No.1060172

スマブラ Stern des Lichts 第50話 ~ 一狩り行こうぜ!

Nobuさん

光の世界における、最後のキーラの手下(?)戦です。
流石に切断は描写的に悪いので、尾は破壊する事にします。

2021-04-26 11:32:43 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:316   閲覧ユーザー数:316

 パックンフラワーを仲間にして、一行はサムスが言っていた“贈り物”がどこにあるかを探索する。

 アローラ島は意外に広いため、探索に時間がかかった。

 そんな時、ジュカインがパックンフラワーを持ちながらダックハントと共に植物のにおいを辿って歩いている。

「ガブ、ガブガブ」

「わんわん」

「こいつらが贈り物まで案内してくれるらしいぜ」

「やるな、パックンフラワー、ダックハント」

「ガブ!」

「ばう!」

 どうだ! と勝ち誇るパックンフラワーとダックハント。

 彼らの探索能力は、いくつもの冒険をしてきたマリオも眼を見張るほどだった。

 

 一行はパックンフラワーとダックハントに案内してもらい、贈り物がある森丘まで辿り着いた。

 そこには、赤い身体のワイバーンのような姿をした巨大竜、リオレウスがいた。

「うわー、おっきいー」

 カービィはあまりの大きさに天を見上げる。

 他のメンバーも、リオレウスの巨大さに釘付けになっていた。

「これが贈り物なのね」

 一方のサムスは、「贈り物」であるリオレウスを冷静に見ている。

「サム姉?」

「恐らくは、こいつが最後のバリアを守るボスよ」

 サムスがそう言うと、リオレウスは翼を羽ばたかせて森丘の頂へと飛び去った。

「各地にはスピリッツがたくさんいる。解放しながら進むわよ」

「うん!」

 

 自然が豊かな森丘。

 しかし、そこもキーラの侵略に遭っていた。

 一行はリオレウスを狩るべく、スピリッツを解放しながら進む。

「えい!」

「PKサンダー!」

「インファイト!」

 空を飛ぶブロントバートや、胞子を振りかけるあるくキノコ、あばれうしポケモンのケンタロスを倒しながら、

 一行は森丘をキーラの支配から解放する。

「よし、これを押して……」

 リンクが赤いスイッチを押すと近くに橋が現れた。

 その橋を慎重に渡り、今のリンクと同じ世界のゼルダ姫を解放して先に進むと、光の鎖に縛られたトゥーンリンクが台座に置かれていた。

「トゥーン!」

 台座からは、次々とトゥーンリンクのボディが生成されている。

 リンクは、歯をくいしばってトゥーンリンクをマスターソードで斬りつけた。

 するとトゥーンリンクが赤い瞳をぎらつかせてリンクに襲いかかってきた。

「俺が相手だ! 来い!」

 リンクはトゥーンリンクに一騎打ちを挑んだ。

 

「せやあーっ!」

「グワアーッ!」

 リンクは何とか、トゥーンリンクとの一騎打ちに勝利し、彼を正気に戻した。

「ボクは一体、何をしていたんだ?」

「トゥーン、お前は悪い夢を見ていたんだ」

「そうだったのか……。皆さん、リンクを傷つけてごめんなさい」

 トゥーンリンクはスマブラメンバーに謝った。

 別人とはいえ、リンクの名を持つ仲間だからだ。

「俺も、仲間のお前と戦ってすまなかった。でも、今はみんな、キーラに操られていて、戦わなきゃ元に戻せないんだ。……分かってくれたか?」

「うん、分かったよ! ボクもみんなを助けてあげればいいんだよね?」

「ああ、そうだ」

 トゥーンリンクは理解してくれたようで、リンクは一安心した。

 

「じゃあ、よろしくな! トゥーン!」

「うん! みんな、よろしくね!」

 リンクとトゥーンリンクは互いに握手を交わし、スマブラメンバーの仲間が増えた。

 

 一行は仲間にしたトゥーンリンクと共にランビ、モーリィ、トリッキー、ガブリアス、ムッシュ、メリア・エンシェントを解放し、

 リオレウスが待つ頂へと辿り着いた。

「我輩よりも大きいとは……」

 リオレウスの巨体は、大きなクッパでさえも簡単に見下ろすほどだった。

 普通の人間なら、まずその巨体だけで威圧されるだろう。

 だが、彼を倒せばキーラのバリアが消滅し、キーラに戦いを挑む事ができるのだ。

 ここで逃げ出すわけにはいかない。

「リオレウスは鋭い爪と強靭な(あぎと)、そして強力な火炎のブレスで攻撃してくるわ。彼の弱点は尾。何発か当てれば、破壊できるわ」

 ベルがリオレウスの弱点を説明すると、火竜リオレウスが襲い掛かってくる。

 彼を迎え撃つのは、リンク、サムス、ランス、そしてアイシャだった。

「ボクは、大王様のためにも、絶対に負けない!」

「覚悟しなさい、リオレウス」

「はぁっ!」

「えいっ!」

 リンクはマスターソードでリオレウスの尾を狙って斬りつける。

 ランスも彼に続き、槍でリオレウスの尾を貫いた。

 アイシャとサムスは後方から攻撃した。

「グオォォォォ!」

 リオレウスは巨大な顎を開き、手近な対象……リンクとランスに噛み付く。

「ぐうぅっ!」

「うわあっ!」

 リンクはハイリアの盾、ランスはパラソルで防御するが、威力は凄まじくそれらを貫通してダメージを食らった。

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「あ、ああ……つっ、痛い」

 何とか二人は耐えたが、苦しそうな表情をする。

 アイシャは癒しの力を使い二人を癒す。

「あまり無理しないでくださいね。わたしの癒しの力は、弱まっていますから」

「ああ……」

 リンクとランスは再びリオレウスの尾を狙って武器で攻撃する。

「凍りなさい」

 サムスはアイスミサイルを放ち、リオレウスを凍らせて攻撃を防ぐ。

「よし、このまま一気に攻めるぞ!」

 リンクは飛び上がってマスターソードでリオレウスの尾を突き、ランスも槍を投げて追撃する。

 アイシャは包丁を振り回してリオレウスを切り刻み、サムスがリオレウスに突っ込んでボムを爆発させる。

 リオレウスの尾に、ヒビが入ってきた。

「……食うのか?」

「まさか! 食べませんわよ! 何にしろ、あと少しでリオレウスの尾を破壊できますわ。もう一踏ん張りですわ!」

「ああ!」

 リンクはリオレウスに突っ込み、ヒビが入った場所を突く。

「これで、どうだ!」

 そしてランスが槍を突き刺すと、豪快な音と共にリオレウスの尾は砕け散った。

「やった! リオレウスの尻尾を壊せた!」

 リオレウスの尾を破壊し、喜ぶランス。

 しかし、リンクは固い表情を崩さなかった。

「いや、まだリオレウスは倒れていない」

「しかも……」

 リオレウスは唸り声を上げている。

 尾を壊された事で、怒っているようだ。

「グオオオオォォォォ!」

 リオレウスは顎を開き、火炎を吐き出す。

 リンクはその炎をかわすが、余波がランスに飛び火し、ランスは身を灼かれる。

「だが、怒ってるという事は、あと少しでリオレウスを倒せるという事だな。一気にいくぞ!」

「はい!」

 アイシャはリンク、ランス、ピーチを鼓舞し、三人はリオレウスに一斉攻撃を仕掛ける。

 リオレウスは巨大な顎による噛み付きで反撃し、さらに高熱の火を噴く。

 その威力が及ぶ範囲は広く、スピードも上がっている。

「かわせるか!?」

「おっとっと!」

「当たらない」

「負けませんわ!」

 リンク、ランス、サムス、アイシャは緊急回避をし、奇跡的に全ての攻撃をかわした。

「よし! 決めるぞ!」

「ワドスピアスロー!」

「この一撃で!」

 リンクはブーメラン、ランスは槍、アイシャは食器をリオレウスに投げつける。

 サムスはその間に、エネルギー弾を溜めていた。

「それっ!」

 アイシャが皿を投げた時、サムスはリオレウスにとどめを刺す体勢に入った。

 

「一狩り……いかせてもらうわ!」

 サムスがチャージショットを放つと、巨大なエネルギー弾が一直線に放たれ、リオレウスを飲み込む。

 エネルギー弾が命中すると、大爆発が起きる。

 そして、大爆発が治まった時、リオレウスは地に伏せた……リンク達の勝利だ。

 

「やったああああああ!!」

「勝ったああああああ!!」

「私達は、勝ったのね」

「やりましたわ、わたし達の勝ちです!」

 四人は、その身体や声で、大いなる喜びを表すのだった。

 

「邪悪な力が……!」

 リオレウスを撃破した事で、森丘から邪悪な気配が消えていく。

 そしてキーラを守るバリアが消滅し、光の階段が現れ、ついにキーラへの道が開いた。

「やった! これでキーラと戦えるね!」

 カービィはようやくキーラと戦えるため喜ぶが、ベルは珍しく冷静にこう言った。

「ちょっとカービィ、早まらないで。この世界にはまだ捕まったファイターが残っているわ」

「……そうだな、僕達がまだ行っていない場所はある。そこを攻略して、改めてキーラに挑もう」

「あっ、言われてみればそうだ! よーし、みんなを助けて、キーラをやっつけよう!」

「決まったな。では……カオス、コントロール!」

 一行は残りのファイターを助けるため、シャドウのカオスコントロールで森丘を後にするのだった。

 ~ベルのスピリッツ名鑑~

 

 ブロントバート

 出身世界:ミルキーロード

 性別:♂♀両方存在する

 ブロントバートは種族名。

 丸い身体に四枚の透明な羽を持つ生物で、その透明な羽を羽ばたかせて飛行する。

 よく間違われるが、ブロントバー「ド」ではない。

 

 あるくキノコ

 出身世界:アースボーンド

 性別:なし

 ギーグの力で足が生え、自由に歩き回るキノコ。

 胞子を撒いて頭にキノコを生やし歩きにくくする。

 

 ケンタロス

 出身世界:ゲフリアース

 性別:♂のみ存在する

 バッファローの姿をした、あばれうしポケモン。

 ノーマルタイプで、特性はいかく、いかりのつぼ、隠れ特性はちからずく。

 世界の各地にケンタロスに乗って生活してきた歴史がある。

 

 ゼルダ(BoW)

 出身世界:ハイラル

 性別:女性

 100年前に滅びた、ハイラル王国の王女。

 明るく好奇心旺盛な性格で、ガノンを封じている。

 

 ランビ

 出身世界:DKアイランド

 性別:♂

 ドンキーコングやディディーコングをサポートしてくれるサイ。

 足が速く突進が得意で、角を使って攻撃できる。

 

 モーリィ

 出身世界:ミルキーロードの鏡界

 性別:♂

 サングラスをかけたモグラ。

 悪戯好きな性格で、いつもどうやって人を驚かそうか考えている。

 ちなみに、ミセス・モーリィとの関係は不明。

 

 トリッキー

 出身世界:スペースワールド

 性別:♂

 惑星サウリアを治めるアソーカ族の王子。

 トリケラトプスの姿をしており冒険と悪戯が好き。

 

 ガブリアス

 出身世界:ゲフリアース

 性別:♂♀両方存在する

 ガバイトが進化した、マッハポケモン。

 ドラゴン・じめんタイプで、特性はすながくれ、隠れ特性はさめはだ。

 ジェット戦闘機に負けないスピードで空を飛ぶ。

 雌雄で姿が異なり、雌は背びれの切れ込みがない。

 

 ムッシュ

 出身世界:ハイラル

 性別:不明

 リンクの冒険を手助けする、羽が生えた青い熊。

 「空」を象徴する生物であり、大きな尻で邪魔なものを吹き飛ばす事ができる。

 

 メリア・エンシェント

 出身世界:ゼノワールド・並列世界3

 性別:女性

 ハイエンター族の皇主ソレアンの娘。

 長命のハイエンター族なので、見た目は少女だが実年齢は88歳。

 エーテルと呼ばれる、魔法のような力を操る。

 

 リオレウス

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:♂

 ワイバーンの姿をした巨竜で、「空の王」と呼ばれている。

 立派な尾と翼を持ち、炎を吐く事ができる。

 リオレイアとは(つがい)になっている。


 
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