No.1100604

【獣機特警K-9IIG】汚染(2)【交流】

古淵工機さん

2022-08-21 09:02:06 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:129   閲覧ユーザー数:125

事件発覚の翌日。

連絡を受けてラミナ自然保護区ベースキャンプにやってきたのは

ラミナ警察署生活警備課のミウ・カワグチ、テムナ・ツルハシ、アード・レポル、木町シャイオの四人だ。

 

「なるほど、つまり事件はその幹線道路の脇にある水源地に関連しているというわけですね」

ミウの話に、ミランシャは険しい表情で答える。

「ええ、そうなのよ。おそらくその水源地が汚染されているせいでこっちにも被害が出てきてるんだと思うの」

さらにナディも懇願の声を上げる。

「頼む!動物たち救ってくれ!」

 

「よっしゃ!せやったら道路脇を徹底マーク……」

しかしテムナが言いきらないうちにまたも異変が起きる。

 

「大変です!今度は水浴びをしていたサイが3頭……!」

「なんですって!?」

「やれやれ、言ってる間にこれだ」

「……すぐにヘジホッグ峠に向かうよ!」

「おう!!」

 

かくして生活警備課はヘジホッグ峠へと急行したのである!

 

ヘジホッグ峠……。

「アードちゃん!あれ!!」

シャイオがパトカーの前方にダンプトラックを見つけた。

 

「なんでこんなとこにダンプトラックなんか……」

「しかもあのダンプ……廃棄物輸送車かいな。なんでこないなトコに」

「あ、停まった」

 

ダンプは山の中腹に停車した……だが何やら様子がおかしい。

「……なんだってこんなとこでバックしてるんだ?」

「ここ非常用の待避所だよね。なのに荷台を崖の方に向けてバックして……」

「ますますもって怪しいな」

と、次の瞬間である!

 

なんとミウたちの見ている目の前でダンプトラックは荷台を傾け始めたのだ!!

 

「なっ!?嘘やろ、こんなトコでかぁ!!」

荷台からは次々に廃棄物が落とされていく。

ミウとテムナはすぐさまパトカーから飛び出しダンプトラックの方へと走り出す!!

 

「こらーっ!警察や!お前らいったい何やっとんねや!!」

「何ってゴミさ捨ててんだべ、見たらわかンだろが」

「捨ててんだべって……これ産業廃棄物じゃないの!こんな山中に捨てるなんて不法投棄もいいとこだわ!」

「んだけどよォ」

ミウ・テムナの二人と押し問答を続ける運転手。

だがそうしているうちに別のダンプがやってきた。そして……!

 

なんとこちらも産廃を谷へ向かって捨て始めたではないか!!

 

「おい!おい!!お前もやめろ!!何こんなトコに捨てとんねん!!」

「うるせえ!俺らはみんなここに捨ててんだよ!!」

「アホ!!ホンマのボケか!!ここが何処かわかってて捨てとるんか!?」

「なんだとこのアマぁ!!」

突然、運転手のサイ男はテムナにむかい自慢のツノで体当たりを仕掛ける!

 

「ぎゃっ!!」

「テムナ!!」

凄まじい勢いで突き飛ばされ尻餅をつくテムナ。

「アード!シャイオ!たった今公務執行妨害も追加よ!そいつを捕らえて!!」

「よしっ!確保ー!!」

「な、何だってんだよお前ら、うわーっ!?」

運転手のサイ男は公務執行妨害で現行犯逮捕になったが、その直後のことだ!

なんと3台目のダンプがやってきて産廃を捨て始めたのだ!!

 

「あーもう!これ見よがしとばかりにこいつら……!」

「ミウちゃん!応援を呼びましょう!これじゃキリがないわ!!」

 

 

緑深い山中に次々にやってくる産廃ダンプの数は増えるばかり。

このままでは保護区の動物たちが危ない。

果たしてこの前代未聞のピンチを切り抜けることはできるか……!?

 

 

しかしミウたちが現場で悪戦苦闘をしている頃。

崖の上、山頂に近い茂みの中から道路の様子を眺める男が一人。

「……妙ですね。やってきているのはすべて同じ業者のダンプばかり。おまけにやってくる方向も悉く一致している……」

 

男はシルクハットをかぶり、夜会服を着たテラナーの男性。

読者諸君はもうこの男が誰かおわかりであろう。

 

「となれば発生源は……同じということか。何にせよこのまま捨ておくわけにはいきませんね……」

 

そう、彼こそ神出鬼没の怪盗ノワールである!

 

「さて、それでは私も動くとしましょう。放置すればいずれ自然保護区だけの問題ではなくなってしまう」

 

ノワールはこの事件の闇を暴くつもりだ!果たして事件の結末や如何に!?


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