No.1061528

スマブラ Stern des Lichts 65 ~大魔王・ガノン~

Nobuさん

聖地のボス、大魔王との戦い。
シャドウ編はこれで終了になります。

2021-05-11 08:00:04 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:248   閲覧ユーザー数:248

 魔王ガノンとの決戦が、始まった。

 決戦に挑むのは、リンク、ゼルダ、ガノンドロフ、そしてシャドウの四人だ。

 

「弱点は尻尾だ! そこを狙え!」

「ああ、カオススピア・バラージ!」

 シャドウは無数の光の矢を魔王ガノンに放つ。

 突き刺さった部分から爆発が起こり、魔王ガノンに大ダメージを与える。

「行きなさい、ファントム!」

 ゼルダは魔力でファントムを構築する。

 ファントムは魔王ガノンを切り刻んだ後、塵に戻っていった。

「斬岩」

 ガノンドロフは大剣で魔王ガノンを斬りつける。

 大剣は命中率が悪かったが、ファントムの援護で当てる事に成功。

「おりゃあっ!」

 リンクは魔王ガノンの下をくぐり抜け、尻尾目掛けて斬撃を繰り出す。

 魔王ガノンは大ダメージを受けながらも、四人の様子をじっと伺っている。

 

「一体、何をするんだ……?」

「リンク、油断大敵です。相手は強烈な攻撃を仕掛けるのかもしれません」

「ありがとう、ゼルダ」

 ゼルダの言う通り、何が来るのか分からない。

 リンク達は油断せず、魔王ガノンを睨み返した。

 

「カオスブースト! はっ! ふっ! いくぞ!」

 シャドウはカオスエメラルドの力で速度を速め、魔王ガノンに連続で打撃を与える。

 リンクは回転斬りを繰り出し、古代兵装・剣を抜いて魔王ガノンに癒えない傷をつける。

 ゼルダはディンの炎を放って遠距離から攻撃し、ガノンドロフは大剣と拳で攻撃した。

 

「まだ攻撃をしない……か」

「いつ強烈な攻撃が来るかは分かりませんよ」

「ああ、決して油断してはならない」

 一瞬の油断が死を招く。

 シャドウ、リンク、ゼルダ、ガノンドロフは緊張感を持って魔王ガノンと戦う。

「はぁっ!」

 シャドウは狙撃銃を構え、魔王ガノンの尻尾を狙撃する。

 狙撃できる余裕がなくても成功するほど、シャドウは銃の扱いに長けていた。

「半分削ったぞ」

 魔王ガノンの動きが少し鈍る。

 これで、魔王ガノンの体力は半分になったのだ。

「一気に行くぞ!」

「はい!」

 ゼルダは魔法で魔王ガノンの動きを制限し、ガノンドロフは大剣を一閃する。

 そして、リンクは魔王ガノンに突っ込んでマスターソードで連続で斬りつけた。

「グオオオオオオオォォォォォォ!!」

「……!」

 魔王ガノンは腕を交差させて力を溜め、ビームでシャドウとゼルダを薙ぎ払った。

 巨大な岩を一瞬で泥に変えるほどの威力を持つそのビームをシャドウは避ける事ができなかった。

 ゼルダは何とか緊急回避でかわすが、かわした後には、瀕死のシャドウがいた。

「……なんて威力だ……。身体が動かん……」

「大丈夫ですか、シャドウさん! 勇気の女神フロルよ、彼の者の傷を癒したまえ!」

 ゼルダはフロルの力を借りて、瀕死のシャドウの傷を癒した。

 これでシャドウはまた、戦えるようになった。

 

「グオオォォォォォォォ!!」

 攻撃を食らい続け、攻撃的になった魔王ガノンは、その肉体から禍々しい瘴気を発する。

 周囲の空気が不快な湿気を孕み始める。

 今、魔王ガノンの近くにいると、まともに攻撃ができなくなるため、シャドウ達は魔王ガノンから一旦離れた。

「グオオオオオオオォォォォォォ!!」

「カオスバースト!」

「力の女神ディンよ、その炎で悪しき者を焼け!」

 魔王ガノンは両腕を交差させ、再び極太ビームを放った。

 シャドウとゼルダはビームをかわし、カオスバーストとディンの炎で反撃する。

「はぁっ!」

「でやっ!」

「ウグォォォォォォォ!」

 リンクとガノンドロフは、剣で魔王ガノンの尻尾を切り裂く。

 宿敵同士の二人だが、剣の腕前は互角だった。

「グオオオオオオオォォォォォォ!!」

「効かんな」

「当たりません!」

 シャドウとゼルダは魔王ガノンのビームをかわす。

 流石に三度目となれば、行動パターンも読める。

「スピンキック」

 シャドウは魔王ガノンの尻尾に拳銃を撃った後、回し蹴りを繰り出して追撃した。

「斬岩」

「ファントム!」

 ガノンドロフとゼルダが呼び出したファントムの斬撃が、魔王ガノンに命中する。

 これにより、魔王ガノンは瀕死に陥り、同時にリンクの身体も光る。

 最後の切り札を発動する事ができるようになった。

「今です、リンク!」

「あいつにとどめを刺せ!」

「ああ!」

 リンクは古代兵装の弓矢を取り出し、弦を引いて魔王ガノンを狙った。

 

「とどめだ、魔王ガノン! 食らえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 リンクが弦を離すと、無数の青い光の矢が魔王ガノンを貫く。

 古代兵装・矢が魔王ガノンの体中に突き刺さると、刺さった部分から爆発が起こる。

 その爆発が魔王ガノンを包み込み、やがて青い大爆発が起こった。

 

 そして――大爆発が治まると、魔王ガノンの肉体は完全に消滅した。

 彼のスピリッツは、そのまま空に飛んでいった。

 リンク、ゼルダ、ガノンドロフ、シャドウは、疲れが溜まったのか、ばたりと倒れた。

 

「お疲れ様、だな」

 意識を失った四人に、クラウドがケアルをかける。

 数分後に四人は意識を取り戻した。

「俺達……勝ったんだな……」

「そのようみたいですね……」

 そう、リンク達は魔王ガノンに勝利したのだ。

 シャドウが立ち上がり、辺りを見渡すと、城からは既に邪悪な気配が消えていた。

「聖地は、闇から完全に解放されたみたいだな……」

 魔王ガノンを倒した事で、闇に包まれた聖地が徐々に光に包まれようとしていた。

 まるで、大きな敵を打ち破ったシャドウ、リンク、ゼルダ、ガノンドロフを祝福するかのようだった。

 そして、魔王の城に大きな白い光の渦が出現する。

 

「この光は……!」

「もしかして、聖地から脱出できるのか……!?」

 シャドウが光の渦を覗き込むと、さらに激しく渦巻いた。

 彼はそこに飛び込めば聖地を出られると推測した。

「飛び込むぞ!」

「ああ!」

 リンク達は頷くと、シャドウと共に光の渦の中に飛び込んだ。

 ~ベルのスピリッツ名鑑~

 

 ガノン(時のオカリナ)

 出身世界:ハイラル

 性別:男性

 ガノンドロフが魔王に変身した姿。

 力のトライフォースに支配されており、知能を持たずただ破壊のみを繰り返す。


 
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