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【サイバ】アクアプラネット物語 ジャンピーマリン~謎の火山島出現!?(前編)【交流】

古淵工機さん

2023-04-16 19:45:20 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:526   閲覧ユーザー数:516

天空市沖合。

その海中でなにやら怪しい振動が起きているという……。

原因はわからないが、何かあっては大変だ。

 

そこで天空市海洋学研究所『アクアプラネットてんくう』の

バンドウイルカ型マシーナリー・ホッピーとアシカ型マシーナリー・リフティが

海底調査に乗り出していたのだった。

「……と。博士からの情報だとこの辺りみたいね」

「いったい何なんでしょうか?原因不明の振動って」

「それを確かめに来たんでしょ……。ん?何かしらあれ」

 

ホッピーの視線の先に見えたもの。

なにやら海底の地形が隆起しているようだ。

その岩の割れ目からは何やら気泡が出ている。

 

「……熱水の吹き出し口ですかね?もっと近づいて……」

近づいて様子を見ようとするリフティ。

 

しかし、ホッピーは異変に気付いてリフティを呼び止める!

「駄目!すぐに離れて!!」

「はい?どうしたんですか!?」

「いいから離れて!!」

「は、はい!!」

全速力で現場海域を離脱するホッピーとリフティ。

その次の瞬間だった。

突如割れ目から溶岩が噴出し始め、地形が盛り上がってきたのである。

数週間後。アクアプラネット研究棟・作戦会議室。

「……ということで、以前ホッピーとリフティが発見したという海底火山だが……」

壇上では城ヶ崎洋三が説明をしている。

 

「ここ数日で活動を活発化させ、海面にまで姿を見せるようになった」

「……なるほど、こうなるともう島ですね」

答えたのは今井浜優美。

 

「しかし火山島ができたくらいでは問題にならないのでは?」

「通常であればな。しかし無人調査船で調べたところマグマ溜まりが地殻からかなり近いところにあるようだ」

「地殻から近いところに?」

「ああ。それに岩盤の質もあって、もしこのまま噴火すれば天空市上空に大量の火山灰と火山弾が降り注ぐことになる」

 

それを想像して戦慄するジャンピーとリフティ。

「た、た、大変だ!そんなことになったらイルカのステーキ待ったなしだー!!」

「アシカの丸焼きなんて聞いたことありません!いやー!死にたくなーいー!!」

 

その様子に思わずツッコミを入れるホッピー。

「あのねえ、もっと他に心配すべきことがあるでしょうが!!」

そんな漫才をよそ目にファスティは城ヶ崎博士に尋ねる。

「博士。それで解決策はあるんですか?」

「ああ、それについてなんだが、一ヶ所にたまっているマグマの通り道を何ヶ所かに分散できれば被害は食い止められるはずだ」

「わかりました。マシーナリー部隊、全員出動します!みんな準備はいいな」

「あたしを誰だと思ってるの?ホッピー了解!」

「ちょっと怖いですけど……リフティ了解!!」

「ボクらがやるしかないですよね!ジャンピー了解!!」

 

気合を入れる一同。それを見送る城ヶ崎博士と優美。

「頼んだぞ、みんな」

「気を付けてね!」

 

果たして大噴火は食い止められるのか?

待て次回!!

 


 
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