-駅前-
あの事件が起こってから数日後の土曜日
午前までバイトを終え、駅前を軽くふらついていると
聞きなれた声が

続きを表示

深雪「ここらへんで、おすすめのエンジョイスポットってないかしら」
女性「…私はあまりそういうのは詳しくないので」
深雪「あら　そうなんですね　すみません」

会話が途切れたところで、彼女と目が合った
深雪「あっ」
「や、やぁ」
気を遣うように、メイド服の女性はそそくさと去っていく
深雪「あのカッコ、どこかの店員さんかと思って声かけたんだけど
思い違いだったみたい

今までトリカゴ生活だったでしょ　だから色々楽しみたくて
こう、なんか変わったところに行って楽しみたくて」

後で知ることになるが、彼女、学校と宿舎の行き来のような生活だったらしい
そんな生活をしていれば、この状況がとっても新鮮なのだろう
今でも登校はお迎えの車が待機して送迎してる感じだからな…
思った以上に、この状況は彼女にとって夢に描いたようなチャンスなのかもしれない


「凛花さんに聞いてみたら？」
深雪「あの娘、インドア派で、バイトくらいしか外に出ないから
あまり参考にならないのよ

そうだ、貴方に聞けばいいじゃない！
ね、何か私におすすめのスポットってない？」

「俺は男だし、性別が違えば面白い感覚だって変わって来ると思うよ」
深雪「いいのいいの、そんなの、実際やって見なくちゃわからないって」

ここは…

１.　ゲームセンターやカラオケとかどう？
２.　スイーツやハンバーガとかのグルメスポットかな
３.　そりゃ室内プールよ

+++
今年もありがとうございました

作品において
商用目的での転載、加工　AI学習などへのすべての電子処理を禁止します
Reproducing all or any part of the contents is prohibited.