「抱っこしてみなよ」
奈々「ほい」
促されるままに百瀬はおはぎを受け取る
おはぎ「んなぁ～」
ゴロゴロ音を立てて腕に抱かれていく

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百瀬も喜んでいるような気がする

そこに俺の母親がやってきて　奈々姉が
母親の仕事道具の入ったかばんを渡した
母親「奈々ちゃん、ありがと　あら、あなた
お向かいさんよね」
どうやら顔は知っていたらしい

母親「うちのが世話になってるわ
学校、クラスも同じでしょう
だから気になってたの
御家族が見えないから、一人暮らしよね
大変でしょう」

百瀬「慣れてますから」
母親「何か困ったら言ってね」
百瀬「無闇に頼ったりしてはいけないと言われてますので」

お昼休みの食事のことなんかも気になったけど
こう言われては完全にお節介だな…
それにしても、母さんも百瀬を気にかけてたのか
軽く伝えてた程度だったんだけどな

しかしうちの親に対しても笑顔は見せない
やっぱり人見知りなんだろう
それでも抱っこしているおはぎを離さないのは
こいつには心を許しているってことか

奈々「かわいい？」
百瀬「…はい　猫、初めて抱っこしましたけど
柔らかくて　可愛いです」
母親「この子、食事以外はてんで無関心なのに
よっぽど気に入ったんだわ
この子のママは人懐っこかったんだけどね」

奈々「きっと女同士気が合うのよ」
百瀬「え？女の子なんですか？」
奈々「ぴっちぴちギャルよ」
「言い方が古すぎだろ」
奈々「しかし猫扱いしてもらってよかったわよ
アザラシの子って言われたこともあったからねぇ」

結局その後も百瀬はおはぎを抱っこし続け
解放されたのは日が暮れた後になったのだった
（続く）


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猫ちゃんとの単純なふれあい回でした
大きな展開は次回！ってことで

実際妹がいると、妹萌えってしないんですよね
姉がいると　姉萌えに対する耐性があるのかしら？