全部、驚きましたよ・・・」

 

 「そういえば勝負は?」

 

 「引き分け・・・ですかな」

 

 「納得いかないな」

 

 「そうですか。ではどうなさいますか?」

 

 「一つだけ、絶対に勝てる言葉がある」

 

 「ははは、ではやってみなされ。私は言い返してごらんに入れましょうぞ」

 

 

 「・・・君が一番好きだ」

 

 「・・・え?」

 

 「今は、だけどな」

 

 「これは一本取られましたな」

 

 星はわははと笑って仰向けに寝転がった。

 もう夕日もしっかり沈んで空にはほしも見える。

 

 「ああ・・・なんとすがすがしいことか・・・」

 

 「俺の勝ちか?」

 

 「まだそんなことにこだわっておられるのか」

 

 「こだわるさ。星がいなくなるのは嫌だ」

 

 「少しは悪びれなされ」

 

 「こういう性格なんだよ」

 

 「主、私は少し疲れました」

 

 「おぶれってか」

 

 「ほう。よく分かってるではないですか」

 

 「付き合いも長いからな」

 

 星に背中を向けて、ほれほれと手招きする。

 

 「それっ!!」

 

 ドスン!

 

 「ぐっ・・・!!おまえ、絶対疲れてねぇだろ」

 

 「やはり主は私のことが分かっていませんでしたな」

 

 「まぁそうだな」

 

 「そこは否定しなされ」

 

 頭のてっぺんを叩かれる。

 

 「いてっ」

 

 「楽しいですな」

 

 「お前がな」

 

 また二人で笑う。

 

 「星、さっきの問答。俺何点だ?及第点はあったか?」

 

 「3点。落第ですぞ」

 

 「・・・ひどいなオイ」

 

 星をおぶりながら二人でゆっくり城に帰る。冷えた夜に背中にぬくもりを感じる。

 胸が背中に主張してくるのはわざとだろうか。とか考える。

 ちょっとすると寝息が聞こえた。寝ているのか顔を見る。

 

 「寝てると可愛いのにな」

 

 冗談っぽく言った瞬間。また頭のてっぺんを叩かれた。

 

 

・・・どうでしたか?

星拠点終わりました。

早速いいわけです。すいませんでしたぁー!!

ちょっと違う感じのお話書いてみたかったんです!!

悪気があったわけでなく!!

最初はいつもみたいな流れだったんですけど

ここをかえてみよう。

あっ!こっちも変えようって思ってる間に

こんな時間とこんな内容になっちゃいました!!

でももしかして作風変わったって自分で思ってるだけなのかな?

へへ。わっかんねぇや。

 

 とぅびぃこんてぃにゅう

 

 

あとがきのあとがき

 

最近オリジナルのファンタジーの小説を書いてましたよ。

なぜそんなことをするのかって?

恋姫の小説だけを書くことができないんですよ・・・。

最初の方は全然大丈夫だったんですけど。

なんか書けなくなっちゃって・・・。

それで気分転換に違うの書いたら

恋姫の方も結構はかどるようになりまして。すらすらーって、あ、かたかたって。

また、この作品をみてくださっている皆様方、

よい気分転換の方法などありましたら教えてくださりませんか?

失礼なことを申し上げ、真にすみません。

 

 

 

まぁ疑問ですよ。今日は恋姫全然関係ないです。

ボールです。いや、むしろボークです。

 

「ONE PIECE」見てます?

知ってる方はかなり多いでしょうけど。

アレにでてくる白ひげ海賊団の3番隊(多分?)の隊長が

「ジョズ」っていうんですよ。

体をダイヤモンドにできるって言う。

いやまてよ。てめぇは何の実をたべたんだよ!!

 

まずロギアではないでしょう。実体あるし。

それで・・・ゾオン?あくまで動物に限られるのだろうか。鉱物種とかはないかな。

残るパラミシア。これが一番妥当なのですが・・・。

一体なんの実だ。ピカピカ・・・いや、黄猿だろそれは。

スミスミ? ダメだ・・・黒い。

 

今、すごくあつい疑問です。

 

 

 

大事なこというの忘れてました。

 

           それでは皆様、よいお年を!!

 


 
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