皮剥ぎの残骸

変異を繰り返すうちに
苦痛だけが蓄積されるようになってしまい
力が暴走した姿。

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「我が偉大なる不浄物よ
我らのディーモンプリンスは
もはや制御不能でございます。
廃棄を検討なさる時期では？」

「我が忠実なるテロポディディーよ　
決断を急ぐでない。
あの娘には好きにさせよ。」

「しかし、
彼女が暴走の果てに巻き上げる火の粉は
いずれ我らに向かうのでは？
ただでさえ　我らが翁様の宿敵、
ティーンチの手に染められて久しいわけですし。」

「そこだ　我が忠臣よ。

己を世界の理であると
傲慢の極致に居座る我らの御敵どもは
己らが自慢の館に　我が子を招き入れ、
それを自らに僥倖であると考えた。

されど　その軽はずみな行いは
我らの邪魔立てのみならず
自らの

いや
銀河全体の首をも
締め上げる結果と成り果てたのだ。

我が忠臣よ刮目せよ。
そなたが手塩にかけたエルフの娘が成す功績を。

我らの銀河に巨大なうねりがもたらされる。
広大なるナーグルの庭も例外ではない。

その動乱の過程に
我らが娘イヴォラは
必ずや幸をもたらしてくれるであろう。

我が子を捨てるか否かは　
その後でよい。」