No.102134

新たなる外史の道 6

タナトスさん

恋姫無双の愛紗ルート後の二人が真の世界にやってきたら?
という妄想から生まれた駄文です。
読んでもらえれば幸いです。

2009-10-20 21:59:27 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:10638   閲覧ユーザー数:8061

雪蓮達と軍議を開始した。

作戦は簡単、夜に夜襲をかけ、炎で敵拠点を焼き払い、ワザト退路を作り、逃げてきた敵を狩るというものだった。

 

しかし、冥琳が考えた策は簡単で効果的、かつ痛烈な勝ち方で、少数でも大多数の兵を倒す事が出来るが・・・えげつない。

 

夜の油断した所に火責めで大多数を焼き殺し、命からがら逃げた敵に追い討ちだ。

 

だが、哀れに思うが同情はしない。

 

酷い様だがこれも戦、しかも奴らは弱い奴から金品、食料を奪い、殺し、面白可笑しく生きようとしているクズ共だ。これでも奴らの罪状には足らないくらいだ。

 

俺はバックパックからナパームグレネードを取り出す。

 

「何これ?」

雪蓮が興味深そうにナパームグレネードをマジマジと見る。

 

「ナパームグレネード・・・焼夷手榴弾だ・・・」

 

「どの様な物なのだそれは?」

冥琳も興味深そうに見てくる。

 

「百聞は一見にしかず、見た方が早い」

 

俺達は外に出て、俺が用意したターゲットの20メートル前の方に集まる。

 

「んじゃ、投げる」

 

そういい、俺は安全ピンを口で引き抜き、人差し指と中指を離し、セーフティーレバーが甲高い金属音を上げて飛ぶ。

俺はそれを標的目掛け投げる。

5秒後、爆発音と共にナパームが標的を焼いた。

炎は標的の半径5メートル付近まで燃やし、標的は灰になった。

 

「凄まじいの・・・」

祭さんは唖然としながらそう呟いた。

 

「コイツを使ったほうがよく燃えるし、早い」

 

俺がそう言うと冥琳は頷きながら「確かに・・・」と呟いた。

 

「んじゃ、これを使いましょ」

 

雪蓮がそういいナパームグレネードが作戦に使われるようになった。

詳細を詰めた、夜襲担当は雪蓮が担当、追い討ちは俺達が担当した。

 

これを渋ったのは星、稟である。

 

「我々が、追い討ち担当とはどういうことか!? 雪蓮殿!!」

星が口火を切った。

 

「星の言うとおりです!! 我々が追い討ち部隊など!!」

 

星が反対の理由は、武人としての誇りが許さない。

 

稟の場合は、自分達の評価に関わるからだ。追い討ちなど雪蓮達のおこぼれを頂戴したと思われるからだ。

 

「しかし、貴方達から先に同盟を申し込んできた、ならば、貴方達が追い討ち部隊を担当すべきでは?」

冥琳がそう反論する。

 

まあ、当然だろう、孫策側も名声は欲しい、これからの飛躍のためにそれは譲れない。

しかし、俺と愛紗の言葉で俺達が追い討ちに回った。

 

「私達が必要なのは領地の安定だ。この動乱に対して私達が求めるのは市民生活の充実だ。

派手な戦場でもなければ、名声でもない、急速に得た名声は何れ急速に失われる。

ならば、私達が目指すのは、庶人の安定と、100年単位の功績だ。目先ではなく、未来も見据えた動きをすべきだ。諸君達には、目先の利だけでなく、長期的な物の見方を養ってもらいたい」

 

「俺達は確かに戦いに来た。だが、忘れてはいけない。俺達が求めるべきは闘争ではなく、その先にある平和だ。俺達だけの単位で見るのではなく、世界全体を見渡す目を君達に養ってもらう為にこの戦闘に参加を表明した。ここで雪蓮に譲っても我々は損はしない、むしろ、漢王朝の衰退でこれから起こり得る動乱を見越し、兵力を蓄える必要がある。そして、我々の兵は創設したばかり、早々急速な実戦に不安がある。ならば、雪蓮の軍を参考によい所は取り入れるべきだ」

 

どうにかこうにか星も稟も渋々了承した。

 

「という訳だ、雪蓮、貸しにしとく」

 

「あら、抜け目無いわね」

 

ウインクをしながら雪蓮が答える

 

「当然です」

 

愛紗も微笑みながら答えた。

 

美女のウインクと微笑み・・・絵になるな~~~~~

 

こっそり、デジカメに保存しちゃった♪

 

深夜、乾燥した風が吹き、絶好の放火日和だ。

 

俺達は、火の手を今か今かと待つ。

 

俺はパトリオットを取り出し、無限給弾型Cマグを装填、コッキングレバーを左掌で引く。

 

装填された5.56mmが命を吹き込んだ。腰のCQCナイフを逆手に引き抜き、構える。

 

戦いの儀式が整った。

 

敵拠点からどす黒い煙と夜の闇夜を切り裂くオレンジ色の炎、獣共の悲鳴が響き渡る。

 

「来た・・・」

 

俺の呟きで愛紗が全軍に進撃命令を下す。

 

「聞け!! 北郷の戦士たちよ!! 獣共は炎にいぶりだされた。奴らに生きて朝日を拝ませるな!! 全軍抜刀!!」

 

全軍が剣を一斉に抜く金属音が戦いの旋律を奏でる。

 

「突撃!!!!」

 

俺の掛け声で兵達は一斉に獣に切りかかる。

 

炎に燻り出された弱兵と訓練された精兵・・・・・・・・・

 

その差は歴然だった。

 

「ハァ・・・鎧袖一触このことか・・・ワンサイドゲームだ・・・」

 

愛紗がそう愚痴った。

 

「愚痴るな愛紗、手負いの獣だ、何するか解らん用心しろ」

 

「解っています。気や手は抜きませんので安心を」

 

「信じよう」

 

戦いは北郷、孫策連合軍の圧勝に終わった。

 

 

 

おまけ

 

明命が何か、木箱を持ってきている・・・

 

何に使う気だ・・・

 

私、甘寧こと思春は疑問に思いそれを明命に問いただした。

 

「明命・・・その木箱何に使う気だ・・・」

 

「あ、思春様、実はこれを潜入の時に使おうかと・・・」

 

「それは、あの男が言った出任せだ・・・信じるな・・・」

 

私は呆れながらそういった。

 

大体、不信な木箱があればすぐに怪しむだろうに・・・

あの男は、キ○ガイか・・・

 

「私も始めはそう思ったんですが・・・何故か木箱を見ていると無性に被りたくなったんです・・・いいえ、被らなければならないという使命感でしょうか・・・」

 

「使命感?」

 

「ハイ、そして、いざ被ってみると、安らぎにも似た安心感というか・・・人間ってこうあるべきなんだっていう確信に満ちた安らぎを感じたんです・・・まるでお猫さまを抱いてる時の様な・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「解りませんか!?」

 

「ああ!!」

 

「じゃあ、思春様も被ってみてください! そうすれば解りますから!!」

 

「解りたくない!!」

 

そんなやり取りしていたが・・・

 

何故か、明命が被る木箱はばれなかった・・・

 

明らかにばれる様な状況でも敵が素通りした・・・

 

キ・ヅ・ケ・YO~~~~~~オ・マ・エ・ラ~~~~!!!!!!

 

何で気付かないんだ!? 可笑しいだろ!? 解るだろ!? 

 

不信な木箱があるんだぞ!? 見つけろよ!!!!

 

アリエナイから!! 

 

今日、私の常識はぶっ壊れた・・・・・・

 

それはもう、木っ端微塵に・・・・・・

 

 

 

「一刀様!! 木箱すごいです!!」

 

明命は目を輝かせながらあの男にそういった。

 

「そうだろ!! いいだろ!! 俺も雪蓮の所に潜入した時も使った」

 

あの男は親指を立てながら白い歯を輝かせた。

 

それを聞いた冥琳様が驚きながらいう。

「潜入したのか!? 見張りはどうした!? 見張りは!?」

 

「木箱でやり過ごしたが?」

 

と、あの男はそう言い放った。

 

「じゃあ、何か・・・兵共は不信な木箱に気付かん愚か者か・・・それとも兵の目は節穴か?」

祭殿がそう言うと、あの男は、

「祭さんも気付かなかったよ、厨房から木箱被って潜入した時、祭さん厨房で酒探してたでしょ?」

 

そう言うと少し考えこんで祭殿は足元から崩れ、地に手をついた・・・

 

よっぽど凹んだらしい・・・自分の目が節穴だと自ら証明してしまったのだから・・・

 

この後、祭殿の訓練は地獄だったと兵士の口は語った・・・

 


 
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