「親友がいい歯科知っていますから
今から行きましょう」
瑞貴「う、うぅ」
これは無理やりでも連れていくしかないだろう
電話を借りて連絡を取る

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深谷「お、おまえか　丁度いい
今から遊びに行こうと思ってたんだよ」
「それよりお前行ってる歯医者に連れてってほしいんだよ
早いほどいいんだが、予約取れるか？」
深谷「何だ、歯痛いのか？」
「俺じゃない、駄菓子屋さんだよ」
深谷「ああ、お前の片思いの…」
「シーッ」

電話で会話中
瑞貴さんは逃げようとした
しかし、まわりこまれてしまった
ほとり「逃さないので」

そのやり取りが続くと、向こうから返事が来た

深谷「今日キャンセル出たとかで、すぐ診れるとよ
今から車で迎えに行ってやるよ」

その事を話すと、瑞貴さんは観念したようだ
車が着くと、呆れたほとりちゃんが背中をたたく
ほとり「行ってくるので！」

瑞貴「じゃ、じゃあ、その、病院まで付き添ってよ」
ほとり「お店はどうするので？」
瑞貴「臨時休業…」
ほとり「甘えたこと言うんじゃないので！私が店番するので」
いつもと立場が逆転しているな
すると瑞貴さんは横目でちらりと俺を見る

瑞貴「あの…
付き添ってくださいませんか？」
「お、俺ですか？」
瑞貴「迷惑でなければ」
ほとり「迷惑に決まっているので
甘えてはいけないので」
「いえ、いいですよ　行きましょう」
（ラッキー）

-歯医者-
瑞貴「２日前から、とってもいたいので。ひっく
なるべく、ひっく。痛くないように、ひっく
お願いします」

まさか受付まで付き合わされるとは思わなかった
涙ながらに彼女が訴えると、その横を心配そうに
子供やほかの患者が通っていく

無意識に腕を握ってもらって、両頬が真っ赤になった俺に対しても
患者扱いする歯科医の配慮が余計に頬を紅潮させた
（続く）


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皆さんのコメントの歯医者談がとっても生々しくて
すごく衝撃でした
歯は大事ですね　


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