No.1061860

スマブラ Stern des Lichts 69 ~狡猾の死神~

Nobuさん

リドリー戦。
こいつらの関係はこういう関係でないといけないので。

2021-05-15 13:15:11 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:325   閲覧ユーザー数:325

 ベル達は操られたデイジーに勝利し、彼女をダーズの呪縛から解放した。

 

「光の力よ、彼女を目覚めさせて! おねがいカムバック!」

 ピーチは倒れているデイジーに対し、蘇生魔法「おねがいカムバック」を使った。

 これにより、デイジーは意識を取り戻した。

「う、う~ん……」

「大丈夫? デイジー」

 ピーチはデイジーを安全な場所に移動させた。

 デイジーは戦闘の反動で、頭がくらくらしていた。

「っつー、頭が痛い……。ちーとばかり休ませてくんなまし」

「ええ、それがいいわ」

 

 デイジーはしばらくして、完全に元に戻った。

「あー、ホンマに辛かったわ。自分らがおらへんかったら、今頃ウチは道具として使われたかもしれへんなぁ」

「もう大丈夫よ、デイジー。あんたはダーズから解放されたんだから」

「ダーズ?」

「目玉に触手がついた、思い出したくもない敵よ。せっかくキーラを倒したと思ったのに……」

 ベルはデイジーに苦々しい顔でダーズの事を話す。

 デイジーは「キーラ」という人物を知らないようで頭に?マークを浮かべている。

「自分が言った『キーラ』って誰や?」

「キーラは、私達の世界を侵略しに来た光の化身よ。

 最初はカービィやシャドウと一緒にキーラを倒すための戦力を蓄えて、その後にキーラを倒したんだけど、みんなバラバラになっちゃってね」

 これまでの事情をベルから聞いたデイジーは、へえー、ほおーと相槌を打つ。

「要するに自分らはみんなを集めた後、ダーズをやっつけるって事やな?」

「ま、そういう事になるわね。そのためには、あんたの力も必要かしら」

「ウチの力かいな? もち、オッケーや! 自分らにしっかりついてくでー!」

 デイジーは元気いっぱいに腕を上げ、ベル達の仲間になる事を告げた。

 今ここに、サラサランドの元気姫が仲間になった。

 

「次は、ここね……」

 ベルは死神&子死神を解放してレバーを倒し、インスパイアド、スカルマン、ミイラ男、ワリオをとりあえず解放した後、梯子を使って下まで降りた。

 梯子の下は、水晶がたくさんある洞窟だった。

「なんやここ、めっさ暗いなぁ……」

「ドラキュラ城自体が、暗い場所だけどね」

 デイジーは様子が変わったドラキュラ城に不安になる。

 ベルはきょろきょろと、辺りを見渡している。

「ここに捕まったファイターがいるみたいだけど、一体どこにいるのかしら」

 ファイターを探すため、ベルが先頭に立って歩く。

 だが、ファイターの姿はどこにもなかった。

「あ、スピリッツ!」

 ベルはゾーラ族のスピリッツを発見し、そのスピリッツを解放すると後ろに道ができた。

 道は、橙色の光が明るく照らしていた。

「戻る時に近道になりそうね。覚えましょう」

「うん」

 上には銀の砲弾があったが、幽霊が邪魔をしていて進めない。

 仕方なく一行は先に進み、シュルクのボディに宿ったアレンのスピリッツを解放し、

 先に進んでゼルダのボディに宿ったマリア・ラーネッドのスピリッツを解放する。

「それっ! やあっ!」

 トゥーンリンクは動物や聖獣による攻撃にやや苦戦するが、解放に成功した。

「この子、意外に強かったなぁ」

「魔物使いは魔物こそが友達なのよ。さ、次に行きましょ」

「うん」

 

「はっけい!」

「ファルコンナックル!」

 その後、エース級のナックルジョーをルカリオとファルコンが何とか解放した後、銀の砲弾を手に入れる。

「どーん!」

 梯子を下りて左側にある大砲を使い、邪魔な二匹の幽霊を同時に倒した。

 銀の砲弾は貫通するという特性を利用した技だ。

 ルカリオは梯子を下りて銀の砲弾を拾った後、奥の梯子を上って一番上に上がり、銀の砲弾を壁に当てて反射し、二匹の幽霊を同時に倒した。

「これで邪魔者はいなくなったわね」

「さあ、梯子を登るぞ」

 邪魔な幽霊を全て倒した後、ベル達は一番奥の階段を上り、梯子を上って地上に行った。

 宝箱を開けておやつを手に入れた後、梯子を下りて洞窟に戻り、2つある穴のうち上にある穴に入り、階段を上がって地上に行った。

 そこはたくさんの鉄格子や壊れた鉄格子があった。

 最初に一行が出会ったのは、フランケンシュタイン&のみ男のスピリッツだった。

「よぉ~っし!」

 デイジーがやる気満々に前に立つ。

「こいつらの相手はウチがする。ええか、ベル?」

「ええ、もちろんよ」

「ほな、いくで~!」

 デイジーは満面の笑みを浮かべて、フランケンシュタイン&のみ男のスピリッツに戦いを挑んだ。

 

「ウチの大勝利や!」

「やったわね、デイジー!」

 デイジーが勝利ポーズを決めると、洞窟の中に梯子が現れ、闇の鎖に縛られたファイターが現れた。

 どうやら、ダーズの力で隠されていたようだ。

 一行はすぐに、ファイターがいる洞窟へと戻る。

 そして、梯子を下りて一番下まで行くと、闇に囚われた紫の翼竜を発見する。

 スペースパイレーツの最高司令官、リドリーだ。

「……リドリー……!」

 サムスの両親を殺した、狡猾の死神。

 宿敵の姿を見たサムスは、リドリーにアームキャノンを向ける。

 その声は、いつもより冷徹だった。

「ウチがやったるでぇ! 覚悟しぃな、リドリー!」

「待ちなさい、デイジー」

 デイジーがリドリーに戦いを挑もうとするが、サムスが彼女の前に立つ。

「こいつは因縁の相手。私が倒す」

「しゃーないなぁ……。今回は自分に譲るで」

 サムスとリドリーは宿敵同士である。

 それを邪魔する事はできないため、デイジーは素直に身を引いた。

 サムスはアームキャノンでリドリーを縛る闇の鎖を破壊する。

 すると、リドリーが赤い目を光らせて襲ってきた。

 

「グギャアアアアアアアアアア!!」

「来なさい、リドリー。……私が、相手よ!」

 サムスとリドリーの一騎打ちが始まった。

「そこよ」

 サムスはアームキャノンにエネルギーを溜め、リドリーに発射して吹っ飛ばした。

「グギャオ!」

 リドリーは崖に掴まって復帰した後、サムスに接近して爪で切り裂く。

 パワードスーツがあったが、十分なダメージだ。

 サムスは距離を取った後、ミサイルを放つ。

 リドリーは爆風で吹っ飛ぶも、すぐに崖に捕まって復帰する。

「グギャォォォォォォ!」

「くぅっ!」

 リドリーは口から火炎のブレスを吐く。

 サムスはシールドを張り、リドリーの攻撃を凌ぐ。

「グギャォォォォォォォォ!」

 リドリーは空を飛び、体当たりしてきた。

 サムスはボムで反撃した後、ジャンプでかわすが、リドリーは隙を突いてサムスを掴み投げた。

 その後に再び突っ込むがサムスはかわしてミサイルで反撃する。

「ギャオオオォォォォォォォォ!!」

「……っ!!」

 リドリーブレスが命中したサムスは軽く吹っ飛ぶ。

 サムスはミサイルを撃った後、すぐにジャンプして距離を取り、アームキャノンにパワーを溜める。

「しまった!」

 しかし、パワーが半分ほど溜まったところにリドリーが現れ、サムスを掴むとグラビングスクラッチで攻撃した。

 サムスは何とかジャンプとスクリューアタックを駆使し、崖に掴まって復帰した。

「グギャォォォォォォォォォ!」

「その攻撃は、見切ったわ」

 着地したサムスにリドリーはもう一度グラビングスクラッチを放つが、サムスはリドリーの攻撃を見切る。

 アームキャノンによる打撃でシールドを削りつつ、ミサイルやボムで反撃する。

 しばらくすると、サムスの身体が光った。

「ゼロレーザー……発射!」

 サムスはチャージ切り札「ゼロレーザー」を発動、アームキャノンから極太レーザーを発射した。

「ギャアアアアアアアアアアアアアア!!」

 極太レーザーをまともに浴びたリドリーは凄まじい叫び声を上げる。

「す、凄い……」

 ベルはゼロレーザーを見て、とある普通の魔法使いを思い出した。

 そして、レーザーを発射し終わった後、リドリーは場外まで吹っ飛ばされ、サムスの勝利が決まった。

 

「グゥゥゥゥ……」

 サムスに敗れたリドリーは、仰向けになりながらぐったりしていた。

 彼にはもう、戦う力は残っていなかった。

「とどめよ」

「待って、サムス!」

 サムスはそのままリドリーにとどめを刺そうとするが、ベルが止める。

「何故、私を止める」

「今、あんたが倒す敵はリドリーじゃないでしょ! こいつもダーズに操られた被害者なんだから!」

「……そうだったわね」

 ベルの言葉を聞いたサムスは、アームキャノンをしまった。

 これ以上の戦いは、無意味なのだろう。

 

「こいつはとりあえず、安全な場所に運んでおくわ。ファルコン、一緒に運びましょう」

「ああ」

 ファルコンとベルは、倒れたリドリーを安全な場所に運んでいった。

「おねがいカムバック!」

 ピーチがおねがいカムバックでリドリーを目覚めさせる。

「……」

「……サムス……リドリー……」

 サムスとリドリーは互いに睨み合っている。

 同じ仕事仲間として、ファルコンはサムスを心配していた。

 リドリーは俗に言う「ヴィラン」なのだが、今は共通の敵(ダーズ)がいるためそんな事を気にするわけにはいかないのだ。

「サムスもリドリーも、まだピリピリしてるのか?」

「グゥゥ……」

「……」

「決着はいつでもつける事ができるぞ。だから、今は一時休戦だ。ダーズを倒して、ここを出るんだ」

「……そうね、無駄な行動はしないわ。仕方ない、リドリーも行きましょう」

「グォォォォォォ……」

 ファルコンは何とかサムスとリドリーを説得する。

 現在の彼らの敵は、闇の化身ダーズだ。

 それぞれの戦いはいつでも行う事ができる。

 リドリーは渋々、ベル一行についていくのだった。

 死神&子死神

 出身世界:天空界

 性別:不明

 巨大な鎌を持った魔物で、赤い視線に当たると騒いで子死神と共に襲い掛かる。

 近づくと鎌を振り下ろして攻撃するので、遠くから飛び道具を使うと楽に倒せる。

 

 インスパイアド

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:不明

 天使上位三隊に属し、座天使と呼ばれる。

 非常に高位な霊的存在であり、人間が出会う事はまずない。

 

 スカルマン

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:男性型

 Dr.ワイリーが作った、戦うためだけに作られたロボット。

 骸骨のような姿通り骨身を惜しまないが、悪趣味。

 武装は特殊エネルギーを展開するスカルバリアー。

 

 ミイラ男

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:男性

 包帯が巻かれた死体に邪悪な気が宿って誕生したアンデッドモンスター。

 二人一組で現れ、挟み撃ちにした後に包帯を飛ばして攻撃する。

 

 ゾーラ族

 出身世界:ハイラル

 性別:男女両方存在する

 ゾーラ族は種族名。

 魚のような(えら)(ひれ)を持っており、主に水中で活動する種族。

 王政で、国王をトップとした社会となっている。

 

 アレン

 出身世界:リュエード

 性別:男性

 リュエードに住むセプターの青年。

 記憶を失い、街で倒れていたところを反抗組織フリーバッツのメンバーに助けられる。

 無愛想で寡黙な性格だが、正義感は強い。

 

 ナックルジョー

 出身世界:ミルキーロード

 性別:♂♀両方存在するが♂が多い

 耳が尖った小人の姿をした種族。

 種族全員が「ファイター」のARTSを持っている。

 優れた筋肉と鋭い感覚、そしてみなぎる闘気を持ちその戦闘能力は非常に高い。

 

 マリア・ラーネッド

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:女性

 ベルモンド家の遠縁に当たる少女。

 義姉を助けるため悪魔城に乗り込むも、囚われる。

 その後は、リヒターに助けられて彼と共にドラキュラと戦う道を選ぶ。

 戦闘では動物や四聖獣を呼び出す召喚士タイプ。

 

 フランケンシュタイン&のみ男

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:男性

 人造人間のフランケンシュタインと、矮雄(わいゆう)(のみ)を元にしたのみ男のコンビ。

 ちなみに、「のみ男」は元々別の名前だった。


 
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