「ラジオから流れる音楽と
それをカセットテープの中に録音した音楽、
それが僕の宇宙の
全てだった。

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駅前で待機していた
三日月タクシーを捕まえて
久し振りに訪れたこの場所で、
あの頃と同じように
カセットテープを聴いていた。
PLAYボタンを押せば
あの時のDJのあの声と共に
あの曲が流れて来た。

あの頃と違うのは
テープはすっかり古くなってしまっていて、
随所で音も伸びきってしまっていた。
おまけにプレーヤーの中からは
軋むような音までもが聴こえてきた。

大好きだった曲が始まる丁度その前で
テープはとうとう再生を止めてしまったのだった...」

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たまにはこのような感じのイラストでも。
画用紙に水彩絵の具、水彩イラストで描いたもの。