No.1025756

九番目の熾天使・外伝~マーセナリーズクリード~番外編 MSレビュアーズ

okakaさん

便乗ネタその2です

2020-04-11 03:14:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:831   閲覧ユーザー数:769

 

MSレビュアーズ2

 

 

本日のMS~CB計画より【ガンダムデュナメスリペアX】~

 

 

 

―――――――アリストテレス内、1番ファクトリーコンテナ最終調整区画内

 

 

「おお!これが今回のガンダムですね!」

 

「ああ、ガンダムデュナメスリペアX、狙撃を主体にしたMSだ。今回はコイツ本体と専用武装、それから支援AI制御システムの評価をしてもらいたい」

 

「うわー、見事に銃ばっか・・・お、ベイオネットあるじゃん!」

 

「狙撃・・・ですか?僕あんまり自信ないです・・・」

 

 

目の前のハンガーに収められたMS、【ガンダムデュナメスリペアX】を紹介された3人の第一印象は見事にバラバラだ。

射撃を得意とするためかノリノリのルカ、目敏く近接戦装備を見つけるロキ、そして狙撃仕様というあまり見ない装備に不安がる朱雀。そんな彼等の今回のテストは模擬戦と武装試験、そして相棒達との連携を前提とした機体OSの評価だ。

 

 

「じゃ、早速やっていこうか。・・・あ、後ルカ、お前だけちょっと追加項目があるからちょっと残ってくれ。二人は先に準備頼む」

 

「「「はーい」」」

 

 

 

今回のMS

GN-002REX ガンダムデュナメスリペアX

 

分類:汎用・狙撃型モビルスーツ(第5.5世代相当ガンダム)

 

 

装甲材質:Eカーボン

 

 

頭頂高:18.2m

 

 

本体重量:61.7t

 

 

主動力:GNドライブ×1または粒子貯蔵タンク

 

 

特殊システム:ピンポイントトランザムシステム

 

       トランザムシステム

 

       GNフィールド

 

       

 

 

武装:GNミサイル×24(フロントアーマーに16基、両膝に4基ずつ)

   GNベイオネット×2

   GNビームサーベル×2

   GNスナイパーライフルⅡ×1もしくはGNソリッドライフル×1

   GNビームピストル改×2

   GNフルシールド改

 

 

概要

ガンダムデュナメスリペアの設計をベースに【CB計画】に基づいて強化改修を加えて建造された全領域対応型MS。

原型機からの主な改修点は

・コーン型スラスターの廃止、及びライフル用ラックアームの装備

・腰部ハードポイントの改修、GNベイオネットを装備

・スラスターの粒子効率を見直し、消費量を低減し継戦能力を向上。

・内部フレームとコンデンサー、動力伝達系を更新、試作第6世代のものを採用。

・フルシールドの光学迷彩の透過率と安定性を向上。

・GNミサイルの弾頭改良により威力向上。

・シールド上部にホロスクリーン型の超高感度精密センサーを搭載。

最大の特長とも言える狙撃能力を大幅に向上させつつ、高機動戦や格闘戦にもある程度対応可能な万能MSへと進化させた。

オプション装備である【GNソリッドライフル】は非常に特殊な実体弾型の狙撃砲であり、ナノラミネート搭載機ですら一撃で行動不能に追い込む事が可能。

全て新造機で4機建造。こちらもしっかりバイオメトリクス認証とシリアルコードでロックされている。

 

武装紹介

GNソリッドライフル

デュナメスリペアX最高威力の実体弾型狙撃砲。

GNスナイパーライフルのスコープをクリスタルセンサーに換装し、銃身基部に4基の追加シリンダーが搭載されたデザイン。

下部に儲けられたマガジンウェルにマガジンを装填してリロードする。

装填された弾丸を本体から供給されたGN粒子で押し出したピストンと銃身の電磁加速で初速を付け、そこにシリンダー内に充填した圧縮GN粒子を追加で開放することで超加速させて撃ち出す多段薬室砲(所謂【ムカデ砲】)で最大有効射程は弾種にもよるが、GNスナイパーライフルを凌ぐ。

80kmまでなら通常弾頭でもナノラミネートの装甲を撃ち抜くことが可能。

一発撃つごとに3秒のリチャージタイムがかかるため、連射は難しい。

装弾数は1マガジンにつき20発、予備マガジンを銃身下部のソケットに2つ装備可能。

 

GNビームピストル改

従来品の下部照準センサーを上部に移し、下部にGNビームピストルⅡの斧型銃剣を装備した改良型。

接近戦でとっさにビームサーベルを受け止められる上で精密射撃が行える照準感度を維持した。

 

 

 

 

 

 

 

レビュー一覧(10点満点)

 

 

評価者:ロキ

俺に射撃機体を使わせるとか・・・まぁ、そんな感じで少し乗り気じゃなかったがしっかりとテストはした。なんていうか、俺よりもユーズの方がノリノリだったのはこの機体が精密射撃中の回避運動とシールド制御を相棒になるAIが担当してるからだろうな。

ユーズは俺の動きを熟知してるから俺が狙ってる時の回避にしっかり気を使ってくれてたし、被弾すると判断した時のシールド制御も上手かった。ただ、これはあくまで経験豊富な相棒がいてこそだろうな。即席のコンビじゃこれは無理だ。

機体の性能面については申し分ないってところだ。機動力、運動性も十分、ベイオネットでの近接戦にもしっかり対応できる反応速度と追従性、この辺は安心安定のokakaクオリティって感じだったな。

ただ、シールドがでかくて腕を思いっきり回すと、持ってるベイオネットがぶつかりそうになるくらいだったのは減点かな。まぁ、あのシールドパージできるらしいんだけど。

ライフルについては言うこと無い、ケルディムっていう後継機のライフルそのままらしいしな。3連バルカンモードもあるし俺は満足した。

ソリッドライフルか?あれ最初に聞いた時はGNダインスレイヴでもぶっ放す気かと思ってたがそんな事はなかった。射程や威力を粒子圧縮率と電圧で調整できるし、うまく使えば多大な戦力になるだろうな。・・・俺が使うかって?だったら寄って斬るわ。使っても対艦戦くらいだろうな。

拳銃については・・・ここまでこだわる必要あったか?って思うくらいの精度を維持してたな。なんでもあとから聞いた話じゃあ、低威力でピンポイントの射撃武装は対象の鹵獲や爆発させずに行動不能にするのに有効なんだとか。・・・ちゃんと考えてあったんだな。

他のシステム面だと・・・ホロスクリーンの情報量は凄かったな。正直機体制御までやってるユーズのキャパが気になったが、どうやらその辺は考えてあるみたいで、機体が何らかのバックアップを行ってるらしい。偵察機としても優秀だな。

あ、あとピンポイントトランザムで射撃武装だけトランザムさせる機構は良いと思う。高威力の攻撃を安定して行えるしな!

 

総評:9点・・・まぁ何だかんだ言ったけど好みの問題さえ抜けばいい機体だよ。こういう機体が支援してくれると非常に心強いと思うぜ。・・・俺は乗らんが。

 

 

 

評価者:ルカ

やってきました射撃機体!僕の独壇場!ってことで割とノリノリで試験してました。いやぁすごく良いですよ!気に入っちゃいました!

システム面ですごく気に入ったのが狙撃用コントローラー!コックピット内に銃型のコントローラーがぶら下がってるのを見た時は衝撃でしたね。でもあのシステム、自分のイメージする狙撃をダイレクトに機体に伝えてくれる素晴らしいシステムです!しかも生身と違って心拍や呼吸で銃がブレることもなければ重さで腕が疲弊することもないですからね!あのシステムなら400kmまではいけそうですよ!

シールド展開中のホロスクリーンの情報量も凄まじかったです。あの情報量をアリカと機体のコンピュータで処理しきれるのか不安になるレベルでしたけど、どうやらバックアップがあるらしく、きちんと正確で必要な情報を整理、統合して表示してくれましたね。実弾撃つ時は完全な予測弾道ラインまでイメージできますよ!

そうそう、弾道ラインといえばソリッドライフル!これもうお気に入りですよ!射程と威力の調節でオーバーキルや威力不足なんてことはまず無いし、GNフィールドやナノラミネートでも貫通できる!弾種も普通の徹甲弾からHEAT-MP弾、HESH弾、APFSDSから魚雷まで様々な弾種を使い分けられるのも魅力ですね。予備マガジンに別の弾種を入れておけば戦場で弾種の切り替えなんかも容易ですし、非常に使い勝手が良いですよ!あと、僕だけ追加でokakaさんが用意した弾丸【アパレシオン】でしたっけ?あれを使ってみたんですが・・・なんですかあの弾!?ベースはAPFSDFなんでしょうけど、安定翼が軌道修正機能を持ってるスマート砲弾ですよね!?本来戦場での狙撃って、どうしても発射後の気象条件の変化等で弾道がブレるのに豆粒以下にしか見えない敵相手に命中させないといけないから必然的に的の大きい胴体を狙わなきゃいけないんですが、あれなら成層圏の向こう側を飛ぶ人間サイズの物体でも特殊な装備なしで当てられますよ!?・・・まぁ、観測限界を超えるんでスポッターは必要ですけど。

拳銃についても精度、緊急時の防御どちらを取っても優秀ですね。これならガンカタやっても戦えますよ。

シールドについても驚きましたね。GN粒子と光学迷彩ってすごく相性が悪いんですよ。でも、このシールドの迷彩は雨のような多湿な環境でも透過率がとても高くて視認値がほとんど上がらないんです。索敵圏外のギリギリからこの迷彩を起動して狙撃してきたら、まず対処不能でしょうね。初見殺し待ったなしですよ。

 

総評:最高、10点です。・・・ところで岡島社長、少し商談があるのですが・・・

 

 

 

評価者:朱雀

狙撃機体って聞いて最初に思ったのは【僕に扱えるか】でしたね。僕って狙撃の経験殆ど無いですよ。okakaさんの特殊部隊教育で一応基礎教育と簡単な実射はしてたんですけど・・・だから正直な所不安感が大きかったですね。

乗ってみて驚いたのはコックピットですね。狙撃体制に入ると上部から狙撃専用のコントローラーが降りてくるんですよ。で、回避や防御をハロに任せて射撃に専念するっていうのが基本スタイルなんだそうで。

・・・はい、少し振り回されましたね。ハロは僕の行動パターンをどんどん学習してくれているんですけど、狙撃時の回避行動はまだデータの蓄積不足でしたので。でも、何度かやるうちにどんどん上手く合わせられるようになってきましたよ。もう一回やったらちゃんと制御できそうです。後で聞いてみたら元々ハロはこの機体と連動するシステムを搭載していたみたいで、だからかな?妙に相性が良かったです。

武器ですか?・・・ベイオネットが地味にありがたかったですね。使いやすくてやっぱり頼っちゃいますよ。

GNスナイパーライフルⅡ、高出力のビームで精密砲撃を行う装備だそうで、たしかにすごい精度と威力でした。僕としては持ち替えなしで3連バルカンに移行できるのはありがたかったです。いきなり来たミサイルを迎撃できた時は心底ホッとしましたよ。元が遠距離専門機だから迎撃装備が充実してるのはとてもありがたいです。

ソリッドライフル、これが曲者でしたよ。実弾ってビームと違ってまっすぐ飛ばないですから。ビームと同じ感覚で撃つとまぁ外れますよね。だから僕は普段機関砲で、実弾撃つ時は数撃ってるんですけどこれは一発撃つ毎にインターバルが入りますから。弾種によっても飛び方が違いますし、専門教育を受けてないと扱いは難しいと思います。

ビームピストル、いい感じ、というよりこれokakaさん自分のSIG P226に合わせた武装ですよね?僕全く同じ仕様の銃(お下がりですし)使ってるからものっっっっっすごい馴染みましたよ。

シールド、機体前面をすっぽり覆うクリアスモークのシールド、部分展開のおかげで全身を防御しながら射撃戦ができる機構は中距離戦では非常に有効でしょう。近距離向きかと言われるとそうではないですけど、GNフィールドの発生や光学迷彩なんかもあってこれも突き詰めていけばまだまだ使い勝手がありそうです。

 

総評:6点。ソリッドライフルの完熟訓練とサポートAIの必要性を考えると、早期の実戦投入は難しいんじゃないでしょうか。

 

 

評価者:okaka

今回、デュナメスタイプのテストに当たり、スポッターとして外部からも評価を行った。スポッターとして使ったのはセファーラジエル。元々偵察専用のガンダムということもあって、実に有用なデータが取れた。

さて、デュナメスレックス(エクシアに習ってそう呼ぼうと思う)についてだが、今回は割と癖が強い機体に仕上がったと思う。汎用と言っても元が狙撃専用、そりゃあ多少は無理がある部分も出てくる。この辺は想定済みだったが、やはりというか人を選ぶMSに仕上がってしまったな・・・

武装面について言うことがあるとすればやはりソリッドライフルか。ぶっちゃけこの機体はソリッドライフルのデータ収集目的が3割程混じってるからしっかりとテストしたかった。結果はほぼ想定通りだったが、多段加速による実弾射撃のデータは少なかったからな、彼等には少し無理をさせてしまったかもしれない。だがこの武装はナノラミネートアーマーを持ったMSが敵にもある以上今後どうしても必要になってくると思っている。ビーム兵器が効かない上にタフな相手に消耗戦を挑めば有利になる武装の頭数が圧倒的に少ないこちらは不利に立たされることになるだろう。そういった意味でも一撃で、しかも遠距離から敵を倒せるこのライフルは非常に有効だ。敵の陣形を崩すだけじゃなく、光学迷彩を併用すれば単機で敵部隊の足止めをすることも可能なはずだ。

もう少し追加でデータ収集をして調整を行いたいところだったが、丁度いいことにルカがしばらくこの機体を預かりたいと言ってきた。俺にとっちゃあ渡りに船だ。あいつが実戦で収集してくる戦闘データはまさに値千金だろう。大急ぎでもう一機建造して擬似太陽炉と一緒に届けてやろうと思う。

ルカのテストしたアパレシオン弾ももっと量産できれば良いんだが・・・あれ一発1000万くらいするんだよなぁ・・・もう少しコストを絞れるようになればなぁ。

システム面もホロスクリーンの圧倒的なデータ収集量で偵察機としても使えるレベルだ。しかし、このデータ量を捌き切る事ができちゃったし、ロキとルカあたりは【ターミナル】の存在に気付いたかもしれんな。

 

 

総評:7点。概ね満足。だけどまだまだ課題も多い機体だ。ソリッドライフルの件もあるし、暫くルカに任せてみようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

はい、第二弾です。軍隊の狙撃について割と誤解されがちですが、実際撃った後に弾道が歪むなんてことほぼ毎回です。スコープも漫画やアニメみたいにくっきり見えるわけじゃないし、ヘッドショットなんて100m以下でやるもんですよ。(実体験)そして100m以下の状況で精密に狙うのが警察特殊部隊等の狙撃です。実は全く素養が違うんですよ。

 

 

 

 

 

 

おまけ

用語解説

ターミナル

okakaがどこかに隠している陽電子頭脳と量子演算装置を組み合わせた超高性能コンピューター。CBでいうヴェーダに近い処理能力を持ち、okakaのところにある兵器類の演算処理を含むバックアップや戦術データリンク機構を統括している。

また、okakaのところで作成された【全GNドライブ】をリアルタイムで量子通信による監視をしており、それらを通じて必要ならば機能停止や機密保持のための自爆さえも行う。(そしてトライアルシステムによりその権限を行使する)

場所については旅団施設内には無い。とだけ説明しておく。

 

 

アパレシオン弾

okakaが開発した安定翼付きの特殊長射程弾頭。

高威力かつ海抜ゼロメートル地帯~成層圏の向こう側まで撃ち抜くことが可能。

とある技術を転用しているらしいのだが、詳細は不明。

日本円換算で一発1000万←

 

 

 

 

 

 

おまけその2

とある目撃証言

???「okakaのところでデュナメスが飛んでやがった。あいつ、デュナメスを配備するのか?まぁ、たしかにあの狙撃による支援が期待できそうなのは良い事だし、出番は多いだろう。俺の部隊で扱いきれるかが問題だが、最悪俺が乗って指揮しながら戦えば良いか。デュナメスにはなぜか親近感を覚えるし。で、いつ俺のところにも回ってくるんだ?ってかアイツのことだし有料か?」(当たり前だけど売ってくれなかったので配備されませんでした)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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