No.113920

恋姫小説3~探求の旅路~

三作目です

誤字脱字が多いかも知れませんが

皆様に楽しんでいただけたら幸いです

2009-12-23 22:02:53 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:10101   閲覧ユーザー数:7062

三作目です

 

地獄のテストを乗りきりやっとあげれました・・・・

 

楽しんでいただけたら幸いです

 

 

注意

 

 

 

 

二次創作です、原作のイメージをぶち壊されたくない方は回れ右

 

 

 

 

基本、妄想です

 

 

 

 

オリキャラでますよ、嫌な方は回れ左

 

 

 

 

強い一刀君が出ます、嫌な方は回れ右左

 

 

 

 

誤字脱字多いかも、多めにみてください

 

 

 

 

時間軸滅茶苦茶です、あと設定も滅茶苦茶ですそれでもいい?

 

 

 

 

以上がいいならどうぞ先にお進みください

 

とある街道に隣接する森の中

そこを流れる川原に一つの人影

人影の腰には二振りの刀、外套(マント)を羽織っている

その隣には巨大な熊

その熊は、すでにバラバラに解体され

毛皮、肉、脂、内臓、に分けられ

人影は内臓を水で洗いぶつ切りにしている最中だ

 

 

一刀「ふう・・・まさか熊に襲われるとは・・・まぁ当分食べ物には困らないだろうけど・・・

内臓は鍋に入れて、肉は燻製にするか」

 

 

川原の近くにある野営地

石を積み上げて作った即席のかまど

そこにはやや大きめな鍋があり

味噌をベースにしたスープの中に沢蟹やザリガニ、野草が煮られていた

 

 

一刀「よし、よく煮えてるな、追加投入っと」

 

 

先ほど処理しておいた熊の内臓を鍋に

 

 

一刀「このままじゃ、臭みが出るかな・・・」

 

 

そのとき、少年に近づく影

純白に輝く毛並みを持つ白馬であった

 

 

一刀「おっ、天登気が利くな」

 

 

天登と呼ばれた白馬は少年の言葉が分かったように鳴いた

白馬の背に乗せている荷物から乾燥させた香草を取り出し鍋に入れる

 

 

一刀「これでよし・・・しかしあの日から一週間か」

 

 

鍋に蓋をして何かを思い出すように白馬を眺める

白馬は足元の草を食んでいる

 

 

一刀「桂花は元気かな」

 

 

今から一週間前・・・・

 

 

・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

 

一刀「お世話になりました」

 

 

暴走侍女長瀞藤に頭を下げる

 

 

瀞藤「いえ、こちらこそ本当にご迷惑を・・・」

 

 

深々と頭を下げる瀞藤

夕食暴走事件の事を思い出し

苦笑いの少年

 

 

一刀「いいですってば、あの事は気にしてないって言ったじゃないですか」

 

瀞藤「ですが・・・」

 

桂花「そこまでよ瀞藤、一刀がいいって言ってるんだから気にしないの」

 

瀞藤「はい・・・」

 

桂花「それに一刀の旅たちの日にそんな顔しないの笑顔を見せてやりなさい」

 

瀞藤「はい、お嬢様」

 

 

ようやくいつもの笑顔を見せてくれた侍女長

それに満足したのか桂花が話し出す

 

 

桂花「一刀、あの日に言ったこと覚えてる?」

 

一刀「あぁ、餞だっけ?別にいいのに」

 

桂花「あなたはいいかも知れないけど私は嫌なの、瀞藤」

 

瀞藤「はい、桂花お嬢様」

 

 

瀞藤が手を叩く

屋敷の侍女が純白の白馬を引いてくる

 

 

一刀「綺麗な馬だ・・・もしかして」

 

桂花「えぇ、私からの餞そして」

 

瀞藤「馬に乗せている荷物は私たち侍女からです、調理道具一式と少ないですが・・・」

 

 

そう言って一刀に袋を握らせる

中には決して少なくないお金が入っていた

 

 

一刀「こんなに!?いいですよ!こんな立派な馬と道具一式だけでも十分なのに」

 

瀞藤「いいえ、北郷様にはそれを受け取って頂けなければいけないのです」

 

一刀「?」

 

瀞藤「私たちは本来なら家財全て捧げても足りない恩を受けましたのです」

 

一刀「それは?」

 

瀞藤「桂花お嬢様を助けていただきました」

 

一刀「あれは!当然の事を・・・」

 

瀞藤「当然でも私たちの宝を救って頂いたのには変わりません

ですからどうか私たちからの餞をお受け取りください」

 

一刀「・・・・・・」

 

桂花「諦めなさいな一刀、ここまで言わせて受け取らないのは失礼じゃない?」

 

一刀「そうだな・・・わかりました、ありがたく頂戴いたします」

 

 

白馬を引いてきた侍女に別れの挨拶をして白馬に近づく

 

 

一刀「これから俺が君のご主人様だ、よろしくな」

 

 

白馬の背を撫でてやる

気持ち良さそうに目を細め

一刀に擦り寄る

 

 

一刀「ははっ、いい子だな」

 

 

白馬は返事をするように鳴くと

まるで早く背に乗れと言わんばかりに地面を蹴る

 

 

一刀「よし!」

 

 

白馬の背に跨る

手綱を握る

そこから伝わる雄雄しい力

 

 

一刀「凄いな・・・本当にいい馬だ・・・」

 

 

桂花の方へ振り返る

 

 

一刀「ありがとう桂花!本当にいい馬だ!」

 

桂花「えぇ、そこまで喜んでもらえて私も嬉しいわ」

 

一刀「それじゃ、行くよ」

 

桂花「また、会えるかしら・・・」

 

一刀「会えるさ、これは確信だ絶対に会える」

 

桂花「なら、その言葉信じるからね」

 

一刀「ああ!それじゃお世話になりました!」

 

 

白馬を走らせる

 

 

瀞藤「北郷様お元気で!」

 

桂花「しっかりやりなさいよ!!」

 

一刀「あぁ!桂花も瀞藤さんもお元気でー!!」

 

 

そのまま振り向かず走り出す

白馬は文字通り風のように走る

数秒語一刀の背は見えなくなった

 

 

瀞藤「行ってしまわれましたね」

 

桂花「ええ、さて帰りましょう瀞藤」

 

瀞藤「はい、お嬢様」

 

 

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

 

一刀「・・・・・・・うわっ!」

 

 

物思いに耽る少年の頬に白馬の頭が当たる

 

 

一刀「天登なんだよ・・ってうわわ!鍋!」

 

 

鍋に出汁を足し

我に返る

 

 

一刀「そういえば、串焼きの準備もしてたな」

 

 

調理済みの串を焚き火の近くに刺し鍋の様子を見つつ

適度に焼く面を変えていく

そうする事数分

 

 

一刀「できた!」

 

 

熊肉、沢蟹、茸三種類の串焼きと鍋

かなり豪華な夕食である

一人で食べきれるか心配ではあるが

 

 

一刀「その時は明日の朝飯だ」

 

 

手彫りの茶碗に熊鍋を注ぐ

そしてこれまた手彫りの箸を持ち

 

 

一刀「さて、いただき―」

 

「だー・・・・」

 

 

そばの茂みから少女が見ていた

その口から大量の涎を流して

 

 

一刀「ぁ・・・・ぁぁ・・・・」

 

「おいしそうなのだー・・・」

 

 

箸で掴んだ、熊のモツを口に入れられないまま

少年は言う

 

 

一刀「た・・・たべますか?」

・・・・

 

・・・・・

 

・・・・・・

 

 

「もぐもぐもぐ!!」

 

一刀「・・・・・・」

 

「んっ・・・ぱぁ!おかわりなのだ!」

 

一刀「はいはい・・・どうぞ」

 

「にへへー、もぐもぐもぐ」

 

一刀(よくたべるなー)

 

 

自分の串焼きを食べつつ少女を見やる

髪は赤、トラの髪飾りを挿し、そばにあるのは八尺陀矛

 

 

一刀(八尺陀矛・・・まさかこの子が・・)

 

「お兄ちゃん!」

 

一刀「うぇ!?は、はい!なんだい?」

 

「お兄ちゃんは料理人なのかー?」

 

一刀「いや、料理人じゃないよそうだな・・・商人かな」

 

「商人?」

 

一刀「そう商人、木彫り細工を売ってるんだ」

 

 

そう言って自分が彫った龍の木彫り細工を見せる

 

 

「おお!すごいのだー!かっちょいー!」

 

 

目を輝かせ年相応の反応を見せる少女

 

 

一刀「他にも、熊や虎、お面もあるよ見たい?えーっと」

 

「鈴々は張飛、字は益德、真名は鈴々なのだ鈴々でいいよ」

 

一刀「いいのかい?真名は大切なんだろう?」

 

鈴々「お兄ちゃん、いい人なのだ、だから鈴々でいいのだ」

 

 

屈託のない笑顔で微笑む鈴々

 

 

一刀「そ、そうかなら鈴々ちゃん他のも見るかい?」

 

鈴々「いや!今はご飯が先なのだ」

 

一刀「ははっ、ならご飯食べてからだね」

 

鈴々「応なのだ!」

 

 

猛然と食べ始める鈴々

 

 

一刀「さて、なくならないうちに、あー・・・あっ」

 

「鈴々ちゃーんどこー!・・・あっ」

 

 

茂みの奥にいる少女と目が合う

 

 

一刀「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

鈴々「もぐもぐもぐもぐ」

 

一刀「た・・・・たべますか?」

 

 

・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・

 

 

劉備「へぇー見聞を広める旅ですか・・・・もぐもぐ」

 

 

劉備と名乗った少女も加え

三人での食事

 

 

一刀「うん、それでここで夕食を食べてたら、鈴々ちゃんに会いまして」

 

劉備「あっ鈴々ちゃんが真名を許したなら私も、私の真名は桃香です」

 

一刀「よろしく桃香さん」

 

桃香「えへへ・・それにしても美味しいですねこのお鍋」

 

一刀「沢蟹と熊のモツ鍋ですよ」

 

桃香「モツ?」

 

一刀「内臓の事です」

 

桃香「ふぇ!?これ熊の内臓なんですか!?」

 

鈴々「そうなのかー!?」

 

一刀「ええ・・・内臓って食べませんか?」

 

桃香「食べますけど・・・熊のは初めてです・・・」

 

鈴々「でもすっごく美味しいのだー!!」

 

 

そう言ってガツガツと食べる鈴々

 

 

一刀「本当はもっと時間をかけて処理しないと臭みが出るんだけど

香草を入れて香りを付けてるし味噌の味で誤魔化してるだけなんだ」

 

桃香「へぇー・・・本当に料理人じゃないんですか?」

 

一刀「だから、ただの商人だよ」

 

桃香「お店出せますよ!本当に美味しい!もぐもぐ・・・」

 

一刀「そう言って貰えるなら嬉しいよ」

 

 

三本目の串焼きを手に取り

口に運ぶ

 

 

一刀「あー・・・・あっ」

 

「桃香様ー!鈴々ー!どこですかー・・・・あっ」

 

 

またもや茂みの奥にいる少女と目が合う

 

 

「・・・・・・・・・」

 

一刀「・・・・・・・」

 

桃香「あー!愛紗ちゃん」

 

鈴々「愛紗なのだー!」

 

「・・・・・」

 

一刀「た・・・食べますか?」

 

 

・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・

 

 

関羽「すいません、見ず知らずの私達に・・・・」

 

一刀「いいですよ、大勢で食べた方が美味しいですし」

 

 

関羽と名乗った少女が申し訳なさそうに箸をつける

 

 

一刀(劉備、関羽、張飛、蜀の重要人物か、この頃はまだ旅の途中だったか?)

 

 

三本目を平らげ三人に質問を投げかける

 

 

一刀「皆さんはどうして旅を?」

 

関羽「我々は」

 

 

関羽が答える

 

 

関羽「庶人達を救うために旅をしています」

 

一刀「庶人を救う・・・」

 

関羽「はい、賊が蔓延り、朝廷は腐り、民は苦しみに喘いでいます

その苦しみを少しでも無くそうと我らは旅をしているのです」

 

一刀「せめて、手の届く人に救いを・・・・か・・・」

 

関羽「ええ、悔しいですが我らはまだ弱い、しかしせめて目の届く人々を救いたい」

 

桃香「何もしないより、一人でも多くの人に手を差し伸べたいから・・」

 

鈴々「だから鈴々たちは旅をしてるのだ」

 

一刀「そうか・・・(義の王・・・か)」

 

桃香「そうだ!一刀さんも一緒に行きませんか?」

 

一刀「俺も?」

 

桃香「はい!仲間は多い方がいいですしそれに、一刀さんの料理がいつでも食べられますし!」

 

鈴々「おお!それは名案なのだ!」

 

 

トントン拍子に話を進める二人

それに割り入るように口を開く

 

 

一刀「悪いけど、やめておくよ」

 

二人「「えぇ!?」」

 

一刀「俺なんかが一緒に居たらだたの足手まといだよ?だから・・・」

 

関羽「そうは思いません」

 

 

突然の否定

 

 

一刀「関羽さん・・・俺はただの商人だよ?そんな奴連れていたって」

 

関羽「ならば、私達に隠すようにしているその二刀はなんですか?」

 

一刀(っ・・・さすが武神と呼ばれた武将か・・・)

 

関羽「それに、貴方の動きを失礼ながら見させて頂きました

隠しきれていないですよ一刀殿」

 

桃香「あ・・愛紗ちゃん?」

 

一刀「・・・・・・・」

 

関羽「桃香様、この方は先日聞いた御方に違いありません」

 

桃香「まさか、ここら辺を荒らし回っていた盗賊団をたった一人でやっつけた・・・」

 

関羽「ええ、あの話に聞いた白黒の二刀、漆黒の外套間違いありません」

 

一刀(あの時のか・・・あまり目立ちたくなかったんだけど)

 

 

ここに野営地を張る前

とある町の町長に頼また賊退治

賊の総数は2000それをたった一人で全滅させた

少年の話は瞬く間に広がっていた

 

 

関羽「そのような武を持つ御仁が足手まといになるはずがありません」

 

一刀「はは!そんなただの商人を捉まえて何を言うんですか」

 

関羽「まだ、白を切るおつもりか・・・・はぁ!!」

 

 

突如迫る偃月刀

一刀が座っていた切り株が吹き飛ぶ

桃香「愛紗ちゃん!!なんて事を!」

 

関羽「心配には及びませんよ桃香様・・・」

 

一刀「やれやれ・・・・危ないなぁ・・・」

 

 

あの一瞬で鈴々のそばに移動していた一刀が言う

 

 

鈴々「にゃ!いつのまに」

 

一刀「関羽さん、やめませんか?折角の食事が台無しだ」

 

関羽「いいえ、話に聞いた武人が目の前に居るのです、どうか手合せを・・・」

 

 

殺気を放つ関羽

それを柳のように受け流していた一刀が

 

 

一刀「やばいなぁ・・・そんな怖い顔されると入っちゃうよ?」

 

桃香「あわわわわ・・・」

 

鈴々「このお兄ちゃん凄いのだ!」

 

関羽「なにが入るので?」

 

 

伏せた顔から除く口元から笑みが消える

 

 

一刀(スイッチが・・・・入る・・・・)

 

 

顔を上げた一刀の顔はあの日

桂花を助けた時の物に変わっていた

 

 

関羽「っ!」

 

鈴々「にゃ!」

 

桃香「!?」

 

 

関羽、鈴々は戦闘体勢にはいる

桃香はさっきまで笑顔で食事をしていた一刀の変貌についていけてなかった

 

 

一刀「関羽・・・そこまで言うならいいよ・・・・」

 

 

一刀の放つ殺気が重さを増す

 

 

関羽「くっ!」

 

一刀「稽古をつけてあげる・・・・」

 

 

腰に差した二刀を抜く

 

 

一刀「さぁ・・・・おいで・・・」

 

 

二刀を抜き

地面に向けたまま関羽に歩み寄る

 

 

関羽「武器を構えぬとは・・・侮辱と受け取るぞ一刀殿!!」

 

一刀「四の五の言わずにかかって来い、それとも怖いのか?関羽・・・」

 

関羽「言わせておけば!!」

 

 

偃月刀を構え翔ける

 

 

関羽「はあああああああああああ!!!」

 

一刀「・・・・・・・遅い・・・」

 

 

乾坤一擲、地面が悲鳴を上げる

しかし次の瞬間首筋に当たる冷たい感覚

 

 

関羽「!?」

 

鈴々「愛紗!」

 

桃香「愛紗ちゃん!」

 

 

後ろに回った一刀

関羽の首筋に当てられる黒き太陽

 

 

一刀「動きが単調だよ?もっと冷静にね?」

 

関羽「くっ!はぁ!」

 

 

振り向きざまに偃月刀を振る

しかし手応えは無く、耳に入る言葉

 

 

一刀「二回目・・・・君はもう二回死んでるよ?」

 

 

背中に当たる、白き月

またもや後ろに回っていた

 

 

関羽「くっ!早すぎる!」

 

一刀「このままじゃ稽古にならないね・・・・」

 

 

数歩下がり二刀を腰に差す

 

 

関羽「?」

 

一刀「いいよ、おいで?手加減してあげる」

 

 

そのまま、構える一刀

その手には何も持たず素手で偃月刀を相手にしようというのだ

これは侮辱以外の何者でもなかった

 

 

関羽「舐めているのか一刀殿!何も持たない者に斬りかかれと!そう仰るのか!」

 

一刀「そう・・・君はこの状態の俺に勝てると・・・そう言うのかい?」

 

関羽「その通りだ!!」

 

一刀「そっか・・・愚かな・・・・」

 

関羽「!?」

 

 

一瞬で距離を詰め迫った一刀に反応できず

そのまま投げられる

 

 

関羽「ぐッ!!」

 

 

地面に叩きつけられ肺から一気に空気が逃げる

 

 

鈴々「愛紗!」

 

桃香「愛紗ちゃん!一刀さん!?やめて!!!」

 

 

関羽の目に映るもの

迫る一刀の靴このままいけば喉を潰されるだろう

しかし叩きつけられた衝撃が残りうまく動けない

迫る、迫る、迫る

 

 

 

ダァンッ!!

 

 

 

爆裂音、一刀の靴は関羽の顔の側に落とされていた

 

 

関羽「はぁ!はぁ!はぁ!」

 

一刀「わかったかい?君はこんなにも弱い・・・・舐めているのは君の方だろう?

二回も殺された相手に対して、その相手が素手になったから勝てる甘すぎだ・・・・」

 

関羽「っ!・・・・」

 

一刀「くやしいかい?くやしいよね・・・自分の武を誇るのはいい事だ、でも相手の実力を見誤るな

生きたかったらな、そしてその悔しさを忘れるな、それを忘れなければ君はもっと強くなれる」

 

関羽「ぅ・・・」

 

一刀「力なき人たちを守るんだろう?ならこんな所で寝転がってる場合じゃないと思うよ?」

 

関羽「ぇ・・・?」

 

一刀「ここに、利用できる自称商人が居るじゃないか、稽古の途中だろう?」

 

関羽「っ!はい!!よろしくお願いします!!!」

 

一刀「うん!その意気だ!」

 

 

いつしか一刀の顔はいつもの笑顔に戻っていた

 

 

鈴々「鈴々もやるのだ!お兄ちゃんいいでしょ!」

 

一刀「応!こい!二人まとめて面倒みてやる!!!」

 

関羽「はい!いくぞ!鈴々!」

 

鈴々「応なのだ!」

 

 

それから数刻、森から剣戟の音が鳴り響いた

・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

 

鈴々「むにゃ・・・・zzzz」

 

桃香「鈴々ちゃん寝ちゃった」

 

関羽「しかたありませんよ、私もかなり疲れましたし」

 

桃香「一刀さんすごかったね」

 

関羽「ええ、あれほどの武を持ちながら何処にも仕官していないのですから」

 

桃香「なんとか、説得できないかな・・・」

 

関羽「それは・・・わかりませんね、あの方はなにか目的があるようですし」

 

桃香「そっか・・・ざんねん・・」

 

関羽「川に体を清めに行ってきます」

 

桃香「うん、いってらっしゃい」

 

 

野営地から少し離れた川

少年が仕留めた獲物の処理に使っていたが

月明かりに照らされた水面はとても美しく幻想的だった

 

 

関羽「ふぅ・・・ん?」

 

 

布を水に浸し、体を清めようと服に手を掛けた時

側にある岩に一刀の上着を見つけた

 

 

関羽「これは・・・一刀殿のまさか・・・」

 

一刀「あれ?関羽さん?」

 

関羽「!?」

 

 

とっさに明後日の方に顔を背ける

 

 

一刀「どうしたの?」

 

関羽「か・・一刀殿・・これはその覗こうと思ったのではなく

体を清めにその・・・・」

 

一刀「あぁ、なるほど俺はもう終わったから次どうぞ」

 

関羽「は・・はい・・・」

 

 

おそるおそる振り向く

体を拭いたばかりなのだろう

所々に水滴をつけた一刀

普通ならそこで終わりしかし一刀の体は普通ではなかった

 

 

関羽「っ!一刀殿その傷・・・」

 

一刀「ん?これか、修行の時に付いたものなんだ」

 

 

そう言う一刀の体には大小様々な傷がついていた

 

 

一刀「子供の頃から修行つけてもらってたからね、かなり古いのもある、珍しいかな?」

 

関羽「はっ!いいえ!そんなことはないです」

 

 

ジロジロと見ていた事を指摘され慌てて視線を一刀に向ける

 

 

一刀「ははっ・・汚いだろ?すぐに上着着るから」

 

関羽「そんなことはありません!!」

 

 

一刀の自傷気味に言った言葉をかき消すように関羽は言う

 

 

関羽「それは一刀殿が強くなるために付いた傷、それを美しく思いはすれど汚いだなんて思いません!!」

 

一刀「他の人からそんな事言われたのは初めてだ・・・ありがとう」

 

関羽「いえ・・・その当たり前の事です、一刀殿はお嫌いなのですか?」

 

一刀「いや、この傷達は俺の誇りだよ」

 

 

慈しむように腹に付いた傷を撫でる

 

 

関羽「・・・・・・一刀殿」

 

一刀「なに?」

 

 

一歩進み出る

 

 

関羽「私の真名、どうかお受け取りください」

 

一刀「いいのかい?大切な物なんだろう」

 

関羽「はい、ですが一刀殿の人柄、そしてそのお心にふれて決めました

貴方は真名を預けてもよい人だと」

 

一刀「そっか・・・わかった、ありがとう愛紗」

 

愛紗「はい!鈴々や桃香様が貴方に気軽に真名を預けた理由がわかった気がします」

 

一刀「んー、自分じゃわからないけどな・・・」

 

愛紗「そんなものですよ」

 

一刀「そんなものか」

 

 

二人で笑いあう

 

 

一刀「それじゃ、先に戻ってるよ」

 

愛紗「はい、私もすぐに行きます」

 

 

野営地に戻る一刀の背を見送る

 

 

愛紗「不思議な御仁だ・・・・んっ?」

 

 

心に芽生えた感情に戸惑う

しかしその感情が嫌な物では無いと悟る

どこか上機嫌にもう一度布を水に浸す愛紗であった

 

 

・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

 

次の日

野営地を出発した一刀と劉備一行

町で売るための木彫り細工を天登にのせ

のんびりとした歩調で歩く

 

 

鈴々「むー・・・・」

 

愛紗「鈴々・・・いい加減にしないか一刀殿にも事情があるのだ」

 

鈴々「でも・・・お兄ちゃんと行きたいのだ・・・・」

 

 

鈴々が不機嫌な理由

愛紗、桃香の説得も虚しく一緒に旅をする許可がもらえず

せめて次の町までという約束で承諾した

最後まで反対していた鈴々はそれを引っ張っているのだ

 

 

桃香「鈴々ちゃん仕方ないよ、ほら一刀さん困ってるでしょ?」

 

一刀「ごめんね、鈴々ちゃん・・・そうだ!」

 

愛紗「どうかしましたか?一刀殿」

 

一刀「ちょっとまってね・・・・たしか・・・」

 

 

突然天登に乗せた荷物を探る一刀

 

 

一刀「あった!はい鈴々ちゃん」

 

鈴々「んにゃ?」

 

 

鈴々に手渡したのはクローバの葉を模した木彫りの首飾り

 

 

一刀「この首飾りの先についてる葉は幸運を呼ぶ不思議な葉を模してるんだ」

 

鈴々「?」

 

一刀「よくわかってないね・・・とにかく持っていてねそれは四つ集まって初めて幸運を呼べるんだ」

 

鈴々「わかったのだ、持っていればいいんでしょ?」

 

一刀「そう、それが必ず俺達を引き合わせるから桃香さん、愛紗も、はい」

 

桃香「私にもくれるんですか?」

 

愛紗「よろしいので?」

 

一刀「いいのいいの、おまじないみたいなものだから」

 

桃香「それじゃいただきますね、うわー綺麗」

 

愛紗「はい、細かい所まで細工されていて」

 

一刀「よろこんでもらえたなら何より」

 

 

満足そうに頷く一刀

そこに桃香の疑問が飛び込む

 

 

桃香「そういえば、愛紗ちゃん一刀さんに真名許したんだ」

 

愛紗「はい、それが?」

 

桃香「なんで私は桃香さんなのに愛紗ちゃんだけ呼び捨てなんですか?」

 

一刀「それは、なんか愛紗さんてものおかしいかなーと」

 

桃香「だったら私も桃香でいいですよ!鈴々ちゃんもそう思うよね?」

 

鈴々「そうなのだ!鈴々もちゃんじゃなくて呼び捨てでいいのだ」

 

一刀「えぇっと桃香、鈴々これでいい?」

 

桃香「はい♪改めてよろしくね一刀さん」

 

鈴々「よろしくなのだ!お兄ちゃん!」

 

一刀「よろしく、さて呼び方を一新した事だし行こうか三人とも」

 

「「「はい!」」」

 

 

晴天の下、軽やか声が響く

一時的だが新たな仲間を加え

一刀の旅は続く

己が進むべき道を探すため

今日も前に進む

 

どうも夢幻です

 

二作目から少し間が開いてしまいました

 

投稿スピード上げるべきか・・・・

 

さて今回の作品の冒頭で一刀君のマントを外套とかきましたが

 

本来外套はコートなどの防寒具のことをさします

 

外套=マントじゃないのでテストで書くとペケつけられるよ!

 

今回は戦闘が入りましたねここで一刀君のスキルを発表します

 

 

北郷 一刀

 

刀剣 S 拳 S

 

槍 A 弓 A

 

斧 A 氣 S

 

特殊武器 A 投擲武器 A

 

特殊技能

 

料理  サバイバル能力

 

種馬  楽器演奏

 

舞踊 加工技術

 

戦上手 犠牲の心

 

となります、ちなみに犠牲の心はバットスキルです

 

種馬は標準ですよね

 

こんなチート一刀君ですが生暖かい目で見守ってあげてください

 

では次の作品で


 
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