～山陽～城前～

詠「どうすれば！これじゃあ・・・うう・・・」

月「詠ちゃん・・・」

月は詠が泣いていると知り・・・月も泣いた・・・

右翼

星「くっ・・・泥人形共め！趙雲隊は、負傷者を本陣へ！

十字隊は何としてでも止めろ！これじゃ・・・城に張り付けん！」

星は一時撤退を余儀なくされた・・・何刻たったのかは分からない・・・

だが、兵士達（十字隊除く）の疲労を考えるとかなりの刻が経ったのであろう・・・

～山陽～城中～

張角「はっはっはっはっ！さすが徐進殿だ。」

徐進「いえいえこの位序の口ですよ。」

張角「でわ、見物しながら全滅の様を観るかの？」

徐進「御意に・・・」

張角、徐進はもっと見える場所まで移動した。

スッ

？？？「・・・そろそろ出番か。」

左翼

ザシュッッザシュッ

月音「泥人形風情が！クッ！」

月音兵A「月音様！お下がりください！」

ザシュッ

月音兵D「ぐわっ」

バタンッ

？？？「へぇ～おこちゃまにしてはやるわね。」

月音兵「お逃げください！こいつは強いです！」

ザシュッ

月音兵「ぐはっ」

バタンッ

？？？「さてとお仕事始めちゃ・・・」

ガシッ

月音兵「この手死んでも離さん！」

？？？「そう・・・じゃ、ばいばい♪」

ザシュッ

月音「・・・あんた誰？」

甲信「私？甲信って言うのよろしくね～♪」

月音は鼻で笑いながら・・・心では怒りに満ちていた。

甲信「あらら～傀儡が死んじゃったね～徐庶だっけ？

母親を人質にしただけで壊れちゃったんだからね～

いやー母親の方が先に死んじゃったのが残念だけどね

～遊び道具が無くなっちゃった亡くなっただけに

・・・なんちてｗ」

月音「・・・今なんて言った・・・」

甲信「だからさ～死んじゃったな～って言ったの♪

ただのゴミだけどね～いや～壁になってくれるだけで

助かっちゃうな～もういらね」

ボトッ

そこには40代位の女性が倒れていた。

月音は何かがはじけた・・・・こいつ・・・・むかつく・・・・

殺す・・・殺す・・・コロス

月音は抜刀術のまま構えた。

甲信「あら、怒っちゃった？なに～やろうっての？」

月音「・・・コイヨ・・・ババア・・・」

月音からドス黒いオーラが吐出されていく。

甲信「ど頭かちわったろか！このちに・・・え？」

甲信腕が一瞬で消えた・・・というより、綺麗に舞った。

本当に一瞬だった・・・まばたきをしただけだった・・・

甲信「貴様！何をした！」

月音「・・・オマエ・・・ウザイヨ・・・」

シュシュシュシュ・・・

ボトボトボト・・・

そして・・・甲信は30箇所斬りつけられバラバラになる・・・

1秒程度だった・・・そして・・・月音はそのまま戦意喪失・・・

そう、北郷流は確かに強い・・・だが、使い方を間違えれば悪魔にもなる・・・

何せ・・・鬼島津なのだから・・・そして・・・悪魔になった凶器は・・・

北郷流の血筋に消される・・・

月音「この人を・・・徐庶の元に帰してあげて

（あれ？力が・・・）」フラッ

バタンッ

月音兵A「月音様！本陣まで連れて行きます！護衛を！」

十字兵「はっ！」

十字兵3人に守られながら本陣へ

山陽　北郷軍本陣

たたたたた・・・・・・・

月音兵A「詠様！月音様が倒れられました！」

詠「どっどういう事！」

月音兵A「はっ！徐庶討ち取り！その後に甲信と言う武将が現れ・・・その・・・」

詠「はっきり言いなさい！」

月音兵Aはありのままを話した。

詠「そうありがとう・・・後方の月に伝えて。」

月音兵A「はっ！」

詠は直ぐ様向かった。

詠「そう・・・あなた・・・やっぱり一刀の血を濃く受け継いでるのね

・・・お疲れ様・・・月音」

なでなでなでっ

月音「すぅ・・・すぅ・・・」

詠「この子を救護天幕へ！」

詠兵「はっ！」

詠「（後は任せて・・・ゆっくり休みなさい。）斥候を此処へ！」

詠兵「はっ！」

そして、斥候に詠は・・・

詠「月音が倒れたと前線に居る星、恋に通達！

月音の兵に詳しく聞いて、そのままの事を伝えなさい！」

斥候「はっ！」

稟「鬼神の目覚め・・・ですね。」

詠「ええ、その目で見るが良いわ・・・北郷軍の恐ろしさを

・・・呂奉先の強さを」

稟「では、行きましょう」

詠「ええ！後方に行くわよ！」

中央前線

ブォンッ

恋「・・・邪魔」

ブォンブォンッ

ドゴーーンッ

恋は雑魚をひたすらなぎ払っている、そして・・・

斥候「恋様！たった今・・・月音様が倒れられました！」

恋「！！！！！」

恋「・・・許さない」

中央前線

そして、斥候の話を聞いた恋は・・・

鬼神へと戻る・・・呂奉先・・・

恋「・・・旗を」

恋兵「はっ！」

　　　　　　恋

「・・・北郷所属・・・北郷恋

　目的・・・黄巾党殲滅・・・

　娘を泣かしたこと・・・

　娘を傷つけた事を・・・

　地獄で後悔しろ・・・」

遠からん者は音に聞け！

ザシュッ

近くば寄って目にも見よーっ

ザシュッ

蒼天に翻るは

ザシュッ

血で染いた深紅の呂旗！

ザシュッ

天下にその名を響かせる

黄巾兵「たっ助けて・・・」

ザシュッ

北郷軍が守護神！

ザシュッ

悪鬼はひれ伏

黄巾兵「ひっ！」

ザシュッ

悪鬼も逃げる！

黄巾兵「しっ死にたくないっ！」

ザシュッ

飛将軍北郷恋が旗なり！

ドゴーーーンッ！

黄巾兵「かはっ！」

天に唾する悪党どもよ！

ザシュッ

その目でとくと仰ぎ見るのが良い！

人形と幾つもの死体が山積みになっていく・・・

投降しようとするが・・・

斬られる・・・

逃げようとする者は

・・・斬られる

恋「はぁぁぁぁぁ！」

ドゴーーーーーーーーーーーンッ！

右翼

星もまた、斥候の話を聞き

星「月音・・・北郷の兵士達よ！

子供に負担を掛け！

守られているだと？

貴様らは弱兵か！

お主らも大人なら！

子供に頼らず自分の体で戦わんか！

お主らは子供以下か！

子供の見本になってみせよ！

手加減はするな！

殺せ！」

趙雲・十字隊・北郷兵

『おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ』

左翼

月音兵B「その通りだ！俺達が頑張らないでどうする

！なあ！皆！」

月音兵G「あの方を泣かした事を後悔させてやれ！」

月音兵H「そうだ！北郷様のご息女を泣かせた

奴に我らの怒りをぶつけてやれ！」

月音兵I「一人として生かすな！殺せ！」

月音・十字・北郷兵達

『おおおおおおおおおおおおっ』

中央前線

恋隊達「我らも続け！！！！！」

恋・十字・北郷兵達

『おおおおおおおおおおおおおおおっ』

後方前線

月「もう人ふんばりです！

皆さん耐えてください！」

月・十字・北郷兵達

『おおおおおおおおおおおおおおおおお！』

味方本陣

稟「詠、今が好機。」

詠「わかってるわ！

反撃に移る！本陣も・・・」

斥候「失礼します！」

詠「また援軍なの！」

斥候「援軍は援軍でも・・・味方援軍です！」

詠「旗は！」

斥候「は！太史、司馬、心、程、月下です！」

詠「そう言う事ね！凛!」

稟「コクッ・・・

これで勝利は間違いないかと。」

詠「反撃に移るわよ！

稟は本陣の十字隊を指揮！」

稟「御意！」

詠「本隊も前に出るわよ！

十字隊は救護兵の護衛を！

突撃ーーー！」

黄巾党との戦・・・終局に向かう・・・

後方

千登里　「司馬隊！心隊は！左翼に！

中央に太史慈隊、月下隊！

右翼は程隊！本隊と連携を取りなさい！」

『応っ（なのですよ～）』

山陽～城壁

徐進「・・・・・此処までですか・・・・

いやはや、北郷軍は強いですね・・・

まあ、戦力が削れないのは痛いですが・・・

コマもなくなっちゃったんでそろそろ・・・」

張角「おっおい！どうなってる！

何だ！あの化物は！」

徐進「此処で私は退場いたしますね・・・

あっそうそう・・・外の人形はあげますよ。」

張角「まっまってくれ！

わっわしも連れて行ってくれ！」

徐進「お断りします・・・コマはコマらしく

最後に悪あがきでもして下さい。」

張角「おのれ！・・・そうか・・・

あの女達がいたか・・・ふふふっ」

徐進「（さて、私もも・・・）

シュッ

徐進「！！」

徐進は紙一重で避けた。

？？？「ちっ外したか・・・」

張角「なっ何者！」

？？？「ふっ北郷軍の手の者と言っとこうか。」

徐進「（この隙に・・・）」

スッ

？？？「しまった！・・・しょうがない・・・

今は張角か・・・」

張角「こっこい！

貴様にやられるわしではないわ！」

ジャキッ

？？？「ふっ」

バコッ

バタンッ

？？？「さっきの子が一刀と月様の・・・

良く似ているな・・・月様、詠、恋・・・

一刀・・・」

城壁前

詠「出てこないわね・・・ん？」

風「ですね～・・・おや？」

星「あれは・・・ふふっ」

恋「・・・・・」

月「へぅ～」

稟「なるほど。」

一同が城を見上げると、『華』と言う旗が立った。

華月「我が名は華雄！義により助太刀に参った！

遅くなって済まない！張角は捕らえた！」

星「皆の者！勝鬨を上げよ！」

『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ』

総合　北郷軍約13万　VS　35万以上　

勝者　北郷軍　相手・・・・殲滅

山陽・・・死者約200・・・　負傷者3万・・・

後に、群雄に瞬く間に知れ渡る・・

そして、各群雄達も黄巾を殲滅させ、

黄巾党は終局を迎えた。

武将達は新たな仲間を連れ＋2迷

・・・鄴郡に帰還した

時は少し遡り

天幕

月音「・・・ん・・・ん・・・はっ！」

バサッ

月音「ここは・・・天幕？」

ギュッ

月音の手は恋が握っていた。

恋「zzz.....」

月音「恋おっかぁ・・・」

恋「ん・・・！月音！！」

ギュッ

月音「ぐはっ・・・ぐるじ・・・い」

恋「・・・良かった」

しばらくして・・・

詠「月音、目覚めたのね」

詠が月音の天幕までやってきた。

月音「・・・ねぇ・・・あの人とあの子は？」

詠「・・・お母さんと思われる人は死んだわ

あの子は・・・まだ寝てる」

月音「案内して・・・それと・・・」

救護所

徐庶「・・・ん・・・私・・・」

月音「目覚めた？やっほー」

徐庶「貴方は・・・覚えてる・・・ごめんなさい」

月音「良いよ良いよ操られてたんだから・・・」

徐庶「・・・ありがとう・・・それよりお母さんは？」

月音「え？・・・いや・・・」

徐庶「そう・・・会える？」

月音「・・・良いよ」

そして月音は死兵達の所へ案内した。

徐庶「・・・・・・」

月音「・・・ごめん・・・もっと早く助けてあげれば

・・・ごめん・・・これ位しか出来なかった」

徐庶「良いのよ・・・分かってた」

月音「・・・・・・」

徐庶「・・・・・・」

月音は周りに居る兵士全員を天幕まで引き上げさせた。

徐庶「ううっ」

月音「・・・泣いて良いよ・・・今は泣きな」

そして一人の少女の泣き声が響き渡っていた・・・

そして一人の少女は決意をしていた・・・

徐進はあたしがコロスと・・・

一行は城へと帰り帰還の報告をする為に

王座の間に向かっていた。