――夢を見た
愛しき人が『俺』と『国』との決断をする夢
『国』を取り、俺は消えていく夢
そして彼女が泣いてしまう夢を……
もう目が開けられない
そろそろ時間が近いみたいだ
「一刀……」
満月の光りが俺の愛する人の顔を美しく照らす
今日は今までの中で一番、綺麗に思えた
「よかった……元気になったんだね」
彼女は涙目になりながら叫ぶ
「どうして! どうして!」
俺は彼女の涙を手で拭きとって言う
――好きな子を助けるためならなんでもしちゃうよ
アイツは笑顔で答えた
もう体が消えかかっている
「……恨んでやる。一生」
言葉がそれしか浮かばなかった
「いいな―それ。一生俺は華琳に恨まれるの」
「そうよ、後悔しなさい。勝手な事したんだから」
「でもそうしたのは華琳に惚れたためなんだよな~」
もう見えない
「ふん……知らないわ」
それがアイツとの最後の交わした言葉になった
――運命は残酷よ
仮に私が死んだとしても歴史は変えられない
北郷が『王』となり、再び大陸が戦火になる
あの暗殺者がいい例
男はこう言った
『北郷一刀こそがすべての元凶! 奴を殺し、大陸を平和にするため!』
そう言って男は舌を噛み切る
夫の秘密は隠していたのだが、結婚を公表したためにそう言う噂が生まれてしまったらしい
でも、私は生きてしまった
大陸は再び平和になる
あの人はそれを知っていた……未来を知っているために
未来を変えるために……
……1年後、私は彼の子供を授けた
成人後はよく浮気をしているわ
全く誰に似たのかしら?
私? 彼?
ふふふ……見てる? 一刀
私やこの子を……
アナタが本当に変えた『物語』を……
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これが本当の終わり
何か書いてほしいヒロインがいましたらメールを……
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