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鬼畜王文台 蘇りし虎は桃園を荒らす 01 第十三章一節

Degradationさん

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2009-12-10 00:46:25 投稿 / 全19ページ    総閲覧数:7995   閲覧ユーザー数:5865

鬼畜王文台 蘇りし虎は桃園を荒らす

 

 

中盤戦に入る前の確認事項:

 

 

・前半戦は孫堅が主人公でしたが、中盤戦はいよいよ我らがちんこが主人公となります。

 前半戦は「武」、中盤戦は「知」がメインです。

 

・雪蓮が存命しているため、蓮華の髪は長いままです。

 正ルートでは王としての自覚を持って独り立ちしましたが、

 この文台ルートでは孫堅が再臨したため、

 この先王として独り立ちすることは物語上ありません。

 

・本章(第十三章)はずーーーーーーーっっっと拠点フェイズのターン!!

 作者の気の済むまで長続きし、それ自体がすべて中盤を構成しております。

 今までに比べて小ネタが多いため、1Pや2Pの短編が中心になると思います。

 そのため、一話の中に複数の節が跨って構成される場合もあります。

 二十節とか三十節とかざらです。 描写方法もガラリと変わります。

 また、武道会や南蛮戦役等を除き、本章で戦らしい戦はほとんどありません。

 

・俺はこの第十三章をずっとやりたいと思ってたんだ、URYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!

 

・ちんこと雪蓮の掛け合いは、やはり楽しく書けますな。

 

 

煌蓮「さぁ野郎共、宴の時間だ!! とくと楽しめ!!!」

 

 

 

第十三章

 

 

 

-1-

 

 

 

 

 

ZZZZZZZZZZZ………。

 

 

 

ZZZZZZZ………。

 

 

 

ZZZZZ……。

 

 

 

 

バーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンンンンン!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

煌蓮「ぼおおおおおおぉぉぉぉぉぉずうううううううぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!

   朝じゃああああああああああぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!

   とっとと起きんかあああああぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁいいいい!!!!!」

 

 

 

ドゴスッ!!!!

 

 

 

 

一刀「どわああぁぁぁ!!!? 火事か!!? 敵襲か!!!? 春蘭の暴走か!!!!??」

 

煌蓮「いい加減目を覚まさんかぁ!!」

 

 

ゴチーーーン!!

 

 

一刀「あだっ!! す、すんません…」

 

煌蓮「分かれば宜しい」

 

 

俺は、鬼畜様から景気の良い一発を食らった。

 

 

 

雪蓮「ふああぁ…いってらっしゃーい、かーずとー♪ ねむー」

 

煌蓮「お前も来るんだよ、馬鹿娘!!! それとも、函谷関での戦功をフイにしたいのかい?」

 

雪蓮「え、それはやだ!!」

 

煌蓮「だったらさっさと顔洗って椅子(玉座の間)まで来いや、お前ら以外はもう全員揃ってるぞ!!」

 

一刀「マ、マジか!!?」

 

煌蓮「オラァ、さっさと行く!!!!」

 

一刀・雪蓮「さーいえっさー!!!」

 

 

      [鬼畜王文台 蘇りし虎は桃園を荒らす]   開幕

 

 

 

雪蓮「さっっむーーーーーい!!」

 

一刀「さびいいいぃぃぃ!!!」

 

 

ガタガタブルブルガタガタブルブル。

 

 

俺と雪蓮は、二人仲良くお母さんに蹴りだされて、寒風吹きすさぶ中洗い場に直行した。

廊下の時計(真桜謹製)を見ると、すでに巳の刻(午前十時)に達しようとしている。

やべぇww 完全に寝坊だ、うひ。

うぅ…真冬の冷たい水が手にしみるぜ。

今度、真桜に温度計の開発でも頼んでみるか。 この寒さじゃ絶対一桁だぞこれは。

 

 

 

雪蓮「寒いわねー、洛陽の冬って…建業じゃ夏が暑い代わりに冬は過ごしやすかったんだけど、

   こっちはその逆ね。 南方生まれのあたしたちには少し辛いわ」

 

一刀「そうだな…俺ん家も倭国の中じゃ南方の出だから、この寒さはちょっと厳しいかな」

 

雪蓮「倭国かぁ~…行ってみたいなぁー、一度でいいから」

 

一刀「政務を投げ出すつもりか、この不良君主め」

 

雪蓮「ぶーぶーぶー」

 

一刀「ぶーたれても無駄だ。 というかお前、なんで勝手に俺の布団に入り込んでたんだ?

   後で抜け駆けしただなんて蓮華やシャオから怒鳴り散らされても俺は責任取らんぞ」

 

 

とりあえず機先は制しておく。

俺に尻拭いをさせられたんではたまらんからな。

うむ、朝のひしゃく一杯の水を飲むのは日課だ。

 

雪蓮「えー、じゃー、その時になったらその時で、一刀が昨日、あーんなことやこーんなことを

   六    発    もしてくれたんだってみんなにバラしちゃお♪」

 

一刀「ヴーーーーーーーーーー!!!!!」

 

雪蓮「あ、そういえば、母様のときは十発で、蓮華のときは四発で、

   シャオは三発で、桃香ちゃんは……」

 

一刀「な"っ!? 何で知ってるんだ!!?」

 

雪蓮「えー、だってみんな噂してるわよ、昨日は一刀と何回ヤったのかーとか、

   “同伴者”は誰だったのかーとかって」

 

一刀「あ…あいつら…!!」

 

 

 

俺たちはこのとき、もう少し周囲に気を配るべきだった。

二人していかがわしい話をしながら玉座の間に手を掛けようとしたそのとき、

なにやら真っ黒黒黒の炎というべきか、瘴気のようなモノが、

寒天の外に向かってあふれ出しているのだ。

 

 

一刀・雪蓮「ッ!!?」

 

 

扉の取っ手に触れた途端、やけどしそうな熱さが手に伝わってきた。

瞬時に手を引っ込めた。 ここから先は入ってはならない地獄への入り口……

五胡との戦いのときに見たことがある。 これは、愛に狂った者たちが放つ、嫉妬の炎だ!!!!!

 

 

ガチャ

 

 

ムコウカラ トビラガ アケラレタ

 

 

 

玉座の間。

 

五十名以上の呉の将が集う孫呉で最も神聖な場所で、

俺は玉座に無理やり座らされていた。

ちなみに雪蓮は、冥琳と華琳の手によって、魂が抜けたように真っ白に石化していた。

 

一刀「あのー、何で俺はこんなところに座らされているんですか?」

 

祭「先も言ったじゃろうに。 抜け駆けをした策殿と、それを許したお主を裁くためじゃ」

 

一刀「いや祭さん、それ答えになってないから。 それに俺は抜け駆けをしたわけじゃ…」

 

華琳「言い訳は見苦しいわよ、一刀」

 

一刀「いや、それにしたって華琳、何で俺は…」

 

煌蓮「このあたしがそこに座って良いと言ったんだ、何も問題はあるまい」

 

一刀「いやいやいや!! 俺は王なんかじゃないから!!!」

 

煌蓮「あん? あたしゃ孫呉の跡継ぎにお前さんを選んでも良いと思ってるんだ。

   今からでもその椅子の感触を確かめておくのも悪くはないだろ? ほれ」

 

文台様は、自分が手に持っていた二通の書面を、俺の目の前に突きつけてきた。

そこには……

 

 

 

 

               勅        令

 

 

 

           孫呉国天譴大師 北郷一刀  殿

 

 

 

           貴公を、洛陽大都督の任に命ずる。

 

 

 

        並びに、孫呉皇位第一位継承権を付与する。

 

 

 

            孫呉国武烈皇帝  孫文台

 

 

 

 

 

             戦  功  証  明  書

 

 

 

                  武将の部

 

 

 

           第一位  夏侯妙才 及び 李曼成

 

 

           第二位  関雲長 及び 張文遠

 

 

           第三位  孫伯符 及び 曹孟徳

 

 

 

                 文官の部

 

 

 

              第一位  周公謹

 

 

              第二位  程仲徳

 

 

        第三位  孫仲謀 及び 北郷一刀

 

 

 

 

一刀「ぬううぅぅぅああああぁぁぁにいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!!!???」

 

 

ヤメテクダサイ!!! ソレハ死刑宣告デス!!!!

 

 

 

 

あれ…?

 

 

 

 

一刀「……何だこれ? 何で俺の名前が入ってるんだろ?

   というか、蓮華って文官だったのか?」

 

 

 

???「フフフ…ウフフフ…ソれはネ、アなタといっシょに列せラれたカったカらよ、かズと」

 

 

駄目だ…!

 

振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ

振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ

振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ 振り向いちゃ駄目だ

 

 

フリムイタラ  コロサレル

 

 

 

病華「ニがサなイわヨ……モうガまンデきなイんだモの……ウフフフフフフフフフフ」

 

病紗「逃がしませんよ……ご主人様……ククク」

 

病琳「さぁ…イジメテあげるわ、一刀……フフフfffff」

 

 

一刀「あんぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああーーーーーーー!!!!!!!!」

 

 

 

 

この日の孫呉の玉座の間は、愛に狂い焦がれた将たちの大乱交で、

血と汗と漆黒と桃色の空気で限界までに圧縮された。

俺が体力をなくし干からびかけると、たちまちのうちに冥琳と秋蘭が

鶏のレバーだのマムシを煎じた漢方だのを持ち出して俺に無理やりよこし、

眠気が来れば朱里が精力増強のツボを食らわして俺の精神を暴走させ、

風呂に入りたいといえば、霞と真桜がわざわざ玉座の間のど真ん中に

木を組んで火をたいて湯を沸かし、そこで入りながらお勤めさせられ、

そんな生き地獄が丸一週間、洛陽の玉座で繰り広げられた。

弾数なんぞ覚えてもいない。 恐らく軽く五十は超えていたと思う。

 

 

 

八日後、ようやくほうほうの体で解放された俺は、このとき骨身にしみて思い知らされた。

病みすさみ始めている者たちを、大遠征の後だからといって放置してはならぬ、と。

 

そして、体も精神もガタガタの俺をよそに、妙に肌が光り輝いている連中が

洛陽の城内を闊歩しているのであった。

そして、元蜀の将たちの俺を見る目が大きく変わってしまったことは、言うまでもない。

 

 

南無。

 

 

 

本日のフィーバータイムの結果:

 

 

呉古参将軍全員(孫堅 孫策 孫権 孫尚香 周瑜 黄蓋 陸遜 甘寧 呂蒙 周泰)

 

劉備隊のうち、 劉備 関羽 張遼 諸葛亮 鳳統 張合 徐晃

 

曹操隊のうち、 曹操 夏侯惇 夏侯淵 程昱 楽進 李典 于禁

          (稟は鼻血を出しすぎてKO 桂花は当然拒否)

 

元蜀軍のうち、 黄忠 厳顔 趙雲

 

 

総発射弾数: 七十五発

 

 

 

第十三章一節終了


 
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